概要
DQ9の序盤に登場する【ボス級モンスター】、および登場人物。
英語版での名前はWight Knight。
モンスターズシリーズやバトルロード2レジェンドに、本名を織り交ぜた【黒騎士レオコーン】という名で登場している。
色違いに【ブラッドナイト】、ウォークでは四天王のひとりの「灼爍天ブレア」と覚醒版の「紅霞天ブレア」、更に星ドラでは体の一部が結晶で覆われている魔神獣の肩書きを持つ「レンディアナイト」という亜種がいる。
立派な黒い馬に跨っているものの、自分の所有する馬ではない模様。
一応馬装具はつけられているが、最初は馬にも乗らずに放浪していたのだろうか。
国産ファンタジーでは闇属性や闇堕ちなどで闇勢力に属する騎士として黒騎士(ブラックナイト)が登場することが多いが、ドラクエシリーズではこの「なぞの黒騎士(レオコーン)」が最初かつ現在のところ唯一。
ただし、コンセプトが類似した「影の騎士」や「暗黒騎士」は登場している。
なお、後述の通り彼は元々王家に使える由緒正しき「黒薔薇の騎士」であるので、欧州の文学などで見られる素性を隠す目的で家紋を黒塗りにした騎士等とは一線を画する。
DQ9
人物像
【ルディアノ王国】絡みのイベントにおいて、長いこと登場し続ける黒騎士。
【セントシュタイン城】の【フィオーネ】を狙っており、城下町を恐怖のどん底に陥れた。
ただ、無用な殺生はしない主義のようで、立ちはだかった兵士だけが怪我を負っており、死者も出ていない模様。
主人公は国王にこの黒騎士の討伐を依頼され、【シュタイン湖】にて彼と一戦交えることになる。
戦いの直前に見せる、兜の下の素顔はドクロであり、この時点で亡者であることがわかる。
というより文字通りの死霊の騎士である。
本名をレオコーンといい、ルディアノ王国を守る黒バラの騎士として知られていた。
彼については、魔女の討伐に向かったまま帰ることがなかった騎士の話として、【エラフィタ村】のわらべ歌になっている。
現在は生前の許婚であるルディアノ王国の姫君【メリア】を求めて彷徨う亡霊と化している。
生前は多くの女性を虜にしたほどのイケメンだったらしい。
そのイケメンぶりが災いしたのか、【妖女イシュダル】に一目惚れされ、異空間に拉致監禁されてしまう。アンデッドになったのも彼女のせいである。
冒頭で発生した大地震のせいでイシュダルの結界が壊れ、レオコーンは現世にさまよい出てしまったのだ。
ちなみに彼の騎乗している馬は【セントシュタイン城の武器屋】のマイホース(カトリーヌ、♀)であり、彼が勝手に拝借していったことでもとの飼い主は気を落としている。……が、彼が後述のように成仏した後、(おそらくセントシュタインの兵士によって)馬装具付きでちゃんと返してもらったようだ。よかったよかった。
レオコーンが魔女討伐に出て行方不明となった後、メリアはセントシュタインに嫁いでいる。
メリアの子孫であるフィオーネはメリアによく似ており、彼はフィオーネをメリアだと思い込んで、ルディアノに連れ帰ろうとしていたのだった。
この両者がよく似ているのは単なる隔世遺伝ではないらしく、フィオーネはメリアの生前の記憶を受け継いでいたようである。
妄執に憑かれがちなゾンビ系にしては物分りが良く、姫の件が自分の勘違いだと知ると、二度とセントシュタイン城を襲わないと誓う。
その後はルディアノに帰るために、再び彷徨うことになる。
ただ、アンデッドだという自覚がないのかどうも自分の現状を理解していないようで、エラフィタにひょっこり現われて木こりや婆さんを恐がらせたりした。
最終的には、主人公とフィオーネの助力もあり、未練を断ち切って成仏する。
が、実は彼のフィアンセのメリアは、長いこと成仏しないままこの世に留まっている。
配信クエストを受注し、成仏させてあげよう。
余談だが、もし彼がイシュダルに監禁されることなく生還していた場合「一国の王女と臣下」が結婚するということになり、DQ11の【アーウィン】と【エレノア】のような関係が結ばれるはずだったことがわかる。ただしそれと異なりDQ9の世界では結婚に関連したイベントがほとんどないため、王家における身分差婚がどの程度認められるかは定かではない。
ちなみに「騎士」であるので単なる兵士や戦士と異なり、出自はどうあれその時点で貴族ではある。
なお、似たシチュエーションの【主人公(DQ8)】と【ミーティア】のケースでは、主人公の出自がサザンビークの王族であることが公式に発覚しなければ結婚イベントは起きない。
戦闘
本作では2番目に戦うボス。分類はゾンビ系。
(打撃or【いなずまづき】)→(【ホイミ】or【さみだれ突き】)→(いなずまづきorさみだれ突き)の3段階ローテーションで行動する。
運が悪いといなずまづきかさみだれ突きを連発されることもある。
【ルイーダ】の助言通り【ルイーダの酒場】でパーティメンバーを増やしておけばパーティのバランスにもよるが基本的には問題なく倒せる。
ただし、あまりにもレベルが低いとまともにダメージを与えられずホイミでチャラにされてしまうので、挑む前に少しはレベルを上げておこう。
魔法使いならメラで安定してダメージを与えられる。
倒すと【てつのこて】を必ず落とす。騎士らしい逸品だ。
なお【一人旅】をしている場合、せっかく与えたダメージがホイミで帳消しにされてしまったり、逆に回復直後にさみだれ突きが飛んできて回復分が帳消しにされたりすることが多いため、最序盤ではなかなかの難所となる。適正レベルで旅をする場合この時点で【はやぶさぎり】のような高倍率ダメージの特技は覚えていないため、ホイミを使われないよう祈りながら攻撃する他ないだろう。
DQ10オンライン
Ver.7メインストーリーにてボスとして登場するが、【イルシーム】という騎士がその時点では名乗っていなかったためこの名称となっていた。
ウォーク
2023年9月12日開始のDQ9コラボイベントにおいて、こちらの名称で登場。
ウォークではイシュダルが登場してこない関係上、戦ったシュタイン湖にフィオーネが現れ、そこでそのまま成仏する展開に。
また、スラミチが一見で灼爍天ブレアと勘違いするセリフも。登場はあちらが先で、主人公に致命傷を負わせた相手なのだから慌てるのは無理もないか。
クエスト1章4話でボスとして登場し、クリア後は強敵モンスターとして登場し、14日からはほこらにも現れる。
メラ系が最も有効で、次いでヒャド系も有効、イオとジバリア系は等倍で他は耐性持ち。
単体へのいなずま突きに加え、ランダム攻撃のさみだれ突きや稲妻雷光突きが強力。
呪文もメラ系呪文を用いるほか、メラストームによる全体攻撃も仕掛けてくる。
ガード率がそこそこで、1ターン目にはブレードガードでそれを高めてくるので、物理攻撃を仕掛けにくい。
こころは黄色でコストは144。HPとみのまもりが高い耐久型。
高グレードでは斬撃・体技ダメージの上昇量は少なく、斬撃・体技耐性と自分が受けるHP回復効果が上昇し、会心率も上がる。