【せかいじゅのしずく】

Last-modified: 2024-03-10 (日) 04:55:21

概要

世界樹の雫。【せかいじゅのは】を浸した液体であり、味方全員のHPを最大まで回復させるアイテム。
【ベホマズン】と同じ効果であり、習得者が限られていたり消費MPが多かったりするベホマズンの代用品として有用。
DQ4以降のシリーズとモンスターズに登場。
公式ガイドブックによれば、飲用するのではなく周囲に振りまくことで霧のように味方を包み込みその傷を回復するらしい。
 
宝箱から入手したり【スライムベホマズン】がドロップしたりすることもあるが、作品によっては無料で手に入ったり購入できたりする。
ただし世界樹の葉の名残かバランス調整かDQ7までは、敵からのドロップ以外の入手方法は、既に1つでも持っていると手に入らないようになっていることがほとんどだった。
ここぞと思ったら躊躇なく使用するべきだが、どうしても勿体ないと思ってしまったり、入手機会の少なさから存在自体を忘れられてそのまま袋の肥やしになる場合も多々ある。
 
天空シリーズでは、いずれも【天空城】(DQ6では、その前身である【ゼニスの城】)の同じ場所で貰える。
DQ4からDQ6までの世界観の繋がりを感じさせる要素となっている。
 
作品ごとに、公式ガイドブックのアイテム紹介ページでの由来の記述に少々ブレがある。
FC版DQ4では「世界樹の若芽を薬草のエキスにひたしたもの」。
PS版DQ4では「貴重な世界樹の葉を聖水に浸して、癒やしの力を抽出したもの」。
DS版DQ4では「世界樹の葉や芽に降りた朝露を集めたもの」。
SFC版DQ5では「世界樹の若芽を、薬草から抽出した濃縮液にひたしてつくった薬品」。
PS2版DQ5では「世界樹の若芽から抽出される薬」。
SFC版DQ6では「世界樹の若木から採集される貴重な樹液」。
PS版DQ7では「祝福を受けた聖水の中に、貴重な世界樹の葉を浸したもの」。
PS2版DQ8では「世界樹の若葉をひたした魔法の液体」

DQ4

本作が初登場。
【世界樹】の宝箱から1つ、【天空城】【ミニデーモン】からもう1つ貰えるだけ、と入手手段が限られている。貰ってすぐ後にまた話しかけると、『よくばっちゃ ダメだよ。』と諭されてしまうが、『なくなったら また あげるからさ。』とも
戦闘中の使用効果はベホマズンと同じだが、ベホマズンと違って移動中も使用することができ、その場合は馬車内も含めた全員が回復する。
(これほどの希少アイテムを移動中に使用するのは少々もったいない気もするが)
 
世界樹の宝箱から既に1つ入手している場合でも、天空城のミニデーモンに話し掛ければ最初の1回目だけはもう1つ貰えるが、この最初の1回目を貰う際にパーティ全員の道具欄に空きが無いと貰えなくなってしまう。
その後、道具欄にいくら空きを作っても、内部データでは『一度話し掛けた=最初の1回目を貰った』と処理されてしまい、以降永久に2つ所持するチャンスを失ってしまうので、天空城で貰う際はパーティ全員の道具欄に注意しよう。
同様の仕組みである【せかいじゅのは】とは違い、【ガーデンブルグ】のイベントを終えて【てんくうのたて】を入手しないと天空城には行けないため、ガーデンブルグでの投獄イベントを利用した【アイテム増殖・保持技】で増やすことはできない。
ただし【透明気球】を駆使すれば、一時的にライアン先行加入させたあとバグ技で消し、後に正規の手段で復帰させることができるので、ライアンに渡しておくことでライアンがいない間に3個目をもらうことはできる。
もっともそれを行うためにはアリーナ加入前に(すなわち船入手直後の段階で)天空城まで進める必要があり、その間に分身NPCを含むNPC3人状態を維持しなければならない(つまり天空の兜の入手時にNPC離脱をやり過ごすバグ技を併用する必要がある)など、結構複雑な手順が必要となる。それでいて3個が限度では、とても労力に見合うものではないだろう。なおライアンを正規加入させるには魔法の鍵か最後の鍵が必要なので、それらもライアンに渡していた場合はハマるという地味な罠もある。
 
