正体不明の映像記録

Last-modified: 2024-02-12 (月) 13:38:19

※ネタバレ注意!
ここはストーリーのネタバレと編集者の主観に基づく考察があります。
ストーリーの見方が変わる可能性もあります。
まずは自身で正体不明の映像記録を見て下さい。考察についてはこういう意見もある、という程度にお読みください。

 

正体不明の映像記録

Episode1~10の動画。
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正体不明の映像記録はメインストーリーにある隠し部屋で手に入る。
内容は一見不可解だが、ストーリーの根幹に関係する記録と考えられる。
軌道エレベーター記録室の記録とも関連があるので、そちらも合わせて読んでおきたい。

Episode 1

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書き起こし

ちょっとした刺激にも、水風船のように伸びるあなたの肺。
毎日毎日、具合が悪いと騒ぐ家族にうんざりしているそこのあなた!
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考察

「マスクコング」の広告の記録。インヴェーダーと似たマスクを被った親子が登場している。
「肺が水風船のように伸びる」疫病が襲っているようだ。「平均寿命27歳も夢ではない」ということからも、終末世界ということがうかがえる。
疫病の原因はガーディアンテイルズの世界でも登場するL-バクテリア。
また、このCMを提供しているのはカマゾン。カマゾンはケイデンが世界を救ったA.H.0年にカマエルが設立した企業。
ガーディアンテイルズの世界と同じ世界の出来事かどうかはまだ判断できない。

ワールド13ネタバレ

ワールド13ネタバレ

「水風船のように伸びる」といえば、ワールド11のベスを思い出す方は多いのではないだろうか。
ベスはインヴェーダーとして地球からやってきた「エリザベス」という人間(ワールド13より)。
地球人がL-バクテリアに感染した場合の典型的な症状なのかもしれない。

 

Episode 2

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書き起こし

司会者
「みなさーん、こんばんはー。良い夜を過ごしてますかー?」

(湧き上がる観客)

司会者
「分かった、分かったから。皆さん落ち着いてください。そこのお姉さん!ご声援ありがとう!
さて、どうして皆さんがこんなに盛り上がっているのかといいますと――
テティス星です!信じられないことですが、今こうして目の前に存在しているのです!
私たちが知る、他のどの星よりも地球に似ている惑星です。目と鼻の先にある星なのに、私たちは何故、気づかなかったのでしょうか。
これまで行ってきた宇宙開発とはなんだったのでしょうか!
もうMASAの方々は、その技術をバーチャル彼女制作に注力させてはどうですか?
だって、テティス星も見つけられない人の相手をしてくれる現実の女性なんて一人もいないでしょうから。
そんなテティス星を発見した変人にして億万長者の???氏です。
本日の午後! ???氏はテティス移住計画を発表!その志願者を募集しています!
???氏は生き急ぎすぎではないでしょうか。私、ずっとニュースを追いかけているのに、追いつけないんですよ!
ではこの件について、識者の方の意見を聞いてみましょう。今日のゲストは……」
ゲスト
「こんにちはぁぁぁぁ!皆さん!!」
司会者
「えーと、オリンピック、短距離リレーの金メダリストのラナ選手です。ちょっと、段取り守って下さいよ!?」
ゲスト
「稲妻は止まることはない!ライトニングカウンターは宇宙にも鳴り響くことになるわ!」
司会者
「……ちょっと待ってください。まさか……?」
ゲスト
「テティス開拓プロジェクトの志願書を出してきたの!10点満点中、12点の志願書をね!」
司会者
「うわあ、それ聞いてませんよ……。頭がクラクラしてきた、収録終わったら頭痛薬飲まなきゃ……
えー、それでは皆さん。CMの後、宇宙を駆けるラナ選手とお話してみたいと思います」
ゲスト
「CMも稲妻のように!速く!終わらせちゃってね!」

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考察

地球の目と鼻の先に「テティス星」があるのを???氏が発見したようだが、それまで宇宙開発を続けて見つからなかったことを考えると、テティスは地球の前に突如現れた可能性が高い。
???氏はテティスを発見してすぐに移住計画を発表し、志願者を募集している。個人がそれほど急いで計画する必要はあるだろうか?
彼はテティスの出現を予め知っており、この後の事態まで計算して何らかの組織と計画した可能性も考えられる。

