キャラクター/【プレジデント神羅】

Last-modified: 2024-03-08 (金) 17:59:50

FF7

スタート時の悪役である神羅社長。世界のエネルギー市場を牛耳っている。
ゲーム序盤に少し登場するだけでストーリーに影響を与えるような事をする訳でもなく、ルーファウス登場前の引き立て役と言わんばかりにあっさりと殺される上に、その後話題に上がることも無く忘れ去られる不遇な人。死因はジェノバによる刺殺。


アルティマニアオメガ小説「星を巡る乙女」では、死んだ後でも生前の後悔や反省も無く、遭遇したエアリスに自身の正当性やら思想を高らかに語った直後、星の体内にいるセフィロスに飲み込まれ、うめき声を上げながら消滅した。

  • この小説は著者ベニー松山の二次創作であり、公式設定ではない。

小説によれば一企業を世界を牛耳る大企業にまでのし上げた人生に何の悔いも無いらしい。色々やった悪事にも何の反省も無い。


なんとも立場そのままな名前だが本名かどうかが気になる所。

  • 部下のはずのリーブから「プレジデント」とそのまま呼ばれているあたり、本名ではなさそう。
  • なお「president」という英単語は、組織や団体の長を意味する。一般的には「大統領」に使われるが、そのほか会長・社長・学長・総長・総裁・党首・議長・主席等にも用いられる。
  • 息子はしっかり名前なのになぜこいつは肩書きなのだろうか。

やり方としては、刃向かう者は容赦なく抹殺していきながらも、豊富な資金と権力でメディアには善人の顔を通し、一般市民には良き社長として受け入れられている。
これを利用して、ミッドガル七番街プレート落下の大惨事の責任もアバランチになすりつけ、神羅は被害に遭った住民の救助に全力を尽くしたとアピールした。
息子のルーファウスはこのやり方を「金がかかりすぎる」と批判している。

  • ただ、スラムの住人たちはその辺りの黒さを知っているようで、プレジデント(というか神羅)の事を快く思っていない人も多い。
    プレート落下がアバランチの仕業だと報道された際も「神羅の仕業だ」といった人もいた。

ガストラ皇帝→プレジデント神羅→デリング大統領ブラネ女王皇帝イドラと受け継がれる、
権勢の限りを振るうも、物語中盤までにはラスボスの噛ませ犬にされて退場する道化役の系譜の一人。
こうして並べてみると、少なくとも戦闘シーンまでは持ち込めたガストラ皇帝がいかに頑張ったかがよくわかる。

  • ストーリー的にはブラネ女王のほうが頑張ってるようにも見えるが、その分最期も悲惨……。
  • この位置づけでは、Tの教皇フューネラルや10のキノック老師も結構当てはまる。
    特に教皇は前から後ろから容赦なくブッ刺され、見ているほうまで痛い。
    • 皇帝・社長・大統領・女王・老師・教皇、やたらお偉いさんがこの位置づけだが、偉くなければ権力も振るえないし、村人A的な奴が噛ませ犬にされても映えないので当然と言える。役職的に言うとその中で「社長」と言うのは若干見劣りするような気がしないでもない。
      FF7界を代表する大企業の社長なので権力的には相当なものなんだが。
    • ガストラやブラネ以外にも国家元首はいたし、デリング以外の大統領もいた。
      しかしプレジデントだけは他に自身と同等の地位を持つ人間が世界中のどこにも存在せず神羅の独占状態。
      ある意味「世界征服」に最も近づいたキャラといえる。
      さらに、親の地盤を継いだわけでもなく、一代でここまで築き上げたのだとすれば、一番の実力者かもしれない。
    • 神羅は一企業でありながら一国家であるウータイと戦争して打ち破っているので、国家元首並み(それも大国レベル)の権力者なのは間違いないと思われ他作品の権力者たちと負けず劣らずの地位であろう。

FF7R

CV:若山弦蔵
初出は、ハイデッカーから、壱番魔晄炉への侵入報告を受けた際に登場する。
神羅ビルの展示ブースの一角にプレジデントのブースが追加された。
前身の神羅製作所の看板やプレジデントの青年期の写真が展示されている。当時の神羅製作所は社員30人程度の町工場のようであり、原作および本作のような巨大企業に成長したのは、やはり魔晄の発見とそれを活用・転用する技術を開発したことが直接の原因であるようだ。
またプレジデント本人の写真は、こちらもやはり息子と瓜二つ。


