パーティメンバー:DQ6
【主人公】―【ハッサン】―【ミレーユ】―【バーバラ】―【チャモロ】―【テリー】―【アモス】―【ドランゴ】
概要
【ドラゴンクエストVI 幻の大地】の仲間【プレイヤーキャラクター】(人間キャラ)の1人。
男性で、年齢は32~33歳ぐらい(【月刊Vジャンプ】の1996年6月号の180ページ)。仲間キャラクターが総じて若いDQ6の中で、貴重な大人の男性キャラである。
英語版での表記はAmos。
DQライバルズエースでの声優は江口拓也。
DQ6の他の人間キャラとは異なり【鳥山明】の公式イラストは作られず、ゲーム内の容姿はDQ6の一般戦士のものを流用しており、青い鎧を着ている。
『ドラゴンクエストVI 公式ガイドブック』ではゲームでの容姿に基づいたイラストが新規に描かれ、リメイク版や他作品ではそれを元にした外見になっている。
DQ6
【モンストル】に住む戦士。主人公たちが町を訪れる一月前に町が魔物に襲われた際にそれを退治し、町を救った英雄として町人からとても慕われている。彼のことを【勇者】と呼ぶ住人もいるほど。
しかし、このときに魔物に尻を噛まれ療養しており、その後遺症で毎晩巨大な魔物【モンストラー】に変身して町を徘徊するようになり、町の人々を悩ませていた。
だが住人は、町を救った英雄である彼を追い出すようなマネはできず、魔物に変身した彼は逆に言えば徘徊するだけで町人に襲い掛かったりする訳でもなかったため、町の人々はアモス本人に真実を告げないでそのままにする事を選んだ。
町の外からくる人はまず事情を知らず、彼らが魔物の姿を見てしまうと間違いなく誤解を招くため、明るいうちに次の町に行く事を強く勧め、どうしても町で宿を取る時は夜中に外に出ない事を強く言い含めた。
しかし、勝手に外に出てしまった主人公たちがアモスの魔物変身の件を知ってしまった事から始まり、主人公たちが持ってきた【りせいのタネ】によって変身を自由に制御できるようになり、アモスは全てを知る事になる。
りせいのタネを飲ませた直後に苦しみだすようなそぶりを見せてモンストラーに変身し、話しかけると戦闘に突入するエフェクトを出すので、驚かされたプレイヤーは多いだろう。実際はアモスの冗談であり、エフェクトだけで実際は戦闘に入らず普通に会話が始まる。
そしていつまでもモンストルの街の人の好意に甘えているわけにはいかないから冒険の仲間に加えてくれと懇願してくるが、ここで「いいえ」を選ぶと再度モンストラーに変身し、
「こんなこともできるんですよ。お役に立てると思いませんか?」
と【無限ループ(会話)】が始まる。
りせいのタネを取りに行く前にアモスに話しかけて真実を話す選択をしてしまうと、アモスはそれまで町の人々に迷惑をかけてしまっていたことに罪悪感を感じ、タネを取って戻ってきた時には町を去ってしまっている。その場合二度とアモスと会うことはできず、街の人たちからも顰蹙を買ってしまう。
その場ですぐに立ち去るのではなく一旦ダンジョン攻略を挟むため、「とりあえず両方の選択肢を確かめよう」と考えて話してしまい、そのままセーブして取り返しのつかなくなったプレイヤーもいたようだ。
とはいえ、うっかりボタンを連打していた等で誤って選択してしまわないための予防措置か、最初の「事情を説明しますか?」のはい・いいえの選択肢は下段の「いいえ」の方に矢印が合った状態で表示されるため、特別な選択肢である事は仄めかされている。その上で、事故ではなく意図してわざわざ「はい」の方に矢印を動かしたプレイヤーだけが取り返しのつかない結果を見ることとなるので、そこまでしたら自己責任と言わざるを得ないだろう。
なおりせいのタネだが、実はモンストル内に入手するためのフラグは無く、アモスのイベントを見て「話して真実を教える」事ができるようになってからでなくても、先に取りに行く事もできる。
