アドゥリンの魔境/神の化身

Last-modified: 2014-11-12 (水) 02:34:21

・神の化身

進行内容
 人の持つべき性(サガ)を切り捨て、
 ハデスは上位存在として覚醒する……。
 みなの力を1つに、
 最後の戦いに勝利せよ!


  1. バトルフィールド「天守に座すモノ」クリア。
     
    Hades : うっ! くっ……。
    Hades : この、力は……!?
    Hades : 貴様もッ、
     貴様もだというのか……!?
    Hades : 世の理が生みし、特別な存在……。
    Hades : いや、在り得ぬ。
    Hades : 認めぬぞ……!
    Hades : 我が名は……。
    Hades : 我が名は、ハデス!!
     大冥宮の主にして、輪廻の輪から抜けしモノ!
    Hades : 永遠に囚われ続ける
     心の闇より、すべての者を救済する……のだッ!
    Hades : ……足りぬのか。
     まだ、人の身であった頃の甘さが
     残っているというのか……。
    Hades : 人であったことが、弱みならば……。
    Hades : その欠片が少しでも
     残っているのならば、ここで全て捨ててしまえ。
    Hades : 人の弱さなど、いらぬッ……!
    Hades : そうだ……
     一片も残さず、この身も、心も……
    Hades : すべてッ!
    Hades : オォォォオオオオオォオオオオーーー!!!
    Arciela : な、なに、あれは……。
    Arciela : きゃあっ!!
    (ハデスの姿が一変する)
    Hades : 『願エ』
    Hades : 『願オウ』
    Hades : 『ウツシミノ終ワリ ヲ』
    Arciela : あ、あ……。
    (ハーサーカとテオドールが飛来)
    Teodor : 無事だな?
    Arciela : テオドール、おじさま……?
    Teodor : さあ、立つのだ。
     いつまでも呆けている場合ではないぞ。
    Arciela : ハーサーカさん!
    (ハーサーカ、ハデスとの戦闘の末動きを封じられる)
    Sajj'aka : グッ、不覚……!
    Teodor : 覚えておられるか?
    Teodor : かつて、あなたに仕え、
     裏切った者……
    Teodor : 私め、テオドールを。
    Teodor : 再び、御前に立つことを許されよ。
    Teodor : 我が声、お聞き届け願いたい。
    Teodor : 心の闇を晴らすことに
     専心し、あなた自身がその闇に囚われている。
    Teodor : 終わりなき悪夢より、
     どうか、目を醒まされよ!
    Hades : 『集エ』
    Hades : 『集マレ』
    Hades : 『我ガ 救済ノ光ノ下 ヘ』
    Arciela : おじさまっ……!!
    Teodor : ……残念だ。
    Teodor : あなたはもう、
     自分自身すらも認識できぬのだな。
    Teodor : せめて、
     かつての朋友として……
    Teodor : あなたの魂を、心の闇を……。
     ここで斬り捨てよう……。
    Teodor : さあ、最後の戦いだ。
     心せよ、アシェラ、[Your Name]!
    だいじなもの:タルタロスの魂魄醒を手にいれた!
    ・タルタロスの魂魄醒
タルタロスの魂魄が
ますます深い闇をたたえ、
周囲へ絶望をもたらしている。
目醒めた闇が冥王ハデスのもとへと
導いてくれるだろう。
 
  1. バトルフィールド「神の化身」
     
    Hades : 『謳エ 歓喜セヨ 在ルベキ姿ヘノ回帰ヲ』
    Hades : 『集、エ…… 我ガ 救済、ノ……』
    Hades : 『救イ 掬オウ 汚レシソノ魂ヲ』
    Hades : 『聴ケ 傾聴セヨ 奇跡ノ福音ヲ』
     
    Teodor : ふむ、底が見えんな……。
    Teodor : 立つのだ!
     私との戦いはこんなものではなかったぞ!
    Teodor : クッ! しまった!
     アシェラ……!!
    Teodor : ぐっ、この力はッ……!?
     バ、カな、まさか……私、の…………
     