原作同様、あるいはそれ以上に、現在のミッドガルへの興味をなくしている様子がうかがえる。
アバランチの各魔晄炉への爆破テロも、最終的には彼がハイデッカーに指示を出し被害を拡大化させている。
重役会議での七番街復興については原作同様そっけなかったが、金の亡者なりにミッドガルへの執着と支配欲が垣間見える施策を他に打ち出していた原作に対し、
ミッドガルの議題を「暗い話題は結構」と一蹴し、以降ネオ・ミッドガルの議題しか取り合わなかった。


クラウド一行が保管容器から脱出したジェノバの血を追って、社長室に辿り着いた際には、なぜか外でぶら下がっていて落ちそうになっていた。

  • セフィロスに追われていたのか、あるいはクラウド対ルーファウス戦の後のルーファウスのやり取りが全てを物語っているのか。

懸命に命乞いし、バレットがその後掬い上げると、怯えながら室内に逃げ戻るが、そこで態度が一変、バレットのアバランチの名誉回復の要求を一蹴し、デスクの中に隠し持っていた金色の拳銃を向ける、という恩を仇で返す小物ぶりを発揮する。が、使う間も無くセフィロス(に擬態したジェノバ)に背後から突き刺されそのまま絶命した。

  • 仮にバレットの義手のマシンガンより早く撃てたとしても、良くて相撃ちと言った所か。
  • 情けなく命乞いしておきながらあっさり掌を返したり、神羅を糾弾するバレットに対して「魔晄を浪費しているのは我々ではなく庶民」と居直るなど原作以上にふてぶてしい印象。
    • 原作では成金社長の様な印象の強い場面が多かったが、こちらでは冷酷な人物としての場面が多く、原作よりは大物然とした印象もある。七番プレート落下に反対するリーブに「腹を括りたまえ」と言い放ったり、七番街の被害報告に関しても「暗いニュースは結構」と一蹴。宝条に対しても「母親の二の舞は許さんぞ」と圧力をかけている。
    • 市民に責任転嫁する様はこの言葉を彷彿とさせる。
  • 突きつけた拳銃は多分ゴールドメッキの自動拳銃。銃の種類は不明。プレジデントの特注品なのかこれも神羅製なのか、フレームには「Shinra」の刻印がある。

バレットに対しては彼が「星の命」ではなく、「神羅への復讐」を真意としている事に感づいている節がある。
最後のやり取りでもバレットが「神羅崩壊後の、魔晄無き世のビジョン」に対して何の展望も持っていない事を突きつけ、「いつか来るかもしれない破滅を回避したと主張しても市民は惨めな生活を受け入れない」、「正義の執行者気取りは、さぞ楽しいだろう」と嘲りを込めて、批判している。
善悪はともかく魔晄で世界経済を回している以上、バレットの行為もまた、神羅同様に自身の目的のために大多数の人々に「痛みを強いる」行為であることは事実と言えるだろう。

  • セフィロス撃破後のバレットがエネルギー開発に奔走しているのはこういった声を無視せず償おうとしている証左だろう。
  • バレットとの問答では割と正論を言っているのだが、自分の悪行を指摘されると悪びれもせずに開き直るためやはり悪党の部類であることを実感させられる。

最後の問いでもバレットからの「アンタの正義はなんだ?」との言葉に「すぐゴミになる包み紙などいらん」と断言し、「重要なのは決断と実行」と続き、「好機はまず掴め、邪魔者は即座に排除、やれることは躊躇なく」と語る。
彼自身は神羅を発展させることには興味はなく、神羅を更に発展させていく過程にやりがいを感じているという事だろう。

