物流ネットワークとは、ロボットステーションが形成する無線の情報ネットワークおよび、物流用チェストとネットワーク範囲内を飛行する物流ロボットによる輸送システムである。
無線での情報伝達と機器制御や、障害物を無視した柔軟な輸送を可能とする。
※建設ロボットやロボットの細かい話についてはロボネットワークの方にも書いてあります。
アイテム
| ロボットステーション (Roboport) | ロボットの格納・充電施設。周囲に物流ネットワークを形成する。 | |
| 物流ロボット (Logistic robot) | 物流ネットワークの処理に応じてアイテムを運んでくれるロボット。かわいい 稼働には内蔵の充電池を消費するため、時々の充電が必要。 | |
| 建設ロボット (Construction robot) | 物流ネットワークの担い手ではないが、建設・修理・撤去の際に物流ネットワークを利用する。 必要なアイテムは物流チェストから取出し、不要な物品は物流チェストへ入れる。かわいい 稼働には内蔵の充電池を消費するため、時々の充電が必要。 | |
| アクティブ供給チェスト (Active Provider Chest:APC) | 常にアイテムを供給する。要求がある時はそちらを優先する。 流体を取り出した後の空のドラム缶を入れたり、貯蔵・要求チェストと組み合わせた中間貯蔵施設用途に適する。 他、チェスト撤去時やゴミ箱用に使える。 | |
| パッシブ供給チェスト (Passive Provider Chest:PPC) | 要求がある時にアイテムを供給する。 生産物を保管し、必要に応じて取り出せるようにする用途に適する。 | |
| 貯蔵チェスト (Storage Chest:SC) | 供給がある時にアイテムを受け取る。要求がある時はアイテムを供給する。 物流フィルターを設定可能で、ロボットは設定したアイテム1種類のみを入れるようになる。 ロボットステーション付近や広場に置いてゴミ(要求されていないアイテムの供給)や回収品を受け取り、保管する用途に適する。 工場施設用途としては、雑多なものが入らないように物流フィルターを設定する必要がありやや不向き。 | |
| バッファーチェスト (Buffer Chest:BC) | 指定したアイテムを常に要求する。要求がある時はアイテムを供給する(バッファーチェストの要求を除く)。 指定したアイテムを集めながら、ロボットへのアイテム供給が可能。 要求するチェストでありながらストレージチェストに含まれるため、中身が物流ネットワークのアイテム総量に換算される。 | |
| 要求チェスト (Requester Chest:RC) | 指定したアイテムを常に要求する。設定によりバッファーチェストに対しての要求も可能。 パッシブ供給チェストから素材を集めて組み立てる時などに用いる。 ロボットは要求チェストからアイテムを取り出さない。 |
物流ネットワークの概要
物流ネットワークでは、
ロボットステーションのエリア内で発せられたアイテムの「要求」に応じ、物流ロボットの輸送を介した「供給」が行われる。
要求を行うものはプレイヤーや
要求チェストなどが挙げられ、供給を行うものは
パッシブ供給チェスト、
貯蔵チェスト、プレイヤーの破棄スロット(後述)などがある。
物流ネットワーク内にアイテム(不用品を含む)を保持しておく役目は主に
貯蔵チェストが担っている。
物流ネットワークに用いるチェストを物流チェスト、特にロボットが搬出可能なチェストのことをストレージチェストという。
インサータや搬送ベルトなどの機器の制御も可能であり、物流ネットワーク上のアイテム数による作動条件の設定が出来る。
回路ネットワークと同時に設定することも可能で、その場合両方の条件を満たした時に作動するようになる。
各種組立機やインサータなどの対応施設をクリックして情報を開くと右上に
のマークがあり、
マークをクリックすると物流ネットワークとの接続を設定できる。
物流ネットワークに接続すると物流ネットワーク内の貯蔵アイテムに合わせた条件設定によって作動するようになる。
