・天守に座すモノ
進行内容
モリマー、ダラクァルンは
ハデスの前に散った。
彼らが残した想いを胸に、
ハデスと全力で戦おう。
- ラ・カザナル宮天守のOminous Posternを調べる。
Hades : ……性懲りもなく、
またやってくるとはな……。
Hades : つくづく救えない輩だ。
Arciela : ハデス……!
Hades : そんな恐い顔をしては
国の民が悲しみますよ、アシェラ姫……。
Hades : ……いや。
この口調にはもう拘る必要もない、か。
Hades : 改めて、ようこそ諸君。
Hades : 三魔君の聖痕を
断ち切ったのは見事だと褒めてやろう。
Hades : 裏切り者の
入れ知恵があったとはいえ、だ。
Hades : よくやった、おめでとう!
Hades : ……で、それがどうした?
Hades : 条件が対等……と、
そう考えているのかな?
Hades : もし、そうならば
おめでたい連中だ、といっておこう。
Hades : ……そして、
大きな思い違いだったと知れ。
Hades : いや、知る必要もないな。
ここで君たちの命運は尽きるのだから。
Hades : いつまでもこんな茶番を
繰り返しているほど、僕も暇ではないからね。
Darrcuiln : (冥王……。
主殿は、どこだ……!)
Hades : どこだ……?
フフ、なにを言っているんだ、おまえは?
Darrcuiln : (どういう意味だ……。)
Hades : わからないのか?
そこは「返せ」だろう?
Darrcuiln : (…………。)
Hades : フフフ。
いつぞや、獣風情と呼んだことは謝ろう。
Hades : 「亡骸を返せ」とは、
なかなかご主人思いな奴じゃないか。
Hades : 海の見える丘にでも埋葬するのか?
Hades : それとも、鳥葬か?
Hades : 残念だったな。
それはどちらも叶わない願いだよ。
Hades : まったく、馬鹿馬鹿しい。
時代遅れの老兵が僅かでも生きていると
期待していたのか?
Hades : その小さな頭でも
薄々わかってはいたのだろう?
Hades : 仮に生き延び、
ここから逃げおおせていれば
おまえならどうした?
Hades : 群れの下へ戻り、
合流するんじゃないか?
Hades : だが、その淡い期待は
刻む時と共に、次第に絶望へ変わった。
Hades : くくく……。
そう、おまえの大切な主は戻らなかった。
Darrcuiln : (貴様……ッ!)
Hades : 察したか。
そうだ、おまえの予想通りだよ。
Hades : 奴は死んだ。
この僕の手にかかってね……。
Hades : 君たちを逃がすためだと
血反吐を吐き散らし、もがき苦しんだ挙句
孤独のうちに息絶えた。
Hades : 沈み逝く船に乗った鼠は
大挙して逃げ出すという話を知っているか?
Hades : おまえたちは逃げ出すのに
まんまと成功したが、当のご主人は逃げ遅れ、
溺れ死んだ無様で哀れな鼠というわけだ。
Hades : フフフ、なかなか
洒落の効いている最期だと思わないか?
Hades : これまで生き長らえて、
辿り着いたこの結末。
Hades : 奴が成し遂げたことはなんだ?
Hades : 森を護ったこと?
Hades : おまえの血統を絶えさせず
甲斐甲斐しく世話をしてきたこと?
Hades : 己は何も生み出さず
人の世に介入すらせず、ただひたすらに
見守るだけの生……。
Hades : 奴の人生に
意味があったといえるのかな?
Hades : ……いいや、ないな。
Hades : はっきりいってやろう、無駄死にだ!
Hades : とんだ道化さ。
滑稽としかいいようがない。
Hades : 価値も、救いもない!
Hades : 存在そのものが……
Hades : 塵だよ!
Darrcuiln : グオオオォォーーーー!!!
Hades : ほぉ、懐かしい光景だ。
Hades : その光は知っているぞ、魂の煌めき。
自身の命を燃料の如く燃やす技だったな……。
Darrcuiln : グ……ル、グ……!
フゥゥゥ、グ……フゥウゥーー!!
Hades : いきなり奥の手とは、
人語を語ろうと、所詮はやはり獣だな……。
Hades : 主殿に言われなかったか?
Hades : 「考えなしに無暗に突っ込むな」、と。
(バラモアの楽しい演出開始)
Morimar : ぐっ……。
イテテ、わしは確か……
Morimar : って、おいッ!
Morimar : なんでここにいやがる、
ダラクァルン!?
Darrcuiln : (……!?)
Arciela : ダメ、ダラクァルンさん!!
Morimar : この、バカ野郎が……
Morimar : 普段ツンケンしてる癖に、
実は甘えたがり屋なんだよな、おまえは。
Morimar : そんなにこのわしが
信じられんってか!
Morimar : そんなやつぁこうだ。
おりゃおりゃ。
Darrcuiln : (がッ、あるじ、ど……!?)
Morimar : 言ったろ?
わしなら死んだ、と……。
(楽しい演出終わり)
Hades : 大好きな主と共に、果てろ。
Arciela : そ、んな……。
Arciela : ダラクァルン、さん……
まで……。
Hades : アシェラ姫。
目を逸らしてる余裕があるのかい?
Hades : 1名、もとい1匹脱落だ。
さあ、あとは……
Hades : 君たちを殺して、
Hades : すべてお終いにしよう。
Arciela : ハデス……ッ!
Hades : なるほど……。
三魔君を退けたのも頷ける。
Hades : ふっ、くくく……。
なかなかよい従者だな、アシェラ姫。
Hades : バカな……!
押されている……だとッ!?
Hades : いっただろう。
生そのものが無意味だとね……。
Hades : 君には目をかけていたのだけどね。
人など、所詮はこんなものか……。
Hades : フン! 抵抗など、無駄だッ!
あなただけは、許しません!!
Arciela : 従者じゃない!
大切な仲間です!!
Arciela : そんなっ!?
Arciela : わ、私……も、う…………