・黒衣の紳士の招待
進行内容
命からがら逃走した一行を
テオドールが待っていた。
カミールの山頂で待つと、彼は言い残す。
さっそく、カミールの山頂へと向かおう。
- ラ・カザナル宮天守のOminous Posternを調べる。
Arciela : でも、モリマーさんに
ダラクァルンさんが、まだきてないね。
Arciela : どうしたのかな……?
中へ入ってみよう
もう少し待とう
Arciela : ダメですよ。
わたしたちだけで中へ入るなん……
Arciela : そうですね。
もう少し待ちま……
アドゥリンの若姫よ!)
Arciela : ダラクァルンさん?
Darrcuiln : (戻れ!
その先に進んではならん!)
Arciela : 扉が……!?
Arciela : こ、この力は……!
Darrcuiln : (ぐっ、しまった……!)
(転移される2人と1匹)
Hades : ようこそ。
待ちかねたよ、アシェラ姫。
そして、[Your Name]……。
Hades : ふむ。
ひとり足りないようだが……?
Hades : まあいい。
Arciela : メルヴィアン!
Hades : 人はみな、心に闇を抱えている。
それは生まれ持った呪いのようなものだ。
Hades : 知っているかい?
人は死に、肉体が失われたとしても、
魂は不滅なんだ。
Hades : そして、いずれは新たな生を受ける。
Hades : そう、囚われ続けるんだよ。
心の闇は、魂に深く刻み込まれているからね。
Hades : そして、生前の記憶は忘却され
はじめから無駄な時を、延々と繰り返すんだ……。
Hades : そう、終わることのない。
命の循環、輪廻……。
Hades : そんな生き方にどんな意味がある?
真実の先に待っているのは、ただの絶望だ。
Hades : だからこそ、
僕は死による救済を行うのさ。
愚かなモノ達を残らず、すべて、ね。
Hades : そして、
僕らは本来在るべき姿へと回帰する。
Arciela : ……。
Hades : それのなにがいけない?
死は破滅ではない、新たな生……。
Hades : そう、魂の救済なのだ。
Hades : 世界は気紛れだ。
Hades : 時折、特別なモノが生を受ける。
僕はそれを「魂の覚醒」と呼んでいるがね。
Hades : あの王、オーグストもそうだ。
世界に名だたる聖人、偉人、変人、奇人……。
なにかに突出したモノたち。
Hades : いまこの僕の前にいる君たちも
そうなのかもしれない。
Hades : 何らかのメッセージなのか。
幾重の転生を繰り返してきたこの僕ですら、
いまだわからない命題だ……。
Hades : 楽園の扉を、
開くべきモノかもしれない。
Arciela : 転生……楽園の、扉?
Hades : ……ふ、ふふ。
僕は何を語っているのだろうな。
Hades : ……まあいい。
ここへきたということは
僕の邪魔をする気なのだろう?
Hades : そう、あの時の
オーグストと同じように。
Hades : 滑稽だね。
この僕に挑もうなどと、無謀にもほどがある。
しかも、君たちだけでとは……
Hades : 身の程を知るといい。
Hades : そして、絶望しろ。
Hades : 絶対的な力の差というものになッ……!
Morimar : ハァデェェエエェスッ――!!!
Hades : そんなに吠えたら
奇襲にならないだろう?
Morimar : ヘッ、ほざきやがれ……!
こちとら、足止めできりゃあ御の字なのよ!
Darrcuiln : (すまぬ、主殿。
止めることかなわず、こんな事態に……!)
Morimar : ……まだだ、
まだこいつには勝てねぇ!!
Morimar : ダラクァルン!
姫さんを乗せて、[Your Name]と
ここから逃げろ!
Darrcuiln : (承知した!)
Arciela : なぜです!
みんな揃った、いまなら……!
Morimar : 違う、そうじゃねぇ!
わしらには勝てねぇ「理由」が……
Hades : よそ見してる場合か?
Arciela : モリマーさん!!
Morimar : ゲホッ!
Morimar : ……くそったれが!
老人は労りやがれっつーの。
Hades : ははは。
そんなに元気な老人がどこにいる?
