【かんごく島】

Last-modified: 2024-02-12 (月) 18:43:48

ビルダーズ2

【ハーゴン教団】が捕えた人々を収監しておくための島。メッセージ内や公式ガイドブックなどでの表記は「監獄島」。
荒れ狂う海にぽつんと存在する孤島がそのまま監獄になっていて、脱獄不可能と恐れられている。
BGMは【塔】
 
島の囚人は赦しを願う時と慈悲を貰う時以外は口を利く事も禁止され、日中は物作りへの希望を挫く矯正プログラムへの参加を強要される。
改教するか死ぬまで決して外に出ることは出来ず、反抗やルール違反が獄吏の目に止まれば、死よりも辛いこの世の地獄といわれる懲罰房に落とされ、さらに獄死した者は「天国の炉」と称する焼却炉で焼かれ、その骨は剣士となりハーゴンに仕えさせられるという。
これまで物作りの希望を振りまいてきた主人公たちにこの世界の現状を見せつけてくるような場所。
 
島の存在については【モンゾーラ島】編の段階で【ソフィ】の口から聞けるが、中盤には実際に冒険の舞台となる。
宣教師【ウゾーン】率いる部隊が【からっぽ島】を襲撃した際、船で脱出した【主人公】【少年シドー】は海上で教団の船に衝突。一旦は制圧するも【ヤス船長】を人質に取られて抵抗できず、この島に連行されてしまう。
囚人番号6207番、6208番として放り込まれた主人公とシドーは、道具も衣服も取り上げられた状態から脱獄を目指して動き出す…というのが、かんごく島編のストーリー。
 
看守は多くが【がいこつ】によって構成されているが、見張り台を直せと要求してきたり、エッチな本を読んで職務放棄したりと意識がかなり低い様子が伺える。
上層部のキャラクターには看守長獄長副獄長がおり、主に彼らが矯正プログラムや処罰の決定や指導を行っている模様。
 
連行される際に荷物は全部没収されているため、主人公は丸腰に囚人服代わりの【ボロのふく】という状態で開始することになる。ドレッサーで装備の外見を固定していると会話が若干おかしくなるが気にしてはいけない。ちなみにシドーの服装も変わっていないがこれも気にしてはいけない。
当然、グローブやハンマーといったビルダー道具も没収されているため、この島では【ブロック】ひとつ入手するのにも一苦労で、ビルドやクラフトをする場面はほとんどない。
食料も看守から1日1つ配給される【キャベツ】しかアテが無く、【フライパン調理台】を発見できれば【やさい炒め】は作れるが、まともな食事もしばらくはお預け。ビルダーズシリーズの基本とも言える機能を大幅に制限された中での進行となる。
他の島と同様【ビルダーハート】の表示もあるが、この島ではビルダーハートを入手出来る場面がない。
また、かんごく島進行中はアイテムさくじょコマンドにも規制がかけられていて、【草糸】【枯れ草】等の一部アイテム以外を捨てられない。こちらは必要アイテムを捨てて進行不能になるのを避ける処置か。
 
島からの脱出法を探る中で、囚人のひとり【モンばあ】に事情を明かすと魔物の力を借りての脱獄計画が動き出し、かつての脱獄ルートを知る口の悪い【スライム】【スライハルト】と、正気を失った【おおきづち】が計画の重要部分を担うことになる。
 
最後に立ち塞がるボスは副獄長。
脱獄の希望を摘んでやろうと下水道で自信満々に待ち構えているが、装備が無いのが前提の状況を考慮してか強さはかなり控えめなので素手でも充分に渡り合える。
それでもバトルが不安なら(あるいは憂さ晴らしに全力でボコボコにしたいなら)懲罰房の木箱の裏にある【こんぼう】や、南部の見張り小屋にある【いしのオノ】、おおきづちを仲間にしにいく時に猫のミーちゃんを見つけるとあらくれが用意してくれる【ひのきのぼう】など、武器を調達することも可能。
ひのきのぼうは最終日には行く必要のない焼却場のあらくれの死体を調べる必要があるので取り忘れないように注意。こんぼう、いしのオノも見つけたタイミングではシドーに渡すことが出来ないので、脱獄時に忘れず渡すこと。
撃破すると装備品を取り返し、そのまま船に向かうことで脱獄成功となる。
 
