意志降霊契約 Re.エノキアン・アエティール

Last-modified: 2024-05-12 (日) 01:33:37
初めに言葉在りき
言ノ葉、七つの祈りと共に在り
七天の祈り、裁きへと帰依せし時
 
全知の御子、閉ざされし大地へ立つ

概要

2024年2月24日、3月16日、3月30日、3月31日の計4日に渡って行われた全3回のFGO式セッション。
「としあきの聖杯戦争」では(おそらく)初となる異聞帯をイメージした舞台でのセッションとなる。
とは言っても、公式での異聞帯は未だに分からない点が多いので、ここは喪失帯の舞台設定をお借りした。
舞台となるは破棄されしテクスチャの破片。死した世界の残骸に尚も人が生き続けるだけの泡沫の大地。
その内の1つの名を、エノキアン・アエティール。誰もが"言葉"と"意志"を以てして世界を変革でき得る、神代が今尚息づく棄て去られた世界。
3つの勢力が生きるために争いを続けるその大地に降り立った、カルデアのマスターたちの活躍を描く。

あらすじ

その日、カルデアスは地球の崩壊という未来を算出した──────。

突如としてカルデアスが算出した未来、それは"アフリカ・サハラ砂漠を中心に地球が崩壊する"という絶望の未来だった。
阻止すべく特異点を探すカルデアであったが、人理に淀みは一切観測されない。これをローゼンクロイツは「地表上、歴史上に存在しない世界で異変が発生している」と推測。
仮称:喪失帯と定義されたその異世界としか言いようがない場所に、カルデアのレイシフト能力ではたどり着くことはできないと断言する。
混乱に陥る中、更なる異変がカルデアを襲う。突如として、何の前触れもなくカルデアのマスターたちが昏睡を始める自体が発生したのだ。
次々と倒れていくマスターたち。彼らと契約しているサーヴァントも、比例して1人、また1人と消滅していく。だが彼らの霊基反応は、決まって"どこかに召喚されている"状態を指し続けていた……。
 
時を同じくして、この世の何処か。人理のテクスチャの遥か下。星の内海との狭間に揺蕩う泡沫で、彼らは目覚めた。
カルデアで昏睡したマスターたちは、ぼんやりと自分たちが何者か分からないまま、一緒にいた仲間たちと協力して歩み出す。
その道中、彼らを異形の怪人たちが襲うが、言霊と融合した特殊なサーヴァント、テスタメント・サーヴァントのキスキルとアルダトが彼らを救出した。
彼女たちは言う。この辺は怪人たちが多いから、自分たちのいる集落に匿うと。カルデアのマスターたちは、自分たちが何者かもぼんやりとしたままそれを了承。"伝達"の氏族と呼ばれる人々が住まう集落に案内される。
そこで彼らは不思議な客人として過ごすが、ふとした発言から異邦人と呼ばれる存在であるとバレ、追われる身となってしまう。
そんな彼らと共に、ある少女が手を取り合う。その少女こそ、この閉ざされし世界に可能性をもたらす運命の御子、ヴィクティ・トランスロードであった──────。

ログ

こちら

参加者

第一回

熾波アスカ?ルーラー/"薔薇十字"
岩倉 朱鷺郎?シールダー/三浦義明
ケルズ・ダウル・オルナランサー/クー・フーリン
鳴々・ロードフェルト?フォーリナー/ヘレン・ケラー?
家守 灯影?プリテンダー/ハガル
INK?アヴェンジャー/ナーサリー・ライム〔イマジナリ〕

第二回

サカサキ・サカサ■■■■/ナポレオン(?)
家守 灯影 & 鳴々・ロードフェルト:アルターエゴ/イシュマエル
ケルズ・ダウル・オルナ:セイバー/フィン・マックール
エーコ?ライダー/ラクダ・ホワイト/運搬の言霊
マキュラ・アンシエンテンス?
陸軒聿?キャスター/王羲之?

