魔術師戦とは?
聖杯戦争TRPGの亜種ルールです。
サーヴァントと魔術師によるタッグではなく、魔術師同士での戦いを想定しています。
ただし基本的な進行のルールは然程変わりません。
またPCはルールに則っており且つGMの許可が下りれば魔術師でなくとも構いません。
キャラシート作成
初期の英雄点は20点となります。
代わりに、これを補う為の『魔術基盤』を3点は保有しています。
この魔術基盤をパラメータ、スキル、リソース(令呪に該当)のいずれかに振り分ける形となります。
魔術基盤をパラメーターに使用する場合は5点として換算します。
またリソースは一点につき一つ入手出来ます。
リソース
聖杯戦争TRPGにおける令呪に該当します。ただし得る為には魔術基盤を消費する必要があります。
リソースは以下の効果とします。
・ダイスを1度振り直す。この時に補正値を得ることができる場合、補正値2を追加で得ることができる。
・自分の任意の判定に5までの任意の数値の補正値を与える。
・自陣営の行動時、自分のHPを30回復する。
・遭遇フェイズ時に逃走判定を無視して逃走する。
(逃走判定を行った後の場合、既に交戦フェイズに入っているのでこの効果は使えません。)
スキル
スキルは英雄点を1~3点、または魔術基盤を割り振ることで習得出来ます。
1~3点のスキルは単純に補正値を取得する事にのみ使用出来ます。
得られる補正値は使用した英雄点+2点を各行動に割り振る事が出来ます。
ただし、一つのスキルにより各行動ごとにより得られる補正値は最大値で3点までとなります。
例えば3点のスキルを使用する場合、3+2の合計5点を3:2点や3:1:1等、各行動に分配しなければなりません。
魔術基盤のスキルは“補正値を得る事を除いた”スキルを取得出来ます。ただし陣地等一部例外もあります。
(魔術基盤スキル例)
スキル名 | 効果 |
気配感知 | 移動フェイズで任意の1エリアに他のマスターがいるか、誰がいるかを知る事が出来る。 |
陣地作成 | 移動フェイズに現在地のエリアで陣地を作成出来る。陣地内では特定の判定3つに補正値3を得る。 |
狂化 | 特定の判定2つに補正値3を得る。 |
使い魔 | 英雄点10点スキル枠1の使い魔を1体召喚出来る。 |
気配遮断 | 交戦フェイズ中に相手前衛に対し、奇襲攻撃を行える。 |
天性の肉体 | 最大HPを20増やす。ダイスのマイナス補正を受けない。 |
宗和の心得 | 物理攻撃時、相手の英雄点を使用して習得したスキルを無効にする。 |
黄金律 | 交戦フェイズ中に2回まで、任意のダイスの面数を1増やす。 |
医術 | 移動フェイズ開始時、自陣営1体のHPを5D6回復する。 |
能力看破 | 相手の容姿を確認した時点でキャラシートを閲覧できる。 |
陣地系スキル、および使い魔系スキルは奥義と併せて1つしか習得できません。
また、英雄点を増やすスキルはいかなる形(乗騎に与える)であっても習得できません。
・スキル強化 魔術基盤を消費する事でスキルを強化する事が可能です。 ただし得られる補正値の最大値は変わらず3までです。 3点まで消費する補正値を得るスキルに消費した場合、魔術基盤1点につき補正値を5点振り分けられます。 基盤を消費するスキルの場合、基本効果に加えてもう一つ3点消費の補正値スキルを得ます。 陣地作成は補正値が得られる行動を2つ追加、使い魔はスキル枠増設か英雄点を5点追加出来ます。 またデメリットを持つ事でスキルを強化出来る場合もあります。要GM相談。
奥義
聖杯戦争TRPGにおける宝具に該当します。
習得可能数は3つまで取得可能ですが、習得時に奥義1つにつき英雄点を2点使用します。
奥義はリソースを使用する事で使用出来ます。
使用回数制限はありませんが、一度の交戦フェイズで1回までしか使えません。
得られる補正値の最大は5点まで。
基本的に単純な効果1つでリソースを1点消費、強い効果で2点以上消費します。
また陣地作成、及び使い魔も奥義で取得出来ます。
奥義によりこれを得る場合、得られる補正値は最大で5点となりますが、その戦闘が終了すると強制的に消滅します。
使い魔の場合、英雄点15にスキル枠を2つ持つ事が出来ますが、その戦闘が終了すると強制的に消滅します。
