【魔族】

Last-modified: 2022-12-04 (日) 18:01:42

概要

【種族】のひとつ。【魔瘴】によって魔物とともに生み出された存在。今までの登場種族とは誕生の由来も異なる。
最初はプレイヤーキャラクターとして選択することはできないが、Ver.5.0においてとある事情から【主人公】は魔族に変わることになる。
 
【魔界】の住人であり、敵サイドを中心として多数のキャラクター・モンスターが該当すると思われる。
ただし、モンスターのまめちしきでは「魔界」について言及されていることが多いが、「魔族」であると明言されている者は意外と少ない(【ミニデーモン】【エビルソーサラー】等いることはいる)。
なお、Ver.5.0にてアストルティアの住民のような人型の種族は「魔族」であり、フィールドにいる多種多様な姿は「魔物」であることが判明。上記のミニデーモンやエビルソーサラーを含む大多数の通常出現するモンスターは「魔物」だが、ネルゲルやマデサゴーラ、ネロドス、ゼルドラドなどは「魔族」と分類できる。
この内ゼルドラドは技で変身した姿であり、これにより魔族だというセリフが矛盾しないことから自身を魔族と語る人物は元は人型であったという可能性もある。
 
しかし魔界における魔物の扱いは国によって異なるようで、【砂の都ファラザード】では魔王の方針もあって魔族と魔物の間に差別は存在せず、城にいる猫魔族のキャラは「下級魔族」であると自称している。【バルディスタ要塞】はチカラの有無で差別を行ってはいるが種族で階級を分けることはない。
逆に格式を重んじる【ゼクレス魔導国】では、魔物の地位は下級魔族よりも低い最下級とされて差別の対象となっており、国を出る魔物も少なくないようだ。
 
一口に人型の種族といっても、アストルティアでいうところの人間や五種族と同様の外見上の特徴があるようだが、現時点ではそれらは一括りに魔族とされ、区別されている様子はない。一応、【便せん娘】の仕事はアストルティアでいうところのエルフ型の魔族(作中では「羽の生えた魔族」とだけ呼ばれている)だけが勤められることが明らかになっている。
 
一般に魔族の寿命は他の種族と比べて非常に長く、1000年以上生きている者も存在している。
例えば、【ヴァレリア】は比較的若く見える外見だが、1000年以上生きていることが何回か語られている。
一方でそれを聞いた同じく魔族の【ユシュカ】は「思った以上に長生きしている」と述べており、個体差も大きいのだと思われる。ちなみにVer.5.1で【ナジーン】は少なくとも200歳以上、Ver.5.2で【アスバル】は少なくとも300歳以上、Ver.5.5前期でユシュカは少なくとも300歳以上であることが判明する(これを踏まえるとナジーンも300歳以上であると思われる)。「アストルティア秘聞録」によればナジーンは340年前、ユシュカは320年前、アスバルは300年前に誕生したと記されている
一見少年に見えるリソルですら、「自分と100歳も変わらない教員の授業をありがたがる意味がわからない」と語る場面があり、実際は数百年は生きているだろうと推測できる。
過去にも【建国王ワラキウス】とその妹【ゼクリア】【大魔王ヴァルザード】は1500年以上生きていたことが明らかになっている。
クエスト【凶拳は天を超えるか】【淡い記憶を紐解いて】などでも、アストルティアの人種との寿命の違いが話の重要なポイントとなっている。
ファラザードの本『魔族の年齢と老化現象』によると、おおよその魔族は数百年経つと変化が止まり、それは魔瘴の量や性質で変わるという。150年までは少年期、200年から1000年までは青年期、その後はゆっくり老いていくらしいが、ヴァレリアのような例外もあり、500年生きて子供の見た目であったり、1500年生きてやっとヒゲが生えることもあるという。現実で言う、人を見かけで判断してはならない。と戒めの言葉も刻まれている。
 
今までのバージョンは、魔族や魔物側が信頼を得るための演技と思うような行為や裏切りなどが存在したことから、彼らに対するいい印象がほぼ無かったが、魔界の住人に対しての認識のずれというものが判明してからは、節々に感じたあっと驚くような一面も本来あったものだと考えられるのかもしれない。
 
