【ロミア】

Last-modified: 2020-10-11 (日) 22:40:56

DQ11

【白の入り江】で出会う【人魚】。ピンク色の髪と尾ひれに青い瞳、七色の衣を纏った美しい女性。本作のNPCの例に漏れず巨乳。
 
英語版での名前はMichelleで、「貝殻」という意味の「シェル」を意識したネーミングなのか、本人の仇名もShellになっている。
公式設定資料集におけるシナリオ班のコメントでは「町娘のような砕けた言い回しと姫のような敬語を混ぜて違和感のある言葉遣いにし、人ではない存在を表現した」といった事が書かれている。英語版の音声も、そういった異質さを表現するための意図的な演技なのかもしれない。

キャラクタープロフィール

種族人魚
しゅっしん海底王国ムウレア
しんちょう190cmくらい(尾ヒレをピンと伸ばした時)
158cmくらい(人間になった時)
たいじゅう60Kgくらい
すきな食べ物ホタテの海ブドウ巻き
たいせつなアイテム約束のベール
好みのタイプ荒波のように男らしく 潮風のように爽やかで 海のようにおおらかな人
座右の銘待てば海路の日和あり

DQ11開発・広報チーム監修のキャラクターブックより引用。

出会い

ある嵐の日に人間の男【キナイ・ユキ】を救い、それ以来彼と愛を育むようになる。
人魚の女王【セレン】にも交際を認めてもらい、【海底王国ムウレア】の自宅では彼を迎える準備をしていた。
だが必ず迎えに来ると約束したキナイがいつまで経っても来ないため、偶然訪れた主人公たちに【ナギムナー村】に住むキナイの様子を見てきてほしいと頼んでくる。
【マルティナ】が何かと肩入れするキャラであり、この頼みを断ると顔面ハイキック寸止めの【無限ループ】が飛んでくる。
蹴りなどのアニメモーションができない2Dモードに至っては、そもそも断るという選択肢すらない。
また、【シルビア】が呼び捨てにする数少ないキャラである。
 
ナギムナー村を訪れると、キナイは不在であることと、人魚は人間の魂を奪う恐ろしい怪物であるという伝承が聞ける。
ロミアの話と大きく食い違っているものの、ロミアが嘘をついているような様子は無く、この後物語は二転三転する。
【クラーゴン】退治などの紆余曲折を経て明らかになった事実は、村にいる【キナイ】はロミアと約束を交わした人物とは別人であり、探していたキナイこと【キナイ・ユキ】は現在のキナイの義理の祖父にあたり既に故人だということであった。
 
ロミアとキナイの約束が50年も昔の話であることを知った主人公達はキナイ・ユキの残した【約束のベール】を渡される。
そしてキナイの死の事実を伝えるか伝えないかを迫られることになり、その選択によってロミアの運命は大きく変わる。
上記のマルティナの寸止めキックを始め、ここまでの冒険での【はい/いいえ】の選択肢は断ったら若干ギャグっぽくなるものや、どちらを選んでも結局同じというものばかりだったが、ここに来てプレイヤー自身も大きな選択肢を迫られる事になる。
ちなみにこの時、真実を告げるか嘘をつくかについて仲間に聞くと、【カミュ】は「嘘をついたってキナイ・ユキは喜ばないと思うから真実を話す」と言い、【セーニャ】も「どんなことでも大切な人のことを知りたいと思うのはおかしいですか?」と真実を告げる派。
一方でシルビアは「無理に真実を話す必要はない」、【ベロニカ】も「真実を話すのは心配」と反対派に分かれている。マルティナも主人公に結論を委ねてはいるが、結末を迎えた後の発言を見ると内心では真実を話すことに反対派であろう。
【ロウ】のみ「過ぎたことを追い求めてはならんのじゃ」と言い明言は避けている。

真実を告げる

キナイは迎えにきてくれると

ロミアに ウソをつきますか?

で「いいえ」を選択。
キナイ・ユキの死を信じられないロミアは村の裏手にある【しじまヶ浜】まで誘導を頼んでくる。
しじまヶ浜で待っていたのはキナイ・ユキの孫のキナイであり、キナイ・ユキは一人さみしく死んでいったことを知る。
彼女が待ち続けていた50年という月日は一人の人間が老い、天寿をまっとうするに充分な時間であった。
人魚と人間の流れる時が違うことをいまさらのように思い出した彼女は、人魚にとって禁忌である尾ひれを捨てる道を選び陸へと上がる。
慣れない足取りで一歩、また一歩とかつての恋人の墓に近づいてゆくロミア。
墓石を抱きしめてわずかな抱擁と口付けを交わし、50年ぶりの再会を噛み締めた彼女は海へと戻っていく。
途中転びかけた際にはキナイに支えられ、祖父譲りの手をしている彼に笑顔を見せるが、もはや未練は残っていなかった。
海へと身を沈めたロミアは掟の通りにやがて泡となり消えてしまう。そこには約束のベールだけが残るが、それもすぐに見えなくなる。
 