ゲストはラナ。ガーディアンテイルズの世界のラナに特徴的な角がない。あちらはオリンピックを優勝していなければ、テティス移住計画なども無いだろう。
この世界はガーディアンのいる世界とは別の世界、あるいは別の世界線であることは確実とみてよさそうだ。

 

Episode 3

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書き起こし

責任者
「惑星テティスの大気成分、気圧、温度などの基本的な環境は、すでに無人探査機による検証が完了しています。
プロジェクトの次のステップは、13名のスタッフを最も安全に往復出来る船に乗せて送り、1年間の探査をすることです。
本当にテティスが人類が暮らすのに適した場所なのか、人類の13人のチャンピオンが慎重に検証してくれるでしょう。
私の隣に立っている勇敢な女性は、20歳にしてカーネギーメロンでロボット工学プログラムの博士号を取得しました。さらに26歳の時にはスタンフォードでテニュアが認められています。
探査チーム、最初のメンバー。マリアン・トロイ教授です」
博士
「マリアン・トロイです。人類の進歩の最前線に立つことができて光栄です」
記者
「Dr.トロイ。人類の最前線に立つ、とおっしゃった貴方にちょっとした疑問があります。
貴方は、その小柄な体で厳しい開拓環境に耐えられるのでしょうか?」
博士
「ハハハ、それはいい質問ですね」
責任者
「あ……あの……Dr.トロイとのQ&Aは、別途書面で……」
博士
「ハハハ、うちの主任は心配性ですね。
私の専攻はロボット工学です。私の役割は自分の腕力を使って開拓に参加することではありません。
スタッフが現場で最も安全かつ快適に働けるように、自動化した装置を設置し、
機器のAIが私たちの仕事に応じて進化、適応できるよう開発するのが仕事です。
この場でそんなつまらない質問をするような文系バカに比べれば、数百倍は役に立つと思いません?」
記者
「え?」
責任者
「あ……!今の発言はドクター個人の意見であり、???財団の公式立場とはなんの関係も……」
記者
「ドクター!今のその発言は、スタッフたちの教育水準を反映するものとして受け止めてもいいですか?」
博士
「あなたのいう教育水準とやらをしかとお見せしますから研究室に来られてはどうでしょう?ああ、もちろん遺書をお忘れなく」
責任者
「記者会見はここまでです!今後の質問は、???財団報道官を通してください!」

考察

とある記者会見の記録。
カーネギーメロン」「スタンフォード」という実在の大学名が出てくることから、この舞台は地球と考えられる。
ガーディアンテイルズの世界で実在の地名が出たのはキャサリンの「カナダ」のみ。キャサリンは死んでから転生して「異世界」から「ファンタジー世界」へやってきたと書かれている。

テティスの探査には「13人のチャンピオン」が選ばれる。これはもちろんガーディアンテイルズのチャンピオンと同じ人数だ。
最初に選ばれたマリアン・トロイ教授26歳でテニュアを取得した。「27歳も夢ではない」と宣伝していたEpisode 1よりも前の時代の記録だと推測できる。
マリアン・トロイ教授はガーディアンテイルズのチャンピオンのひとりマリアンと似た容姿と性格をしているが、特徴的な獣耳は生えていない。
身長を揶揄するような質問を受けていることからも、この世界にティタン族は存在していないようだ。

 

Episode 4

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書き起こし

リポーター
「ケイデン3号がテティス探査のために出発してから6ヶ月。
人類の中でも特に勇敢な13人のチャンピオンたちが、新世界に最初の一歩を踏み出そうとしています。
こんにちは、リンダ・ロバーツです。ケイデン3号がテティス着陸を目前に控えたまさにこの瞬間。
私はこちら、???財団のプロジェクト管制室に来ています。
長い時間、この瞬間のために働いてきた情熱的なエンジニアは何を思っているのでしょうか――」
エンジニア
「これが終われば、ついに家に帰れるぞ……!」
リポーター
「人類の輝かしい未来の陰には、社会の暗い一面も見え隠れするようです。
あっ!ケイデン3号がテティス大気圏に突入するようです。
管制塔も緊張が張り詰めています。人類の偉大な一歩、皆様とこの瞬間を共にすることができて……」