必要な研究を済ませると物流ロボット/建設ロボットに関するミニチュートリアルを勧められる。
基本的な使い方は学べるので先にこちらを触っておこう。
(ミニチュートリアルは右上のメニューのアカデミー帽子マークからいつでも開ける)
物流ネットワーク形成の流れ
ロボットステーション を置いて
物流ロボット を入れる
■オレンジの範囲(50x50)が物流ネットワークの範囲
■緑の範囲(110x110)は建設ロボット用のエリア→詳しくはロボネットワーク- オレンジのエリア内に物流チェストを置いてアイテムを入れる
最初は
パッシブ供給チェストと
貯蔵チェストが使える
他の物流チェスト

は研究「物流システム」で解禁
物流ネットワークの接続と区分け
ロボットステーションを2つ以上置く時にオレンジの範囲を合わせると、黄色い線で結ばれて1つの物流ネットワークになる。
物流チェストやロボットが共有され、より広範囲を行き来するようになる。
黄色い線で結ばれていない場合は別々の物流ネットワークとなり、物流チェストやロボットは個別に機能する。
広すぎる物流ネットワークはデメリットが大きくなるため、適度に分割しよう。
プレイヤーの物流スロット利用
研究「物流ロボット工学」を済ませると、インベントリの中央に「物流」の欄が追加される。
物流欄の上側が「物流スロット」、下側が「破棄スロット」となる。
物流スロット:アイテム要求・自動破棄
物流スロットをクリックするとアイテムの「要求量」と「最大量」が指定出来る。
指定できるアイテムの種類数に上限はなく、多種のアイテムを指定すると自動的に枠も増える。
- 要求量は設定バー左側の数値であり、物流ネットワークはこれを満たすようにプレイヤーに対してアイテムを供給する。
- ストレージに在庫が無い時や、プレイヤーが物流ネットワークの外に居る時は供給しない。
パッシブ供給チェストによく使うアイテムや生産物を貯め、アイテム要求をしておくと便利。
- 最大量は設定バー右側の数値であり、アイテム数がこれを超過するとそのアイテムは自動的に破棄スロット(次項参照)に移る。
- 活用例としては、鉱石類を最大量0で設定しておくと拾った鉱石が自動で破棄スロットに移るため、処理に手間をかけなくて済む。
- 破棄スロットが満杯の場合は移らない。
なお、物流スロット上部に有効化のトグルスイッチがある。デフォルトは無効になっていて、有効化しないと要求量と最大量を指定しても「物流要求は無効になっています」と表示される。
破棄スロット:不要アイテムの自動回収
破棄スロットは30枠あり、不要になったアイテムを入れると物流ネットワークへ破棄出来る。
- 破棄スロットにアイテムを入れると、物流ネットワークはこれを供給元として
貯蔵チェストや
要求先へ移す。
- ストレージに空きが無い時や、プレイヤーが物流ネットワークの外に居る時は回収しない。
- 個人物流要求をオフにすると物流スロットの自動破棄は停止するが、物流ネットワークによる破棄スロットからの回収は続行される。
- 破棄スロットを追加のインベントリとして使うには、プレイヤーが物流ネットワークの外に居る場合か、貯蔵チェストなどを一切設置していない場合に限られる。
- 破棄スロット内のアイテムはインベントリ外のものとして扱われるため、次のような制約がある。
- インベントリ上でのクラフト素材として使用できない。
- 携帯ロボットステーションの建設ロボットが用いる設置アイテムとして使用できない。
- 破棄スロット内のアイテムはインベントリ外のものとして扱われるため、次のような制約がある。
初期の物流チェストの使い方
パッシブ供給チェストは要求がある時にだけアイテムを供給する。よく使うアイテムや生産物を入れておく用。
貯蔵チェストも要求がある時にアイテムを供給するが、破棄スロットや建設ロボットが撤去したアイテムを受け入れる貯蔵庫でもある。
以下に物流チェストとロボットによるアイテムの流れを示す。
初めはこれらを把握しておけばOK。
※オレンジ背景は物流エリア内、緑背景は建設エリア内も含む
| 基本の物流 | |||