本作で初となる人の死を目の当たりにするイベントであり、多くのプレイヤーの心を揺さぶった。
その直後のキナイ・ユキの手紙の内容も相成って、作中でも屈指の悲しいイベントとなってる。
白の入り江には【マーメイドハープ】が残されており、これを使って主人公は旅を続けることになる。
マルティナは「今さら何を言っても遅いけどロミアに生きてほしかった」とはいうものの、仲間は誰も主人公の選択を責めはしない。
カミュに至っては「わざわざ手紙を残していったと言う事は、既にロミアには覚悟はできていた」と、主人公の選択を悔いる必要は無いとフォローしてくる。
ロミアと話す前と後、ナギムナー村についた後とロミアが泡に消えた後、キナイ・ユキの手紙を読んだ後、無人となった白の入り江に行き、マーメイドハープを手に入れた後といったように、短期間で変わっていく仲間会話も合わせて事の顛末を見届けると更に物悲しくなる。
 
人間の男性と人魚とのカップルといえばDQ6の【ロブ】【ディーネ】がいるが、本作では「悲恋に終わる」「人魚の長に認められている」という点で対照的である。
また、「真実を話すといなくなる」という点は【アモス】のエピソードと似ているが、あちらと違ってどちらの選択肢を選んでもハッピーエンドにはならない。
 
過ぎ去りし時の世界ではなぜか生存しており、更には孫キナイとも初対面と思しき描写がある。
悲痛な心境でロミアの最期を見届けたはずの仲間たちもここでは「ロミアはあれからずっとキナイを待っていたのね」と語る。
どうやらどちらを選んだかにかかわらず「ロミアに嘘をついた」ということになっている模様。
気合の入ったムービーシーンが用意されておりこちらが正解のような展開だったはずだが。
巻き戻る地点はロミアが泡となり消滅したのが確定した後であるため、巻き戻ったからといってロミアが存在しているのは辻褄が合わない。
なお、【公式ガイドブック】には「以前に真実を告げていたかどうかに関係なく、ロミアがある人物を待ちつづけている」という事実が明記されているが、ここにもその理由については説明がない。
 
時間が戻った時点とロミア生存の矛盾についてスクエニのカスタマーサポートに問い合わせたユーザーへの公式の返答としては「時を巻き戻した影響で生存した」とのことで、問い合わせたユーザーが「それでは整合性がつかない」とさらに食い下がったところ「これは仕様である」とのこと。
最終的には各自の想像にお任せするということだろう。
なお、制作段階で時を巻き戻す点はいくつか候補があがったこと、そして当初は序盤まで巻戻るアイデアもあったことがネタバレイトショーで述べられており、これが設定矛盾の元になった可能性もある。
時渡り前後のゲーム内描写は全体的に時が戻ったのはラムダ到達時点までであることが前提の演出となっているが、ムービーでは「一度イシの村まで巻き戻り、ラムダまで冒険を進めた」と読み取れなくもない描写になっていることから、人によってはそのように解釈してロミア生存ルートに進んだと考察する意見もある。
この解釈では上記のラムダでのゲーム内演出と整合性が取れないため万人を納得させられるものではなく、結局はプレイヤーそれぞれが自分が納得いく結論を選ぶしかないだろう。
 
ちなみに3DS版では、真実を告げないと上記の気合の入ったムービーシーンなどが【旅のおもいで】に登録されない(嘘をついた方のシーンは真実を告げても登録される)ので、3DS版で旅のおもいでをフルコンプするならこちらの結末を迎えるのが必須となる。

嘘をつく

同選択肢で「はい」を選択し、続く

本当に ロミアに ウソをつきますか?