…のだが、取り戻した道具を携えて監獄に再突入することもできる。
脱獄と副獄長抹殺からの行きがけの駄賃とばかりにハンマーで備品や建材を片っ端から頂戴できるため、ムーンブルク島に先駆けて【城のカベ】【見はりのかがり火】【槍立てラック】等が手に入り、本来の攻略ルートでは入手に時間のかかる【ギロチン】まで持ち帰れる。
監獄そのものを粉砕し、中にいる囚人やモンばあとお喋りに興じる事も可能。
囚人たちの話を聞く限りだと、開発中は他の囚人たちと夜に交流・会話する機会もあったのかと思わせる台詞の数々が聞ける。
ただしシステム上の時間は前夜から進んでいないようで、看守長などは目の前で施設を叩き壊されても完全武装の主人公に話しかけられても前日と同じ会話をするし、特定の場所に行こうとすると勝手なことはするなと呼び止められて無抵抗で戻されたりするがもっと好き勝手にしていることについては止められない。
ストーリー上では想定されていない動きをしたが故の妙な光景だと言えるだろう。
流石に食料は調達できないので、探索や素材の採取を行う場合は畑にあるキャベツを収穫して餓えを凌ごう。くれぐれも面白がって以前のように燃やさないように。
また、モンばあがいる木造の建築物も、中にあるつみわらを使って全焼させる事が出来るが特に意味はない。
 
このボス撃破からの逆走行為により、この島の遥か東には少年シドーの夢のイベントムービー用と思われるハーゴン城が、南にはここへ連行される際のイベント用と思われるヤス船長の船と衝突したハーゴン教団の船、船員らしき【ガーゴイル】のNPCが何故か海中に発見されている。
どうやら1つのマップ内の使わない場所に一連の情景を格納しておくことで、容量やシーン切り替えのデータ節約に使われているようだ。
これらは島の高所から風のマントで飛ぶことで実際に行くことも可能。船の方は破壊不可だが、神殿は破壊不可処理がかかっていないので、中の物を壊して持ち帰る事も可能。【ハーゴンの玉座】をはじめとした邪教シリーズはもちろん、本来は【破壊天体シドー】まで行かないと入手できない【大いなるウロコ】まであったりする。神殿は黒い物体の上に浮かんでいる。この黒い物体は破壊やブロックを上に置く事はおろか触れる事すらできない謎の物体である。ただし、本来行くことを想定された場所ではないので、高度を稼ぐための足場用のブロックを持ち込んでおかないと、かんごく島へ帰還するのが困難になる。と言っても神殿はかなりの高層建築なので、よほど念入りにぶっ壊さない限りは屋根から飛べば問題ないし、そこまでぶっ壊したならブロック等腐るほどあるはずなので全く問題は無いが。船の方は上に物を置く事さえできないので、マストの上から飛ぶしかないが、それでも足りないので途中で海に落ちてヤス船長の船の前まで戻されることになる。
なお、風のマントは取り戻した直後の無音状態だと何故か使えず、一旦外に出てから使えるようになる。
この段階で海に落ちると上記の通り、ヤス船長の船の前まで戻されるようになるので、一通り漁り終わったら海に落ちれば手っ取り早く戻れる。
 
また、船での戦闘時にとある手順を踏んでおくことで、武器と防具に限り島内に持ち込むことができてしまう。
もっとも、武器を持ち込んだところでできることといえばキャベツの収穫ぐらいしかなく、収穫したらしたで畑を燃やせなくなり詰んでしまうのだが。
 
なお、砂を上手く使って海を飛び越える事もできるが、流石にこれで脱獄成功とはいかず、マップ外への接近と判定され【マーマンダイン】に殺されるのがオチである。
 
ちなみに船の移動時に表示される海域マップでは、かんごく島らしき島がからっぽ島の南東にあることが分かるが、移動先としては選べない。
正規ルートで再訪問して他の獄吏に復讐したり囚人を救出したりすることはできず、破壊天体シドーの崩壊に伴い教団が分解してしまった後、島に残ったモンばあやスライハルト達モンスター、囚人がどうなっているかは不明だった。
最終アップデートで開拓地に呼べるようになったモンばあによると、やはり教祖と幹部の大半を失ったことで教団の力は弱まり、ほとんどの囚人が主人公らが使った脱獄ルートから脱獄したらしい。
加えて箱舟がかんごく島に墜落したこと、箱舟に乗っていた三神官をはじめとする魔物たちが他の魔物たちを導こうとしていること(上層部はともかく意識の低い看守たちは考えを改める可能性もある)などの要因もあり、恐らく事実上の壊滅状態になっていると思われる。