| 工場→ | パッシブ供給 チェスト | → 物流ロボット | プレイヤー 物流スロットでの要求 |
| ↓※要求が無くなった時↓ 貯蔵チェスト | |||
| アイテムの一時保管 | ||||
| フィールド 解体プランナー | → 建設ロボット | 貯蔵チェスト ※雑多なアイテム用 | → 建設ロボット | フィールド 仮設置・建設計画など |
| プレイヤー 破棄スロット | → 物流ロボット | → 物流ロボット | プレイヤー 物流スロットでの要求 | |
搬入先が無くなった 荷物のある物流ロボット | ||||
研究「物流システム」によるチェスト間輸送
研究「物流システム」を済ませると「
アクティブ供給チェスト/
要求チェスト/
バッファーチェスト」が解禁され、物流ロボットによる物流チェスト間のアイテム輸送が可能になる。
※研究には「物流/自動化/化学/ユーティリティー」の4種のサイエンスパックが必要であり、それらの工場は「物流システム」に頼らずに建てることになる
物流チェストの仕様詳細
物流チェストはそれぞれ役割や使い方が大きく異なり、供給による搬出、要求による搬入の優先度などがある。
いずれも物流ネットワークに関係する以外は通常のチェストと同じように扱える。
物流ネットワーク内に配置しないと物流ロボットは使ってくれず、範囲外だとチェストに黄色い警告が表示される。
| ストレージ | 種類 | 搬出優先度 | 要求機能 | 搬入優先度 | 用途 |
| ◯ | アクティブ供給 チェスト | 高 | ✕ | ✕ | 常時供給 |
| ◯ | パッシブ供給 チェスト | 低 | ✕ | ✕ | 供給 |
| ◯ | 貯蔵チェスト | 中 | △ (フィルター) | 低 | 供給+受入 |
| ◯ | バッファー チェスト | 中 | ◯ | 中 | 供給+要求 |
| ✕ | 要求チェスト | ✕ | ◯ | 高 | 要求 |
- ※ストレージ
- 物流ネットワーク内のアイテム情報に含まれるかどうか。ストレージは基本的に要求に対して供給する。
- ※バッファーチェストによる供給について
- 供給対象となるのは「物流スロットの要求」「要求チェスト(バッファー取り寄せON)」「建設ロボット」である。
アクティブ供給チェスト
| ストレージ | 搬出優先度 | 要求機能 | 搬入優先度 | 用途 |
| ◯ | 高 | ✕ | ✕ | 常時供給 |
空になるまで常に供給する
- 要求チェスト、バッファーチェスト、物流スロットの要求、建設ロボットに対して供給する
- 要求が無いか、全て満たされていれば中身のアイテムを全て貯蔵チェストへ供給する
- 空きのある貯蔵チェストが無ければ待機
- ロボットはアクティブ供給チェストにアイテムを搬入しない
パッシブ供給チェスト
| ストレージ | 搬出優先度 | 要求機能 | 搬入優先度 | 用途 |
| ◯ | 低 | ✕ | ✕ | 供給 |
要求がある時に供給する
- 要求チェスト、バッファーチェスト、物流スロットの要求、建設ロボットに対して供給する
- 要求が無いか、全て満たされていれば待機
- ロボットはパッシブ供給チェストにアイテムを搬入しない
貯蔵チェスト
| ストレージ | 搬出優先度 | 要求機能 | 搬入優先度 | 用途 |
| ◯ | 中 | △ (フィルター) | 低 | 供給+受入 |
保管し、要求がある時は供給する
- 要求チェスト、バッファーチェスト、物流スロットの要求、建設ロボットに対して供給する
- 要求が無いか、全て満たされていれば待機
- アクティブ供給チェスト、破棄スロット、建設ロボットによる撤去、物流ロボットの運搬先消失時など、要求無しに搬出されたアイテムを受け入れる
- 物流フィルターを設定するとロボットは設定したアイテム1種類のみを入れるようになる(手動やインサータによる搬入は可能)
- 貯蔵チェストが複数ある場合は以下のように優先される
- 最優先:運搬するアイテムと同じアイテムが入っている貯蔵チェスト(※同じチェストに入っている種類数は問わない)
- 次点:空の貯蔵チェスト(選択はそれなりの近さでランダム?)
