陸戦のいろは

Last-modified: 2024-04-11 (木) 17:28:02

陸上戦闘の基本的戦術要素について さっくり解説
慣れれば解る話ですが、初心者の方の理解促進、熟練者の方にも確認になれば幸いです

 

攻撃と防御の判定

プロヴィンスの中心で静止している側が防衛判定
それ以外が攻撃判定

という仕様は、最近のアップデートで変更された
防衛判定の条件として、対象ユニットが領地の中心部に配置されている事が加わった
そのため攻勢を中断し、あるいは遂行した後はその都度プロヴィンスの中心まで撤退し、敵の反抗を防御で構える
という前後にユニットを動かす行動がより重要になってくる
( 執筆中 )
歩兵系、砲撃系、対戦車系 は攻防状態による戦闘力差が非常に大きいので厳重注意

 

直接戦闘

部隊同士を激突させての交戦方式
もっとも一般的な戦い方にも思えるが……
戦況をよく把握するべきである
何故かと言うと、戦闘が始まれば撤退できないからだ
対 AI ならまだしも、対人戦においては常に不確定要素が存在する
「 有利だと思って飛び込んだら後から増援を送られて主力全滅しました 」
なんてのはザラだ。
突撃の衝力は確かに印象的ではあるが、冷静な相手にとっては隙の多い単純な行動で、簡単に逆用されてしまう
部隊が拘束され、自ら取りうる選択肢を全て潰すことになるので、入念な計画と相応のリスクを負って始めて直接戦闘は考慮に値する行動となるのだ
そもそも直接戦闘は優勢な側もかなりの損害を受ける
キルレートが悪化し部隊を消耗するので、この意味でも避けるべき
対 AI 戦で、敵密集部隊への突撃は有り得ない、と言い切っても良い
厳しい言い方になるが、思慮無く突撃を繰り返している内は初心者の域を出ることもないだろう
逆に突撃を行うべき状況例としては、

  • 砲兵の居ない最序盤
  • 半壊、敗走する敵軍の捕捉、追撃
    ( この場合、相手の増援がないことを入念に確認するか、逆襲覚悟の上で実施すること )
  • 敵が居ない or 極端に分散していることがわかっている領域における電撃占領

が挙げられる

 

砲撃

CoW 陸軍の基幹交戦方法
上記の通り直接戦闘はリスクが高すぎるので、ほとんどの状況において砲撃は最安定行動となる
歩兵部隊も機甲部隊も、その意味での主力は砲兵と自走砲とロケット砲だ
ただ近接戦闘ほどでないにしろ、砲撃においても注意すべきことがある
まず近接戦闘部隊の同伴
当然のことではあるが、これがないと敵の突撃で簡単に砲列が蹂躙されてしまう
砲撃は近接戦闘の備えがあってこそ機能するのだ

砲撃を続ければ撃ち負ける
だからといって突撃しても壊滅するという状況を相手に強要する

ことが戦闘の理想的形態の一つである
敵は撤退するか、防御姿勢に入るしか得策はなく、大きなスキと代償を払うこととなる
さらに高耐久の前衛部隊を合同で動かすことにより、砲撃部隊の体力が大幅に水増しされ撃ち合い能力も大きく上昇
よって対人戦においては前衛と後衛を分離せず常に一体で動かすことが原則となる

( 砲戦部隊が貧弱な対 AI では逆に分離し、砲戦部隊を温存しよう )

第二に射程負け
砲戦において射程で劣っていれば、一方的に攻撃されることになる

また自走砲、砲兵を無条件かつ遥かに凌駕する砲戦兵科がある
御察しの通り列車砲だ
コストの大きさと、皆無と言っても過言でない機動力に鑑み、実質的な戦力は大したことも無いが、持する長大な加害半径は心的プレゼンスとして非常に貴重である
極めて強力ながらその余りにも特異な性質から、的確に使用するためには相応の技量が要求される
よって入門向けのここでは深入りを避け、発展編に項を設けて論じることとしたい

 

機動

戦闘中、有利な地形等を求めて部隊が移動すること
必要な時と場所に居ない軍 ( = 遊兵 ) は存在しないのと同じ
逆に言えば、他兵種より数倍の展開力があるならば実質戦力も数倍と評価できる*1

この意味で機甲師団は強く、航空機は別格の優位性を持つ
列車砲や重戦車は居れば強力だが、遅すぎて放置すれば簡単に遊兵化するため、
高い運用スキルと他部隊の支援を要求するだろう

遊兵化しないためには、以下の方法もある
数を増やすということだ

数千キロに わたる広大な戦線すべてにおいて高コストの機甲師団を配置するのには無理があり、非現実である
また、1 機甲師団当たりの戦闘力が どうしても減少してしまい、敵の突破を防ぎきれなくなる

じゃあ、どうするのか ?
機甲師団は戦線の 1 ~ 4 か所に配置し、敵戦線の突破や機動的な防御に努める
歩兵師団は戦線全体をカバーし、防御の構えを見せつつ、隙あらば占領
を行えばよい

  • 史実でも同じことが行われており、

    第二次世界大戦
    第二次世界大戦
    第二次世界大戦
    第二次世界大戦
    湾岸戦争(Gulf War)

    の 1939 年
    の 1940 年
    の 1941 年
    の 1944 年
    2006(.)

    対ポーランド侵攻作戦
    対フランス侵攻作戦
    対ソ連侵攻作戦
    対ドイツ侵攻作戦
    対イラク侵攻作戦(.)

    ( 白作戦, Operation Weiß*2 )
    ( 黄作戦, Fall Gelb )
    ( バルバロッサ作戦, Operation Barbarossa )
    ( バグラチオン作戦, Operation Bagration )
    ( 砂漠の剣作戦, Operation Desert Sabre(サーベル) )

    など挙げればきりがない

 

要は機動的に占領する戦線と少しずつ押し上げる戦線両方を構え、敵を翻弄する
ということだ
戦線全体の足が速くなっても意味はない

 

関連ページ

戦術
機動戦
基礎陸戦ドクトリン

外部リンク

Operation Desert Sabre(サーベル) / Gulf War Ground Campaign

 

コメント [hatena]


*1 …ただし、機動部隊の優位性を発揮するためには少なくとも占有すべき地域を事前に予測、分析、判断する能力が敵を上回る必要がある
なぜなら、
「 そもそも  敵  相手は動けないのだから あらかじめ分析をしていようといまいと移動によって有利の度合いを変更できないが、コチラは変更できる
しかし地の利を見誤るコトがあれば、変更できればこそ却って数倍の速度で不利な地域に突進させるコトになる 」 ためである
そもそも “ 運用スキルと他部隊の支援 ” を想定しない兵種は司令官とのコミュニケーションを絶った状態 ( = 潜伏 ) での運用を前提とする特殊部隊ぐらいであって、原則的に通常戦力は相互に協力し合うコトを前提とするのが望ましい

*2 ちなみに、1943 年のユーゴスラビア侵攻のコードネームもドイツ語、邦訳共に白作戦 ( 英 : operation weiss ) だが、区別のために英語圏では対訳として Case White を充てている場合もある