アドゥリンの魔境/天守に座すモノ

Last-modified: 2014-11-12 (水) 02:09:31

・天守に座すモノ

進行内容
 モリマー、ダラクァルンは
 ハデスの前に散った。
 彼らが残した想いを胸に、
 ハデスと全力で戦おう。


  1. ラ・カザナル宮天守のOminous Posternを調べる。
     
      
    Hades : ……性懲りもなく、
     またやってくるとはな……。
    Hades : つくづく救えない輩だ。
    Arciela : ハデス……!
    Hades : そんな恐い顔をしては
     国の民が悲しみますよ、アシェラ姫……。
    Hades : ……いや。
     この口調にはもう拘る必要もない、か。
    Hades : 改めて、ようこそ諸君。
    Hades : 三魔君の聖痕を
     断ち切ったのは見事だと褒めてやろう。
    Hades : 裏切り者の
     入れ知恵があったとはいえ、だ。
    Hades : よくやった、おめでとう!
    Hades : ……で、それがどうした?
    Hades : 条件が対等……と、
     そう考えているのかな?
    Hades : もし、そうならば
     おめでたい連中だ、といっておこう。
    Hades : ……そして、
     大きな思い違いだったと知れ。
    Hades : いや、知る必要もないな。
     ここで君たちの命運は尽きるのだから。
    Hades : いつまでもこんな茶番を
     繰り返しているほど、僕も暇ではないからね。
    Darrcuiln : (冥王……。
     主殿は、どこだ……!)
    Hades : どこだ……?
     フフ、なにを言っているんだ、おまえは?
    Darrcuiln : (どういう意味だ……。)
    Hades : わからないのか?
     そこは「返せ」だろう?
    Darrcuiln : (…………。)
    Hades : フフフ。
     いつぞや、獣風情と呼んだことは謝ろう。
    Hades : 「亡骸を返せ」とは、
     なかなかご主人思いな奴じゃないか。
    Hades : 海の見える丘にでも埋葬するのか?
    Hades : それとも、鳥葬か?
    Hades : 残念だったな。
     それはどちらも叶わない願いだよ。
    Hades : まったく、馬鹿馬鹿しい。
     時代遅れの老兵が僅かでも生きていると
     期待していたのか?
    Hades : その小さな頭でも
     薄々わかってはいたのだろう?
    Hades : 仮に生き延び、
     ここから逃げおおせていれば
     おまえならどうした?
    Hades : 群れの下へ戻り、
     合流するんじゃないか?
    Hades : だが、その淡い期待は
     刻む時と共に、次第に絶望へ変わった。
    Hades : くくく……。
     そう、おまえの大切な主は戻らなかった。
    Darrcuiln : (貴様……ッ!)
    Hades : 察したか。
     そうだ、おまえの予想通りだよ。
    Hades : 奴は死んだ。
     この僕の手にかかってね……。
    Hades : 君たちを逃がすためだと
     血反吐を吐き散らし、もがき苦しんだ挙句
     孤独のうちに息絶えた。
    Hades : 沈み逝く船に乗った鼠は
     大挙して逃げ出すという話を知っているか?
    Hades : おまえたちは逃げ出すのに
     まんまと成功したが、当のご主人は逃げ遅れ、
     溺れ死んだ無様で哀れな鼠というわけだ。
    Hades : フフフ、なかなか
     洒落の効いている最期だと思わないか?
    Hades : これまで生き長らえて、
     辿り着いたこの結末。
    Hades : 奴が成し遂げたことはなんだ?
    Hades : 森を護ったこと?
    Hades : おまえの血統を絶えさせず
     甲斐甲斐しく世話をしてきたこと?
    Hades : 己は何も生み出さず
     人の世に介入すらせず、ただひたすらに
     見守るだけの生……。
    Hades : 奴の人生に
     意味があったといえるのかな?
    Hades : ……いいや、ないな。
    Hades : はっきりいってやろう、無駄死にだ!
    Hades : とんだ道化さ。
     滑稽としかいいようがない。
    Hades : 価値も、救いもない!
    Hades : 存在そのものが……
    Hades : 塵だよ!
    Darrcuiln : グオオオォォーーーー!!!
    Hades : ほぉ、懐かしい光景だ。
    Hades : その光は知っているぞ、魂の煌めき。
     自身の命を燃料の如く燃やす技だったな……。
    Darrcuiln : グ……ル、グ……!
     フゥゥゥ、グ……フゥウゥーー!!
    Hades : いきなり奥の手とは、
     人語を語ろうと、所詮はやはり獣だな……。
    Hades : 主殿に言われなかったか?
    Hades : 「考えなしに無暗に突っ込むな」、と。
    (バラモアの楽しい演出開始)
    Morimar : ぐっ……。
     イテテ、わしは確か……
    Morimar : って、おいッ!
    Morimar : なんでここにいやがる、
     ダラクァルン!?
    Darrcuiln : (……!?)
    Arciela : ダメ、ダラクァルンさん!!
    Morimar : この、バカ野郎が……
    Morimar : 普段ツンケンしてる癖に、
     実は甘えたがり屋なんだよな、おまえは。
    Morimar : そんなにこのわしが
     信じられんってか!
    Morimar : そんなやつぁこうだ。
     おりゃおりゃ。
    Darrcuiln : (がッ、あるじ、ど……!?)
    Morimar : 言ったろ?
     わしなら死んだ、と……。
    (楽しい演出終わり)
    Hades : 大好きな主と共に、果てろ。
    Arciela : そ、んな……。
    Arciela : ダラクァルン、さん……
     まで……。
    Hades : アシェラ姫。
     目を逸らしてる余裕があるのかい?
    Hades : 1名、もとい1匹脱落だ。
     さあ、あとは……
    Hades : 君たちを殺して、
    Hades : すべてお終いにしよう。
    Arciela : ハデス……ッ!
     
    バトルフィールド「天守に座すモノ」
     
    Hades : さあ、老兵と獣の後を追うがいい。
    Hades : なるほど……。
     三魔君を退けたのも頷ける。
    Hades : ふっ、くくく……。
     なかなかよい従者だな、アシェラ姫。
    Hades : バカな……!
     押されている……だとッ!?
    Hades : いっただろう。
     生そのものが無意味だとね……。
    Hades : 君には目をかけていたのだけどね。
     人など、所詮はこんなものか……。
    Hades : フン! 抵抗など、無駄だッ!
     
    Arciela : ハデス……ッ!
     あなただけは、許しません!!
    Arciela : 従者じゃない!
     大切な仲間です!!
    Arciela : そんなっ!?
    Arciela : わ、私……も、う…………

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