- それらがない場合は適当な貯蔵チェストへ集める(集めるチェストは偏ることが多い)
- 物流フィルターが加わると処理が少しややこしくなる
バッファーチェスト
| ストレージ | 搬出優先度 | 要求機能 | 搬入優先度 | 用途 |
| ◯ | 中 | ◯ | 中 | 供給+要求 |
指定したアイテムを要求しつつ、要求がある時は供給する
- 指定したアイテムを常に要求し、アクティブ供給チェスト・破棄スロット・貯蔵チェスト・パッシブ供給チェストの供給を受け取る
- バッファ取り寄せONの要求チェスト、物流スロットの要求、建設ロボットに対して供給する
- 他のバッファーチェストの要求に対しては供給しない
- 回路ネットワークに接続すると動作モード「読み込む」か「リクエスト」の一方を選択可能
- 「読み込む」モードは中身のアイテムを信号として出力する
- 「リクエスト」モードは入力信号に基づいて要求するアイテムの種類と数が決定される
- リクエストモードでは中身のアイテムの信号は出力しない
(出力信号が自身の入力信号に入り、制御不能になるため)
- リクエストモードでは中身のアイテムの信号は出力しない
要求チェスト
| ストレージ | 搬出優先度 | 要求機能 | 搬入優先度 | 用途 |
| ✕ | ✕ | ◯ | 高 | 要求 |
指定したアイテムを要求する
- 指定したアイテムを常に要求し、アクティブ供給チェスト・破棄スロット・貯蔵チェスト・パッシブ供給チェストの供給を受け取る
- 設定によりバッファーチェストに対しての要求も選択可能
- 回路ネットワークに接続すると動作モード「読み込む」か「リクエスト」の一方を選択可能
- 「読み込む」モードは中身のアイテムを信号として出力する
- 「リクエスト」モードは入力信号に基づいて要求するアイテムの種類と数が決定される
- リクエストモードでは中身のアイテムの信号は出力しない
(出力信号が自身の入力信号に入り、制御不能になるため)
- リクエストモードでは中身のアイテムの信号は出力しない
- ロボットは要求チェストからアイテムを搬出しない
優先度と相関図
要求と供給の優先度
| 優先度 | 供給 | 要求 | 優先度 | |
| 高 | プレイヤー破棄スロット ・ アクティブ供給 チェスト | → | プレイヤー物流スロット ・ 要求チェスト (バッファ取り寄せON) | 高 |
| 中 | 貯蔵チェスト バッファー チェスト | 要求チェスト (バッファ取り寄せOFF) ※1 | 中 | |
| 低 | パッシブ供給 チェスト | バッファー チェスト ※2 | 低 | |
| 破棄 | プレイヤー破棄スロット ・ アクティブ供給 チェスト | → | 貯蔵チェスト | 破棄 |
※1:バッファ取り寄せOFFの要求チェストにはバッファーチェストからの供給は行われない
※2:バッファーチェストからバッファーチェストへの供給は行われない
アイテムの搬出
- 要求アイテムは供給の優先度が高いチェストから先に搬出されていく。要求アイテムが無くなるとその下位のチェストから搬出する。
- 優先度は距離に左右されないため、近くのパッシブ供給チェストより遠くの貯蔵チェストから搬出されることもある。
- 優先度が同位の場合は近いチェストから搬出する。
アイテムの搬入
- 供給アイテムは要求の優先度が高いチェストから先に搬入されていく。要求が満たされるとその下位のチェストに搬入する。
破棄
- 全ての需給が満たされている時に、破棄スロットとアクティブ供給チェストから貯蔵チェストへの破棄が行われる。
特例
- リペアキットの要求がある時に、他に在庫が無ければ
ロボットステーション内のリペアキットも供給元となる(優先度最低)
| 物流ネットワークの相関図 | |||||
| 建設以外の運搬は全て | |||||
| ストレージチェスト 情報表示で中身・総数が分かる範囲 | ※リクエスト受付後~運搬中は ストレージ内の数には数えない | ||||
| 搬出低優先(3) パッシブ供給 | -----> | 要求中~高優先(2~1) 要求 ※1:バッファ→要求は設定必須 ※バッファから取り寄せを ONにすると高優先(1)になる ───── 要求高優先(1) プレイヤー 物流スロット要求 | |||
| → | 搬出中優先(2) 要求低優先(3) バッファ | → ※1 | |||
| × | |||||
| 搬出高優先(1) アクティブ供給 ─── 搬出高優先(1) プレイヤー 破棄スロット*1 | → | ||||
| ↑ | |||||
| → ※2 | 搬出中優先(2) 貯蔵 | → | |||
