【ボミオス】

Last-modified: 2024-02-01 (木) 21:45:53

・素早さ変動呪文

加速:【ピオラ】【ピオリム】【ピオリーマ】

減速:【ボミエ】―【ボミオス】

概要

DQ3で初登場した【すばやさ】を下げる呪文。
 
下げる数値は作品によって異なる。
また【ピオリム】やボミオスで素早さが上下してもそのターンの行動順序には影響はなく、次のターンから効果が出る。
 
そのピオリムは味方全体にかかるので確実に効果があるが、敵にかける=効果が安定しないボミオスの有効性は低い。
そもそもドラクエではどんなにすばやさが低くとも1ターンに1回は行動チャンスがあるため、行動前に倒されたとか動きを封じられたとかがない限りは動けるのが影の薄さの一因になっている。
  
一方、すばやさではなく行動回数が変化する不思議のダンジョン系では、行動回数を増やすピオリムと共に非常に重宝される効果となっている。

DQ3

【魔法使い】【賢者】がLv12以降、【かしこさ】に関係なく1/2の確率で習得する。
素早さを0にできるのは強力だが、対象がグループと限られているうえに敵の耐性によって成功率が左右されてしまう。
つまり、対象が味方全体で効果も確実なピオリムで大体用が足りてしまう。
DQ3ではすばやさが守備力に関係していたが、ピオリム共々呪文によるすばやさ変化は守備力に影響が出ない。
オマケになぜか【バシルーラ】と属性が同じなので、長期戦になりやすいボスには一切効かない。
敵にかけるとしたら、どういう場合に有効かという明確な具体的も特になく、使い所が非常に乏しい呪文である。
一方、同じく敵の素早さを0にする【まだらくもいと】は、ボミオスと違って通常エンカウントの敵には必中なので、メタル狩りなどで重宝された(リメイク版ではボミオスと同じ属性に統一されたので無効)。
はぐれメタルにバシルーラが効いても一切ゲームバランスには無関係なのだし、ボミオスも有効でもよかったのでは…
 
一応使い道としては、むしろ【パーティアタック】【勇者】【賢者の石】を持たせた【戦士】にかけ、安定した後攻回復できるようにするというものがある。
だがザコ戦でそこまでする必要はなく、ボス戦で1ターン使うほどのメリットがあるかと言われたら微妙なうえ、賢者の石が使えるゾーマ戦では【いてつくはどう】で解除されてしまうこともあるためやはりあまり使われない。
この戦術が有効なのは全体攻撃を多用し、素早さがこちらの僧侶や賢者と同じくらいの【バラモスブロス】戦くらいか。
 

敵では【わらいぶくろ】【おどるほうせき】の状態異常大好きコンビの他、【アニマルゾンビ】【ゴートドン】が使ってくる。
敵が使う補助呪文の中でも最も基本命中率が高く、最初に出会う使い手のアニマルゾンビのものはほぼ必中となる。
次のターンは生き残った敵全員から一通り攻撃されることになり、結構ダメージが嵩む。
わらいぶくろの頃でも同様にほぼ必中だが、マホトーンやマヌーサの方が厄介なのでボミオスはサービス行動に近い。
ゴートドンはそもそも滅多に会わない上に唱える確率も低い。
おどる宝石に唱えられる頃には、味方の運の良さも上がってきているため、そこそこ外れる。ローテーションの初手のマヌーサやこの次の行動であるメダパニの方が厄介かもしれない。
総じてそれほど脅威にはなりづらく、ピオリムで素早さを取り戻そうとするよりは、一斉攻撃でさっさと倒した方が良い。

リメイク版

行動順のランダム要素が強くなり、敵味方双方の素早さが低い序盤のうちは素早さが0でもそこそこ先に動けることがある。
素早さが低いうちはピオリムの重ね掛け、素早さが100を超えるぐらいになるとボミオスで敵の素早さを0にしたほうが行動順が安定する。
それでも成功率という点では100%のピオリムに軍配が上がるので、状況にあわせて使い分けるとよい。