【ドラゴンクエストX アストルティア創世記】によると、これまでの【大魔王】【勇者】に討伐されてきた理由として、「魔瘴の薄いアストルティアでは魔族が十分にチカラを発揮できない」ことが挙げられている。Ver.5以降に登場した魔族たちが実力でマデサゴーラやネロドスより弱くても、ホームグラウンドである魔界での戦闘においては、ヴァレリアやユシュカがこれまでの敵対者達を上回る事も往々にしてあり得るということになる。
しかし、Ver.5.0のアストルティアでの戦いでは【勇者姫アンルシア】を圧倒したヴァレリアが、Ver.5.3の魔界での戦いでは逆に圧倒されたあたり、アンルシアのパワーアップを考慮しても、この点は一般的な魔界の生物には適用されないのかもしれない。

成り立ち

【不思議の魔塔(Ver.5まで)】にある「闇の創世記」という本には、「魔界を造り魔族を生みだしたもの、いうなれば闇の神が存在するという仮説」について言及されている。
神話戦争時代、【大いなる闇の根源】【戦禍の邪神】【アストルティア】を攻撃し多数の住人を魔物に変えたとされているが、どの過程で魔族が誕生したかは明記されていない。
名目上は闇の根源の忠実な配下とされているが、実際の魔界の住人たちは特に信仰している様子もなく、どちらかと言えば胡散臭い存在と見られているらしい。現に魔界には【教会】の施設がどこにも確認できない。
しかし【ダーマの神】の力は魔界にも及んでいるらしく、【ダーマの神殿 出張所】が各地に存在する。
 
Ver.5.2ストーリーにおいて、魔界は元々アストルティアの一部であり、【異界滅神ジャゴヌバ】によって魔瘴に汚染された大地を【女神ルティアナ】が切り離した際に取り残された六種族などが魔界の環境に適応した姿が魔族や魔物であることが判明した。
魔界の住民達の多くが体色が違ったりツノが生えている等以外はアストルティアの六種族と似通った容姿をしているのはこの為である。
Ver.5.4で登場した【ドロヌーバ・強】は、まめちしきによるとこの環境に適応できなかった生物の慣れの果てだという。
上述の「闇の創世記」の内容はこのことを指していたのだと思われる。またこれが事実であるのなら、大いなる闇の根源の存在が魔族にならざるを得なかった一因であるため、むしろ魔族から見れば大いなる闇の根源は怨むべき存在であり、信仰されている様子がないのもある意味当然であろう。
Ver.5.3では【始まりの大魔王】こと【大魔王ゴダ】がジャゴヌバを封印するために【ゴダ神殿】を建設したことも判明しており、やはり魔族からも敵視される存在のようだ。
 
このような経緯であるため、魔族の魂には自分たちを見捨てた女神およびアストルティアへの憎悪と怨念が潜在的に刻まれている。
大魔王ゴダが【アストルティア侵攻】を開始したのは、これらの想念がジャゴヌバを刺激して魔瘴を発生させることを防ぐためであった。
 
なお、【竜族】型の魔族は確認出来ないが、魔界が切り離されたのは女神が存命中の出来事であるため、現時点で詳しい理由は不明。【ナドラガンド】は元々は浮遊大陸だったため、魔瘴の影響をほとんど受けず大地が切り離されることもなかったからだろうか?
ナドラガがジャゴヌバと手を組んで、当時の竜族もアストルティア陣営の敵であったため、魔族化に至らなかったとも考えられる。
Ver.5.4より竜族型の魔族として【ダルカス】が登場しているが、ただ姿が似ているだけなのか竜族が魔族化した種族なのかは不明。

魔族のキャラクター

アストルティアに登場し、明確に魔族と関係しているキャラクターは以下の通り。魔界に登場するものはキャラクター/魔界を参照。

このほか【キュレクス】もアストルティアとは異なる世界から来訪した異界生命体だが、時渡りの力をジャゴヌバが欲しいということもあり、魔族とは別の存在と思われる。

蒼天のソウラ

【太陰の一族】は魔界の辺境に住む一部族だったが、地殻変動により住める場所を失ったことから、新天地アストルティアを目指した。
構成メンバーは大半がモンスターで、人型に近い魔族は先代当主の【魔公王イシュラース】、当代の【魔公子イシュマリク】ぐらいである。配下の大暴れ狛犬たちはアストルティア住人の姿をとっているがこちらは魔族ではない。
 
また、客分である【エストリス】【プラクゥ】【アビー】【ゾフィーヌ】の四博士はそれぞれエルフとドワーフの混血、プクリポ、ウェディ、オーガであったが、【悪夢龍レムナス】の力で魔族となった(Dragon Departureより)。