中田貞行

Last-modified: 2016-12-11 (日) 19:19:47

【名前】中田貞行(なかたさだゆき)
【職業】異能者
【HP】 25 / 25
【令呪】 2 / 2
【現在地】
【筋力】D:2
【耐久】A+:6
【敏捷】A:5
【魔力】E:1
【幸運】E:1
【スキル】なし
【容姿】笑顔が眩しい好青年。活発で爽やかな印象を受ける。
【願い事】特に無し。強いて言うなら、本を読むのに最適なタブレットが安く買える店を教えてほしい。
【その他】全国を行脚しながら、日雇いのバイトで生計を立てる青年。
今回の聖杯戦争は巻き込まれる形での参戦となる。
趣味は読書。最近は本だと嵩張るのでタブレットがほしい。
趣味から生き方に至るまで至って普通とは本人の談だが、異様に身体能力が高い。
自身の名前を呼ばれても他人の名前を呼ばれたような反応を取る時があり、名前も本名か怪しい。
何かに執着したり自己を主張するという意識が薄く、他の人間の在り方も、道理が通るなら素直に受け入れる。
ただし道理が通らないもの(幼い少女を無理やり手篭めにしようとする輩など)、自身に危害を加えようとするものには容赦しない。

【バッドエンド】省略
【グッドエンド】省略
 

20の質問
質問1名前と年齢と性別を教えてください
「今は中田貞行で通してます。24歳男性です。」
質問2身長と体重を教えてください
「167cmの98kg……ですかね。ああ体重は気にしないでください」
質問3血液型と誕生日を教えてください
「12月25日のB型です」
質問4好きな色、自分を象徴するような色はありますか
「青ですかね」
質問5特技はなんですか
「特に得意ってものもないですが、動物をナイフ無しで解体できます」
質問6好きなものはなんですか
「あー読書ですかね。最初は妹に読み聞かせるだけのものだったんですが」
質問7嫌いなものはなんですか
「人に言えた義理ではありませんが、道理を知らない人ですね」
質問8天敵とかいますか
「姉ですかね」
質問9属性について教えてください
「あー、そのこと尖山王あたりがなんか言ってましたが、忘れました」
質問10所属勢力はどこですか
「フリーターです」
質問11令呪はどこにありますか、どのような形ですか
「ああ、どこにありましたっけ(おもむろにズボンを脱ぐ)」
質問12貴方の外見について自由に話してください
「ああ、特に面白いのはありませんよ」
質問13ざっくりとあなたの性格を教えてください
「いやー普通ですかね」
質問14どのように生まれて、今までどんなことがありましたか
「平凡な人生なんで特に語ることはないです」
質問15聖杯戦争中はどのようなことをしますか、使う武器や魔術なども自由に話してください
「武器……ご先祖はなんでも使ったみたいですけど、僕は素手が性に合うみたいです」
質問16聖杯にかける望み、あるいは聖杯戦争参加の経緯を教えてください
「ないですね。今思えばもう一つタブレットもらっとくべきでした」
質問17親しい人間について自由に話してください、空欄でも構いません
「ガイさんやワカメさんとは仲良くさせてもらってます。最近身に覚えがないのに何故か娘ができてしまって相談に乗ってもらって助かります」
質問18自分のサーヴァントをどう思いますか、空欄でも構いません
「特にはないです。彼女は彼女ですから」
質問19自分にモチーフなどはありますか
「石杖 所在 です」
質問20なにかこちらに質問はありますか
「特にないです」
今回はありがとうございました。あなたの望みが叶うことを願います
 

 
・関連人物
 
真楽遣児:とてもいい人。本当にお世話になりました。こんどお酒でも驕ります。
真楽瑞穂:とてもいい子。彼女たちの協力無くしては生き残れなかった。お礼がまだなのでまた会えたらおじさん共々お礼をしたい。
外道天魔:とてもいい子。ちょっと自分の姉に似てる。あ、でももしうちの姉と会うことがあったら脇見も振らず逃げること。
星見 灯:とてもいい子。彼女達との約束を破った上に、彼女の生き方に口出ししたことを反省。今彼女について思うことはただ幸せに生きてほしい。
「剥がし屋」:とてもいい子。状況が危なかったとはいえ、約束を守れず申し訳なく思ってる。今度あった時はちゃんとお詫びするね。
ガイ・J・アッキーズ:見てて危なかっしくてほっとけない。同じ釜の飯を食った仲。本買いましたよ~。
アペルティオ・フローリス:同族に近い匂いを感じている。
  
 
 
ここからは追記情報
 
 
【追記】

捕食者:EX
プレデター。
攻撃の発射点、発射タイミングを相手に察知されず、その上で的確に相手の急所を貫く魔技。その技術体系。
技術と言えば聞こえは安いが、一族の秘奥の到達点として存在だけが語られていた技であり、人の身でこの域に達し、再現できたものは一族の歴史の中でも紗雪だけである。
際限なく膨らませた殺気を周りの氣と合一化させる技との話なのだが、彼自身どういう理屈かは実のところわかってはいない。
中国武術の「圏境」という一種の悟りの境地を、より一層暴力的に、激しく攻撃的に解釈したと言うのが一番正しい言葉なのかもしれない。
彼と相対したものは、どんな達人やサーヴァントであろうとも、技術や心体でこの技を察知することは不可能であり、戦闘中に見切り、対応することも敵わない。そのため防ぐためには幸運の値が重要になる。
これに加えてジェヴォーダンの力で底上げされた身体能力で放たれる一撃は、相手の体を容易に貫き、死に至らしめる。まさに回避不能の魔技である。

