アドゥリンの魔境/ユグドラシル

Last-modified: 2013-11-05 (火) 03:58:20

・ユグドラシル

進行内容
 アシェラの兄ユグナスの姿は、
 呪いでリフキン族へと変わり果てていた。
 そんな彼は、開拓者へ語りかける。
 世界樹ユグドラシル。
 そして、ウルブカの危機を……。


  1. アドゥリン城前へ行くとイベント。
     
    The Keeper : 当主は病気だ。
     しかも、床から起きることもできぬ有様!
    The Keeper : これでは議会はおろか、
     開拓事業など……
    Hildebert : アシェラ殿、
     説明はしていただけるんでしょうな?
    Svenja : アシェラ……。
     ユグナスは重い病なのですか?
     もし、そうならば我々に治癒を任せて……。
    Arciela : スヴェンヤさま……。
    Hildebert : であるなら尚のこと。
     国政を任せるわけにはいきませんな。
    Hildebert : すぐにでも退任して
     あとはアシェラさまと我らが……。
    Chero-Machero : ちょ、ちょっと待ってよ!
     なんで、そうなるのさ!
    Hildebert : 当然だと思うが?
    Chero-Machero : 勝手に決めるなよ!
    Chero-Machero : な、すぐに治るんだろ? な?
    Arciela : !?
    Chero-Machero : な、なんの音?
     今の……。
    Chero-Machero : なんか、聞こえたよね、今!
    Arciela : まさか、もう……言葉も。
      
    (横たわったマネキンが寝返り、こちらを向く。)
    Grennith : くっ……。
    Chero-Machero : え!?
     マネキン?
    Gratzigg : それと……リフキン?
     いや、人形……か。
    Arciela : あに……さま?
     ……!?
    Chero-Machero : ……え?
     ま、まさか、こ、こいつが……。
    Hildebert : ユグナス殿、だと?
     この姿はまるでリフキン族そのものではないか!
    The Keeper : 呪いだ……。
    The Keeper : 初代王の言い伝えを
     無視するからだ……。
    The Keeper : なんと恐ろしい……。
    Arciela : あにさま……。
    Svenja : これは……
     いつから、このようなことに?
    Arciela : 中の国に、
     開拓者募集を始めた頃から、です。
    Arciela : 「疲れた」と、
     寝込むことが多くなっていて……。
    Arciela : 先日、
     兄上にお会いしたときは、それでもまだ
     言葉は交わせていたのですが……。
    Svenja : 初代王の呪い……
     まさか本当にそのようなことが……。
    Hildebert : ありえないことではありませんぞ。
    Hildebert : 初代王の威光が
     薄れつつあった、大遠征の時代。
    Hildebert : その頃の領主の枕元に
     初代王の霊が現れ、これ以上の開拓を行わないよう、
     領主を諌めたと伝えられています。
    Hildebert : そのときには、
     アドゥリンの都にも様々な凶事が起こったとか。
    Hildebert : 遠征は直ちに中止され、
     時の領主は街の地下に初代王の墓所を
     新たに造って、念入りに王の御霊を弔ったそうです。
    Hildebert : その結果、
     ようやく初代王の霊は現れなくなった、とか。
     これは歴史書にも書かれている事実です。
    Svenja : 呪いならば、
     解呪できるかもしれません。
    Svenja : 誰か、試してみたことは?
    Svenja : わたしに、解呪をやらせてください。
    スヴェンヤは、カーズナを唱えた。
    何も効果を発揮しなかった!
    Svenja : これは……
     よほど強力な呪いなのか。
     それとも……。
    Gratzigg : やはり、
     ウルブカの大地には
     踏み入ってはいかんのだ!
    Gratzigg : 初代王のご遺志に背いてはならん!
    Ikhi Askamot : 人は森を傷つける。
     だから森の怒りを買う。
    Arciela : では、どうあっても
     人間と森は相容れないというのですか……。
    Arciela : わたしたちは、
     互いに滅ぼしあうことしかできないと……。
    ロスレーシャの実が淡く緑色に光り輝いている。
    ??? : 『わたしの声が聞こえるかい、
     [Your Name]……?』
    [Your Name]の頭の中にどこからか声が聞こえてくる。
    ??? : 『わたしの名は、
     ユグナス・S・アドゥリン。』
    ??? : 『君の傍らにいるアシェラの兄だ。』
    Arciela : [Your Name]……?
    Ygnas : 『単刀直入に言おう。』
    Ygnas : 『[Your Name]……。』
    Ygnas : 『開拓を止めてはならない。』
    Arciela : どうしたの、[Your Name]?
    Arciela : えっ? 声?
     わたしは何も聞こえない、けど……。
    Ygnas : 『わたしの呪いを
     解く必要はない……[Your Name]。』
    Arciela : えっ。あにさまの声が!?
    Arciela : …………。
    Arciela : ……まさか。
     [Your Name]、覚えてる?
     リフキン族の女王ロスレーシャの言葉……。
     
    女王ロスレーシャの言葉を……
     覚えてる
     覚えていない
     
    「覚えてる」
    どんな言葉?
     王に……訊いて……
     王女に……訊いて……
     
    「王に……訊いて……」
    Arciela : そう、それ!
     