(映像が乱れる)

リポーター
「えっと、通信に何か問題でも発生したんでしょうか。
ハハハ、さっきのエンジニアさん。今日も家に帰れなさそうですね……」

(再び映像が乱れる)

リポーター
「……こっ、これは大丈夫なんでしょうか……?管制室の雰囲気が、緊迫したものに……」

(映像が乱れて、ケイデン3号が消える)

リポーター
「えっ……?」

No.3
「ああ、このポンコツ、まただよ……
お?あ、動いたかな。
地球、聞こえますか?地球?
テティス探査隊。Day 1。全員無事です!」

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考察

探索船のテティス星着陸直前の記録。
テティスの大気圏に突入した瞬間、ノイズが走りケイデン3号は消失した。
テティスの大気には観測不能な磁場のようなものがあり、それに触れて別の世界へと移転した可能性がある。
同じような異世界からの移転という現象は短編「ダイの大冒険」でも発生していたが、これと同一の現象かどうかは不明。
移住船にケイデンの名が冠されていることから、この世界にもケイデンは存在し、英雄視されているようだ。
もしくはプロジェクトの関係者の名前を冠している可能性もある。
余談だが、リポーターのリンダ・ロバーツはガーディアンテイルズのリンダと似た容姿をしている。

地球からの視点では消失したようだが、ケイデン3号は無事テティスに着陸したようだ。
No.3は髪型から推察するにココだろう。(日本版とは見た目がかなり違うが、海外版のココと非常によく似ている。)
マリアンとは違い、こちらは獣耳が生えている。イヌイットは存在しているようだ。
もっとも、このココはシバリング山脈のココとは全く異なる純真無垢な笑顔を見せているので別人かもしれない。
同一人物だとすれば、シバリング山脈には人間を闇に堕とす効果があるのだろうか…。


Episode 5

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書き起こし

(映像が暗い)

No.4
「探査ログ #21. Day 37
テティスは地球のような炭素ベースの生態系を形成している。

(映像が明るくなる)

これはすでに偵察機を通じた大気成分の分析で推測できた。
でも本当に驚くべきことは、構造の類似性だ。
バクテリアから哺乳類まで。ここに存在するすべての有機生命体の種や生態系は、地球のそれと97%以上類似している。
残りの3%の違いは……ここに人間がいないことに起因している。
まるで「地球に人類がいなかったら」という仮説をもとに、誰かが作ったのではないかと思うほどだ。
まあ、科学的な考察は別にして、結論から言えばここは楽園のようなものだろう。
汚染されていない、資源豊かな未開封の地球という感じだ。
これは、良い知らせだろう。
ところで、支援チームはいつ到着するの?ETAからもう1ヶ月以上過ぎている。
人類最高の知能が他の惑星に行ってしまったのだから、悲しくて恐ろしくて仕事が手につかないのだろうな、うん。
その点においては、私も責任を痛感するよ。
しかしピザ配達も40分を超えると無料だよ。お願いだからあなたたちがピザ配達人よりは利口だということを証明してほしい。
あ、そしてアメリカ合衆国大統領にメッセージを伝えて。
私が帰るまで『スターフォース』の次のエピソードの封切りは禁止だ。
私はネタバレが嫌いなんだ」

考察

着陸してから1ヶ月近くが経った時点の記録。
No.4はソヒと容姿が似ている。地球のココと違い気の強い性格も変わらない。背景で探索している二人はココとマービンだろうか。
背景には樹木や爬虫類が映っている。No.4の言う通り、テティスの環境はほとんど地球の環境と類似しているようだ。
ここが「人類がいなかった」地球だとすると、人類が誕生しなかったか、あるいは滅びたのだろうか。
テティス星は地球とは異なる世界、あるいは異なる世界線の地球という説が有力かもしれない。

