【ディージア】

Last-modified: 2023-11-14 (火) 12:03:49

概要

【トポルの村】に住む【魔族】の老婆。
Ver.5.2でトポルに行けるようになってからすぐに姿は見かけるが、ストーリーに関わるのはVer.5.3のとき。
 
かつて多くの大魔王の衣装を手掛けた魔界一のファッションデザイナーとして名を馳せたが、ある病によりトポルで隠居生活を送っていた。
机の上には【不死の魔王ネロドス】の服の鎖に似たような素材が置いてあったりと、ファッションデザイナーとしての様子がうかがえる。

ストーリークエスト【大魔王のお召し物】(Ver.5.3)

新たな【大魔王】の誕生の知らせを聞き、【衣装係ショーナ】から衣装の制作を依頼されるが、足腰も弱りつつあった彼女には大魔王城へ赴く体力は無く、主人公は彼女の下へと向かう。
 
大魔王と様々な話をし、衣装の具体的な案を巡らせていたある時、ふらついてしまった彼女の手を主人公は思わず取る。
彼女はそこから主人公の持つ「優しさ」に気が付き、大魔王としては似つかわしくないそれを覆い隠す仮面を作ることを思いつく。
そして、主人公に「戻る頃には衣装はできあがるから、ショーナを呼んできて欲しい」と言って手紙をしたためて渡すよう依頼する。
 
だが、ショーナとともに彼女のもとを尋ねると、彼女は出来上がった【大魔王の衣装】の傍らのベッドで静かに息を引き取っていた(ショーナへの手紙には下記理由によりもう長くない旨が記されており、それを見たショーナは明らかに焦りの色を見せていた)。
テーブルには主人公に宛てた置き手紙が残されており、自身が【魔瘴】に侵され余命いくばくも無いような状態でこの衣装を作っていたことと(それ故に衣装が完成する前に力尽きることを強く恐れてもいた)、自分が死んだことによる悲しみと優しさを仮面の下へと隠し、大魔王として堂々たる振る舞いをするよう願う内容が綴られていた。
そして、ショーナの口から自分がディージアの孫であることも明かされる。主人公とショーナはディージアを丁重に埋葬し、トポルを後にした。
 
また、その後のストーリークエスト【大魔王の巨像】では、【モヒペンコ】とも何らかの関係があったことが語られている。
モヒペンコは主人公のまとった大魔王の衣装を一目見て彼女の作であると気づいており、彼女が生涯をかけて作った衣装に思いを馳せていた。
 
出番は非常に少ないながら、大魔王となるべき主人公、つまりプレイヤーの背中を暖かく押し出し、最期まで主人公のことを案じるなど立派な賢人であったといえる。

クエスト【ひねくれ者たちの約束】(Ver.5.4)

先に故人となったため登場はしないが、トポルを訪れたモヒペンコの話から彼との関係が明らかになる。
 
子供の頃から粘土細工に没頭するばかりだったモヒペンコの才能にいち早く気がつき、それしか能の無かった彼に様々な助言を与え、陰ながら支えてきた。
そして、モヒペンコが彫刻を志した時、彼に「作品を100万個作り上げたら村の大きな木の北側を掘り返すように」と伝える。
 
そして、100万個の作品を作り上げたモヒペンコは、その場所を掘り返して古びた箱を発見する。
その中に入っていたのは、ディージアが彼に宛てた手紙と作業道具を入れるためのかばんだった。
手紙には、数多の作品を作ることで一つの道を極めていく事の大切さを説く内容が書かれていた。
 
なお、過去に多くの大魔王の衣装を手がけたという経歴と、幼少期のモヒペンコをして「年が離れ過ぎている」ということから、1500年ほど生きていたと思われ、十分な大往生だったと言える(長命さで言えば【大魔王ヴァルザード】と同じくらい)。