事故でアモスを消息不明にしてしまう事を防ぎたいなら、先に取りに行くのもいいだろう(前述のように、そんな事故は発生しにくいが)。
オリジナル版では、りせいのタネは「すりつぶして飲ませる」そうだが、アモスに使った後も何故か無くならずに手元に残る。
アイテムコンプを目指すプレイヤーは「使ったら無くなってしまう」と思い込んでアモスを消息不明にしてしまう、またはずっと寝たままにして放置する事もあったらしいが、上記の通り無くなる事は無いので、気にせずに彼を仲間にしよう。
一方リメイク版ではアモスを仲間にする際にりせいのタネがアイテム欄から消えてしまうため、アイテムコンプリートを目指すプレイヤーはアモスを仲間にする事は諦めるしかない。正直、趣味の域は出ないし、そもそも「アイテムコンプリートをするために仲間コンプリートを逃す」のは本末転倒感があるが……。
モンストルの町ごとスルーしてもクリア可能なためか、人間キャラで唯一エンディングに登場しない。説明書にも載っておらず、グラフィックは汎用戦士の流用。
【ドラゴンクエスト25thアニバーサリー 冒険の歴史書】ではこうした事情もあってか、人物相関図のページで「誰とも矢印のつながりがない孤立キャラ」になっている(参考までに言うと上記のピピンですら主人公に対し「仕える」と矢印があり、矢印なしはアモスだけ)。
ちなみに、アモスのお尻に噛みついて魔物化させた張本人の魔物はすでに退治されたらしく、本編には登場しない。どんな姿の魔物なのかも謎。
モンストラーの顔は【ダースウルフェン】に似ているが、本作には登場しない。
後発作品に、同じく退治した魔物に呪われ魔物の姿になってしまった【ハリマ】が登場する。こちらは仲間にはなってくれない。
能力
Lv | 力 | 素早さ | 身の守り | 賢さ | かっこよさ | 最大HP | 最大MP | 経験値 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
初期 | 15 | 70 | 66 | 68 | 60 | 24 | 150 | 37 | 24300 |
中間 | 40 | 136 | 95 | 99 | 79 | 32 | 350 | 87 | 889788 |
最大 | 99 | 380 | 190 | 250 | 260 | 80 | 800 | 500 | 9046223 |
・いずれも職業・装備品の補正を除いた数値
ステータスは主人公とハッサンの中間で、二人よりも身の守りに優れる戦士タイプ。
モブグラフィックの地味キャラと侮るなかれ、パーティの中でもかなりの実力者。
通常はパーティのレベルが20前後の頃に加入するが、Lv15にしてはステータスが高く、それに加えて【初期装備】が【はじゃのつるぎ】・【はがねのよろい】・【てつのたて】・【てっかめん】と時期的にはどれも一級品なので、普通に即戦力として活躍させられる。
アモス加入直後に行く【アークボルト】ではこれらより性能の良い装備も売ってはいるが、当面の間は装備を新調しなくても十分戦っていけるだろう。
レベルアップの速度は遅いが初期ステータス値の高さで十分カバーできており、力、HPが主人公とほぼ互角かそれ以上の数値で推移する。また人間キャラで一番身の守りが高く、装備できる防具も豊富なため、結果的にパーティ内で最も守備力が高くなる。
素早さも中レベル帯までは意外と高めでチャモロを僅かながら上回ることも。適正レベルの相手に素で先攻が安定するほどではないが、敵より先に動いてくれるケースも少なくはない。
一方、ハッサンに次いでMPの伸びが悪いので、呪文で戦うのは苦手。能力的にはパーティのバランスを見ながら【バトルマスター】か【パラディン】を目指すといい。