    「覚えていない」「王女に……訊いて……」
    Arciela : 王に聞けって言ってたでしょう?
     あれって……。
     
    Arciela : ひょっとして……
     王っていうのは、
     あの一族の王ってことじゃなくて……。
    Arciela : リフキン族と化してしまった
     あにさまのことなんじゃ……。
    Svenja : アシェラ……。
     あなた、さっきから何を言っているの?
     その開拓者がどうかしたのですか?
    Arciela : [Your Name]は、
     兄の言葉がわかるって。
    Arciela : ねえ、[Your Name]。
     いったい、あにさまは何て言っているの?
    Ygnas : 『呪いを解く必要はない。』
    Ygnas : 『わたしの言葉が聞こえるなら、
     中の国の冒険者よ……
     おまえにわたしが知りえたことを伝えよう。』
    Ygnas : 『今のわたしは、
     「世界樹ユグドラシル」の一部と化しているのだ。』
    Ygnas : 『[Your Name]よ……
     ユグドラシルの力が衰えつつある……。』
    Ygnas : 『大陸の大地の奥深く
     地下の彼方で異変が起こっている。
     闇の力が湧き出している。』
    Ygnas : 『その力が
     ユグドラシルを蝕みつつあるのだ。』
    Ygnas : 『異変の原因を突き止めるのだ、
     [Your Name]よ……。』
    Ygnas : 『もし、ユグドラシルが
     闇の力に呑まれるようなことあれば……。』
    Ygnas : 『ウルブカの地に
     生きる者たち全てに災いが降りかかるだろう……。』
    Arciela : どうしたの、
     [Your Name]……。
     そんな青い顔をして……。
    Arciela : いったい、兄から何を聞いたの!?
    Arciela : ねえ、[Your Name]!
     返事をして!
      
    Hildebert : なに?
     それを持てばユグナスの声が聞こえるというのか。
     そのような怪しげな木の実でそんな……
    Svenja : 疑っても仕方ありませんよ。
     ここは彼の言うとおり、我々も
     試してみればわかることです。
    Svenja : [Your Name]……でしたね。
     お借りしても?
      
    Gratzigg : ええい、バカにしおって!
     ユグナス殿の声など聞こえぬではないか!
    Svenja : ここにいる誰も
     聞くことはかないませんでしたね……。
    Svenja : ですが、彼が
     この場でそのような嘘つく理由が。
    Gratzigg : ふん、理由などどうにでも……!
    Arciela : [Your Name]。
     わたしにも試させてください。
    Svenja : アシェラ。
    Arciela : ……聞こえる。
    Arciela : あにさまの声……確かに。
    Melvien : ほぉ、これはおも……
     いやいや、興味深い。
    Arciela : ええ……ええ。
     ……あにさま、なぜそんな……?
    Chero-Machero : な、なあ、アシェラ……?
     そのユグナスはなんていってんだい?
    Arciela : 同じです。
     「呪いを解く必要はない」と……。
    Gratzigg : ううむ。
    Svenja : なぜ、この2人だけが。
    Vortimere : ……埒があきませんな。
     状況だけでみればこれは国政として
     見過ごすわけにはいかないと判断しますが?
    Hildebert : う、うむ。
     そうだな、ヴォルティミア。
    Vortimere : 早急な解決が必要かと。
     当の本人の言質ではないですしね。
     ユグナス殿の呪いを解くのが先決でしょう。
    Arciela : で、でも……。
     あにさまは、呪いを解くな……と。
    Vortimere : いいですか、アシェラ姫。
     言葉を聴いたというのは、あなたと
     そこの開拓者の2人のみ……。
    Vortimere : 無礼を承知で申し上げれば
     口裏を合わせたとも言えなくはないのです。
    Arciela : そ、そんなことはっ……!
    Vortimere : ええ、わかっております。
     わたしもそんな風に言いたいわけではありません。
    Vortimere : ですが、ここにいる
     皆は少なからず同意見でしょう。
    Vortimere : その点については
     あなたも少しはそう感じておられるのでは?
    Vortimere : それに、人の姿に
     戻ることに問題があるとは思えません。
     それとも、一生このままの姿を望むと……?
    Arciela : いいえ、それは……。
    Vortimere : けっこう。
     では、遠征してる「彼女」を召喚します。
     それですべてが解決しますよ。
    Melvien : 遠征?
     ああ、無慈……おっと、いけない。
     これはまた興味深いね。
    Vortimere : ではみなさま、後日またここで。

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