| -----> ※3 | |||||
※2:要求が全て満たされている場合、「アクティブ供給チェスト&プレイヤー破棄スロット」から「貯蔵チェスト」へアイテムを移動させる
※3:マルチプレイ時のプレイヤー間の物流(プレイヤーAの破棄スロット→プレイヤーBの要求)は確認できていない
要求チェストで複数の材料を集める
組立機で複雑なレシピのアイテムを作る際に、
要求チェストで工場の生産物を集めれば配置スペースやベルトの動線などに悩まされずに済む。
レシピが設定された組立機の設定ををShift+右クリックでコピーし、要求チェスト上でShift+左クリックで貼り付けることで、
そのレシピの30秒間の必要アイテム数を要求するように設定できる。
また、ブループリントやCtrl+Cのコピー機能などで複数の建物の建設計画をマウスカーソルで持っている状態で、
要求チェスト(やプレイヤーの物流リクエスト)のメニュー内の「新しいセクションを追加」ボタンを押すことで、
その建設計画に必要なすべてアイテムを要求するように設定できる。
もちろん、生産物が入るチェストを
パッシブ供給チェストに置き換えておくなどの準備は必要となる。
アクティブ供給チェストによる中間貯蔵施設
アクティブ供給チェストを用いた中間貯蔵施設の一例を説明する。
物流チェストを独立した物流ネットワーク内に以下のように設置する。
他の物流ネットワークと混在させると機能しないため、必ず独立させる。
(ある程度のロボットステーションと物流ロボットの数、拡張研究が必要)
| 中間貯蔵施設 | ||||||
| 採掘や製錬など→ | アクティブ供給 | --ロボ--> | 要求 | →列車や工場へ | ||
| ロボ → | 大量の貯蔵 | ロボ → | ||||
アクティブ供給チェストに入ったアイテムは
要求チェストへと移り、それが満杯になれば
貯蔵チェストへと移る。
- アクティブ供給チェストが空の時は貯蔵チェストから要求チェストへ移るので、貯蔵しつつアクティブ供給チェストの空きスペースを確保出来る。
- 貯蔵量を増やすには単純に貯蔵チェストを追加すればよく、通常のチェストとインサータによる中間貯蔵に比べ手軽である。
- 破棄スロットアイテムの回収を避けたい場合は貯蔵チェストの物流フィルターを設定するか、複数種類なら貯蔵チェストを
バッファーチェストで代用する手がある。
- 雑多なアイテムの分別手段としてもある程度機能する。
- なんらかの方法でアイテム数の製作上限を設けないと、貯蔵チェストの容量がある限り無限に生産を続けてしまうので注意。
物流ネットワークの回路設定などを利用して作成アイテム数の上限を設定するとよい。
バッファーチェストは応用専用
バッファーチェストは、
要求チェストと
パッシブ供給チェストの役割を両立させたい時などに用いる。
(インサータで要求→供給へ詰め替えるだけでは、ロボットがすぐ要求へ戻してしまう)
使い方の例は以下の通り。
- 一通りのアイテムを要求する
バッファーチェストを陳列しておけば、手動でも取り出しやすく、自動でのアイテム供給も受けられる場所を作れる。
- 同一アイテムは
要求チェスト優先で配分されるので、重要でない所は
バッファーチェストを用いれば不足時に後回しに出来る。
- Kovarex濃縮プロセスでこれを利用し、ウラン-235とウラン-238を要求チェストとバッファーチェストに要求させれば、必要な分のウランを要求チェストに配分しつつ、バッファーチェストには余ったウランを貯めることが出来る。
- 襲撃の際、修理に向かう建設ロボットへの被害を抑えるためにも使用出来る。防衛線の後方にリペアキットを要求する
バッファーチェストを配置し、建設ロボットにバッファーチェストを経由させることで防衛線の防壁に向かうまでを遅らせ、被害の最小化を狙える。
- 建設用のアイテムを予め物流ロボットに建設現場の
バッファーチェストへ収集させておき、建設ロボットは建設現場のバッファーチェストから取り出して移動時間を短縮させるといったことも出来る。
物流ネットワーク内のアイテム情報
「
アクティブ供給チェスト/
パッシブ供給チェスト/
貯蔵チェスト/
バッファーチェスト」は総称して「ストレージチェスト」と呼ばれる。
物流チェストへカーソルを合わせると、物流ネットワーク内のストレージチェストが保管するアイテムの総量が「ストレージチェスト内情報」として確認できる。
※
要求チェスト内のアイテムはストレージチェスト内情報に含まれないが、例外としてエリア内のプレイヤー破棄スロットやロボットステーション内のリペアキットは含まれる