    Arciela : 疲れを、痛みすらも
     まさか感じていないの……?
    Arciela : 私を置いて、いかないでッ……!
    Arciela : そんな、おじさまッ!
    Arciela : あ……あ、あ…………
     ごめ……な、さ………………
     
     
    Sajj'aka : 見事だ、おまえたち!
    Arciela : ハーサーカさん!
    (モリマーとダラクァルンの亡骸を引き上げる)
    Arciela : !?
    Sajj'aka : この場に残してはおけぬからな。
    Teodor : ……まだだ。
     なにか、様子がおかしい。
    Hades : 『渦巻…… キ』
    Hades : 『……逆 巻ケ』
    Hades : 『常闇 ……ノ 奔流 ヨ……』
    Teodor : あなたは、それほどまでに……。
    Teodor : ……致し方あるまい。
    Arciela : なに?
    Arciela : オーダーサインが……!?
    『母なる大樹よ、その力を再びこの地に──』
    『──掲げるのだ──』
    『──オーダーサインを──』
    『──放て、光龍の息吹を──!』
    Arciela : ハデスの、姿が……。
    Sajj'aka : これは、奇跡か……。
    Arciela : ロスレーシャ……。
    Teodor : オーグスト……。
    Arciela : えっ?
     そんな、まさか……!?
    August : ロスレーシャ……。
      
    Rosulatia : 『……この者らの活躍なければ、
     母なる大樹の未来は消えていました。』
    Rosulatia : 『感じます。
     この者らの魂が、冥王に囚われていた魂と共に
     まだこの場に留まっているのを。』
    Rosulatia : 『いまならば、まだ……。』
    Rosulatia : 『ただ、この子だけは
     魂だけでなく、肉体が傷つきすぎて……。』
    Teodor : わたしに任せてくれ。
    Teodor : かつて、彼を死の淵より
     呼び戻した我が血の力、ダラクァルンへ注ごう。
    Teodor : この力が、呪縛となるか。
     救いとなるかは、わからないがね……。
    Rosulatia : 『世界樹は、生命を司る樹。
     その力の一端を、この者らに授けましょう。』
    Rosulatia : 『……母よ。
     承りし恩恵に報い、
     この者らに偉大なる祝福を──。』
    Darrcuiln : (ぐっ……うぬ……。)
    Morimar : ……こりゃあ、
     どういうこった?
    Morimar : わしは、確か……。
    Arciela : モリマーさん!
     ダラクァルンさん!!
    Morimar : ……ここは、天守、か。
    Arciela : ごめんなさい!
     わたしたちがハデスに挑んだせいで……!
    Morimar : お、おう。
     まずは落ち着いて、状況を説明してほしいんだがな。
    Darrcuiln : (うむ、我からも説明を願う……。)
    August : 目は覚めたか?
     ふっ、相変わらずだな、おまえは。
    Morimar : ……?
    Morimar : お、オーグスト、か……?
    August : 迷惑をかけたな、友よ。
    August : おまえが
     テラクァルンの子孫か。
     おまえ自身は俺のことなど知らぬだろうが
     その姿はうりふたつよ……。
      