第三回

熾波アスカ:セイバー/“幻想歩き”アルトリウス
家守 灯影 & 鳴々・ロードフェルト
マキュラ・アンシエンテンス
ケルズ・ダウル・オルナ:ランサー/クー・フーリン
ディング・セストスラヴィクアヴェンジャー/ルクレティア?
エーコ?ライダー/ラクダ・ホワイト/運搬の言霊
陸軒聿:キャスター/王羲之

用語集

基本設定

喪失帯
ロストサイクル。失われた神話や伝承、その舞台であったテクスチャの成れの果て。
それらは星の内海に沈みゆき、断片として漂い、『幻想基盤』と呼ばれるものを取り込んで独自に発展している。
可能性が尽きた閉じた世界ではあるが、「霊子記録接続」という現象により、表層から人や情報を取り込み拡大を続ける。
当然内部には人が生き、理があり、そして失われたはずの幻想が"常識"として息づく。
 
霊子記録接続
クォンタムシフト。喪失帯とは、可能性の尽きた世界である。
それでも可能性を渇望し、霊子記録への接触を通じて喪失帯内部へと情報を複写する事がある。
例えば人をコピーすればその世界の住人となり、サーヴァントをコピーすれば召喚と同様の形となる。
そして、幻想基盤と呼ばれる情報のエッセンスを複写すれば、それは世界の形を変える。
例えば「月」「渇き」という幻想基盤の影響を受けると、月光による干ばつが発生するようになる。
 
聖杯/喪失帯の王
喪失帯はその中心に、巨大な穴がある。聖杯と呼ばれてはいるが一般的な聖杯とは異なる。
これは集中した星の内海に渦巻くエネルギーであり、喪失帯を存続させるリソース源である。
いわば、一種の最果ての塔(正確には、その名残)。これが消えると喪失帯も消滅する。
喪失帯は自らを守るため、この聖杯を守護する特別な英霊「喪失帯の王」を呼ぶ。
 
以上を総括するなら、喪失帯は"焔"と呼ぶが近い。
最初のテクスチャが着火剤で、聖杯が種火の役割を担い焔となる。
霊子記録接続を通して薪がくべられるが、焔が消えればそれまでとなる。
 
 

エノキアン・アエティール

上述した喪失帯の1つ。世界各国にあった「力ある言葉」という神話テクスチャが基となっている。
全ての言葉が、人間の抱く畏怖や感情を元にした力を持つ。この力を持つ言葉を「言霊」と呼称する。
かつては力を付けすぎた言霊、『精霊(カストディアン)』によって人類が虐げられ、支配されていた。
そこに、アレイスター・クロウリーの提唱した『意志(セレマ)』の幻想基盤が混ざり、法則が変化。
現在は人間が言霊を、自らの意志を以て支配し、発展に用いている。故に、その技術力は表層すら凌ぐ。
だが、それにより生まれた対立で、現在は人間同士が対立し合っている。
 
言霊
言霊とは名の通り言葉の霊であり、力ある言葉を指す。
言葉単体で、その言葉が表す概念と同じことができる。例えば「炎」という単語だけでものが燃える、など。
その言葉が持つ力は、その言葉を認識する人間の知覚や感情に由来する。(例えば、"氷"という言葉でものを切るなどはできない)
大勢が畏れたりすればそれだけその言葉は力を持ち、それが窮まれば言葉だけで自律し、人に牙を剥くこともある。
かつてはそういった強大な言霊を『精霊』と呼び、人々は恐れていたが、今は意志によって言葉を支配している。
 
意志
言霊を支配し、己に服従させるための力。
この喪失帯では異能を行使するのに、魔力ではなく意志を消費する。
自然の摂理そのものである言霊に対し、揺るがぬ我を通すことでその言霊を支配することが可能となる。
だが、力が強い言霊を支配する場合は相応に強い意志が求められ、最悪逆に乗っ取られることもあり得る。
 
召喚術
エヴォケイション。言霊に自らの意志を分け与え、召喚獣として使役する術。
消費する意志は少なく済むが、言霊の純度が下がる為、発揮できる力は下がることが多い。
錬度が高いほどに言霊の純度を上げる事ができ、その場合の召喚獣は人間離れした姿になる。
 
契約術
インヴォケーション。言霊を自らの体内に取り込み、支配する術。
言霊の力をそのまま自身のものに出来るので、莫大な力を得れるがリスクも大きい。
少しでも隙を見せれば、内側から言霊に支配されるので強い意志の持続が必要不可欠となる。
 
言霊具
ウィッチクラフト。言霊を道具に宿して扱う術。
消費した意志に応じたリターンを得れるので、扱いやすく燃費も良い。基本流通している道具は全てこれである。
表層からの異邦人の知識により、スマホやPCや一通りの兵器まで、言霊具による模倣が可能。
また、使用者を限定することで強大なリターンを得るなど、調整や縛りも可能となる。
 