陣地の場合、戦闘中に作成出来る他に陣地内では任意の行動二つに補正値5を得ることが出来ます。
能力看破
聖杯戦争TRPGにおける真名看破に相当します。
容姿を確認後、今回は以下の情報のどれか取得した時点でGMに申請すればキャラシートを閲覧出来ます。
・奥義が一つ以上判明する。
・パラメーターを4つ以上看破する
(筋力、耐久、魔力、敏捷などから4つを選び推定値と共にGMへ囁き正解の合否を待ちます)
・幸運値で六面ダイスを振り、対象の看破値(幸運×6)以上の数値を出す
(対象の幸運値は非公開ですのでダイスロール後にGMが看破値の突破を伝えます)
能力看破が可能なのは真名看破と同様1ターンに一度です。
回復フェイズ
そのターン中、遭遇・戦闘フェイズが発生しなかった場合、回復フェイズが発生します。
回復フェイズではHPを3d6点で回復するか、リソースは1点だけ回復出来ます。
セッションによっては霊地への移動、前のターンから移動しない等のフェイズ移行条件が追加される事もあります。
キャラクター作成例
【名前】衛宮士郎
【容姿】赤い髪を持った少年。
【英雄点】20点:ステータス13点、スキル5点、奥義2点
【リソース】3/3点
【HP】15/15
【筋力】D:2
【耐久】C:3
【敏捷】C:3
【魔力】B:4
【幸運】E:1
【スキル1】投影魔術:3点/物理攻撃時補正値3を得る。物理防御時、補正値2を得る。
【スキル2】心眼:1点/物理防御時、補正値1を得る。先手判定時、補正値2を得る。
【スキル3】聖剣の鞘:1点/物理防御時、補正値1を得る。魔術防御時、補正値2を得る。
【奥義】無限の剣製
【使用リソース】3
【ランク・種別】E~A++・固有結界
【効果】移動、または遭遇フェイズ中に使用を宣言する事で相手の陣地を破壊し、
物理攻撃と物理防御と魔術防御と先手判定時に補正値5を得る陣地を作成する。
この陣地が存在している間、物理攻撃時、補正値-2し敵前衛全体に対して攻撃する事が出来る。
戦闘終了後、この奥義により作られた陣地は破壊される。
【その他】魔術師見習いの少年。養父の影響で、「正義の味方」になることを本気で志している。
【解説】奥義一点集中のキャラクターシート。耐えて殴り返すことがコンセプト。
リソースはそれぞれ、【陣地作成(先手&魔術防御時、補正値5)】、
【陣地内での物理攻撃時&物理防御時、補正値5】、
【敵陣営の陣地破壊と陣地内での全体攻撃効果】のコストとして振られている。
【名前】遠坂凛
【容姿】黒髪ツインテールの少女。
【英雄点】20点:ステータス13点、スキル5点、奥義2点
【リソース】2/2
【HP】10/10
【筋力】D:2
【耐久】D:2
【敏捷】D:2
【魔力】A+:6
【幸運】D:2
【スキル1】宝石魔術:2/魔術攻撃時、補正値2を得る。魔術防御時、補正値2を得る。
【スキル2】身体強化:2/物理攻撃と物理防御時、補正値2を得る。
【スキル3】陣地作成:基盤/移動フェイズに魔術攻撃と物理防御と魔術防御時、補正値3を得る陣地を作成出来る。
【奥義】宝石剣ゼルレッチ
【使用リソース】1
【効果】魔術攻撃時、補正値5を得る。宝具使用後、陣地破壊が発生する。
【その他】冬木の管理者・遠坂の六代目継承者。
【解説】スキル特化のキャラクターシート。
条件を整えた時の瞬間火力を用いれば一撃で相手を打破出来る可能性を持つ。
またそれ以外にもリソースを使用した瞬間的なバフで状況を変える事も可能である。
【名前】間桐桜
【容姿】紫色の長い髪を持った少女。
【英雄点】20点:ステータス14点、スキル4点、奥義2点
【リソース】1/1点
【HP】15/15
【筋力】E:1
【耐久】C:3
【敏捷】E:1
【魔力】A:5
【幸運】B:4
【スキル1】使い魔:基盤×2/英雄点15点スキル枠1の使い魔「影」を召喚する
【スキル2】虚数魔術:3/魔術攻撃時、補正値3を得る。物理防御時、補正値2を得る。
【スキル3】暗殺帳:1/魔術攻撃時、補正値3を得る。
【奥義】おなかがすきました
【使用リソース】1
【効果】任意のタイミングで使用できる。消滅した乗騎を復活させる。
【その他】遠坂家の次女として生まれたが、間桐の家に養子に出された。
【名前】影
【英雄点】10+5点
【容姿】赤い縦縞の入った黒く薄い影。
【その他】虚数によって編まれた桜の使い魔。
【HP】10/10
