・素早さ変動呪文
概要 
味方1人の【すばやさ】を上げる呪文。
【ピオリム】の下位種としてモンスターズから登場した。
DQ9 
本編では、呪文の系統がDQMJとほぼ同じになったDQ9で初の登場。
味方1人の素早さを1段階(50%)アップさせる。
【盗賊】がLv16で習得する。消費MPは2。
ピオリムに比べるとやはり立場は微妙だが、行動順序調整に使えるので、活用の道はある。
他、ピオリムがかかっているときに誰かが戦闘不能になり、1人だけ素早さ上昇効果が解除されてしまった場合、そのキャラだけの素早さを上げて行動順を戻したいときは、ピオリムよりピオラの方が良いだろう。
ピオリムとの消費MPの差は2しかないので、そのあたりにこだわらなければどちらでもさほど変わらない。
【ほしふるうでわ】の効果が弱いDQ9では、終盤になるとほしふるうでわによる行動順調整が困難なので、この呪文を使うことができれば、面白い戦術が取れたかもしれない。
DQ10 
盗賊がLv6で習得。すばやさではなく、行動間隔を1段階短縮させる。
詳しくはこちらを参照。
DQ11 
【セーニャ】がレベル13で習得するほか、【シルビア】が習得済み。
消費MPは2。素早さを2段階上げる。
セーニャや【ロウ】は補助・回復役でありながらすばやさが低いという致命的な欠点を抱えているので、ボス戦では優先的にかけていきたいところなのだが、いざ使用しても行動順は大して繰り上がらず、これを掛けてもなお行動がターンの最後になるということがままある。
これは素早さ2段階UPがたったの40%にしか相当しないため。
というわけで、基本的には元々素早いキャラをさらに素早くして行動順を安定させる使い方になる。
恐らく、本作ではすばやさの値がみかわし率にも影響するため、おいそれと上昇値を高くできなかったのだろうが、ピオラ系で上昇した素早さは回避率に反映されない仕様にする等してこの呪文の効力をもっと高くしても良かったのではないだろうか。
PS4版ではターン開始時ではなく行動直前にコマンド入力をする仕様なので戦闘中に行動順をコントロールする重要性が下がったが、ターン内でどちらが先攻できるかは割と重要なので無駄と言うわけではない。
【ピオラの杖】を道具使用することでも同じ効果が得られるが、対象は使用したキャラのみ。素早くしたいキャラに持たせておこう。
DQMシリーズ 
ピオリムの下級呪文としてピオリムより後に登場するが、ピオリムの習得自体が早く、あっという間にピオリムに進化してしまうため影は薄い。
似たポジションに【ボミオス】の下位魔法【ボミエ】がある。
DQM1、2 
【のろいのランプ】、【はなカワセミ】、【プチイール】などがLv2で習得する。消費MPは2。
ピオリムに進化するレベルは5。
DQMCH 
【アクアスライム】、【マロンマン】、【キラーパンサー】などがLv4で習得する。消費MPは変わらず2。
ピオリムに進化するレベルは11と遅くなっている。
星ドラ 
Cランクの補助呪文。素早さだけでなく【CT】が貯まる速度も早くなるため、わりと優遇されている。
蒼天のソウラ 
1巻で盗賊であるギブがソウラ
に使用。加速呪文と書いてピオラと読む。
格上のモンスターである【スカルゴン】に【ドラゴンスラッシュ】を叩き込んだ。
作品初期は、ソウラの実力の低さをギブとうりぽの補助呪文で補うのが基本戦術だったようである。
勇者アバンと獄炎の魔王 
【レイラ】が魔導図書館で契約、習得した。
【ロカ】に対して使用しており、ダイシリーズ作中で初めて使用された他者強化系呪文である。
ちなみにダイの大冒険が連載していた頃は、このピオラはまだゲームにも登場していなかった。
初めてこの呪文を使われたロカは「自分がレイラから攻撃呪文を撃たれた」と勘違いしている。
回復呪文の類いなら体に触れる必要があるし、魔法に疎い戦士のロカが見知らぬ呪文を急に唱えられたこと、この時の彼はパーティー内での立場に悩んでいたこと、更にダイ世界の他者強化系呪文の珍しさが合わさってのことだろうか。
ドラクエシリーズで見てもかなり珍しいシーンと言える。
ダイ大本編ではレイラの娘【マァム】が【ダイ】に向けて【魔弾銃】で【キアリク】を使用した際に、【ポップ】に攻撃と勘違いされると言う一幕があった。
そのシーンのセルフパロディとも考えられるが、マァムの方は「戦闘中に急に銃口を向ける」という誤解されても仕方がない行動であった。