実は、強制AI戦闘のFC版DQ4では、ほとんど使用機会がない。
仲間に持たせてもAIは【いろいろやろうぜ】以外の作戦では絶対使ってくれず、「いろいろやろうぜ」ではHP条件に関係なくランダムで使用する。
このため、HP満タン近くでも構わず使って無駄に消費する可能性があり、HPが減ってピンチの際に「いろいろやろうぜ」にしても他の無駄な行動を取る確率が高い。狙ったタイミングで回復させることができず、相当な博打になる。
よって、戦闘中に有効に使うには勇者に持たせておく必要があるのだが、勇者は闇の世界に入る直前あたりでベホマズンを習得できてしまう。
さらにいえば勇者は素早さが低めなので、【ほしふるうでわ】無しではピンチのときに使おうとしても敵が先に行動して瀕死の仲間に止めを刺されたり、逆に他の仲間が回復呪文を使って結局無駄にしてしまうこともある。
勇者のMPが尽きベホマズンを唱えられないときの保険にはなるが、使うと2個所持状態が失われるレアアイテムを使うのも躊躇われるので、【いのりのゆびわ】でMPを回復してベホマズンを唱えたくなる所だろう。
後の使いどころとしては、勇者が【モシャス】を使ってベホマズンを使えなくなったときくらいだろうか。(これも勇者に【けんじゃのいし】さえ持たせておけば十分カバー可能な話ではあるが)
逆に、「いろいろやろうぜ」以外の作戦ではAIは勝手に無駄遣いもしないので、勇者の道具欄に空きがなくても安心して仲間に持たせておける。

リメイク版

【天空への塔】【謎のダンジョン】、加えてPS版では【移民の町】の通常型最終段階及び【レディースタウン】でも入手できる。
仲間に命令できるようになったので、素早い【アリーナ】【マーニャ】【ブライ】あたりに持たせておけばいざというとき役に立つかも。

DQ5

性能は前作と全く同じ。
前作とは違い、入手方法は天空城のみで完全に1個しか所持できない。
また、本作では手渡しではなく、水場を調べて入手する方法なので見落とさないこと。
希少とは言え使い終わった後に来れば何度でも貰うことができる。
どうあがいても1個しか所持できないので、逆に気にせず使っていけるかもしれない。
なお、AIが必要と判断したら遠慮なく使うようになったので、仲間に持たせる際には注意。

リメイク版

クリア後の【謎のすごろく場】で合計3つ入手可能になった。すごろく場のメインルート、すごろくダンジョン、氷床型宝物庫の3か所で1つずつ手に入る。
天空城で先に1つ入手しておけば合計4つになる。
さらに、リメイク版追加モンスターの【プチヒーロー】が1/64の確率でドロップするようになったので、理論上は無限に入手可能になった。
しかし、ただでさえ出現率が低いプチヒーローから1/64のドロップを狙うのは大変なので、安易な量産はできないようになっている。
複数所持しておけば、ベホマズン使いがいないパーティーでも【エスターク】15ターン以内撃破を有利に進めることができるようになるだろう。

DQ6

前作と同じく、最大入手個数は1個。
先述の通り、【ゼニスの城】で何度でも入手できる。今作では、しずくをくれる世界樹の苗の管理人?は【男子供】
HPがインフレしたこともあり、いざというときは積極的に使ってよいだろう。
本作のAIは道具を一切使わないので、当然これも使わない。

DQ7

【クレージュ】の世界樹の雫の店で1000Gで買うことができるが、行列ができており1団体につき1つしか買えない。
既に世界樹の雫を持っている状態で並んでいると、自分たちの番になったところで必ず売り切れてしまう。これは移民の町【プレミアムバザー】形態の肉屋も同じである。
 
ただし売り切れる条件は「先頭キャラまたは袋に世界樹の雫を1つでも持っている」ことであり、他の3人はチェックされないという抜け穴がある。なので購入→渡す→購入→渡す……を繰り返すと複数買うことができ、最大37個持つことができる。
ぎっちり詰め込むには時間は1時間近くかかるため実用性はないかと思いきや、PS版では攻撃が非常に激しく且つターン短縮が求められる【神さま】戦での回復に活用できる。
そうでなくても保険として1個は持っておくと良い。
 
ただ、本作は物価が高くて金を貯めにくい上、【ゴールドマン】【ゴールデンスライム】はdisc2にならないと出てこないという本質的な大問題がある。
金銭事情的には【おどるほうせき】の出てくる【コスタール】到着までお預け、ということもしばしば。
それでも欲しいなら過去や現代の【旅の宿】【ラッキーパネル】でアイテム売却をして粘るしかない。
他にもスライムベホマズンとプチヒーローが落とすので、盗み系の職業に着いてこちらで粘った方が実は早いかもしれない。
コスタールの全滅ポイントである【ガマデウス】御一行戦では全体攻撃が激しいのでベホマラーの使えない仲間に渡しておくと役に立つが、素早さを考えると確実に先攻できるのはガボだけ、確実に後攻できるのはメルビンだけであるのが難点。
ガマデウス御一行戦後はメラ、ギラ、イオ、炎の属性を使う敵が激増するため、【みずのはごろも】【こおりのたて】など買いたいものが増えるのでこちらまで手が回らなくなる。
リメイク版では【勇者】がベホマズンを習得できるようになり、【すれちがい石版】によって【プラチナキングの心】の入手が容易になったため相対的に価値は薄れた。
 