アモスは色々な剣を装備できるので、ゾンビキラーやほのおのつるぎといった追加効果のある剣と、バトルマスターで覚える剣技は相性が良い。さりげなくハッサンは装備できないブーメラン系統を持つ事もできる。炎のブーメランが入手できる頃にはより強い武器があり特技も充実しているだろうが、マニュアル入力でプレーするスタイルの場合はワンボタンで無属性の全体攻撃を行えるというのは覚えておいて損はないだろう。
地味に彼は最初からホイミを習得しており、行動をAIに任せている場合、仲間がダメージを食らうと焼石に水レベルの回復量しかないホイミを使うことがある。SFC版の本作のAIはシリーズでもかなり優秀な部類であるが、個別に設定できないため彼1人のためにAIに任せられなくなる点はデメリットになりうる。
これを防ぐには僧侶でさっさとベホマを覚え、ついでに【しんくうは】を覚えるパラディンにすると無駄がない。
主人公は勇者への足がかりとしてパラディンよりもバトルマスターの優先度が高いので、それと差別化する意味でもパラディンルートの適性は高い。力で上回るハッサンを攻撃に専念させられることもメリット。
他の方策としてはわざとMPを枯渇させておくのも手。戦士や武闘家にしていればMPはかなり低くなり、加入後に即【メラミ】を覚えさせておけば勝手にこれを連発してすぐに枯渇する。
パラディンに就かせて【におうだち】を覚えさせた後に【はぐれメタル(職業)】に就かせるという手段もある。
はぐれメタル職と言えばにおうだちをレベルアップで習得するハッサンが有力候補だが、彼は身の守りがさほど伸びず、せっかくの圧倒的な攻撃力も勿体ない。
その点、ハッサンに比べて力は劣るものの身の守りがとても高いアモスは盾役にうってつけなので、パラディンルートなら是非とも就かせてあげたい。
他にはドランゴ加入時に3~4番手アタッカーになる事を見越してスーパースターにするのもあり。主人公や後衛キャラが就くイメージも強いが、【ムーンサルト】や【メダパニダンス】【ハッスルダンス】等、無消費の特技が多い為、ステータス補正を除けばむしろ前衛キャラに適している。高耐久からの魔神の鎧+ハッスルダンスは凶悪で、他キャラで適宜ゲントの杖を振れば多くの場所を一切のMPを使わずに突き進んで行く事も可能。地味な利点として初期値が高めな為に加入後しばらくは素早く、装飾品が苦手なアモスにとって踊り子の素早さ補正もなかなか頼りになる。
終盤でも素早さは決して低くはないので、星降る腕輪を持たせて、タイムアタック等でテリーが使う魔神の鎧で先手後手を切り替えながら賢者の石を使い続けるような戦法を、回復効力が上回るハッスルダンスで行う芸当も可。
力も十分にあるもののハッサンほどパーティーの火力として外せない位置ではない事から、補助役としての適性は高い。
とにかく、MPを浪費する以外の戦い方なら何でもできる。主人公やハッサンには無いメタル壁役適性の高さもあるので、その万能性は折り紙付き。
攻撃力は、【ラミアスのつるぎ】入手前はハッサン>アモス>主人公で、ラミアスのつるぎ入手後はハッサン=主人公>アモスといった感じ。
最終的には【メタルキングのけん】を誰が装備するかによって攻撃力の序列は変わってくるが、素の力は最終的に主人公を大きく上回るほどに高いため、メタルキングの剣をアモスに回せばハッサン=アモス>主人公となりハッサン並みの攻撃力を得られる。
メタルキングの剣が無くても、カジノで頑張って破壊の鉄球を手に入れれば、ラミアスの剣を装備した主人公を上回る攻撃力を得ることができる。
いずれにせよ、主人公やハッサンと並んで強力な前衛として活躍してくれる。
クリアレベル帯では前衛陣ではHPがやや見劣りする時期があるが、大きな問題となることは少ない。
