アドゥリンの魔境/水園の決闘

Last-modified: 2014-11-12 (水) 01:31:40

・七番目の守護者

進行内容
 テオドールは、かつて冥王ハデスに仕えていた
 元不死君だった。いま再び、彼の魂に
 「冥王の聖痕」が刻まれているという。
 ハデスを倒すためには、テオドールとハデスの
 間にある「聖痕の繋がり」を断ち切らなくては
 ならない。
 ララ水道の「水園の決闘場」へ向かおう。


  1. ララ水道のYeggha Dolashiに話しかける
     
    Teodor : 星……とは、何なのだろうな。
    Teodor : ぬばたまの空に散らばる、
     あの輝くひとつひとつが別の世界なのだ。
    Teodor : そんな途方もないことを
     言う賢者もいるが……。
    Teodor : 君たちは
     考えてみたことはあるかね?
    Teodor : 星が見える、
     ということは幸福なことだと……
    Teodor : 頭上に広がる青い空を
     大切だと思ったことはあるかね?
    Teodor : このような
     石壁に頭上を覆われていても……
    Teodor : 地上に一歩出さえすれば、
     頭の上に、青い空が、満天の星が待っている。
    Teodor : 君たちは、それを疑っていない。
    Teodor : だろう?
    Teodor : だがな……
     それは当たり前のことではないぞ。
    Teodor : 戦いの前に、ひとつ昔話をしよう。
     私が冥王と出会った頃の話だ。
    Teodor : その頃は、彼は
     冥王などと名乗ってはいなかったがね。
    Teodor : 私は、彼の従者だった。
     記憶さえも朧になるほどの遥か昔のことだがな。
    Teodor : 彼は昔から野心に満ちていた。
    Teodor : そして、強く──圧倒的に強く。
    Teodor : 大衆を心服させる、
     神性をまとっていた……。
     過去の私もまた、そこに惹かれて従者となった。
    Teodor : そう……当時の私は
     彼の全てを尊敬し、羨望していた。
    Teodor : そして、彼は、
     あらゆる研究の末……
    Teodor : 輪廻の理から外れて
     遂には人間であることさえ越えることに成功した。
    Arciela : 人間を、越える……。
    Teodor : ……程なくして
     彼は、この世界とは異なる「ある世界」を見出した。
     
    なにか言う?
     ある世界?
     見出した?
     
    「ある世界?」
    Teodor : そう、彼は
     その世界を「タルタロス」と呼んでいた。
     
    「見出した?」
    Teodor : そうだ。
     我々の世界とは異なる世界、次元……狭間。
     彼は、「タルタロス」と呼んでいた。
     
    Teodor : 彼が自らを
     冥王と名乗ったのも、その時だ。
    Teodor : そして、タルタロスから、
     己の意のままに働く手下をかき集めた。
    Teodor : 自身の理想を叶えるためにね。
    Teodor : この世界にはいるはずのない
     数多の闇の眷属、魔君と呼ばれるものたち……。
    Teodor : 怪霊君も、変妖君も……
     タルタロスから、冥王が呼び寄せた。
     おそらくはあのバラモアという新しい不死君もな。
    Teodor : 何故、そんなことがわかるのかって?
     私は彼の第一の従者だったのだよ。
    Teodor : いや今となってみれば、
     下僕、というほうが正しかったのかもしれんな。
    Teodor : 冥王に命じられ、
     タルタロスへと赴き、
     彼らを見出してきたのは私なのだ。
    Arciela : おじさまが……!?
    Teodor : 冥王となった彼が
     大きく変わったのも、その頃だったか……。
     
    なにか言う?
     変わった?
     彼らを見出した?
     いつの話?
     
