DQ3
【ラダトーム】から北北西の方角にある【洞窟】。後の時代であるDQ1での【ロトの洞窟】にあたる。
FC版・SFC版の【公式ガイドブック】では【アレフガルド】地域であることを理由に非掲載。
なおゲームブックには登場しCDシアターでもラストのゾーマ城から転移した洞窟という形で出番があったが、小説版では出番なし。
本作は「勇者ロト」がまだ伝説になっていない頃の話であるために名称が安定せず、「勇者の洞窟」「魔王の爪痕」と呼称されることもある。
ラダトーム城下町にいる本編で唯一この洞窟のことを語る男は、ここを「きたのどうくつ」と呼称している。
またFC版ではデータ上に「このしたに でっかいひびわれが ありましてね! まおうのつめあととよんでいます」という没台詞がある。実際にこの洞窟にはNPCはいない。
Wii版公式ガイドブックおよび【ドラゴンクエスト25thアニバーサリー 冒険の歴史書】では「ラダトーム北の洞窟(くつ)」の名称が使われており、本項目の名称はこれに従っている。
(なおDQ1でも「ロトの洞窟」という名称は作中ではFC版・SFC版ともに登場しない)
「魔王の爪痕」については「ゾーマが関わっていそうなのだから『大魔王の爪痕 』なのでは?」と考える人もいるが、これに関しては『魔王』と『大魔王』の2語が当時はそこまで厳密には区別されていなかった面が大きく、ゾーマを『魔王』と称する台詞・テキストも複数存在する。
寸法が縦横2倍になっている点と、B2Fの奥にB3Fに通じる通路と階段がある以外は、ロトの洞窟とほぼ同じ構造をしている。
また当然ながらDQ1と違って最初から洞窟内は明るいが、縦横2倍サイズになった関係で画面内の見渡せる範囲は【レミーラ】と大差なく、上下は同程度、左右はレミーラより1マスずつ広いだけ。
ロトの洞窟との大きな違いとしては、B2F以降はエンカウントが発生すること。
敵が出ないと油断してフィールドで疲弊したままの状態で突入したりすると痛い目を見ることになる。
B3Fには、魔王が現れたときにできたという底なしのひび割れがあり、飛び込むと地鳴りと共に穴から吐き出される。
上記の没台詞から類推すると、この底なしのひび割れが「魔王の爪痕」と呼ばれるもののようだ。
傍には最強装備の一つ【ゆうしゃのたて】があるので、忘れず回収しておこう。
ダンジョンの構造は単純で長くもなく、仕掛けも特にない。
しかし【ピラミッド】の地下と同様ダンジョン内全域で呪文が使えないため、他のダンジョンとは全く異なる難しさがある。
移動中のホイミ系すら封じられるので回復手段が非常に限られてくる。
敵の構成による運が絡んでくる要素があり、中でもブレスの使い手は全体攻撃が厄介。
そんな訳で高いHPを持ち、【バラモス】級の強烈な威力の【ほのお】を吐いてくる【サラマンダー】が脅威の筆頭。運が悪いと同じくブレス使いの【ヒドラ】とのタッグ、あるいは2体で出てくることもある。
この強力なブレスを【フバーハ】で軽減できないので危険度が増しているが、その分【勇者】や【戦士】が装備できる【ドラゴンメイル】が活躍する。
【魔法使い】を連れているなら、先に【マイラ】を訪れて【みずのはごろも】を買ってくると安全性が上がるが、他の職業については耐性面は諦めるしかない。
道具の特殊効果として間接的に呪文を使うことは可能なので、一つ15000Gと値は張るが、できれば【ドムドーラ】で【ちからのたて】を人数分購入しておきたい。というか、ちからのたて人数分ないととても耐えられない。
当然【ベホマ】も使えず、DQ3にはHPを全快するアイテムも無いので、高レベルでもダメージを回復できず死人が出る危険はある。そのため普段は何でもない小さなダメージも脅威となる。
予めゴールドは預かり所に預けておき、勇者の盾を入手後【デスルーラ】で帰還するのもありだろう。
また、サラマンダーが出現しやすいという意味では経験値が稼ぎやすい場所でもあり、ソロ狩りの場合にはレベル上げしやすい場所にもなっている。
なお、ピラミッド地下同様モンスターも呪文を封じられる。
にもかかわらず、ここにはメインの攻撃手段が呪文である【サタンパピー】や【アークマージ】などが登場し、ほぼサンドバッグと化す。
【マホトーン】状態とは違って【判断力】も全く機能せず、賢いはずのアークマージですらMPが尽きるまでは呪文を使うのをやめようとしない。
【トロルキング】の【バシルーラ】も封じられ、唱えたらそのターンは無駄になるため、こちらとしてはラッキー。
【ミミック】もいるが、ザラキもメラミもマホトラも一切発動しないので、インパスが使えずに出現させてしまっても全然怖くない。
B1Fで敵は出ないうえ、B3Fは短いので、ほぼB2Fを抜けるのが本番と言える。
DQ1と比べて4倍マップになったとは言え、実態はそれほど広くもない。
運が良ければ厄介な敵に会わずに抜けられる程度の距離なので、それほど神経質にならなくても回数をこなせばクリアできるだろう。
少なくとも【ゾーマの城】でわざわざ【けんじゃのいし】を拾ってから攻略するほどではない。
なおB3Fに【まほうのかぎ】の扉が存在するが、すぐ横の壁に穴が開いているため、鍵がなくても普通に侵入できる。
この洞窟では【アバカム】も無効化されるが、鍵を持っていない状態でも心配はいらない。
エンディング
ゾーマを倒すとゾーマの城が崩落し、地面の裂け目に飲み込まれてしまうが、どういうわけかこのひび割れから吐き出されてここに出る。
