【邪悪なるもの】

Last-modified: 2024-02-26 (月) 00:49:26

概要

【栄光への戦い】の中の1曲。
対大ボスの戦闘曲で、ごくごく限られた【ボス級モンスター】にだけ使われる。
このような「大ボス戦闘曲」が登場したのは、DQ4が初である。シリーズ初のラスボス以外にも使われるボスBGMでもある。
「中ボス戦闘曲」が初登場したのはDQ5(【不死身の敵に挑む】)なので、大ボス戦専用曲の方が登場が早かったのだが、このような立ち位置の曲は数少ない。他に【戦いのとき】【敢然と立ち向かう】【ドルマゲス(曲名)】【死へのいざない】【破壊を望みし者】がある。
 
初出時のインパクトの大きさからか、エスタークが登場する作品ではエスタークの専用曲として当てられていることが多い。
 
構成=A:14小節、B:9小節
調=イ短調(Am)
BPM=83(NHK交響楽団)
拍子=4/4
 
表現記号は「Pesante(重々しく)」。
FC版DQ4のみ、Bの前半6小節が2回繰り返され、実質Bの部分が15小節になっている。リメイク版DQ4以降やオーケストラでは繰り返さない。
オーケストラ版とリメイク版DQ4ではスローテンポで非常に重々しい、迫力のある曲風となっている。

DQ4

「地獄の帝王」とよばれるボスとの戦い、すなわち【エスターク】戦、ラスボスの【デスピサロ】戦の最終形態以前で使われる。
エスターク以外の中ボス戦では通常戦闘曲が使われる。

リメイク版

「6章」【エビルプリースト】戦第1・第2形態でも流れる。
なお上記以外のボス級モンスター用には【立ちはだかる難敵】が新たに作られた。

DQ9

歴代のラスボス&準ラスボス曲とともに再登場し、【エスタークの地図】での戦闘で使用される。
なお、DQ9のデスピサロは最終形態なのでBGMは【悪の化身】

バトルロードビクトリー

エスターク戦のほか、【ガーディス】戦のBGMもこの曲。

イルルカ

今作初登場の【グランエスターク】が動くときなどに流れる。
ただし、ストーリー上、グランエスタークは「邪悪なるもの」どころか味方である(一応「魔の者が作った」という設定ではあるのだが)。
せっかくこの曲が収録されているのに、【さいごのカギ】世界でのエスターク戦は普通のボス戦の曲だったりする。あくまで「戦闘用BGM」では無くて「イベント専用BGM」と割り切りたかったのだろうか?

ヒーローズ2

バトルロードビクトリーと同じ音源。エスターク及び【エスターク・強】で流れる。

DQM3

【エスターク・イスナ】【エスターク・ジュマ】【ランディオル大帝】(第一形態)、エスターク系統の母である【イシュカ】との戦いで流れる。

ライバルズ

「エスターク」「プチターク」「地獄の帝王エスターク」登場時に流れる。

ウォーク

メガモンスターのうち、究極エビルプリースト、及び暴嵐天バリゲーンや豪氷天グリザードといった四天王との戦闘で流れる。

ダイの大冒険アニメ版(1991)

主に魔王軍登場のシーンで流れる。
ちなみに「ブラスのテーマ」はこれのコミカルなアレンジである。

余談

エスタークはDQ5やDQ8(3DS版)でも登場しているが、これらの作品ではこの曲は使われておらず、DQ5では【ミルドラース】の戦闘曲である【大魔王】が、DQ8(3DS版)では【ドルマゲス(曲名)】が、それぞれ使われている。基本的に、戦闘前のエスタークが、自らを「善なのか悪なのかわからない」という台詞を言っている場合「邪悪なる者」の曲名がふさわしくないのか、別の曲が使われている。
 
2012年に発売されたスクエニのRPG「ブレイブリーデフォルト」にも同名のBGM「邪悪なるもの」が存在する。あちらの作曲はSound HorizonのRevoであり、当然こちらとは別の曲である。