ただし、終盤に差し掛かって主人公が勇者になり、ハッサンに加えて【ドランゴ】までが揃うと前衛の枚数としては十分になるので、回復や補助で援護できる立ち位置でないと馬車行きになってしまいがち。その意味でも僧侶の経験やその他補助回復スキルの会得は重要である。
また、SFC版では他にも【ボストロール】や【キラーマシン2】といった強力な前衛を加入させることができるので、それらを仲間にすると馬車内の席も危うくなってくる。逆に、仲間モンスターに頼らないプレイをしていれば、主力もしくはスーパーサブとしてお呼びがかかるだろう。
DS版でもやはりドランゴには敵わないが、それでも地位は向上。というのも仲間モンスターシステムが一新され、前衛タイプの強力なライバルたちが軒並みいなくなったため。
後述のキャラ的覚醒も相まって常にスタメンで起用するプレイヤーも多くなったようだ。
彼のアイデンティティといえばやはり【へんしん】。【ドラゴラム】のように戦闘中に怪物に変身して戦うことができる。
しかし変身すると命令を聞かなくなり、勝手に【たいあたり】で瀕死になったりする。
なお、上述の通り前衛向きで多くの武具が装備できるが、怪物に変身できるわりに牙系武器は装備できない。(モンストラーのドロップアイテムである【いしのキバ】を含む)モンスターっぽい装備では一応【ただのぬのきれ】【カメのこうら】【かいがらぼうし】が装備できる。初期装備より弱いので特に意味はないが。
それは大した問題ではないが、本当の弱点はアクセサリーの選択肢が少ないこと。装飾品は【ほしふるうでわ】、【メガンテのうでわ】、【メガザルのうでわ】、【ちょうネクタイ】の4つしか装備できない。
あと一歩数値を伸ばす【きんのブレスレット】、【ちからのルビー】や【はやてのリング】を装備不可なのはわりと手痛い。
一品物のほしふるうでわ、効果発動で消滅するメガンテ&メガザルの腕輪はおいそれとつけられないため、結果として冒険の大半を蝶ネクタイつけっ放しで過ごすことが多い。オシャレ指向がよく解らない戦士である。
そしてその蝶ネクタイも【おばけうみうし】がドロップすればいいが、そうでない場合売ってるのが【ロンガデセオ】とかなり後半。それまで装備の装飾品の欄が埋まらないのは少し悲しい。
何とか蝶ネクタイを調達しても、増える守備力はたったの2。ハッキリ言って装備してもしなくても変わらないので、いっそのこと装飾品など捨てて、アイテム欄が1つ多く使えると割り切って戦闘用アイテムを持たせる方が良いかもしれない。
防具は概ね、主人公、ハッサン、テリーとの使い回しが効くが盾のラインナップのみ風神の盾、エンデの盾、水鏡の盾が装備できず終盤の選択肢が僅かに劣る。
変身時に【しんくうは】や【じひびき】を操ることからかSFC版では【バギ系】の呪文・特技に対して素で弱耐性がある。
バギ系は【つなみ】や【じひびき】など意外な特技に設定されていることもあり、雑魚ボス共に使用者が多く、なおかつ他の属性に比べバギ系に対して耐性を持つ防具が圧倒的に少ないうえ、とりわけ終盤の防具はこの耐性を持っていないことが多いことから、多少なりとも軽減できるのはなかなか有用である。
加入直後に戦う【ブラスト】の【しんくうは】、【ダークドレアム】の【かまいたち】と【グランドクロス】をタダで軽減できるのも大きい。
リメイク版では他のキャラ同様、耐性が没収されてしまった。それでも前衛で使っていけるスペックは健在。
かっこよさ
さすが英雄というだけあって、かっこよさの初期値が24と結構高くレベルアップが遅いことを差し引いてもクリアレベル帯までは主人公と大差ない数値を維持する。
プラチナシリーズなどかっこいい武具も装備できるため、時期によっては女性陣よりもかっこよさを上げやすい。
