【アーウィン】

Last-modified: 2023-10-17 (火) 17:49:09

DQ11

【主人公(DQ11)】の実の父親で、【ユグノア王国】滅亡時の王。
名前はDQ10の勇者の先祖で非業の死を遂げる【アルヴァン】の名をフランス語から英語に変えたものになっている。
英語版の名前は、本作では珍しく日本語版のまま、Irwinである。
 
【四大国会議】時の年齢は、主人公が生まれて恐らく1年も経っていない頃でありそれなりに若いのだろうが、濃い顔で口髭を生やしており老けて見えるため、割といい歳のオジサンに見えてしまう。髪は後ろ髪のみやや長く外にハネた癖毛。
ユグノア最強の騎士と言われ、前王【ロウ】の娘である【エレノア】の護衛隊長であったが、後に彼女と結婚して王となった。その辺りは【主人公(DQ8)】【ミーティア】の関係と同じだが、主人公(DQ8)とは違い、彼は王の血族ではないことが明らかにされている。また、「姫を魔物から助けたきっかけで兵士になり仲良くなった」設定は【アバン】を意識しているのかしれない。
 
ユグノアが魔物に襲われた時は、エレノアや主人公、【マルティナ】を逃がすために、襲いくる魔物たちを退けようと奮戦。
しかし、最後は圧倒的な兵力差を前に非戦闘員を庇いながら逃げ続けるのは困難と悟ったのか、妻子を先に逃がして自らは敵の足止め役になる。
しかし、追ってきた【デルカダール王】に憑依した【魔王ウルノーガ】の騙し討ちに遭い、妻子を護りきれなかった無念の思いを抱いたまま命を落としてしまう。
彼が非業の死を遂げたころ、最愛の妻エレノアは幼いマルティナと主人公を連れて脱出していたが、追手からマルティナと主人公を守るために自ら囮となり、二人の命と引き換えに帰らぬ人となってしまった。
 
主人公の父親という個性もさることながら、

など歴代の主人公の父親たちの属性や特徴を併せ持つハイブリッドパパだったりする。
また、死別してはいたが別れの瞬間に成長した主人公を息子として認識し再会を果たすことができた数少ない例でもある。
 
ロウの私室にある記録によると、彼自身はもともと王族ではなかったらしく、王に就くことに異議を唱える者も居たが、その人柄によって人々の信頼を得ている。
それでも王配ではなく国王になったことに違和感を持つ人もいるかも知れないが、現実の歴史を紐解くと、昔のヨーロッパ(フランク王国)ではサリカ法という女子の王位継承を禁止する法律があり、王の子弟に女子しかいなかった場合は入り婿か女子が産んだ男の子が王位につくことになっていた。
この時のユグノアもこれと同じで、王族の血統ではなく、「男子であること」が王となる条件だったと言える。
ドラクエではこれとは逆に、女子でなければ王になれない国もいくつか存在している。
 
通常時は【おうじゃのマント】【ゼウスのマント】)に似たデザインの衣装であり、戦闘時は白銀の鎧兜を装備する。

戦闘能力

作中ではほんの一回だけ彼と共闘することができるシーンがあるのだが、ユグノア最強の剣士の名は伊達ではなく、アンクルホーン級のモンスター相手に80近いダメージを軽々とたたき出す。
(この戦闘での相手はPS4と3DSで異なる)
イベント中でもたった一人で【デュラハーン】を華麗に成敗するなど、その称号に恥じない実力を持っている。
 
嘆きの戦士同様、彼のモーションは主人公の片手剣装備時のモーションと同じであり、同じ血を引く親子であると改めて感じさせてくれる。
所持していれば主人公に【ユグノアのよろい】【ユグノアのかぶと】を装備させておくのも良い。時空を超えた親子共闘は一見の価値ありだろう。
【はやぶさの剣】を装備しているため通常攻撃は2回ヒットする。ちなみに左手に装備しているのは【まほうの盾】
装備武器と盾の効果は戦闘中のみならず、敵として戦うときも効果があり、装備していたまほうの盾はせいれいの盾に強化されている。

世界に異変が起きた後

その時妻子を守れなかった絶望を【バクーモス】のエサにされて、【嘆きの戦士】と化してしまう。
それを見ていたエレノアの霊は【ネルセンの宿屋】に宿泊した者たちに夢を見せ、アーウィンを救ってくれる人間が現れてくれるのを祈り続けていた。
果たしてその祈りは息子である主人公一行の元へ届き、彼を呪縛していた元凶であるバクーモスへと導くこととなった。
バクーモスを倒すとウルノーガに奪われていた主人公の勇者の力を復活させ、昇天していく。

過ぎ去りし時を求めた後

異変後同様にバクーモスの呪縛に囚われているが、こちらはバクーモスが「バクーモス・邪」へと強化されている。
 
バクーモス・邪を倒した後、主人公に異変後と同様のお礼を言い、昇天していく。
こちらのパターンではその後に【アーウィンのかぶと】【アーウィンのよろい】が入った2つの宝箱を残していってくれる。
異変後とは違いアーウィン自身と刃を交えることはないため、武具が破損せず装備できる状態で残ったのだろうか。
 
余談だが、主人公と【エマ】【結婚】した際に自宅に飾られる記念の絵に、妻のエレノアや育ての祖父の【テオ】と共に描かれている(故人であるのが分かるように、頭上に光輪を浮かべて半透明になっている)。
……のだが、過ぎ去りし時を求めた後のイベントのほとんどが任意イベントであるが故に、彼をバクーモスの呪縛から解く前に結婚しても描かれてしまうという痛恨のミスがある。
気になる人はユグノアのイベント後に結婚イベントを行おう。

DQ11S

CV:堀内賢雄(【デンダ】、DQ10オンラインのラダ・ガートと同じ)
サブシナリオ、【ロウと幸せの王国】では「エレノアとの婚約日」「主人公の生まれた日」「ロウの誕生日」という三つの時間軸で登場する。
DQ11で描写された【四大国会議】時点でもかなりのオジサン顔だったが、DQ11Sにてもっと若いはずのエレノアとの婚約日の場面が新たに描写されたにもかかわらず、全く同じで濃ゆいオジサン顔だった。
 
主人公の生まれた日には名前を考えるのに気をとられすぎて義父に王の政務を丸投げするほどであったが、そうまでして考え抜いた名前はよりにもよって【トンヌラ】
エレノアに「いさましくてかしこそう」と評されつつもプレイヤーが入力した別の名を提案され、「どうもパッとしない」と言いながらも結局はその名前を息子に名付けることになる。
……と、非常に既視感のある展開を繰り広げることになる。
 
なお、後に見られる四大国会議では主人公が誕生した時の様子を「息子が生まれる直前命の大樹から光が放たれた」「それと同時に光り輝くアザを携えた息子が生まれた」と語っているが、前述の主人公誕生シーンではそのような描写はない(そもそも、主人公の携えるアザに言及する様子もない)
あくまで「ロウと幸せの王国」のエピソードにおけるユグノアは【ニマ】の術によって見せられた理想的な夢の世界という設定であるため、わざわざ再現しなくても問題ないところはいろいろと端折られているのかもしれない。