    「変わった?」
    Teodor : 人としての境界を越え
     人智の及ばぬ力をその手にし、冥王自身がその先で
     なにを見出したのかはわからない。
    Teodor : 彼はこう語った。
    Teodor : 『永遠に消えない
     魂に刻まれし闇より、すべてのモノを救済すべく
     死による、全から一への回帰を行う』とね。
    Teodor : そのために、私が必要だと。
     彼の言葉に一喜一憂し、私はこの異能を身に宿した。
    Teodor : そう、初代・不死君の誕生だ。
    Teodor : ……私も彼も、
     君たち同様、元は同じ普通の人間だったのだよ。
    Teodor : 復活した今も、
     彼の思想は確固として揺るぎなく在る。
    Teodor : いまこうして
     魂が繋がっているからこそ、私にはわかるのだ……。
    Teodor : だが、死は他人によって
     勝手に決め、押し付けてよいものではない。
     ごく普通の意見だろうがね、
     当時の私はわからなかった。
    Arciela : ……。
    Teodor : 私は周りが見えなくなっていた。
     それに気づかせてくれたのが、オーグスト王なのだ。
    Teodor : 私は……、
     オーグストと出会わなければ、
     今でも冥王である彼に従っていただろう。
    Teodor : 自らで考えることを止め、
     冥王に逆らう者を倒すことだけを目的にして……。
    Teodor : 常闇の中……
     道なき道をただひたすら戦い、歩き続ける。
     それが、私に許された唯一の世界だったのだ。
    Teodor : そんな私の閉ざされた未来を
     切り開いてくれた者こそが、オーグストだった。
    Teodor : その時の彼は
     光の龍よりも輝いて見えたよ。
     闇に慣れた目にはいささかまぶしすぎたほどだ。
    Teodor : ハーサーカが聞いたら
     嫉妬するかもしれないがね。ふふふ。
     
    「彼らを見出した?」
    Teodor : 彼は私を従者として存分に利用した。
    Teodor : 私は、たったひとりで
     タルタロスを彷徨い、立ちはだかるモノを倒しては、
     冥王への忠誠を誓わせたのだ。
    Teodor : 怪霊君、変妖君……
     数多の闇の眷属たちがそれだ。
    Teodor : そして、六の支公。
     ……光の龍である、ハーサーカもそうだ。
    Teodor : 忠誠を誓えども、
     彼らは真に冥王へは屈することはなく
     長らく幽閉された……。
    Arciela : 幽閉……。
     
    「いつの話?」
    Teodor : タルタロスには星はなかった。
     見上げる空は青くなかった。
     狭くはなかったが──閉ざされていた。
    Teodor : そう……。
     この地下水路と変わらぬ。
     手を上に差し伸べても、
     その手の先は閉ざされていたのだ。
    Teodor : 未来と同じようにな。
    Teodor : 彷徨っていた時間が、
     一体どれほどだったか、覚えてはいない。
    Teodor : 昼夜のない世界で
     日を数えることほど無意味なものはなかった……。
     ましてや、歳をとらぬ私にとってはね。
    Teodor : タルタロスには戦いしかなく、
     我が心は蝕まれ、次第に闇に染まっていった。
    Teodor : あるいはそれすらも
     冥王の狙いだったのかもしれないが……。
     
    Teodor : ……さて。
     私と冥王の昔話はこれで終わりだ。
    Teodor : 魂と肉体を切り離すことでしか、
     魂に刻まれた聖痕を解放することはできない。
    Teodor : オーグストはそれを知っていた。
     だからこそ、私と全力で戦ったのだ。
    Teodor : [Your Name]……。
     私と戦って今度は君が勝つ必要がある。
    Teodor : あのときのように。
    Teodor : まさか、またも
     繰り返されることになろうとは思わなかったが……。
    Teodor : これも
     運命というものなのかもしれんな。
    Teodor : 長話になったな。
     そろそろ始めるとしよう。
    Teodor : 私に負けるようでは、
     もとより、冥王は倒せぬ。
    Teodor : では、若姫よ。
     闘技場の外縁へ下がりたまえ。
    Teodor : 目を逸らさず、
     我らの戦いの決着を見届けてほしい。
    Arciela : ……はい。
      
    Teodor : 全力でゆくぞ。
     見事に私を打ち倒してみせるがいい!
     
    ※パーティを組まずにイベントを見た場合。
      
    Teodor : まあ……。
     まさか、あのときの彼のように、
     君がたったひとりでくるとは思わなかったが。
    Teodor : なにもかもが、
     あのときのまま、か。
    Teodor : ふふ……
     少し私を舐めてやしないかね?
    Teodor : まあよい。
     年甲斐もなく奮い立つものがあるな……。
    Teodor : 全力でいかせてもらう。
     見事に私を打ち倒してみせるがいい!
     
    バトルフィールド「水園の決闘」
     
    Teodor : こちらから行こうか?
    Teodor : そうだ、
     私を倒さねば未来はないぞ!
    Teodor : ふふ、血がたぎるな……!
    Teodor : しっかり耐えたまえ……!
    Teodor : ふ、ふふ……。
     君の……勝ち、だな……。
    Teodor : ……出直してきたまえ。

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