しかし上述の通り、装備できるアクセサリーがほとんどないという弱点のせいで【デセオのパス】(かっこよさ+45)を装備できないため、ちょうネクタイ(かっこよさ+33)で妥協しなければいけない。
そのため【ベストドレッサーコンテスト】はハッサンよりも不向き。
スーパースターをマスターすればそこそこ勝ち上がれるようになるが、そこまでしてアモスに拘る理由もないだろう。
習得呪文・特技
遊び一覧
熟練度 | 戦闘行動 | 効果 |
---|---|---|
★1 | 陽気に歌って踊る | 効果無し |
★2 | エッチな妄想 | 効果無し |
★3 | 似がお顔 | パターン1:HPを50回復してくれる パターン2:覗き込んできた相手に【会心の一撃】 パターン3:効果無し |
★4 | 弾き語り | 敵1体を1回休みにする 成功率は休み耐性に依存する |
★5 | 酷い歌声 | 敵全てが逃げる 成功率は即死耐性に依存する |
★6 | 晩酌 | 自分に眠りの効果 |
★7 | めちゃくちゃ踊り | 【さみだれけん】と同じ |
★8 | 含み酒 | 【かえんのいき】と同じ効果 |
ハッサンやチャモロと同じく専用の遊びは無し。
歌を唄うタイプの遊びが3つもあるのは全キャラ中アモス唯一人で、歌好きな様子が窺える。真逆の効果を持つ「弾き語り」と「酷い歌声」を両方とも覚えて使い分けるのも彼だけである。
歌とお酒が好きでエッチな妄想もする辺りはハッサンに似ているが、こちらは見る者を楽しませるようなタイプの遊びが多い。後述するリメイク版での覚醒の予兆…?
魔物に変身できるという強烈な個性を持つ彼だが、遊ぶ時は基本的に人間の姿で遊んでいる様子。一つくらいは変身した姿で楽しんでいるであろう遊びがあってもよかった気もするが。
リメイク版での覚醒
会話システムが採用されたリメイク版ではキャラの薄かったSFC版から一転、評価が大きく変わる。
ほぼ全面的に新規付与されたアモスの性格は、とにかく場の空気を読まず、予想もつかない斬新な視点からのボケや軽口、はては魔物ネタの自虐ギャグを連発する、バニーさん大好きな愉快なおっさんであった。
頼もしい最年長キャラだが、話す際は年下相手でも敬語が多く、ネタと品格が絶妙に同居する独特の性格付けがされている。
また、グラフィックはSFC版と変わらないが、汎用戦士の方が変更されたため、アモスは固有グラになった。モシャスされた時も専用の姿に変化する。
【アークボルト】の【ブラスト】の息子をコブラスト呼ばわりしたり、【ターニア】に会った時には主人公に「お兄ちゃん」と呼びかけたり、【フォーン城】で王がカガミ姫が気になり食事をとりたがらないと悩む料理担当に「もう少し細かく刻んでみたら喉を通りませんかね?」などなど縦横無尽なコメンテーターぶり。モテそうな外見なのかもしくは同じ青い服装だからか【テリー】を(一方的に)ライバル視したり、【ホルコッタ】の村ではやたらと動物の落とし物を踏みまくったりとコメント以外の言動もあまりにフリーダムであり、自由な発想から生まれるセリフは本作の世界の楽しみ方を一回り広げさせてくれた。
やたらとメタ発言、あるいはプレイヤーに向けたような発言も多く、【グレイス城】や【ライフコッド】での死亡フラグじみた台詞にもしっかり反応する。基本的にある程度展開を知っているSFC版プレイ済みや周回派プレイヤー向けの発言が多めとなっている。
リメイクでネタキャラ化したという意味では【ピピン】と同じだが、自分に重きをおいた発言の目立つピピンと違い、大人らしく締めるところはしっかり締めてくれる。【グレイス城】では「(呼び出した)悪魔が王を傷つけないよう我々がお守りするのだ!」という衛兵に対して「お城の兵士が倒せる程度の悪魔を呼び出すんですか?」と真っ当な返事をしたり、「人生はあまかったりからかったりしょっぱかったりしますね!」と何気に深い言葉を残したり、時には自身への自信のなさが垣間見える人間くさい発言もある。