【追記1】

本名「井筒紗雪」(イドサユキ)
中条流の流れをくむ、とある古流武術一族井筒一族の末裔、それが紗雪である。
宗家の長男として生を受けたが紗雪だが、生まれてすぐに才なしと断じられ、十数ある分家の一つに放逐された。
以後紗雪は分家の長男として育てられ、そこで特段特筆することはない普通な、何不自由ない穏やかな生活(と彼は思っている)を送る。
才がないと放逐され、そして宗家の捨て駒ととして認識されている分家一族特有の理不尽で非効率な修行を万事課せられ、何度も骨を折り、血反吐を吐き、
そして何度も死にかけた。
この修業を何千と繰り返した一族の大人でさえも、苦痛に顔を歪ませるほどの苛烈な修行。
だが紗雪は顔色一つ変えず、露ほどにも苦と感じず、淡々と誰よりも多く鍛錬を重ねた。
そしてただ淡々とこなすうちに、いつしか分家一族の中で彼に敵うものはいなくなった。
紗雪が八歳のときである。

【追記2】

紗雪が十になった年、そしてその年初めて雪が降った日に、彼は生まれて以来となる宗家の土を踏んでいた。
紗雪を分家一族の後継者として正式に認めるという旨の儀礼のための出向であった。
儀礼はつづがなく終わり、後は義理の両親と家に帰るだけの算段となった折、
紗雪は雪降る中、傘もささずにこちらを見つめる同じ髪色の少女を見つける。
同い年くらいだろう彼女は、雪を肩に積もらせながらただこちらをみつめるだけであった。
紗雪には彼女が何を思ってそこに立っているかはわからなかった。そしてその理由を考えることもしなかった。
幾ばくか見つめ合ってしばらく、紗雪を呼ぶ義理の両親の声が聞こえた。
紗雪は彼女に近づき、彼女の肩に積もった雪を払うと、自身がさしていた傘を手渡し、義理の両親たちの元へ足早に向かった。
傘を受け取った少女は紗雪が見えなくなってもその場を動こうとはしなかった。

――何故あの時傘を手渡したのか。

寒そうだったから。
それだけの話しだった。

【追記3】
――彼は初めから壊れていた。
彼は同族を同族と思えない。隣りにいるのはかかしかかぼちゃか。それとも獣か。
しかし本当のところは、自身が獣の方であることを、彼はよくよく理解していた。
もしも自身が獣であるということがバレてしまえば、自分は殺されてしまうだろう。
だからこそより、らしく見えるために周りを真似、彼らの道理で動き続けた。
真似をするのは決して難しい話じゃなかった。
そんなことを続けに続け、だいぶらしくなったと思えてきた時、彼は自分に妹ができるという話を聞いた。
お兄ちゃんになるんだよ嬉しいでしょと父母は彼にそう言う。
彼は嬉しいという言葉がよくわからなかったが、とりあえず、らしくあるために喜んだ。
それからあっというまに一年が経ち、庭先の桜が満開に開いた日彼女は生まれた。
生まれてきた妹の顔を見て、しわくちゃな顔がまるで猿みたいだと彼は思った。

――どうやら僕の名前は雪の日に生まれたかららしい。

――ならこんな日に生まれた彼女の名前はどうなるのか。

そして、彼は世界中の誰よりも、誰よりも早く、彼女の名前を呼んだ。

【追記4】

――奔る。 ただ奔る。
■■の件は間に合わなかった。
だからこうして奔っている。
何故か合流地点に来なかった宗家の連中。
こちらが嵌められたか、合流前に闇討ちでもされたか。
しかしそれならまだましだ。
よりらしい考えだ。どちらにも道理がある。
だが、もし。
もし、そうじゃないとしたら。

開け放しの宗家の門を抜ける。
死臭死臭死臭死臭死臭死臭死臭死臭。
かぐわしき蹂躙の芳香。
ああ、そうか。
既にもうここには生きてる人間など誰もいない。
仕事の早い連中だ。全くもって腹立たしい。
もう既に襲撃者は立ち去っているだろう。

いや、違う。
見られている。
まだ誰かがいる?
何故にか、何をしたいのか。
素人か。殺れるか。
道理に合わない。
何故。
いや。
僕を、待っていた?

瞬間、目があった。
ああ、いつの間に。
なぜそんなとこに立っている。

「いつの間に?」

「違うわずっと待ってたの」

「あなたが振り返ってくれるまでね」

あの日、僕は一人の少女に傘を渡した。
僕はそう、寒そうだったからそうしたんだ。
でもそうじゃなかったんだな。

「もうやめにしたの。待ってるのは」

彼女は傘をさしている。あの時と同じ姿で。
傘が彼女の手元からするりと落ちる。
僕はそれを眺めながら。

「ね、紗雪。愛してるわ」

【追記5】

彼が一方的に与えた愛は彼女の傷となり、彼もまた一方的に与えられ消えない傷をおった。
紗雪は悲しみと怒りを自身のうちでかき混ぜる内に、自分の奥底にあるものに気づく。
ジェヴォーダンの獣。
彼の深部は彼にそう名前を告げる。
――ああ、つまり、僕は本当に獣だったわけだ。
彼は心の底から安堵した。
つまりこれから行うことは、自身にとって正しい行いであり、道理。

――なにせ僕は獣であるから。

【追記6】
彼は行方をくらました彼女を追い続ける。
例え彼女の正体が自身の肉親だとしても。
こうなったのは自分が彼女を「拒絶した結果」だと知っていっても。