- 物流ネットワークGUI(Lキーで表示)
- 設置されている物流ネットワーク毎のアイテム/構成の情報を全て確認できる。
- 物流ネットワークの情報の回路ネットワークへの出力
- ロボットステーションに回路ケーブルをつないだ場合の出力。詳しくは後述。
- 高度な工場を作りたい場合にこうした情報が必要になる場合もあるが、使い道が思いつかないなら無理に使わなくても問題ない。
物流ネットワークを運用する上でのポイント
効果的に物流ネットワークを運用するポイントを以下にまとめた。
- ロボットステーション
の数は多めにする。
- ロボットの長時間の作業効率は、ロボットステーションの充電能率に依存しているため。
- 不足しているとロボットの充電による渋滞が発生し、作業効率が大幅に落ちる。
- 「ロボットステーション同士を接続範囲ギリギリで広げる」などは作業効率が落ちやすい。
- 効率よく運搬出来る範囲はおおよそ短~中距離まで。
- 「少量+長距離」「そこそこの量+中距離」「大量+短距離」が適している。
- 搬送ベルトの設置が困難な場合や、少量の生産で構わない場合に用いる。
- 広すぎる物流ネットワークは弊害が大きいため、適度に分割する。
- 独立した物流ネットワークの用意が困難になることもある。
- 中距離の恒常的・大量輸送には搬送ベルト、長距離の運搬には列車を用いる。
- バイター(敵)はロボットを見つけ次第攻撃し、すぐ破壊してしまうので防衛ラインの外には物流ネットワークを広げない。
- 十分な電源供給を行い、電柱の撤去の際は停電させないよう注意する。
- 不足しているとロボットは仕事が出来ない。
- 完全に停電すると物流ネットワークは機能を停止し、ロボットステーション同士の繋がりも消える。
- 内部のロボットは待機し、外のロボットはロボットステーションの電気が足りなくなってきた段階から稼働せず節電に努める。
- 近場で稼働している物流ネットワークがある場合、外のロボットは移籍してしまい、元の物流ネットワークが復旧しても戻ってこない。
広大な物流ネットワークの弊害
物流・建設ロボットの長距離移動と運用コストの問題
物流ネットワークが広いほどロボットの移動距離が長くなり、充電回数も増える。
充電に向かう移動距離や充電に要する時間を考慮すると、効率的な稼働のためのロボットステーションとロボットの数は累進的に増大することになる。
要求・供給の対応が非効率になる
運用コストに加え、物流・建設ロボットに以下のような問題が起こりうる。
- 遠くのチェストまで取りに行く
- ロボットに対して仕事量が多いと離れた要求チェストを往復する
- 割り当てられた仕事は完了か輸送の必要が無くなるまで保持するため、状況の変化に対応できない
- 近くに貯蔵チェストを用意しても同じアイテムが入っている遠くの貯蔵チェストに向かう
- 膨大な量の仕事が要求された時に遠くのロボットまで仕事を割り当てられ、到着待ちが発生する
物流ネットワークの利点・欠点、その他の補足
ロボットステーションや建設ロボの情報はロボネットワークも参照。
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物流ネットワークの利点・欠点
利点
- 飛行するロボットによる障害物を無視した輸送
- 組立機の配置などの自由度が上がり、入り組んだ場所から取り出したり工場をまたいで輸送出来る
- 要求チェストの設定だけで運ぶアイテムを簡単に変えられるので、搬送ベルトなどの配置換えの手間が省ける
- 必要な搬送ベルト・インサータが減ることでコンパクトな配置が出来る
- 「細かく」「色々な種類」の輸送に最適
- 流通させるアイテムの数の指定、確認が出来る
- 縦横無尽に飛び回るロボットを眺めるのはとてもたのしい
欠点
- ロボットの生産には研究が必要
- ロボットステーション、ロボット、物流チェストともに比較的コストが高い
- 大量のロボットを常時稼働させた時の消費電力量は非常に大きく、そのためのロボットステーションの数も多くなる
- 大量の輸送であれば搬送ベルトの方が安定し、稼働コストも遥かに低い
- 超長距離の輸送は列車の方が圧倒して効率的
- ロボットの強化研究を全て終えていても覆ることはない(無限研究は考慮していない)
- ロボットストレージ拡張研究を進めると1個単位の調整に向かなくなる
その他の補足
物流ロボット
- 物流チェストかプレイヤーにしかアイテムを運搬しない
- 要求に対して要求アイテムの種類ごとに巡回するように一回ずつ運び、同種アイテムの要求は優先度順で満たしていく