単なるネタキャラに終わらず、若者の多いパーティを見守る最年長者としての人格も備えており、一気にプレイヤーのハートをつかんだ。尋常ではなく多いテキスト量と相まって、会話の面白さだけであちこちを連れまわすプレイヤーも多い。一部のユーザーからは『アモっさん』と呼ばれ親しまれている。
仲間モンスターの削除で前衛キャラが大きく減ったため、パーティに入れる利点はかなり増えている。
後々スライム系モンスターが仲間にできるものの、そちらは加入時点ではレベルが戦力外で育成期間が必要なため、やはりアモスに仕事が回ってくる。そして仲間スライムが育っても攻撃力、守備力を始めステータスの優位は揺るがないため、スライムたちを押しのけてアモスが前線を張ってくれる。
ライバル視しているテリーに対しても、戦闘での実力はアモスの方がかなり勝っているので気にしなくていい。
流石にドランゴには見劣りしがちだが、本作は前衛に枠を多く割いた方がいいゲームバランスになっているため、ドランゴ+(ハッサン、主人公、アモスから職業等の状況によって2人を選出)+後衛1人や、主人公をスーパースタールート等にしてサポートの後衛役という構成にする人も多く、最後まで主力として十分通用する。
もちろん、クリア後に戦える実力もちゃんと持っており、前述のパラディン→はぐれメタルルートでの壁エース適性が最も高いし、そもそも普通に戦っても強い。
装飾品はSFC版の4つに加えて【ゴスペルリング】さらにスマホ版では配信限定だが【ごうけつのうでわ】も含めた6つを装備可能。
個別エピソードこそないもののエンディングにも全員が集結する【レイドック】にはちゃんと顔を出しており、酒の酔いを醒ますために回廊で風に当たっている。おまけに「うっかり理性をなくしてしまいそうですよ。ハハハ」などと笑っている。笑えない…
なお、SFC版では肩書が「村の英雄」だったが、リメイク版では「町の英雄」に修正されている。
顔アイコンはSFC版公式ガイドブックのものを使用している。これは既にPS・PS2版公式ガイドブックでイラストが描き直されていたDQ4やDQ5とは異なり、DQ6はDS版が最初のリメイクになったこともあって、開発時には公式イラストがSFC版のものしか存在しなかったためだと思われる。
漫画版
漫画版【ドラゴンクエスト 幻の大地】では設定や容姿が大きくアレンジされている。
見た目は20代ぐらいと思われる若者。サラリとミレーユを「女神さま」と呼ぶなど、キザな性格。
モンストルには昔から住んでおり、本人曰く「体が弱い」ため、町近くの温泉に湯治に行くのが日課となっている。
その正体はモンストルに伝わる昔話の英雄アモス本人。モンストラーは彼が倒した魔獣の名前となっている。
「魔獣に狙われた姫を守るため、剣士が魔獣退治に向かい倒すが、剣士も瀕死の重傷を負い命を落とした」
という昔話だが実は続きがあり、力尽きようとしていたアモスは帰りたい一心で、倒したドラゴンの魂を使い息を吹き返す。
しかしその魂は呪われていて、アモスは呪いの効果で魔獣のような醜い姿になってしまい、それを見た姫は「バケモノ」とアモスを拒絶してしまう。
直後、アモスは赤子の姿に若返り、姫は後悔から赤子のアモスを育てやがて亡くなった。
呪いはここからが本番で、アモスは成長して青年になると魔獣に変身し、何かを探し求めるかのように町を暴れ回り
そしてモンストラーを退治した日が来るとまた赤子に戻る、ということを繰り返して数百年を生きてきた。
ハッサンたちのおかげで呪いは解かれるが、数百年も見守ってくれたモンストルの住人たちを守るため、町に残った。