    Rosulatia : 『王よ……。』
    August : ああ、わかっている。
    August : 小康状態も長くは続かん。
    Arciela : おじさま、これは一体……!?
    Teodor : 不完全な門が暴走している。
     このままでは、この一帯がタルタロスへ
     飲み込まれてしまう。
    Arciela : タルタロスに……そんな!
    August : 魔力の供給が
     途絶えていないのだな……。
    August : 友たちよ!
     そして、我が血を受け継ぎし者よ!
     ここより、早急に離れるのだ!
    August : ハーサーカ!
     この場にいる皆を乗せて、飛べるな?
    Sajj'aka : 無論だ。我が王よ!
    August : 頼むぞ。
    Arciela : ま、待って……!
     待ってください、あなたはどうするのです!?
    August : 俺は残る。
     一緒に離れるわけにはいかん。
    August : ……王として、
     あれを止める責任がある。
    Arciela : それならば、わたしたちも一緒に!
    August : 優しいのだな、娘よ。
    August : だが、気にするな。
    August : 地上でどれほどの時が
     経ったのか、もう俺にはわからぬ……。
    August : 古き王が戻ったとて
     迎える家臣も……
    August : そして、
     愛する妻も子も、もはやいない……
     そこはもう、俺の還るべき場所ではない。
    Arciela : ……。
    August : その銀の髪。
     そして、深緑の瞳の色といい
     俺の娘にそっくりだ……。
    August : よくぞ血を絶やさず、
     この地、この時を紡いでくれた、感謝するぞ……
    Arciela : アシェラです。
     ……アシェラ・V・アドゥリン。
    August : アシェラか、よい名だ。
    August : 兄も、いたな。
     ユグナス、だったか……この俺に似て頑固な奴よ。
    August : あれには悪いことをした。
    August : だが、肝の据わったよい王だ。
     俺の呪いはすでに解けている。
    August : あとは、あやつ次第だ。
    August : さあ、いけ。
     兄妹ともに末永く暮らせ、アシェラよ。
    August : モリマー。
     すまぬが、アドゥリンを頼む。
    Morimar : ああ、任せろや……。
    August : 長くなった。
     さあ、いってくれ、ハーサーカ。
    August : これが、今生の別れだ。
     ウルブカを頼むぞ。
    Sajj'aka : ……承知した、我が王よ。
    August : 我が血縁を
     ……いや、数多の運命を手繰り寄せ、導き
     よくぞ、辿り着いてくれた。
    August : ユグドラシル、ハーサーカ。
     そして、俺がこの場にいるのは、如何な奇跡か……。
    August : この場の誰よりも
     眩き輝きを放つ、[女/男]よ。
    August : おまえの名を聞かせてくれ。
     
    どうする?
     [Your Name]
     名乗るほどの者じゃない
     
    「[Your Name]」
    August : [Your Name]。
    August : ……よき名だ。
     その名、忘れぬぞ! 決してな!
     
    「名乗るほどの者じゃない」
    August : くくく……ハハハ!
     それもまたよし! 勇者よ、感謝する!
     
    August : あとは、俺が引き継ぐ……。
      
    August : ハデスよ。
     おまえとの永き因縁、ようやく断たれる。
    August : 終わりにしよう、すべてを……!
    August : 滅せよ、ハデス!!
    (オーグストが放った光の槍をテオドールが防ぐ)
    August : ……なっ!?
    August : なぜ止める、友よ!?
    Teodor : すまない、オーグスト……。
    Teodor : 一度は袂をわかち、敵となり……
    Teodor : 悠久の時を、
     どんなに憎んで憎み切っても……
    Teodor : 出会った当時の
     胸の内に輝く思い出の光を消し去ることはできない。
    Teodor : それほどまでに、私は彼を……。
    Teodor : 私の我儘を許してくれ……。
    August : だがしかし、
     このまま捨て置けぬ!
    Teodor : 私もここに残る。
     ……そう、彼と共にな。
    August : 本気か、テオドール。
    Teodor : ああ。
    August : …………。
    August : ふ、やれやれ。
     変わらぬな、貴様のそういうところは。
    August : 致し方ない。
     残るからには手伝ってもらうぞ、友よ。
    Teodor : 無論、そのつもりさ。
    August : ふっ、おまえの心の内は
     相変わらず、読めぬものだな……。
      
    August : さあ、ゆけ。
    August : 多少時間はかかるが、
     俺とテオドールの2人ならば、この暴走を
     抑え込めるだろう。
    Rosulatia : 『あなたたちだけでは、
     ありません。』
    August : はは、そうだったな。
     すまぬな、ロスレーシャ。おまえも一緒だ。
    Sajj'aka : 脱出するぞ。
    Sajj'aka : 振り落とされぬよう
     しっかりと我に掴まっておれよ!
    Sajj'aka : さらばだ、我が王よ……。
    August : ああ……。
     悠久の時の果てにて、いずれまた会おう。
      
    August : とっくの昔に
     死は覚悟したのだがな……。
     新しい時代を生きる者達の輝きをみてしまうと
     心が揺らいでしまうものだ。
    August : さあ、はじめよう。
     友たちよ。