イベントでは【カシム】に依頼された【フーラル】が探し出し、【ネリス】の病を癒すのに使われる。
本編でも言及されていることだが、フーラルはこんな貴重品を本当にどこから見つけてきたんだろう?
…しかし、アントリア撃破後もダーマ神殿地下にしつこく残る闇の力の悪影響を受けているらしく、リメイク版ではストーリー石版の「幼き大神官の思い出」で、薬も効いていないことをカシムから聞くことができる。したがって、ネリスの体調が回復し始めるのは、このイベント解決後になる。
また過去の世界では一部で「【神木の朝つゆ】には育毛効果がある」という噂があり、そのせいなのか神木が世界樹になった現代でも世界樹のしずくには育毛効果があるという噂が残り、現クレージュ町長や行列客の中には育毛目的でこれを求めている人がいる。
ただ、村長一族は昔から愛用しているものの誰も薄毛は解決していないらしいので育毛効果については眉唾物である。

漫画版

漫画版では【エンゴウ】の事件を解決後、旅立つ前に【パミラ】から受け取る。
どんな重傷でもたちまち治す貴重なもので、パミラも一つしか持っていなかった。
体力がありそうだからという理由で【キーファ】が受け取ったが、【フォロッド地方】に到着早々、倒したと思った【からくり兵】の攻撃を喰らって瀕死になったキーファに使用することになる。

小説版

珍しく登場。オリジナルキャラの【セーラ】がアルスから旅のお土産として受け取っている。
それっきりかと思いきや、終盤フィッシュベルが魔物の襲撃を受けた際、重傷を負ったセーラの夫を救うために使用される。
空気に溶けて空から落ちる癒しの雨は傷ついたフィッシュベルの住人を救い、奮戦していたマリベルの助けにもなったが、セーラが最も助けたかった夫だけは帰らぬ人となる。
せかいじゅのしずくはあくまで「傷を癒す」だけで命尽きてしまった者までをも救えるわけではないのだ……。

DQ8

【トロデーン城】【アスカンタ国領南の小島】【三角谷】【竜神族の里】で拾える他、敵からはスライムベホマズン(1/256)がレア枠で落とし、【シャークマジュ】は必ず落とす。
錬金でも作成可能で、せかいじゅのは+【まほうのせいすい】でできあがる。説明通り、世界樹の葉と液体を混ぜることで完成できる。
錬金だと手間はかかるが複数持てる。世界樹の葉の複数枚所持を我慢するなら、実質1個1300Gで生産できる。
但し、まほうのせいすいを【カジノ】のコイン100枚で賄うなら1000Gで済む。
予めこれを大量生産してから各地の世界樹の葉を回収するのも手。
売値は一律1250Gなので、まほうのせいすいをカジノ等で入手しなければ差額で儲けることはできない。
さらにここから幾つかの品々を錬金できる。レシピは以下の通り。

3DS版

追加モンスターの【サンタクルス】が高確率で落とすようになった。
 
【バウムレンの木】の根元に落ちている世界樹の葉が最初の一枚に限り拾い放題になったので、拾う、錬金を繰り返せばあっというまに量産できるようになった。
【追憶の回廊】では主人公のベホマズンと並んで重宝する。追憶のゼシカの誘惑で主人公が混乱して動けない状態を想定して、女性2人にいくつか持たせておくと安心。

DQ9

引き続き錬金で作成可能。錬金レシピは、せかいじゅのは+エルフののみぐすり。
DQ8では世界樹の雫を使ってエルフののみぐすりを作ったが、DQ9では逆転している。
モンスターではメガザルロックがレア枠(1/128)で落とす。

DQ10オフライン

【せかいじゅの葉】×1+【ようせいの霊薬】×1で錬金可能。レシピは【せかいじゅのしずく錬金術】に記載。
ベホマズンが登場しない本作では唯一の全体完全回復手段。
Ver.1範囲のストーリーボスではまだ【ベホマラー】【夢幻の風】でも十分だが、緊急時のために1個や2個ぐらい作っておくと安心。強敵相手のエンドコンテンツに挑む場合などには【ふくびき】で量産したせかいじゅの葉を使って大量に作っておきたい。