- 要求に対してアイテムを取り出す時は供給の優先度が高いチェストから搬出する、優先度が同位なら近いチェストから搬出
- 要求などに対して動き始めるタイミングでアイテムの搬出場所と搬入先を予約して処理している
- 予約されたアイテムは一時的にストレージに無いものとして扱われ、他のロボットが持っていかないよう制限される(プレイヤーやインサータ等では関係なく取り扱える)
- 搬入先が消失しない限りは予約通りに動くため、途中で搬入先の要求が外部要因で満たされた場合でも搬入する
- 搬入先が消失あるいは搬入出来ない場合は保管するアイテムとして新たな搬入先を探す
建設ロボット
- 建設ロボットも所属している物流ネットワークのストレージチェストを利用する
- 自動建設・修理時にはストレージチェストからフィールドへ、撤去時にはフィールドから要求・貯蔵チェストへとアイテムを動かす
- 携帯ロボットステーションの場合はプレイヤーからフィールドへ、フィールドからプレイヤーへ、となる
その他
- 物流スロットで最大量を設定しているアイテムがあると、そのアイテムをインベントリから大量にチェストへ投入したい時に個人物流要求をオフにする手間がかかる場合がある
- アイテムを持ったロボットが搬入先を失っている場合、アラート「貯蔵チェストの空き容量が不足しています」と表示される
- 供給先の無いアクティブ供給チェストの中身がある時ではアラートは表示されない
- 複数のリクエストに対する処理は、プレイヤー要求・要求チェスト・バッファーチェストの優先度が同位となる
- まず要求されているアイテムごとに1回ずつ選んで運ぶ
- その中で同じアイテムを要求している場合は優先度に従う
優先度が同じ場合対象とする中で1回ずつ順番に・均等に入れる。
物流ネットワークによる動作設定
組立機などの対応施設*3は
物流ネットワークと"無線接続"することで「所属している物流ネットのストレージ内の保管アイテム情報*4」を参照した作動条件を設定できる。
物流ネットワーク条件作動設定の仕様
- 対応施設には、クリックで開く情報ウィンドウの右上に
マークのボタンがある。
ボタンを押すと「物流ネットワークへの接続」の編集画面が表示され、
その「接続」をONにすると作動条件が設定できる。- 作動条件は回路ネットワークに近いが、回路用の条件式(全て/それぞれなど)は使えない。
使えるのは「特定のアイテム対数値」と「特定アイテム対特定アイテム」だけ - 参照するのは「その施設が配置された物流ネットワーク」の情報で、
繋がりのない別の物流ネットワークには影響されない。 - 施設が物流ネットワークのエリア外にある場合は機能しない。
※エリア外だと編集画面に「接続させていません/ネットワークが範囲内にありません」と出る
- 作動条件は回路ネットワークに近いが、回路用の条件式(全て/それぞれなど)は使えない。
- 回路ネットワークとは別々の設定。
回路ケーブルも繋げれば回路ネットワークでの条件設定も合わせて設定できる。- 2つとも設定した場合、両方の条件を満たした時に作動するようになる。
回路ネットワークでの物流ネットワーク情報の利用
- ロボットステーション本体へ回路ケーブルを繋げると、物流ネット上の情報を回路ネットへ送ることができる
- また動作モードを変更すると物流ネット情報の他に
「ロボネットワークにある各種ロボットの数」も回路ネットワークへ送ることもできる- 使用例としては列車で防衛ライン修理用ロボステに一定数の建築ロボットを配給したい時に、ロボステから「建設ロボの数」を取得して不足分を供給するといった回路なども組める。
バージョン変更点
- ver0.18 - 1.0
- 各種インターフェースの変更
- 要求チェスト・バッファーチェストの要求フィルターの数が30個に拡張
- プレイヤー用の物流スロットについて初期研究の「物流ロボット工学」へ統合。フィルター数も初期時点で最大化。
- ロボットステーションの回路ネットワークの出力が選択方式からチェック方式に(両方同時の出力が可能に)
- ver0.17
- サイエンスパックの変更・調整による研究コストの変化
- ver0.15
- 上位のサイエンスパックが追加されてテクノロジー研究に調整が入り「チェスト同士の物流システム」の研究コストが重く解禁が遅くなった。
(ロケット発射前の最上位研究素材ハイテクサイエンスパックが必要)
=研究後しばらくの物流はプレイヤーとの物流や、建設ロボットの利用が基本となっている - (建築エリアが広がった)
- 上位のサイエンスパックが追加されてテクノロジー研究に調整が入り「チェスト同士の物流システム」の研究コストが重く解禁が遅くなった。