  • 「すぐゴミになる包み紙」とは金ではなく「正義」か。
    • ネオ・ミッドガルの概念や、七番街プレート落下の顛末を鑑みると、「すぐゴミになる包み紙」は「現行のミッドガル」とも解釈できる。
  • その点は旧版で神羅カンパニーを率いてメテオやセフィロスの対策に奔走したルーファウスの事を「社長にとってはただの勝ち負けの問題」と評した神羅兵がいたが、プレジデントも神羅の発展の有無は同一の認識なのだろう。やっぱり、この二人は親子だと実感させられる。
  • だがそのような思考を持つのは自分だけではないという結論に至らなかった事がこのバカの敗因の一つであろう。
  • このセリフと共に彼は威勢よく銃を引き抜くのだが、相手は複数人で武装された集団。どう見ても分が悪い状況で援軍を待たずに実力行使に出るあたり、状況が状況だが思慮に欠けていたと言わざるを得ない。
    現にバレットはたじろぐことなく銃口を向け返している。
  • 旧版で七番プレートを落下させるなどの巨大損失を出しても各地の魔晄料金を15%も値上げしていた事から損失や利益も計算に入れていた描写だったが、本作ではこのやり取りにより「そもそも損害・損失を全く気にしていない」というある意味ノーガード戦法という、とんでもない経営姿勢だったことが判明。世界最大の経営者としてはどうなんだ? とツッコみを入れたくなるが、それゆえに全く手段を択ばないある意味柔軟な思考が可能だったようだ。
    • 本人も完成された素材であったミッドガルには見切りを付けていたようで、新たな世界を動かすプロセスとしてネオ・ミッドガル計画を進めていた印象が強い。
  • つまり彼としては「自分が推し進める事業の成功」が最大の目的であり、成功させた事業による作品のその後についてはあまり愛着がなく、それどころか「新規事業の邪魔になるなら昔の作品など壊してしまえ」という中々にイカれた企画者なのである。

リバースでも度々言及されている。七番プレート落下を阻止しようとしていたリーブに、七番街崩壊はネオ・ミッドガル計画の一部であると話していた模様だが、どのような意図だったのかは明言されない。ただ、ルーファウス曰く「歳をとって焦った」事が動機にあった模様である。

BCFF7

2章から登場。
こちらが護衛するのだが急がなきゃならないのに足は遅いわ、せっかく会場に到着したのに護衛を一般兵だけにしたらフヒトに襲撃されて死の一歩手前になったりするわ、アバランチに好き勝手やられても対策は部下任せだわと正直かなり無能に描かれている。
力はあるのにうまくそれを使いこなせていないといった感じか。


だがルーファウスが社長の座を狙っていることを悟っていたりそれを理解した上でいずれ譲る旨の発言をしていたりと若干親バカ。本当に息子は親不孝者だ。

  • FF7では父親嫌いと父親不在の二択か、その両方のパターンが多い。
    製作者は父親と喧嘩でもしたんだろうか…。

襲撃にあっても堂々と演説したり、ヴェルドの脅迫じみた要求にも冷静に応じてくれる等、一応大物らしくも見えるところもある。が、やはり上記のように間が抜けていて小物臭が漂う。
やたらとセフィロスを出撃させたがり、ルーファウスやヴェルドに諌められる始末。

  • ルーファウスがセフィロス出撃を止めたのは、アバランチと手を組んでいたためだったりする。
    神羅社長の座を狙いながらも、神羅の兵士や社員を敵に襲わせたりしているルーファウスと、
    市民の犠牲を考えず、自分の都合でプレート落下させた社長と、親子そっくりだと思う。

CCFF7

隠し子がいる。

  • 彼の母親を捨てたらしく、そのことで恨まれている。
    • 小説「FF7外伝 TURKS THE Kids Are Alright」の主人公もまたプレジデントの隠し子の一人。どうやら秘書課の女性を中心に関係を持っていた模様。
      • これだけの権力と金があれば女と隠し子はいることが当たり前とも言えるのだろう。しかし、恨まれないように、あるいは自身や会社への害がないように、愛人や隠し子らの生活を保護し、同時にアバランチなどには関わらせないように密かに監視させるぐらいのことはできるだろうに。江戸の大奥レベルのことだって密かにできてもおかしくはない社会的な力があるのだから。プレジデントの人間性欠如の現われであると同時に、能力的な詰めの甘さの現われのような気がする。