概要
DQMJ3に登場するモンスター。
【マ素】によって異形化した【ヘルコンダクター】で、サイズは二枠。
ただし、実際にヘルコンダクターであったと説明されることはないので、単にグラフィックを流用しただけの別物の可能性もある。
名前はどう考えても「欺く」からだろう。同僚共々安直すぎるネーミングである。
先に登場した【大食王ボーショック】と【強奪王ブンドルド】の名前を見て今作のボスは七つの大罪からとっているのかと予想したプレイヤーを欺いた。
一人称はワタクシ。口調は丁寧だが語尾にデェスをつけながら話すのが特徴デェス。
【ドラゴンクエストモンスターズ 20thアニバーサリー モンスターマスターメモリーズ】に掲載されている初期設定画では、翼が体から分離して浮いており、袖の短い服にヘルメットやプロテクターを身に着けている。なお、翼の形状はヘルコンダクターのものとはかけ離れており、機械に氷のような羽根が付いたデザインになっている。
ジョーカー3
初登場作。
キーであるブレイクモンスターの一匹で、【ダークマスター】四天王の一匹。
【ポーラパーク】?の東組指導者であった【シルバー】を監禁し、彼の部下【イエタス】を殺して成りすましていた。
イエタスを騙ってポーラパーク西組の親分である【トードー】にシルバー殺害の疑いをかけ、西組と東組の住民を対立させて混乱を招いていた。その名の通りの活躍である。
一方あまり演技派ではないようで、イエタスファミリーの【メイジももんじゃ】の内の一匹からはシルバーの葬式をロクにせずさっさと後を継いだことで内心キナくさい交代劇だと思われている。
だが、イエタスファミリーには彼のほかにもメイジももんじゃが多く、どいつもこいつも【リアクター】に「ちょっと頭が悪いので騙されやすい」と評されてしまうような連中なので十分な葬式はせずとも騙すには十分だと判断したのかもしれない。
一連の行動はあくまでレジスタンスの保有する兵器の破壊という目的に集約されており、それさえ果たせれば信用など得る必要は無い。
実際、兵器が眠ると見込んだ鉄の箱舟の奥に入るカギを入手することには成功しており、その後はそそくさと目的地に直行している。
だが、そこまでしても判明した事実は「この場所はレジスタンスの最終兵器とは全く関係ない」ということだった。
アーザムークはレジスタンスの希望と聞いて、それは自分達ブレイクモンスターを倒してしまう最終兵器に違いないと判断したのだが、希望の正体とは氷原を緑豊かな土地に変え、ポーラパーク民を食糧難から救う耐寒植物の研究だったのだ。
この際、箱舟のシステム内検索を必死に行うのだが、彼が発見ができたのはアーザムークの侵入を見越した【ルキヤ】の用意した
ここに お前の求めているものは ない。
というメッセージであった。
ルキヤに一杯食わされたことを知ると「これでは"狡猾"王ではなく"滑稽"(こっけい)王ではないデスか!」などと取り乱してしまうが、実はすぐそばにあった最終兵器を散々スルーしてるのでむしろ貴方は迂闊王デェス。
その後主人公との戦いになるが、【零度斬り】、【ヒャダルコ】、【メダパーニャ】、【ヒュプノスハント】を使用。
混乱させられるとヒュプノスハントの威力が増大するので、耐性を上げるかメダパーニャを反射したり都度回復するなどするべし。
ただそのあまりの弱さゆえ鉄の箱舟にいる野生のモンスターたちをかき集めても勝ててしまう。
ヒャダルコを反射できる【ブリザード】や行動回数の多い【ガルバゴルバ】などを連れて行くとよい(鉄の箱舟にガルバゴルバが出現するのはプロ版のみ)。
体力も2000ほどしかないため、混乱にさえ気を配れば怖い敵ではない。
ちなみに、ブレイクモンスターを倒してしまう最終兵器というのは目の前にいる主人公のことなのだが、うっかり自分から喧嘩を売った挙句、倒れるまでアーザムークがそれに気づくことは無かった。
最期は自分の負けを認めないばかりかイルルカの【ダークマスター】のように「死にたくない!」と叫んだり、ダークマスターに助けを求めたりしながら消滅していった...。ああ、小物っぽい……
ところで、彼はイエタスに化けている時や、鉄の箱舟に最終兵器は無いと知った時に【無明斬り】と思わしき黒い斬撃を放っているのだが、戦闘中にこの特技を使うことはない。敵の幹部であることといい、敬語で話すことといい、鳥の翼を持つことといい、ムービーで闇の呪文を披露しておきながら戦闘では使わなかった将軍を彷彿とさせる。
その後、【ガルビルス】がマザーを取り込み、超ギガボディになって復活させてもらう。