DQ10オンライン

【ちいさなメダル】10枚との交換で入手できるほか、高価ではあるが【旅人バザー】で購入できる。
詳しくはこちらを参照。

DQ11

主に【命の大樹】の下層の水場付近のでキラキラ(採取ポイント)から採れる。
 
この大樹は序盤の終わり際に一度だけ訪れることができるが、その後は終盤に入るまでずっと入れなくなる。
結果としてそこまで1個しか持てないことも多いが、その一方全回復の手段が豊富すぎるDQ11ではそもそもこれが必要になるほどの状況にはその終盤になるまでそう陥らない。
もしそこに至るまでに陥るようならそれは単純にいろいろ足りていないだけなので、これを使ってしまうような状況になったらそれを皮切りに鍛冶やレベル上げに励むといいだろう。
また、何らかの理由で異変前にレベルを上げ過ぎてしまった場合は覇王斬習得イベントの詰み防止のために沢山回収しておく必要がある。
ただし、命の大樹のキラキラはいずれも復活までに2時間かかるため、まとまった数を用意するのはかなり大変。
 
なお【メガザルロック】がレアドロップで落とす。どうしても初回クリア前に複数欲しいならこいつ相手に【スーパールーレット】を使おう。
 
過ぎ去りし時を求めた後の世界では【ソルティコの町】【カジノ】で10000コインで交換可能になる(ゴールドだけで入手するには200000G掛かる。何気にしずく仲間の【きせきのしずく】と同じ値段である)。
間違っても【魔道士ウルノーガ】戦で【冥界の霧】が発動している時に使ってはいけない。
 
3DS版・DQ11Sでは【冒険の書の世界】【トロデーン城】にある宝箱からも入手できるが、クエスト【はやりカゼにご用心!】のクリアに必要になるので、ここで手に入るしずくはそちらに回すことになるだろう。また、クエスト【キーファよ ライラを救え】のクリア報酬にもなっている。

DQM

【いかりのとびら】をクリアすると、【タイジュの国】が成長し、バザーに2軒目の店が開く。
そこでなんと500Gと言う破格の値段で販売している。他作品ではタダで貰えるのが当たり前だが、効果を考えると安過ぎると言えるだろう。
複数持てるようになっている他、後半のダンジョン内でも普通に拾うことができる。
シナリオ中にMPを節約したいとき、【くろいきり】などでで呪文が使えない時にはお世話になるかもしれない。
回復アイテムのため敵に使用すると仲間になる確率を上げるのにも利用できるが、効果が強力なので、回復呪文が充実していない時点なら肉を投げたほうがいいだろう。

DQMCH

キャラバンにランク3の【商人】(あるいはランク3に相当する人数の商人)がいると、キャラバン内の道具屋で買えるようになる。
また、【ラダトーム城】の無限に取れる宝箱の片方もこれである。マガルギ戦のお供に。
HP全回復は確かに強力だが、アイテムの所持数が24と非常にタイトで、イベントアイテムに約1/3を占領される本作ではあまり活用されることはない。
クリア後には移動中イベントの泉の精に渡してカラーオーブに変えるなどの使い道もある。

DQMJ2

残念ながら本作では買うことができなくなってしまった。
そして回復量が100~120に弱体化している。

DQMSL

道具としても登場する他に、特技としても登場。性能としては体技版【ベホマズン】
主な習得者は【エビルトレント】【ボボンガー】など。

ビルダーズ2

【ムーンブルク島】編、【獣魔兵団】【飛行兵団】【デーモン兵団】との戦いがこれから本格化していく…という段で【ムーンブルク王】がもしものときのためにと1つくれ、これ以降所持数が0の場合に限りムーンブルク王に話しかければ新しい物を何度でも1つだけもらうことができる。すごいぞ王様。
使用した際の効果は周囲の味方のHPを70~80ほど回復。
戦闘中は会話できないので一戦で一度しか使えないが、戦闘後にすぐ補充できるので窮地と見たら躊躇わず使った方がいい。
 
消費アイテムだが貴重品でもあるという扱いになっており、星が1つついている。

トレジャーズ

【お宝】の一つとして登場。

お宝No.293
レアリティトレジャー
カテゴリーヒストリー
コレクションどうぐ
標準価格400,000G

星ドラ

☆3のどうぐとして登場。仲間全員のHPが完全に回復。
もっていける数はソロプレイでは3個まで、マルチプレイでは1個まで。

ウォーク

交換所で入手可能だが、1週間に1回までと制限が厳しい。所持上限は5個。

ロトの紋章

主人公たちがアイテムとして入手したり使用したりするような直接的な出番はないものの、ラスボスである【異魔神】(の不死身の肉体)を生み出すキッカケとなったキーアイテムのような形で、【タオ道士】の回想編にチラッとだけ登場する。