支援チームが到着していないことから、地球ではケイデン3号の消失に対応できていないと予想される。
ここでは「アメリカ合衆国」が出てくる。キャサリンの「カナダ」に続いて現実の国名が出てきたあたり、舞台はキャサリンのいた世界の可能性がある。


Episode 6

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書き起こし

(映像が暗い)
No.2
「みんな集まった?Day 371、定例会議を始めよう。

(映像が明るくなる)

今日の議題は……私たち13人の地球帰還について。
テティスに到着してから12カ月、我々は地球から何の連絡も支援も受けていない。
持ってきた資源もそろそろ限界ね」
No.4
「私が何度も言ったじゃないか!地球からは誰も来ない。私たちが自力で帰らなければならない!」
No.5
「だが、それは地球とテティスとの航路に問題が発生しているということを意味する。帰れるのか?
ケイデン3号にはそれほど燃料が残っていない……航海中に問題でも起きたら、俺たちは終わりだ」
No.3
「私はここで死にたくない。トラブルは甘んじて受け入れる」
No.6
「しかし、???側でも問題解決のために全力を尽くしているはずよ。
冒険もいいが、そちらを信じてみてはどうかな?」

(映像の議論が激しくなる)

No.13
「みんな、やめて。
十分な情報がないこの状況での論争は無意味でしょう。
……多数決を取ろう。帰還を望むなら右手を上げて。

(映像が暗くなる)

…………
7対6。
……帰還側が7,か。」

(映像が明るくなる)

No.5
「……やるなら全力で取り組もう」
No.2
「さっそく3号の整備に入ろう。今日から準備するなら出発は……」

(映像が暗くなる)

No.4
「……て、停電?

(映像が赤みを帯びる)

こんなの初めてなんだけど……」
No.6
「……ちょっと待って!
……外に誰かいる……」

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考察

探査船が地球に到着して371日目の定例会議の記録。
No.2がマリアンのようだ。調査隊を指揮しているように見える。
Episode 3で最初のメンバーがマリアンと発表していた。番号が飾りなら無意味だが、最初のメンバーならNo.1になるのが普通。
調査隊を組織した???氏によって予め決められたNo.1がいるのだろうか。

No.5はマービン、No.6はメイと容姿が似ている。
「黒い停電」の原因については次のEpisode 7~9で明かされる。

 

Episode 7

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インヴェーダーゲーム

考察

右からやってくる敵を撃つミニゲーム。
下の通路を12人が走っていることから、Episode 6の後に謎の生物に襲われて逃走していると考えられる。
NO.3(マリアン)、NO.4(ソヒ)、NO.6(メイ)とフェイと似た人物が帰還。
13人のチャンピオンの中にフェイ・メイは両名いるようだ。ガーディアンテイルズのチャンピオンはフェイ・メイのどちらか一方なので、誰かが欠けることになる。騎士がいないのだろうか?
そして、多数決を取ったNo.13は全員をまとめる力を持っているようだ。どのチャンピオンだろうか……。
7人目に謎の人物が映っている。現在判明しているチャンピオンの誰とも似ていないので、今後実装されるチャンピオンだろうか。
12人が帰還したところで、射撃手が敵に襲われる。

ワールド13ネタバレ

ワールド13ネタバレ
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敵の姿はトサカのついた兜を被ったガーディアンのように見えるが、これはワールド13で偽騎士が設置したL-バクテリアと同じ形をしている。
まるで騎士のなりそこないのような……。

 

Episode 8

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書き起こし

(映像が暗い)

No.13
「アアアアアアアアアアアアアッ!!」

(映像が明るくなる)

No.4
「13番がやられた!!奴らにやられたんだよ!!」
No.7
「振り返るな!早く走れ!!」

(No.13が遠ざかる)

No.2
「あれは一体なんだ!?」
No.3
「あ、あああ……か、神様……!!」
No.7
「みんなDエリアまで全力で走れ!隔壁を下ろせば追ってこれない!」
No.13
「ダメ!お願い……!私を置いていかないで……!!」

考察

Episode 8で射撃手だったNo.13がエイリアンのような生物に襲われた凄惨な瞬間の記録。
No.13は「私」と言っているので女性の可能性が高い。
ココが「神様」と言っている。ガデテル世界では神を「プロメテイア様」のように名前で呼ぶのが通例だ。この世界では神も共通ではないのだろうか?

