概要
不思議のダンジョンシリーズとビルダーズシリーズに登場するパラメータ。
その名の通り腹の減り具合を示し、時間経過または行動するごとに減少していく。
キャラバンハートにはこれに似た【食料】というパラメータが存在する。
不思議のダンジョンシリーズ
HPの次に重要になるパラメータ。初期の状態での最大値は100。
【ダンジョン】を探索していると10ターン経過ごとに1ずつ消費され、【パン】や【草・種】を口にすることで一定量回復することができる。
満腹度が0近くになると警告メッセージが出て、0になると行動1回につき【HP】を1消費するようになる。
そして、そのままの状態で行動し続けるとやがてHPは0になり【餓死】ということで冒険失敗となる。
そのため、ダンジョンに出てくるパンや草を食べて食いつながないと、いくら脂肪の厚い【トルネコ】といえども冒険を続けられない。
【モンスター】の中には、この満腹度を減少させる【ハラヘリー】という【特技】を持つ者もいる。
【皮の盾】や【ハラモチの指輪】などの効果で満腹度の減少率を抑えることができ、【ハラヘラズの指輪】や【ハラヘラズ】の技などの効果で満腹度の低下を防ぐことができる。
それに反して、【オーガシールド】や【ハラペコの指輪】などを装備すると、普段よりもハイペースで満腹度が減少していく。
また、【胃拡張のたね】や【胃縮小のたね】といったアイテムなどによって最大値が上下することもある。
その際の上限は200、下限は0となっている。
いくら強力な装備やアイテムに恵まれた熟練の冒険者でも、食糧難に陥ってしまってはどうしようもない。
長丁場となるダンジョンに挑む際の食糧確保は、とても重要である。
なお、満腹度の数値を表す際には「パン:満腹度を50%回復」などといったように、パーセント表記が用いられることがある。
これは元々初出のトルネコ1では最大値が100で固定で、そこから上下することが無かったために成立していた表記で、トルネコ1に限っては正しいと言える表記である。
ただ、トルネコ2以降は最大値が上下する可能性があるため、必ずしも「50回復=50%回復」といったような関係ではなくなり、パーセント表記は正確ではなくなっている。
【魔法のパン】の場合では、満腹度の回復量は「30%」ではなく「30(ポイント)」が正確な回復量である。
ただ、初代の名残か、あるいは初期最大値の100を基準としてかいるからか、パン系の【アイテム】の満腹度の回復量の表記にパーセント表示が用いられる様子は現在でもしばしば見られる光景である。
少年ヤンガスでは「おなか」という表記になった。
ビルダーズ1
主人公のパラメータのひとつで、1章のストーリーを少し進めると導入される。
最大値は100%で、主人公が移動しないと減らないが、移動している間は約7秒につき1%ずつ減少する。
現在の満腹度は、パンのアイコンが並んだゲージに表示される。パン1個が20%の満腹度を表しており、満腹度が減っていくのに連動して、少しかじられたパン(15%)→半分のパン(10%)→少しだけのパン(5%)と表示が変化していく。
スマホ版以降はパンのアイコンは廃止され、具体的な数値(%表示)とゲージ内のバー(ようはHPと同じ)で表されるようになっている。
満腹度が0になると、ゲージが赤色に点滅するようになり、「空腹で 倒れそうだ…。」と警告メッセージが表示される。
この状態のまま主人公が活動すると、不思議のダンジョンシリーズと同様に【HP】が減っていく。
これと逆に、満腹度に余裕があるときに活動するとHPが自然回復する仕様になっている。
満腹度は【食料】のアイテムを消費することで回復する。
プレイヤーは【餓死】しないように常にある程度の食料を確保する必要がある。
とくに遠出の際には食料を持って行く、あらかじめ食べておく、あるいは【大倉庫】に入れておくなりすること。
【ごはんどころ】などの特別な【部屋】を作っておくと、拠点内にいる限りは満腹度が減らなくなる。
建物を作っているとすぐ減ってきて面倒くさいので、本格的な町づくりに入る前にレストランを作ってしまいたい。
【フリービルドモード】ではホームエリア全体が拠点として扱われるため、この手の部屋をホームエリアに作っておけば他の島に行かない限り減らない。
また、フリービルド限定アクセサリの【まんぷくベルト】を装備しておくと、どこにいても満腹度が減ることはなくなる。
ビルダーズ2
本作でも導入。前作と異なり最初から満腹度の概念があり、【船長】から【こんぶ】を渡され満腹度を回復する場面がある。前作と異なり百分率で表示されるようになった。残り10%を下回ると満腹度表示が赤色になる。
0%になると前作と同様に「空腹で 倒れそうだ…。」というメッセージが表示されるが、前作と異なりHPが減っていくことはなく、「HPの自然回復がなくなる」、「ダッシュができなくなる」、「【ハンマー】や武器を使った後スキができる」といったデメリットにとどまる。なので、「倒れそうだ」というメッセージには多少違和感がある。
HP減少がなくなったのは難易度緩和もあるだろうが、食料の入手量が限られている【かんごく島】のストーリーで詰んでしまうのを防ぐ目的もあると見られる。
HP減少がなくなったものの、本作ではHPの自然回復量が多めであることや、ハンマーなどを使う度にスキができるため、空腹状態のままにしておくのは好ましくない。建築しかしないという場合であっても、ハンマーを使う度にスキが生まれ作業どころではなくなるので、何かしらの食料は常に持っておきたいところ。
前作と異なり、【部屋レシピ】やアクセサリーで満腹度の減少を抑えるものは存在しないが、代わりに住人が積極的に料理をしてくれるようになったので、料理を作ってもらって、その料理を持ち歩くようにすると良いだろう。
旧体験版では、「体験版はここまでです」というメッセージを一度見た後は満腹度が減らなくなる。