・晴れぬ戸惑い
進行内容
アシェラは、ユグナスの
伝えたかった意図がわからず困惑していた。
感情的になる一面を見せたが、
その不安な胸中を語ったことで、
彼女も少しは元気を取り戻したようだ。
- セレニア図書館でイベント。
あなたもここに何か用なの?
悩み事を聞いてみる
好きなお菓子を聞いてみる
好きな男性のタイプを聞いてみる
Arciela : え、はい?
好きな、男性のタイプ……ですか?
Arciela : ごめんなさい。
いまはそんな気分じゃ……。
Arciela : えっ!?
Arciela : す、好きなお菓子、ですか!?
わたしの!?
Andreine : あの……若姫さま。
ここはその……図書館ですので。
Arciela : ご、ごめんなさい。
静かにします……。
Arciela : こほん。
Arciela : ええと……。
す、好きなお菓子、ですか……。
そうですね。
Arciela : チョコクレープの白蜜がけとか
ウィッチヌガーのメープルシュガー倍盛りとか。
Arciela : ああ、
ガトーオーフレースも捨てがたいかも。
ベリーの酸味が甘さを引き立ててくれるんですよね。
Arciela : 食べ過ぎです、って
グレンエスからも怒られちゃうんですけど、つい……。
って、な、なんでそんな話を?
「元気がなかったから」
Arciela : えっ?
はい、それは意表を突かれました……けど。
Arciela : あ……。
あの……ひょっとして気遣ってくれてる、のかな?
Arciela : うふふ。たしかに一瞬、
何を悩んでたか、忘れちゃいました。
Arciela : まさか、こんなところまで来て
わざわざスィーツ談義をする人がいるなんて
思わないですよ。
Arciela : ありがとう、[Your Name]。
今度ゆっくりスィーツのお話で
盛り上がりましょう。
Arciela : 実は……。
ちょっと悩んでて……。聞いてくれますか?
Arciela : あにさまのこと……。
もちろん、あの姿のまま戻らなかったら
どうしよう、ということと。それと……。
Arciela : あのとき、あにさまが、
わたしのほうを指差したのは何故だろうって。
ずっと、それを考えているのだけど、
正直わからなくて。
Arciela : あのときも、
色々な人たちが色々なことを言っていたけれど。
わたしには、どれも正解に思えなかった。
Arciela : みんな、
自分の言いたいことを言っていただけ……。
そんな気がして。
Arciela : 本当の意味はわからない。
けれど、その言葉の裏によくない感情が
あるっていうのはだけは、なんとなくわかるの。
小さい頃からそうだった……。
Arciela : [Your Name]……。
わたし、もうどうしていいかわからないよ。
Arciela : わたしたちは、
ウルブカの奥へと突き進むべきなのかな?
Arciela : それとも、初代王の遺志通りに、
立ち入っちゃだめで退くべきなのかな?
Arciela : 日毎に諍いばかりが
大きくなっていっている気がする。
Arciela : このままじゃ、
アドゥリン都市同盟は分裂してしまうかも……。
内乱になるかもしれない。
Arciela : そうなったら、
開拓を進めるべきかどうかなんて
議論自体が吹き飛んでしまう。
Arciela : それに……。
わたしにはウルブカの地で起きている異変が、
開拓のせいばかりではない気がしているの。
Arciela : 明らかに、今までこの地で
見たこともない魔物が現れたりしてるし。
Arciela : あにさまは、なんではっきりと
教えてくれなかったんだろう。
Arciela : それとも、[Your Name]が
言っていたように、もう心と心で
会話をすることもできないくらいに
身も心もリフキンになってしまったの……?
Arciela : ごめんなさい。
感情的になっちゃって……もう大丈夫。
Arciela : あにさまの掛けた謎が、
わたしには解けない。
Arciela : こうして、何日も
セレニア図書館に通って色々調べてみたけれど。
手掛かりになりそうなことは何も……。
Arciela : [Your Name]……
あれから、あなたの持っている
ロスレーシャの実に何か変化があった?
Arciela : そう……。わたしはでも、
[Your Name]ならば、
あにさまの意図が読み解けるんじゃないか
って思ってる。
Arciela : あなたは、
リフキン族の女王ロスレーシャにも
認められた人だもの。
Arciela : わたしは最近、
森に行けてないけれど。
[Your Name]は開拓者だから
通っているのでしょう?
Arciela : 何か気づいたら、
真っ先に教えてね。お願い。
Arciela : わたしは、もう少し
ここに通って調べてみるつもり。
Arciela : 話を聞いてくれて、
少し気持ちが軽くなったわ。
ありがとう、[Your Name]。