【筋力】E:1
【耐久】D:2
【敏捷】A+:6
【魔力】B:4
【幸運】E:1
【スキル】威圧:1:先行判定時、補正値3を得る。
【解説】使い魔を使用したい人向けのキャラクターシート。
使い魔で先手を取ってスキルと援護を使う事が主な戦法となる。マスターが非力なので注意。
【名前】バゼット・フラガ・マクレミッツ
【容姿】男物のスーツに身を包んだ男装の麗人。
【英雄点】25点(魔術基盤1点消費):ステータス19点、スキル4点、奥義2点
【リソース】1/1
【HP】20/20
【筋力】A+:6
【耐久】B:4
【敏捷】A:5
【魔力】C:3
【幸運】E:1
【スキル1】ルーン強化:2/物理攻撃と物理防御時、補正値2を得る。
【スキル2】ルーン魔術:2/物理攻撃と魔術防御時、補正値2を得る。
【スキル3】蘇生魔術:基盤/HPが0になった時、1度だけHP1で耐える。
【奥義】斬り抉る戦神の剣(フラガラック)
【使用リソース】1
【ランク・種別】D~C・対人宝具
【効果】物理攻撃時、補正値5を得る。
相手が攻撃を伴う奥義を使用した時、行動順を無視して自分の物理攻撃を行う事が出来る。
反撃への使用時、味方陣営は援護出来ず、また使用後に次の自分の手番をスキップする。
【その他】戦闘特化の武闘派魔術師。「封印指定の執行者」
【解説】もはやただのサーヴァントなキャラクターシート。
魔術基盤をステータスと奥義に使用した。スキルも補正値&補正値&ガッツと脳筋仕様。
宝具も強力。
【名前】衛宮切嗣
【容姿】長いコートを着た無精髭の日本人。
【英雄点】20点:ステータス16点、スキル2点、宝具2点
【リソース】1/1
【HP】15/15
【筋力】B:4
【耐久】C:3
【敏捷】A:5
【魔力】C:3
【幸運】E:1
【スキル1】気配感知:基盤/移動フェイズで任意の1エリアに他のマスターがいるか、誰がいるかを知る事が出来る。
【スキル2】固有時制御:1+基盤/物理攻撃と先手判定時、補正値3を得る。
【スキル3】射撃:1/物理攻撃時、補正値3を得る。
【奥義】起源弾
【使用リソース】1
【効果】物理攻撃時、補正値5を得る。
相手が防御時にスキル、または奥義を使用した場合、それをセッション終了まで封印する。
【その他】衛宮士郎の父親代わりにして、第四次聖杯戦争の最終勝者。「魔術師殺し」
【解説】高いスピードで先手を取り、奥義で相手にスキル封印を受けるか、死ぬかの二択を強いる先手必勝型。
ただしその性質上、相手に先手を取られると弱い。リソースも少ないので立て直しも効きにくい。
【名前】
【容姿】
【英雄点】20点:ステータス点、スキル点、宝具点
【リソース】/
【HP】/
【筋力】:
【耐久】:
【敏捷】:
【魔力】:
【幸運】:
【スキル1】:/
【スキル2】:/
【スキル3】:/
【奥義】
【使用リソース】
【ランク・種別】
【効果】
【その他】
ルール修正案
黒無あきです。
新しくセッションをするにあたり幾つかルールの修正を行いたいと思っておりまして、幾つか草案を用意しております。
ご意見等頂けると幸いです。
・クラススキルの実装
職業、種族に対応した強力なスキルを最大一つまで所持可能とします。
以下にその例を提示します。(スキル名は変更可能です)
スキル名 | コスト | 効果 |
異能者 | 基盤1 | 特定の判定時、補正値5を得る。 |
混血 | 基盤1 | 英雄点10点を得る。 |
聖職者 | 基盤1 | 混血を所持する対象への特定の判定4つに補正値5を得る。 |
・補正値スキルの仕様変更
補正値を5点まで習得可能とします。ただしその代わりに+2点のボーナスや補正値+基盤のスキル強化を廃止します。
その場合は上記の異能者スキル等魔術基盤を使用したスキルを以下の効果に変更します。
スキル名 | コスト | 効果 |
異能者 | 5点 | 奥義で得られる補正値が10以下になる。英雄点5を得る。 |
陣地作成 | 基盤1 | 移動フェイズに現在地のエリアで陣地を作成出来る。陣地内では特定の判定3つに補正値5を得る。 |
狂化 | 基盤1 | 特定の判定2つに補正値5を得る。 |
・スキル名はGMに言っていただければ自由に変更可能です。 |
その他のルールは現行の通常ルールに準じます。不明点、修正意見等あればコメントにどうぞ