【ふこうの杖】

概要

【不思議のダンジョン】シリーズに登場する「杖」のアイテムの一種。
魔法弾が命中したキャラクターの【レベル】を1つ下げる効果を持っている。
【ふこうのたね】の類似品であり、【しあわせの杖】および【しあわせのたね】とは対の関係となっている。
　
SFC版【風来のシレン】シリーズからの輸入アイテム、というよりあちらでは初代から皆勤で登場し続けている由緒正しき杖である。
風来のシレンではトルネコシリーズや少年ヤンガスとはモンスターのレベルアップの仕様が異なり、レベルアップすると同族の上位モンスターになるシステムになっている（【スライム】が【スライムベス】に、【ドラキー】が【タホドラキー】になる…と言った感じの）。
但し「キグニ族」や「火炎入道」の様な、名前の後ろにレベルの高さを表す数字が続く（「キグニ族2」・「火炎入道3」…と言った感じの）例外モンスターも存在するが。
その為、レベルを1つ下げるだけで攻撃対象のモンスターの持っている攻撃力や特殊能力の脅威が大幅に激減したり、HPや守備力等の耐久力が大幅に下落する事で、本来ならば3～4回攻撃しないと倒せないモンスターが一撃で倒せる様になる事も多々ある。
倒すべき相手となるモンスターをある程度選択する必要があるものの、ダンジョンの深層にて窮地に陥った場合の緊急回避用のアイテムとして重宝される事が多い。

少年ヤンガス

少年ヤンガスでは敵モンスターにレベルの設定が存在しない事から、敵モンスターにこの杖を振っても効果が無い。
レベル2以上の敵モンスターが出てくるトルネコ3に出ていれば、まだ利用価値はあったと思われるのだが。
一方で【ヤンガス】や【仲間モンスター】にこの杖を振った場合にはレベルが1つ下がるが、意図してこんな使い方はしないだろう。
　
一見すると使い道が見当たらないただのマイナスアイテムに思えるが、一応使い道はある。
少年ヤンガスではレベルアップ時の能力成長値がランダムになっている（ヤンガスの場合、ＨＰは４～６上昇し、ちから・まもり・かいひ・うんのよさは１～２上昇する）。
つまり、レベルアップ時の成長で少ない値を引いた場合に【水晶】でこの杖の魔法弾を反射させて自分に当てて使用し、わざとレベルを1つ下げた直後に経験値を得る事で、成長値の再抽選を受ける事ができるのだ。
勿論、仲間モンスターにも有効で、これは【ふこうのたね】をわざと飲むか投げて使用する事でも、同様の理屈を起こせる。
　
とは言え効果は微量なので、基本的には他の持ち物や【保存の壷】の容量を圧迫してまで持ち歩く程のアイテムでは無いと言える。
それでも持ち込み不可ダンジョンで偶然拾った際にはステータスの吟味を行う事で【痛恨の一撃】のダメージを緩和する等、多少なりとも生存率を上げる効果が望める。
但し【パン】等の食糧が枯渇していて【餓死】する危険性がある場合、無理して持ち歩かずに満腹度やHPの回復を最優先にした方が良いだろう。