 

Episode 9

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書き起こし

Day 378、173番目の探査ログ
まず、正体不明の怪物により、13番探査隊員が犠牲になったことを報告する。
次に「黒い怪物」と命名した、対象の過去一週間の観察情報を共有する。
研究陣の分析によると、対象は移住船の核融合炉を動力源としている。
融合炉が止まれば、「黒い怪物」も活動を止めるものと予想される。
これから本探査隊は、融合炉シャットダウンのための作戦に突入する予定だ。
融合炉をシャットダウンすると、これ以上この船の設備を利用することは不可能となる。
当然、帰還も不可能だ。
そして地球に送るメッセージもこれが最後になるだろう。
……作戦が成功したら、我々はここ、テティスで生きていくことになるのか?
12人のテティス人のために幸運を祈ってくれると嬉しい。

考察

テティス星に着陸して378日目の記録。
語り手のナンバーは不明。アイシャに似た容姿をしている。
調査隊は謎の生物を「黒い怪物」と命名して観察する余裕ができており、12人は安全な状況のようだ。
背景の「黒い怪物」は、まるでガーディアンテイルズの世界のインヴェーダーのような角が生えている。Episode 7でのガーディアンのような形はしていない。

「『黒い怪物』は移住船の核融合炉を動力源としている」という言葉にはいくつかの捉え方がある。

  1. 「黒い怪物」は船内で核融合炉を動力源とすることを前提として発生している。
    この場合、調査隊は???氏によってテティスで事故に巻き込まれるよう計画された可能性が高い。
  2. 「黒い怪物」はテティスの生命体。偶然、核融合炉が彼らの環境に合い活性化した。
    この場合は、偶然性の高い事故と言える。もしくは???氏がテティス星のL-バクテリアについて知っており、反応することを前提に核融合炉を搭載した可能性もある。

軌道エレベーター記録室301階の記録によると、最初の映像記録は地球に2025年に届いている。
調査隊が出発して失踪したのは2014年、L-バクテリアの様子が記録されたのは2015年。
映像記録をすぐに発信したとすれば到着まで10年経過しており、データも破損している。地球とテティス星の間は調査船が失踪した時のように時空が歪んだままと考えてよさそうだ。

 

Episode 10

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書き起こし

(映像が暗い)
No.7
「Day 2431、760番目の探査記録……随分と久しぶりの記録になったな。
テティスで生活し始めてはや6年、我々はだんだん調査隊の隊員ではなくテティスで生活する住人と化してきている。
地質学者だった俺もいつの間にか鉱夫になっているしね……。
しかし昨日、山で見つけたこの壁画は……記録する必要があると思ったんだ。
……おっと、カメラのレンズを伏せていたか。

(映像が明るくなり壁画が映る)

古代にあった予言か、もしくは古代にあった事件を記録した壁画なのかはわからないけど……。
確かなのは、ここ、テティスに我々の来る前にも文明があり、このメッセージを伝えようとした生命体がいたってことさ。

(映像の焦点が合う)

……よし。
壁画に残された話によると……。
闇の時代が到来し、魔獣たちの力の前に人類は屈服する。
その残酷さと悪意の目的は、他ならない人類の絶滅と世界の滅亡。
しかし、やつらに立ちはだかる者たちが現れる……。

(二枚目の壁画が映る)

闇の魔獣に対抗する13人の勇者たち。
彼らは人類の生存と、世界の存続のため命をかけて戦い、やがて一人の仲間を失う。
その瞬間、一番先頭に立っていた勇者が光の剣を掲げ、闇の魔獣を切り裂く……。

(三枚目の壁画が映る)

世界に滅亡をもたらさんとした者たちは破れ、勇者と剣の加護のもと、人類と文明は再び繫栄する。
いつか闇の勢力が戻ってきたら、この剣と勇者たちは必ずもう一度世界を救うだろう。

(映像が暗くなる)

