マレフィムの丘

Last-modified: 2024-04-05 (金) 14:49:14
帝国領北部にあるマレフィムの丘。
そこには流行病で滅んだ町の跡があり、丘には墓石が並んでいる。
今では病を怖れて誰もこの土地には近づかない。
通常魔性宿った伝説恐ろしい壊れた
推奨LvLv70Lv113Lv151Lv198Lv???Lv
攻略LvLv80Lv128Lv172Lv227Lv???Lv
階層数4F
探索判定回数
(1階あたり)
踏破前:18回 踏破後:6回(4F以外)・12回(4F)
進行(踏破前)220秒250秒300秒370秒520秒
進行(踏破後)165秒187.5秒225秒277.5秒390秒
探索時間(踏破前)04:24:0005:00:0006:00:0007:24:0010:24:00
探索時間(踏破後)01:22:30
(4950秒)
01:33:45
(5625秒)
01:52:30
(6750秒)
02:18:45
(8325秒)
03:15:00
(11700秒)

※時短無し・探索時間等倍での数値

出現モンスター

1Fフロアボス

迷宮称号のオルトロス×2
+ランダムな基本編成

2Fフロアボス

迷宮称号のアエロー×2
+ランダムな基本編成

3Fフロアボス

迷宮称号のエンジェル×2
+ランダムな基本編成

◆ダンジョンボス

敵はいずれも迷宮称号

レアアイテム

ダンジョン内イベント

入り口

帝国領北部にあるマレフィムの丘

そこには流行病で滅んだ町の跡があり、丘には墓石が並んでいる。

今では病を怖れて誰もこの土地には近づかない。

何者かが隠れ住んでいてもおかしくないだろう。


廃墟となった町に近づくと、待ち構えていたかのように大型の魔獣が立ちふさがった。

リリーナが連れているケルベロスに似ている……

2F

マレフィムの丘には墓石が並んでいる。

その空には死鳥が飛び交っていた。

それはまるで生を拒絶する死の世界のように見える。

この丘が死の丘と呼ばれる由縁であろう。

その様子を見るだけでも、理性あるものならば近づくことを避けるだろう。

3F

丘の上まで来ると廃墟となった教会が見えた。

大きな礼拝堂の跡がある。

町の規模に不釣り合いな大きさだ。

住人たちには信仰深い者が多かったのだろうか。


教会の周りを何かが飛んでいる。

初めは冒険者たちはそれも死鳥であろうと思っていた。

しかし近づくにつれその姿が死鳥とは違うことに気がつき、驚いた。

それは死鳥とは全く正反対の存在。

天使だ。

墓地に囲まれて廃墟となった教会の周りを天使たちが飛んでいた。

4F


大きな礼拝堂の跡地に石の台座が見える。

何かの祭壇だろうか。

台座の上に誰かが横たえられているのが見えた。

天使と死鳥がその周りを囲うように飛んでる。

まるで何かの儀式のようだ……


冒険者たちがそこに近づこうとすると、周囲の魔物が襲いかかって来た。

ダンジョンボス戦前

冒険者たちは礼拝堂の祭壇へと辿り着いた。

祭壇には少女が横たえられていた。

少女を生贄に捧げる儀式に見える……


台座の前には悪魔が立っていた。

冒険者たちが近づくと悪魔は言った。

ベルファゴール
「我が民を起こす儀を邪魔するか。

 知の使い方を知らぬ賢しい愚者よ。
 己が望む平安の意味も分からぬ者よ。

 知恵の果実得た人の種よ。
 お前たちには愚も知も必要ない。
 死して知恵無き物へと還れ。
 」

冒険の手記(全17)