最終決戦時の【ミナデイン】に協力したり、エピローグの記念式にも出席している。
単行本第6巻表紙や背表紙にもちゃっかり登場。…その代わりに忘れられてしまった人がいるが。
ゲームの姿とは異なり、上記の昔の回想シーン以外は、鎧や兜を着用していない普段着の姿がメインであるが、単行本の表紙や背表紙のイラストでは、キチンと(ほぼ公式デザイン準拠の)鎧や兜を着用している。
小説版
「拙者」「しからば」など、大変古風な喋り方をする戦士。助けてくれた恩返しをするため仲間入りする。
背はハッサンより高く、馬面でハンサムというわけではないが、とても良い人(バーバラの見立て)。
道中【しあわせの国】事件の過程で訪れた小さな集落で、父を亡くしたメルニーという女性と出会い、彼女に思いを寄せるようになる。
この時は告白しなかったが、その後、一行が【ロンガデセオ】を訪れた際に、【ホック】の酒場で働いていたメルニーと偶然再会、ここでようやく告白(求婚)し、めでたく結ばれた。このシーンは新書版で挿絵にもなっている。
結婚祝いにホックから酒場を譲りうけ、酒場の主人としてロンガデセオに残ることとなり、イザたちと別れた。
なおこの時、何故か仲間モンスターたちも店員や従業員としてアモスと共に離脱する。
【魔物使い】に就いているのはイザのはずだが、モンスターたちはアモスの方に懐いているのだろうか?
ゲームブック版
6人目の味方キャラとして、2巻で必ず仲間になる。
職業は商人と魔物使いのうち先にどちらに就くかを選択可能で、最終巻ではレンジャーになる。なお魔物使いの能力によって起き上がってくるモンスターは【スラリン】と【ホイミン】の2匹で、両方とも仲間にすると最終的に9人パーティになる。
エンディングの最終シーンではアモスもしっかり【マーズの館】に呼ばれる。
DQM1(GB版)
【悪魔系】の♂の名前を付ける際、何も入力せず決定すると彼の名前が候補として出て来る場合がある。なお、彼の変身した姿であるモンストラーは【ストロングアニマル】の色違いであり、そちらは悪魔系では無く獣系である。
トレジャーズ
お宝として【アモスの像】が登場。
ライバルズエース
真1弾カードパック「英雄たちの凱旋」の共通レジェンドレアカードとして登場。
外伝作品初登場である。CVは江口拓也。
4/3/6 冒険者
相手のターン終了時、このユニットと同じHPを持つモンストラーに変身する
モンストラーもアモスに変身する効果を持つので、ターンが推移するたびに変身を繰り返すこととなる。
モンストラーは攻撃できないがユニットに全体ダメージの効果を持つので相手の多面展開を牽制できる。
冒険者シナジーを絡ませたり、HPを回復して変身の回数を伸ばしたりするのも面白い。
流石にモンストラーは冒険者ではないので、【魔神ダークドレアム】デッキで採用するときはモンストラーのまま死なないように気を配る必要がある。
アモスの面白い点として、ボイスがリメイク6同様愉快である他、敵盤面にモンストラーがいる場合の専用セリフが用意されている点がある(ライバルズでは関連キャラとの掛け合いはあるが、同キャラ同士では基本的にセリフは発生しない)。
自分もモンストラーなのに目の前にモンストラーがいるという事に私は誰なんでしょうと混乱するアモスを見ることができる。
ドラけし!
DQ6イベント「封印の大地と浮かぶ城」の期間限定ドラポンから排出される星4紫属性ドラけし。
スキルは横長六角形の範囲を物理攻撃する「とっしん」。ただしエフェクトは上から下に直進するというもの。
【マーニャ】の【ドラゴラム】のようにモンストラーに変身して使っているが、原作で使っていたじひびきでもしんくうはでもたいあたりでもない。一応たいあたりが一番近いが。