【氷炎結界呪法】

Last-modified: 2021-01-24 (日) 14:15:41

ダイの大冒険

漫画【ドラゴンクエスト ダイの大冒険】に登場する【フレイザード】の技。
【氷炎爆花散】で部下に合図を送り、溶岩で出来た炎魔塔と氷で出来た氷魔塔を作成、これがアンテナになりフレイザードの核に作用して強力な結界陣を張る。
結界を解くためには炎魔塔と氷魔塔の両方を破壊する必要があり、片方を壊しただけでは解けない。
結界内ではフレイザード以外は力や魔法を発揮できなくしてしまう効果があり、【マトリフ】は使えば外道扱いされる【禁呪法】の一種として知っていた。
呪文については一切の使用が出来なくなり、道具としての使用も不可能になる。
力の低下については、使用者フレイザード曰く「5分の1にまで低下させる」とのこと。それでもなお竜の紋章を発動していないダイ(当時LV18)に片腕を斬られている。
そういう意味では【クロコダイン】【ヒュンケル】を破った彼に対しては万全を期した対策と言えよう。
 
非常に強力な技ではあるが、敵味方の区別無く範囲内にいるフレイザード以外の全員に効力を発揮してしまう。狙ったものかはともかく、手柄を独り占めして味方からの羨望の眼差しを受けたいというフレイザードの願望とも一致する効果ではある。
実際にフレイザード以外の魔王軍が集結した際は結界外側の両端に展開し、呪法解除のため結界を迂回して塔を狙うであろうダイ達を迎え撃つ布陣となっていた。
もともとフレイザードは味方のはずのヒュンケルを居城もろとも溶岩に沈めたり、自分の身を危険に晒す技【弾岩爆花散】すら使うほど勝利と栄光だけに執着する性格であり、結界で弱らせたダイ一行を圧倒できる自信もあってか、他の魔王軍が援護に来られない不都合や手柄の独り占めで不興を買うことは気にしていなかったようだ。
 
劇中では【バルジ島】での対決の際、【ダイ】の予想外の強さを見極めたフレイザードが使用している。
この時のフレイザードはダイはヒュンケルと共に死んだと思っていた上、当初の目標は【パプニカ】を落ち延びた【レオナ】で、想定敵は一旦滅びたパプニカの遺臣程度のはずだが、それを踏まえた上でなお、用意周到に結界の準備を整えていたことになる。
効果範囲に誘い込んだ上で発動したので目論み通りダイ一行の力は封じられ、レオナを人質にしたことで撤退もままならない状況に追い込んで一気に全滅させようとしたが、この時は【マァム】の機転とマトリフの「気まぐれ」による助力でレオナを除いた生存者全員(ダイ達一行+パプニカ兵5名の計12名)の脱出を許している。
 
レオナ救出のためにも再び結界内へ攻め入らざるを得なかったダイ一行だが、「効果範囲は2本の塔で囲まれたエリアのみ」「2本の塔を破壊すれば結界は解除できる」という弱点を付き、マトリフは二手に別れてそれぞれが外側から塔を破壊する作戦を立案、【バダック】作の塔を破壊するための爆弾も用意し、ダイとバダックは炎魔塔に、ポップとマァムは氷魔塔に出撃する。
魔王軍側もダイ達が分散して塔を狙う事を予測して迎撃するべく全軍集結しており、炎魔塔には妖魔軍団と魔影軍団が、氷魔塔にはハドラーと近衛部隊が待ち構えていた。
魔王軍の妨害で爆弾による破壊は失敗したが、それぞれの塔に元軍団長のクロコダインとヒュンケルが増援に駆けつけ、炎魔塔はクロコダインの【獣王痛恨撃】で、氷魔塔はヒュンケルの剣技(おそらく【ブラッディースクライド】)で破壊されている。
 
前述の通り、ダイ大世界では使用すると外道扱いされる卑怯千万な禁呪法とみなされていて、ダイ達からも「卑怯だぞ」「正々堂々戦えないのか」と非難されている。
だが、相手を弱体化させて万全の力を揮わせないのはあらゆる戦闘の常套の手であり、戦術としては決して間違ってはいない。
実際我らがドラクエにも初代から相手の行動を封じる【マホトーン】【ラリホー】があり、主人公も使うことができる。DQ2からは【ルカナン】、DQ3からは【ボミオス】が登場している。
もっと言うと後にダイ達が使っている【ミナカトール】も弱体化、魔法結界の無効化と性質はかなり似ている。
にも拘わらずフレイザードだけが卑怯扱いされているのは、これらの補助呪文が滅多に使用されない(=正々堂々を良しとする)ダイ大の作風もあってのことと、自他共に認める勝利至上主義者であるフレイザードのキャラ付けのためとも言え、彼自身「卑怯だぞ」という非難に対して「オレは戦うのが好きなんじゃねえんだ、勝つのが好きなんだよ!」と堂々と返答してダイを蹴り飛ばしている為、真っ当な手段でないことは自覚しているようだ。
過程が真っ向勝負だろうが卑怯と謗られようが戦果を獲られるなら一向に構わない、「勝利という結果」だけを求めるフレイザードの自認がよく表れた台詞である。
 
ゲームでは、HPを減らす呪文禁止エリア【無気力状態】人数を制限する侵入不可能などの形で弱体化や妨害を伴う空間が登場している。その中では呪文禁止エリアが近いか。
DQMSLでのコラボイベントでは、二つの塔の前でのボス戦のみ戦闘開始時に味方全体の攻撃力と賢さが2段階下がるという形で再現された。
ゲームバランスの都合なのか、ボス以外の戦闘では効果を発揮しない。
システム上は【いきなり○○】と同じで永続効果はなく、【バイシオン】【インテラ】で相殺できるし、ターン経過でも効果が切れる。