このときは【星降りのサンバ】をメインに戦い、【ピオラ】で更に素早さを上げてくるほか、【かくらんの叫び】で命令を封じたり、【おたけび】で動きを封じたりしてくる。星降りのサンバ以外の攻撃手段がない。これだけならば簡単に倒せそうに見えるが…
このピオラを連発した後の星降りのサンバが一発150程度の4回攻撃とシャレにならない威力で、アタカンタだろうとメタルだろうと容赦なく貫通してくる。しかも属性が無いので軽減も不可、とまともに戦うと非常に手強く、こいつに全滅させられたプレイヤーは多いはず。
しかし、ボミエ耐性は半減までしか持っていないので素早さを下げるアイテムのボミエルトやすねくだきが効く。いてつくはもんでピオラを引っぺがせば火力は低い部類で、そこさえ気付けば倒しやすいボスの部類に入る。
ただしマインド完全耐性がないとおたけびで潰される可能性があるので注意。
素早さをなんとかしなければ、体感的にはボーショックに次ぐ(あるいはそれ以上の)強さだろう。
余談だが星降りのサンバの演出は画面に五線譜と♪を表示するというもの。
指揮者の姿をしたアーザムークが使うとやたらとようになる。
裏クリア後のイベントバトルでは他の四天王と共に【アンセス】の手持ちとなって登場。サイズは1枠になっている。
前と同様にピオラと星降りのサンバを主体に戦うほか、おたけびを使用する。ノーマルボディだが、他の四天王と同様に3回行動するため非常に危険。
おたけびは休みブレイクでも持つのか非常に効きやすく、耐性が無いとほぼ動きを止められてしまう。
何より今回はこいつだけピンポイントで素早さを下げられないため、星降りのサンバ連打が止められない。
命令ができないため制御が難しいが、最優先で倒したい。
難しいならば状態異常が通りづらい巨大モンスターの全体攻撃や全体呪文でまとめて始末することも考えよう。
無論味方にすることも可能で、【凶ぬしさま】と【アモデウス】の特殊配合でのみ生まれる。ブレイク系のSSランク。
他の四天王の配合元のモンスターがSランクなのに対して、こいつはBランクである。【まかいしつじ】がもし今作にいたらそうにはならなかったはずだが。
固定特性は【ジャミングブレイク】。他は【凶ボディ】、【AI2~3回行動】。
プラス値が25で【いきなりインテ】、50で【根に持つタイプ】、超生配合で【武神】が解禁される。
またギガボディ化【いてつくはどう】、超ギガボディ化で【聖賢】が追加される。
狡猾王の名は伊達ではなく、賢さが1300と高めで他はバランスの良い能力を持つが、攻撃力だけは550と低め。
ただ呪文アタッカーは賢さ1400台に【暗黒神ラプソーン】【魔女グレイツェル】【魔軍師イッド】…等々もっと適任なのが腐るほどいるのが痛い。
コイツの場合呪文アタッカー用の特性ではないジャミングブレイクが居座って1枠取ってしまっているため、どこまでこのハンデを覆せるかを考えないといけないだろう。
長所としては耐性低下を受けにくいという特徴があり、耐性ガード+のスキルを1つでもつければ耐性低下を無効にできる。中途半端に高い素早さを捨ててしまうことになるが、【こうどう おそい】やまんげつのおまもり、そして刻印3つをフル活用すれば耐性低下と行動不能を全て無効にすることも可能。
【亡者の執念】を持つ者達が交互に【せいれいのうた】をかけあう戦法等を試す際、耐性低下への強さを重視するなら彼も候補に入らなくはないことを覚えておこう。
他の四天王との4体配合で【ガルマッゾ】が生まれる。
初期スキルは【狡猾王アーザムーク(スキル)】。嫌がらせやクセの強い技が満載で、ジャミングブレイクも多少活かせるが、ギガ・マホトラやかしこさ依存の呪文がないので本人との相性は微妙。
ジョーカー3プロ
本作では合体特技【フォースドハック】と合体特性【デビルキラー】を得た。
また配合先も追加されており、【ゾーマ】、【大魔王デスタムーア】、【魔剣神レパルド】との4体配合で【アスラゾーマ】が生まれるようになった。
1回目のボス戦時には特性で【ヒートアップ】を持っている。【絶対会心】に頼っていると逆にピンチを招くので注意。まあ、それでも絶対会心の火力ならばゴリ押ししてしまうことも可能ではあるが。
ちなみにプロフェッショナル版では名前入力できる漢字に『凶』が追加されている。
これで他のブレイクモンスターに合わせて「凶ヘルコンダクター」と名付けることが可能……と思いきや、名前は8文字までなので「凶ヘルコンダクタ」までしかつけられない。
もっともこういう事情は【凶グレートオーラス】等他にもいるので彼に限ったことではないが。
関連項目
【大食王ボーショック】
【強奪王ブンドルド】
【拷問王イッタブル】
【ダークマスター】