また、GBC版に限り凍てつく波動で味方にかけたボミオスが残るようになったため、波動を使うゾーマやしんりゅうとの戦いでも有効になった。
特にしんりゅうは素早さがカンストしているため、カンスト状態で対抗して1/2にかけるくらいなら味方にボミオスをかけて確実に後行回復できるようにしておく意義は大きい。
しかし、15ターン以内で倒したいとなった場合、毎ターンの後攻回復は無駄行動になりやすく、いまいち効率が悪い。
 
ちなみに【遊び人】がLv37で身に付ける遊び「励ます」が失敗すると、味方にこの呪文と同様の効果が発生してしまう。
もっとも遊び人をそこまで育てること自体が趣味の領域だが。

スマホ、3DS版

【パーティアタック】の削除に伴い、味方にかけて素早さを落とす方法が使えなくなり、ボス戦での使いどころが失われてしまった。
雑魚戦で先手を取りたい場合には相変わらず有用ではある。

CDシアター

「傷付けちゃダメだ!」という勇者アレルの要望に応じ、魔法使いのマリスがカンダタ子分達に使用している。
呪文詠唱は「大地の霊よ、絡み付け!」。
効果音や台詞から、対象の動きそのものをスローモーションの如く鈍化させる効果のようだ。

DQ8

久々に復活したが敵専用。消費MP3。
今作では【スキッパー】ただ1体が唱えるだけとなっている。
この頃はまだ主人公と【ヤンガス】の二人旅であり、取れる戦術も少ないので、戦術への影響は少ない。
しかし先手を取れなくなるのはやや危険。回復をお早めに。
 
この呪文が【マホカンタ】【ミラーシールド】で反射される可能性があるため、敵にも一応はボミオス耐性が設定されている。
 
3DS版で仲間になる【ゲルダ】は味方としては珍しくこの呪文に耐性を持っているが、ゲルダが仲間になる頃にはスキッパーの生息地などとっくに過ぎているし所詮序盤ザコのこいつに今さらビビることもない。盗賊らしくフットワークが軽いという演出なのだろうが実質死に耐性である。

DQ9

再び味方が使えるようになった。
【魔法戦士】がLv24で覚えるのだが、これを使うよりは攻撃した方が効率が良いことが多いので、
やはり使われることは少ない。
やや弱体化しており、敵の素早さを元の値の50%、既に1段階下がっている場合は元の値の25%下げる。
範囲以外【ボミエ】と差は無く、攻撃魔力によって最初は成功率75%だが、攻撃魔力499で100%まで上がる。

DQ10オフライン

習得条件は【盗賊】Lv13、【ダストン】Lv22。
消費MPは4。
敵1グループの【すばやさ】を1段階下げる。

DQ10オンライン

盗賊がLv13で、仲間モンスターが「じゃくたい」スキルに3ポイント振ると習得。消費MPは4。
すばやさではなく、行動間隔を1段階延長させる。
詳しくはこちらを参照。

DQ11

【ベロニカ】がLv17、【シルビア】がLv19で習得する。
消費MP4。敵1グループの素早さを1段階下げる。
 
DQ9からさらに弱体化しており、2段階下げても元の値の40%しか下げられなくなった。しかも命中率もボミエ共々低くなっている。
おまけに今作では、ボミオスと同じ効果のある【まだらくもいと】も、どういう訳か【せかいじゅのは】【せかいじゅのしずく】以上に入手しづらい貴重品と化しており安易に使えなくなっている。
雑魚戦ではボミオスを唱えるより普通に攻撃するか他の補助技を使った方が有効な場面がほとんどだし、ボス戦ならボミエの方が有効。
さらに、PS4版ではターン開始時ではなく行動直前にコマンド入力するため、行動順をコントロールする呪文はそれほど重要性がなくなってしまった。全く無駄というわけでもないが。
敵では【あおバチ騎兵】のほか、ボスの【覇海軍王ジャコラ】【邪神ニズゼルファ】が使ってくる。元々素早さが非常に高いあおバチ騎兵の場合は無駄行動に近いが、後2者の場合は大ダメージを受けた後に回復が追いつかなくなることがあり結構危険(特に3DS版)。