マレフィムの魔女1

かつてマレフィムの地には町があった。

そのマレフィムの丘には、教会に一人のシスターが住んでいた。

シスターは優秀な薬師であり、人々に薬を与えて多くの者を救っていた。

シスターの献身的な姿には多くの者は心をうたれ、教会に大きな礼拝堂が建てられるほどであった。

マレフィムの魔女2

ある日、町に疫病がはやった。

シスターは懸命に病と闘ったが、その病を止めることは出来なかった。

同じ頃、一人の男がマレフィムに地下遺跡を発見していた。

男は遺跡へ忍び込み、そこから宝を持ち帰っていた。

町に疫病がはやったのはその遺跡が発見されてからであった。

マレフィムの魔女3

疫病の噂を聞いて王国の賢者アドワールが町にやってきた。

賢者アドワールは病の症状を見てすぐに言った。

『これは古代の呪いだ!この町の誰かが古代の墓を暴き、町は呪われた!』

それを聞いた遺跡荒らしの男は恐怖し、持ちだした宝を教会に隠した。

やがて町の者たちは教会に宝があることを発見した。

そして古代の墓を荒らした犯人はシスターとされた。

マレフィムの魔女4

シスターが古代の墓を暴いて宝を盗んだ。

それが原因で街には疫病がはやったのだ、と。

疫病の恐怖に怯えていた人々は、今までと態度が反転し、シスターに怒りをぶつけて罵った。

シスターは薬を操り人々を騙す魔女として弾糾され、処刑されてしまった。

町の人々は古代の呪いを怖れ、呪いはシスターにだけ降り掛かるように、と、古代遺跡から盗ってきた宝をシスターと一緒に埋葬した。

マレフィムの魔女5

その後、賢者アドワールは開かれた古代遺跡を発見し、厳重に封印を施こした。

古代遺跡を暴くと疫病が発生することがあることを賢者アドワールは知っていた。

賢者アドワールは古代の呪いを解いたことを人々に伝えた。

やがて疫病は終息していき、人々は賢者アドワールを讃えた。

マレフィムの魔女6

しかし事態はそれで終わらなかった。

少しの後、町には再び疫病が流行り始めたのだ。

賢者アドワールは病を見て困惑した。

その症状は以前の病とは違い、マレフィムの土地にある風土病に似たものであった。

更にその病で死んだ者の多くはアンデッドとなり暴れはじめた。

マレフィムの魔女7

そしてもう一つの出来事があった。

古代遺跡を暴いた男が捕まり、真相が明らかになったのである。

シスターには罪は無く、懸命に疫病を食い止めようとしてくれていたことが判明した。

人々は悔やみ、シスターを丁寧に弔おうとした。

シスターは罪人の墓地に埋められており、そこは普段は誰も訪れない場所であった。

町の人々は改めてシスターの墓を建てようと墓地を訪れた。

しかしそこで驚くべき光景を見た。

墓は掘り起こされ、シスターの遺体が無くなっていたのだ。

マレフィムの魔女8

最初は盗掘であろうと思われていた。

古代遺跡から持ち帰った宝がシスターと供に埋められていたからだ。

しかし掘り起こすと宝はそのまま残っており、持ち去られていなかった。

マレフィムの魔女9

その後もマレフィムの疫病は止まらなかった。

賢者アドワールは懸命に病を止めようとした。

アドワールは過去にも幾度か古代遺跡の瘴気による病を見ており、疫病を食い止める方法を知っていた。

しかし、その病を止めることは出来なかった。

マレフィムの魔女10

町は疫病の恐怖に覆われ、人々の心は荒廃していった。

そして、いくつかの噂が広がり始めた。

シスターの墓を確認した者の一人が言った。
『墓は内側から掘り起こされていた…』


またある者が言った。
『教会で薬を調合しているシスターの姿を見た…』


そして、誰かが言った。
『疫病はシスターの呪いだ!』

マレフィムの魔女11

やがて賢者アドワールが疫病に倒れ、亡くなった。

賢者アドワールは最後の時に言った。
『これは遺跡の呪いでも、風土病でもない… 至急、王に報告を… 必要なのは医者ではなく、兵だ……!』

病気に対して兵士を要請した賢者アドワールは、病により気が狂ったのだと報告された。

マレフィムの魔女12

町の人々は絶望に覆われていた。

人々はマレフィムの丘にある教会で祈りを捧げた。

シスターに許しをこうた。

しかし、疫病は止まらなかった。

マレフィムの魔女13

多くの者は町から逃げ出し、遂にはマレフィムの町は滅びを迎えることになった。

生き残った最後の人々は町から去る際、教会で祈りを捧げた。

罪無く処刑されたシスターに、最後の許しを……

その時、奇跡が起きた。

人々の前にシスターが現れたのだ。

死んだはずのシスターが歩いて現れた。

人々は驚いたが、すぐに一つの可能性を思いついた。

シスターはアンデッドとなって徘徊しているのだ、と。

町に多くの噂が広がる中で考えられていた事である。


シスターは恐ろしい魔法を操り、襲いかかってきた。

人々は命からがら逃げ出し、マレフィムの町には誰も居なくなった。

マレフィムの魔女14

周囲の町に逃げたものはその様を伝えた。

しかし逃げた者もやがて発病して倒れ、疫病は周囲の町にも広がり始めた。

疫病はまたたく間に周辺地域を飲み込んでいった。

無数の土地から人々が消え、代わりにアンデッドが徘徊する廃墟が出来た。

ようやく事の異常に気付いた王国は、疫病に対して医師ではなく兵隊を送り出した。

マレフィムの魔女15

王国軍は廃墟を徘徊するアンデッドの駆逐にあたった。

アンデッドは知性が低く、徘徊するだけであり、統率のとれた王国軍の敵ではない。

しかしこの戦いは予想外の反撃を受けることになった。

そこにはアンデッド軍団を指揮するシスターが居たのだ。

その戦いは周辺地域を巻き込み、アンデッド軍団と王国軍との激しい戦争に発展した。

マレフィムの魔女16

戦いは王国の勝利に終わった。

シスターは最後はマレフィムの丘に追いつめられ、討たれた。

その後、国より伝えられた。

『教会のシスターは不死者リッチーであった。
 アンデッドを操り生者を滅ぼす悪魔であり
 人の町に潜入してシスターのふりをしていた。』

シスターは最初から悪魔であった。

そう発表された。

マレフィムの魔女17

かつての敬虔なシスターを知っている者はそれを否定した。

シスターの薬師としての名声は周辺にも及んでおり、シスターに病を治してもらった者が各地に居た。

また、疫病はマレフィムの土地に因がある風土病だと唱える学者もいた。

しかし人々には魔女に対する恐怖が過去から根付いており、シスターは『マレフィムの魔女』と呼ばれるようになった。

多くの謎を残しながらも、その後は病や呪いを怖れてマレフィムには誰も住まなくなった。

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