でもう一度「はい」を選択。
キナイ・ユキはいずれロミアを迎えに行くが、すぐには来れないので先に約束のベールだけ届けにきたという嘘をつく。
主人公の嘘を一切疑わず、わがままを聞いてくれたお礼としてロミアはマーメイドハープを譲ってくれる。
迎えに来ることのない恋人を今か今かと延々と待ち続けるロミアに後ろめたさを感じつつ、このイベントはここでお終いとなる。
愛しい人を待つ時間はそれだけで幸せなものと話す健気なロミアや、人魚への誤解が解けていないキナイへの罪悪感が募る結果となる。
ちなみに、ロミアと別れた後、主人公に対してマルティナは「あなたがしたことは間違いではない。彼女が真実を知ればもっと悪いことが起こる」と擁護してくる。真実を告げた結果起きることを薄々感じとっていたようであるが、嘘を聞いたロミアが手渡されたベールを被り「似合うかしら?」と尋ねた時には気まずそうな表情で顔をそらしうつむいてしまう。
彼女を傷つけまいとしたためとはいえ、結果的には自分たちの目的と引き換えに騙すことになってしまったことにやはり後ろめたさを感じているのだろう。
最後にマルティナは「生きるには心の支えが必要。たとえそれがどんな形であっても…」と呟くが、故郷を追われ16年間も当てのない旅を続けてきた自身と重ね合わせていたのかもしれない。
 
過ぎ去りし時を求めた後は前述のように強制的にこっちの結果になっており、邪神が復活する前に会いに行くと嘘をついたルートと同じ台詞で、邪神復活イベントの後はキナイと一緒にモンスターに襲われている。
モンスターを蹴散らすと孫キナイと互いに意識しあうような描写がされ、一見すると救いのある結末を迎えそうに思えるが、この状況で彼女が真実を知るのはそう遠くない未来の話。キナイ・ユキが既に死去している以上、問題の先延ばしにしかなっていない。
その時ロミアがどんな行動をとるか、キナイが支えになれるかは誰にもわからない。
一人希望的観測をしているマルティナの言うようになれば良いのだが……。

恋の海 ~もしワタシが 泡になっても~

セーニャが子供の頃に好きだった本のタイトルで、古代図書館でこの話題が出てくる。
3DS版ではエマをムウレアに連れて行ってもこの話が聞け、エマ曰く「ちょっと前に流行った小説」。
ロミアと同じ結末を迎えた人魚の物語であり、スタッフのお遊びと思われるが、上記のようにロミアと時渡りには不明な点が多い。
白の入り江が時が止まっているようだと語られることもあり、ロミアの話が何らかの形で過去に伝わった可能性がある。

ステキな海底暮らし

ロミアがキナイに対して記した海底で暮らすための指南書でロミアの家の本棚にある。
それによると
人間さんが 海底で暮らす時。
覚えておきたい「あいうえお」
あ……あわてない。
泳ぎの基本は あわてないこと。あわてて泳ぐと かならず おぼれます。
い……いじめない。
小魚をいじめては いけません。親の魚は 大きい可能性が高いです。
う……上を向かない。
さあ 上を向いてみましょう。ほうら 鼻に水が入ったでしょう。
え……エラは キレイに。
エラ 人間で言う鼻の穴が ふさがっていると呼吸が しにくいですから 気をつけて。
お……おもいやり。
人も 人魚も お魚も同じこと。おもいやりの気持ちが 暮らしの基本です。

DQ11S

声優は茅野愛衣(【メル】&【メルトア】役を兼任)。
英語版では他の女性キャラと一線を画す強烈なアニメ声で、少々浮き気味。
真実を告げてロミアが泡になる展開を選んだ場合、時間逆行後に再会した際の会話で上記の矛盾点に対するフォローのようなやり取りが追加された。
が、他のNPC同様「前にも会ったことがあるような……」という趣旨のセリフのみなので、根本的なフォローになってるとは言い難い。

DQR

第9弾カードパック「再会と誓いのロトゼタシア」にて実装。占い師専用のレジェンドレア。
CVは11Sと同じで茅野愛衣。

3/2/3 冒険者
召喚時:自分のデッキの上から2枚を表、2枚を裏にしてどちらか一方を選ぶ
選んだカードを全て引き、残りを捨てる

3コストにも関わらず2ドローにささやかなユニット(後にしれっとHPが2→3に上方修正された)が付いてくるお得なカードだが、これはただのドローソースでは無い。選ばなかった方は捨てることになるので使えなくなるからだ。
例えば表2枚を選ぶと裏2枚は捨てることになる。
その表2枚が有用だとして、じゃあ捨てるその2枚が切り札級だったら?
だが見えないそれを守るためだけに捨てる程、表2枚は無価値な札なのか?
今欲しい札ともっと先で役立つ札のどちらを選ぶべきか?
そもそもデッキに絶対捨ててはいけないカードはあるのか?
 
といった風に、選択権と情報開示が不完全にあるからこそ、プレイヤーは選択を大いに悩むことだろう。
嘘をつくか真実を伝えるかで悩みに暮れた原作のように、じっくり考えて納得のいく選択を。
 
また内容がどうあれ山札が4枚なくなるので長期戦には響く。裏を返して【ラーミア】の下準備としての山札掘りにも使える。