【デルカダール神殿】のボス、【イビルビースト】が戦闘開始早々にかけてくるので脅威に感じるが、こちらのすばやさが下がりきってなお向こうのほうが遅いアリサマなので、ボミオスは実質【無駄行動】である。
ただボイスのついたDQ11Sの3Dモードだと、やたら気合いの入った声でボミオスと唱えてくるため大技感がある。

モンスターズシリーズ

DQMから皆勤している。下位呪文のボミエが登場したのもこの作品から。
DQMとDQM2ではボミエを習得しているモンスターがLv7に、キャラバンハートではLv10になるとこれに進化する。
消費MPは両作品とも4で、対象はDQM、DQM2が敵全体、DQMCHが敵1グループ。
モンスターズの対戦では全員素早さ最大値が基本なので、ピオリムは意味を成さないことが多い。
確実に先制するためにはボミオスが必須となり、それと同時にボミエ耐性も重要視されることとなる。
 
DQMJ以降は【ダウナー】などのスキルで習得可能。もちろん全体に効果があるし、無効化するモンスターも少ないが、こんなもん使うくらいならピオリムの方が確実。

不思議のダンジョンシリーズ

トルネコ2、少年ヤンガスに登場。
直線上にいる敵を鈍足にする。トルネコ2での消費HPは10。
ただしトルネコ2では10マス先にしか届かず、少年ヤンガスではターン経過で効果が切れる。
鈍足状態の敵は殴る→後ろに下がる→殴る……の繰り返しで簡単に倒せるので本編とは打って変わって有用。
トルネコ2では魔法使いに転職したトルネコが、少年ヤンガスでは仲間になった【おおめだま】などが覚える。
なお、【ボミオスの杖】というアイテムも登場している。こちらはトルネコ1から皆勤。

ヒーローズ2

【魔法使い】(ムチ熟練度★6)、【ゼシカ】が習得可能。
青いドームの範囲にいる敵の移動速度を一定時間減少させる。
消費スキルポイントは6で消費MPは12。
 
速度低下はほとんど移動ができなくなるほどと【鉄甲斬】よりも強力。
【キラーマシン2】系統がしてくる高速移動は封じられないが、一応移動範囲は狭くなる。
 
【タイプG】の暴走回転斬りがその場で回転するだけになる等、使う相手を選べばかなり強力。
ただし、あくまで移動速度が下がるだけで攻撃モーション速度は変わらないので、遠距離攻撃主体の敵はもちろん近距離主体であっても戦闘中にあまり移動しない敵だと効果は薄い。
また、ボス格の敵はすぐに効果が切れたり無効化されたりしてしまうのがほとんどなので、有効な相手は限られるだろう。

DQタクト

Bランクとくぎとして登場。射程3 3×3マス・消費MP14
「範囲内の敵全てのすばやさをときどき下げる 効果3ターン」
最大強化で 成功率+20%まで強化可能。
【エビルホーク】が使用可能。

ロトの紋章

減早呪文。
元ネタであるDQ3の設定では使い手は魔法使いか賢者のはずだが僧侶(神官)の【タルキン】がテドンの村で散々イタズラをした挙句見つかって逃げようとした【ポロン】に対して使用している。
他にはジパングでの【やまたのおろち】戦ではポロンが使用。アルスとティーエのおろち体内突入を助けるため、おろちの口が閉まるのを遅らせた。
【リフレクトデーモン】との戦いでは【カダル】が使用した。
同時に放った【マヌーサ】で混乱させられたことで決まった形を保てなくなり、ボミオスによって分散することもままならなくなるという効果を発生させた。
このことからカダルは呪文を合体させるという発想が生まれた。