この辺りの関係は謎であるが、魔王の本拠地とは一方通行で繋がっていたのだろう。
そして、B3Fから階段を上がって少し進むと、奥の通路が崩れて埋まってしまい、ロトの洞窟とほぼ同じ構造になる。
もともとこの洞窟のB1Fは前述のとおりロトの洞窟と同じく敵が出ないので、洞窟の出入口のほうからは魔物が侵入できないことになる。
つまりB2Fより深層に出る魔物は底なしのひび割れから侵入していたと考えられ、それが遮断されたことで、DQ1の時代には敵が出なくなった…と思わせるような演出になっている。
なお、ここのミミックを無視してゾーマを倒してから宝箱を開けても、空っぽになっている。つまり消滅してしまうのだ。おそらくはゾーマ撃破後の全滅防止だろう。
この洞窟を出れば【アレフガルド】上空のギアガの大穴が閉じ、闇に包まれていたこの大地が明るくなる。
このとき死者がいれば生き返った旨のメッセージが出るという、なかなか粋な演出がある。
またこのタイミングで【毒】も治り、それと同時に【ルーラ】の行き先リストが更新され【ラダトーム】など【アレフガルド】のみになる。
洞窟としては【エンドロール】で唯一登場する。しかもFC版ではそのトリを務めるという大役が与えられている。
ここにはロトからのメッセージが残されるので、今作の主人公が勇者ロトだったことを象徴する形になっている。まさに【TO BE CONTINUED TO DRAGON QUEST I】ということか。
リメイク版
ラダトーム城下町の上記の男の台詞に「それこそが魔王のツメあと。」との一文が追加されている。
内部名称も「まおうのツメあと」となっているが、ダンジョンの名前を確認できる【フローミ】がここでは封じられて使えないので通常のプレイでは確認できず、【デバッグルーム】の地名一覧でのみこの名称が確認できる。
従来の呪文だけでなく、システム上では呪文として扱われる【しのびあし】や【くちぶえ】などの追加された特技もかき消され使用できない。
また、B1Fでもエンカウントが発生するようになった。
力の盾と違い他人にも使える【けんじゃのつえ】が追加された他、【ふくろ】に大量に【やくそう】を買い溜めしてくることができるようになり、【ねむりのつえ】も有効活用できることから、攻略はかなり楽になっている。
個数制限があるとは言え99個買ってくればそうそう無くなることはないし、力の盾などと違って移動中にも使える分便利。上記の小さなダメージも即座に回復可能。
物語終盤になってから薬草が活躍する珍しい例と言えるだろう。
EDではゾーマ打倒後に通路が崩れる際、轟音が4回鳴るが、3回目の音が鳴った瞬間に壁の1マスだけ模様が変わり、4回目の音と共に元に戻るという現象が起こる。
崩壊途中の通路を表示する上でのマップパーツの都合であろう。
リメイク版ではここのミミックを無視してゾーマを倒すと、その宝箱は開いた状態になっている。
FC版のスタッフロールでは最後の最後に登場していたが、リメイク版ではゾーマの城に差し替えられ、この洞窟自体が映らなくなった。
ガラケー版以降
B1Fの北東隅に【ちいさなメダル】入りの宝箱が設置された。正規ルートから離れた場所にあり、【とうぞくのはな】も使えないので、結構取り逃しやすい。
ガラケー版とその移植版のAI戦闘では敵同様にこの場所が呪文使用不可であるということを認識しないため、かき消されてもかき消されても呪文を使う。そのため、ここでの戦闘は【めいれいさせろ】で戦ったほうがいい。
HD-2D版
「魔王の爪痕」(爪「跡」ではない)という名称となり、通常のプレイでも認識できるようになった。BGMは階層によって変化する。
【しのびあし】等の移動中の特技に分類される技が使えるようになり、戦闘でも特技が使えるようになった。さらに、【雷神の剣】や【王者の剣】などのどうぐ使用が職業に関係なくできるようになったし、味方側AIは呪文使用不可を認識するようになった。
上記のように「呪文使用不可」への対処法は増えたが、敵も強化されているので油断は禁物。
また、ルーラとリレミトの無効化に加えて【キメラのつばさ】も使えないので従来通り歩いて出口まで戻る必要がある点は注意。
地下1階北東には【はぐれモンスター】のおどるほうせきがいる。
ちいさなメダルは最下層の宝箱にある1枚のみ。なおエンディング内で手に入れた場合はセーブしても無効になる。
【あなほり】を使うと無消費ベギラゴン砲になる雷神の剣を筆頭に【さざなみの杖】、【ゆうわくの剣】とレア装備が取れる絶好のあなほりスポットだったりする。一方で【ヒドラ】のドロップアイテムが【特やくそう】に変更されたことで【せかいじゅのは】を掘り出せなくなっている。
ゾーマ打倒後の通路崩壊は従来版とは違う地点で起こるようになり、従来版のDQ1におけるロトの洞窟とは異なる地形になっている。
この洞窟から北にある小さな島は【はぐれメタル】などスライム系モンスターが生息しており、終盤の稼ぎ場となる。その島に【ひみつの場所】もあり、はぐれモンスターのガメゴンロードを保護できる。
ゲームブック版
下巻の冒頭の地図では「北のどうくつ」という名称が記載されている。
原作と同じく勇者の盾を取りに訪れる。洞窟内では【スターキメラ】と遭遇する。
また、精霊ルビスの声が雑音混じりに聞こえる場所がある。
DQ10オンライン
【大魔王ゾーマへの挑戦】でゾーマを倒すと、ここと思われる洞窟の前にワープする。
入り口が崩落しているので、入ることはできないが、調べると「******が 出てきた ほこらだ。」と表示される。