虚孔
エノキアンにおける世界の中心、聖杯のこと。
アレイスターが、それ以前の人類を支配していた最強の言霊『恐怖』を下した場所。
以前はこの地を中心に、多数の言霊が霊基を得て精霊となり、人々を苦しめた為この名が付いた。
また、この孔に触れる事でこのエノキアンに存在しない概念を"言霊"として知ることが可能になる。
 
 

勢力/種族一覧

ここでは、エノキアン・アエティールにおける勢力や種族を紹介する。
エノキアンでは、かつては人類は言霊の上位種、精霊に支配されるだけだった。
だが今は意志を以て精霊を打破し、逆に言霊を支配下に置いて発展している。
しかし、それによって無数の対立や派閥が発生し、今は人同士が争っている状態にある。
 
学園都市リル
先述した、召喚術を学ぶ若き徒が集う学舎が都市のように密集している街。
言霊に関する研究機関も連なり、エノキアンにおける中心都市の如き様相を見せる。
表向きは平等なる発展を謳っているが、その裏では激しい学力競争が繰り広げられている。
理事長であるコラプスは、ある目的の為に強い召喚者を揃えようとしているようだが……?
 
銀の星
先述した契約術を操る、言霊をその身に宿した契約者による組織。
アレイスターが死ぬ直前に、力ある30人の契約者を集めて師事した組織が発端である。
だが今は選民思想が窮まっており、平等を謳う学園都市を目の敵として小競り合いが続く。
本編から8年前、学園都市と大規模な戦争を引き起こし双方に少なくない被害が出た事で今は休戦状態。
だが、"全知の御子"が出現したことで再び動き出す。
 
言ノ葉氏族
カストディアナ・トライブ。言霊を支配するのではなく、共生を選んだ人々。
アレイスターが現れ、言霊の支配手段を確立する以前は、彼らのような7つの氏族が言霊と共生していた。
だが、力を持つ手法が確立したことで人が学園都市や銀の星に流出。現在は3つの氏族が残るのみである。
それぞれの氏族には、守護霊となる強力な言霊が1柱ずつ存在している。(消滅した4柱の行方は不明)
言霊を支配する学園都市や銀の星を嫌悪しており、スパイを潜ませているなど反旗を伺っている。
 
精霊
カストディアン。強大な信仰や畏怖を受けた言葉が、神に等しい力を得て霊基を得た存在。
このエノキアンにおいてその存在はまさしく全能であり、人類では全く歯が立たない存在だった。
"恐怖"が人類を虐げ、"裁き"がそれを防ぐという循環があったが、アレイスターによりその循環は絶たれた。
だが精霊と言う存在がいなくなったわけではなく、人類に叛逆する好機を伺い身を潜めている。
 
怪人種
フリークス。言霊によって支配され異形化した人間。
人間としての自我は消滅し、逆に言霊が自らの意志を以て、その異能を行使できるようになった存在。
基本的には人類に対して敵対的であり、学園都市や氏族の里の外でこういった異形と出会えば命はない。
契約術を無理に行使しようとした人間が、内側から言霊に食い破られた成れの果てと言われている。
……だが、召喚術を使う学園都市側の人間でも発生したと言われており、詳細は不明である。
 
異邦人
異邦人とは、表層世界からコピーされた人間の事。あるいは、普通のサーヴァントも含まれる。
エノキアンにない知識をもたらしたり、時には人知を超えた力で強大な精霊から守るなど、基本は畏怖される存在だった。
だが、人間が言霊を支配する時代となってからは、エノキアンにない知識をもたらす彼らは、一種の"資源"とする見方が強い。
学園都市や銀の星ならば、余裕のある資源で手厚くもてなされるだろう。だが、力に飢えている者らに捕まれば──────。
 
契言霊
テスタメント・サーヴァント。言霊と英霊が融合したもの。
英霊側が足りない霊基を補うために言霊を取り込んだものや、逆に言霊が自意識や霊基を得るために英霊と合意・融和したものもいる。
そういった英霊は一側面が強く強調されたり、本来持ち得ぬスキルや宝具を獲得したりなどする。霊基が大きく変質することもある。