Morimar : ケッ、イヤミな若造だぜ。
Morimar : あの頃くらい
憎たらしい容姿なら、
こっちも、やりやすかったんだがな……。
Morimar : 調子狂うぜ、くそったれが……!
Morimar : おい、ダラクァルン!
いつまでぐずぐずしてやがんだ、おまえは!
Morimar : さっさといけ!
あんまり年寄りを働かせるんじゃねぇよ!!
Morimar : 姫さん!
そして、[Your Name]よ!
わりいが説明してる時間はねぇんだ……。
Morimar : いまは引け。
あとのことは、「アイツ」に任せてある……!
Morimar : 長くはもたねぇが
お前らが逃げる時間稼ぎくらいはしてやるさ。
Hades : ……懲りない男だな。
おまえの心がへし折れたときの顔が楽しみだ。
Morimar : オラァァァーーー!!!
Darrcuiln : (乗るのだ、ここを離れる……!)
Arciela : でも……!
Darrcuiln : (急げ!)
(モリマーとハデスの攻防)
Hades : ふふ。
おまえのようなタイプは、いくら痛めつけても
簡単に折れるような玉じゃあない。
Hades : 最も効果的なもの、それは……
Hades : 仲間の犠牲だ。
Hades : こんな感じにな。
(逃げる2人と1匹に向かって攻撃)
かばう
立ち塞がる
Darrcuiln : (なっ……!)
Arciela : モリマーさん!!
Darrcuiln : (なんてことをっ……!)
Morimar : 馬鹿やろう、止まんなッ!!
Darrcuiln : (見捨てることなどできぬ!
我も残り、共に戦おうぞ……!)
Morimar : 腑抜けたこと抜かしてんじゃねぇ!
無暗やたらに突っ込むなって教えてんだろーが。
いまが、そのときなんだよ……!!
Morimar : ガッ、ハッ……!
Darrcuiln : (主殿ッ!!)
Darrcuiln : (なっ、なにを……!?)
Morimar : たッ、たまには……、わしのッ!
いうことを、黙って聞きやがれ……ッ!
Hades : 得物を投げ捨てるとは
ずいぶん余裕じゃないか……。
Hades : なぁ、モリマー。
Darrcuiln : (主殿ッ!)
Morimar : 来るん、じゃねぇ……!
Morimar : ヘッ、
わしのしぶとさなら……理解してんだろ?
……ったく。
主従とかぬかす前に、主の命令を聞けってえの。
Morimar : 行けぇッ! ダラクァルン!!
Darrcuiln : (……ッ!?)
Arciela : [Your Name]!
いまは任せよう!
一緒に戦おう!
(ハデスに倒されるイメージ)
Darrcuiln : ([Your Name]!
主殿の意志を無駄にしないでくれ……!)
Darrcuiln : (頼むっ! さあ!)
Arciela : でもっ!
Darrcuiln : (若姫よ!
主殿が抑えている、いましかないのだ……!)
Darrcuiln : (我が背に乗れ!)
Arciela : は、はい……!
Morimar : わしがこうして
この野郎を抑え込んでるいまなら
あの扉から出られるはずだ!
Morimar : 全力で駆け抜けろ、ダラクァルン!
いけぇッ!!
Darrcuiln : (すまぬ! 主殿……!)
Hades : いつまで掴んでいるつもりだ?
Morimar : グッ……。
Hades : 誰かの入れ知恵か?
なにを知った、モリマー?
Morimar : さあて、どうだかね……。
てめえに教えて、なにか、わしに得でも?
Hades : フン、まあいい。
とんだ茶番に付き合わされたものだ。
Morimar : グッ、ガ……!?
Hades : 頑丈さが売り
……というだけではないようだな。
Hades : ふむ、その異能の力、
あの裏切り者から与えられたものか……。
くく、死ねないというのは、どんな気持ちだ?
Morimar : ……。
Hades : その呪縛から解き放ってやろう。
言い残すことがあれば、特別に聞いておくぞ。
Morimar : ヘッ……。
いうことなんざなにもねぇさ、次の世代に託した。
老兵は去り逝くってな……。
Morimar : まあ、なんだ……。
俺を逃がした、オーグストと同じ最期たあよ。
嬉しい、もんだ、ね……。