闇の魔獣と、彼らに対抗する13人の人物、そしてその戦いで倒れた一人、残り12人のもとで繁栄する人類……か。
正体不明の怪物と戦った我々13人の探査隊の隊員、ここに残った12人のテティス人……犠牲となった13番。
まるで、俺たちの話みたいだな?
なんてな、ハハ……俺としたことが戯言を……」

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考察

12人の移住が完了し、6年が経過して「テティス人」となってからの記録。
語り手の地質学者は、Episode 9で眼鏡をかけていたクレイグだろうか。

古代にかつて繁栄した人類による壁画が撮影されているが、

  • チャンピオンソードの形が完全に一致している。
  • 闇の魔獣」の姿が、ワールド3ボスの闇の魔獣に似ている。
  • 壁画にはインヴェーダーのような形をした生物も描かれている。
  • あまり文明レベルは進んでいないような世界。
    以上のことから、ガーディアンテイルズの世界を描写した壁画ではないだろうか。
    「光の剣(チャンピオンソード)」を掲げ、「闇の魔獣」を切り裂く「一番先頭に立っていた勇者」とは、ガーディアンのことを指している。
    現在は全てのチャンピオンが存命だが、誰かが倒れることになるのだろうか?
    ちなみに、ガーディアンテイルズの世界の闇の魔獣はワールド3悪夢で疫病医者が出現させていることが確認できる。

2枚目の壁画で、どうして13人は宇宙服を着ているのだろうか。
ガーディアンテイルズの世界では宇宙に行くほどの文明は発達していない。
テティス人がこういった容姿をしていたとも考えられるが……。

さらに考察-可能性A

騎士やチャンピオンソードの記録が残っていることから、テティス星は未来のガーディアンテイルズの世界であると考えていいだろう。
騎士が世界を救った後も人類と文明は再び繁栄したようだが、地球人が移住する頃には完全に滅亡しているようだ。
地球とテティスが同じ世界線にあるのであれば、この舞台はガーディアンテイルズの時間からは遠い遠い未来のことだろう。
Episode 7で「黒い怪物」がガーディアンのような形をしていたことを考えてみると、「黒い怪物」が滅亡したかつてのテティス人の成れの果てという可能性もある。
この仮定を前提とすると、何らかの理由で旧テティス人が地球へ移住し、その末裔があまりにも類似したラナや13人の選ばれし調査隊なのかもしれない。

さらに考察-可能性B

地球とテティス星が同じ世界線に存在しているとは限らない。
Episode 5でソヒが「地球と97%以上類似している」と言い、人類がいない世界の地球がテティス星だと言っている。
地球とテティス星の2つの星は同じ星……地球=テティス星ではないだろうか。
それが何らかの理由で世界線を超えて地球の前に現れた。
実際に登場する人物が「似ている」ではなく「同じ」であり、共にL-バクテリアの危機に襲われている。

さらに考察-最も高い可能性C ワールド13ネタバレ

軌道エレベーター301階の記録より、疫病医者はテティスから持ち帰ったデータを使って人体実験を行い、L-バクテリアを地球に蔓延させた。
その結果、地球は人類が生きられない土地になってしまった。そして母船で地球を脱出したのがベス達の人類(地下51階の記録を参照)。
しかし、調査隊のいるテティスにはもはや12人以外の人類は存在しない。騎士やちび姫のいるガーディアンテイルズの時間へ来れるはずがない。
そこで、疫病医者は何らかの方法で母船をタイムスリップさせ、チャンピオンソードを持った騎士の時代へ「インヴェーダー」として移転したのではないだろうか。

また、インヴェーダーが元は人間だとすると、良心にともない同じ人間を殺せないはずである。
Episode 1で登場し、インヴェーダー全員が装着しているあのマスクに洗脳・変容作用でもあったのかもしれない。
ワールド13では、魔族がインヴェーダーのマスクを装着してインヴェーダー化していることにも注目。
はじめから地球人を追い出すように計画してL-バクテリアを蔓延させ、地球人は過去か未来のテティス星へ脱出する。
テティス星が地球であるとすれば、インヴェーダーが主張する「奪還作戦」といったようなことも理解できる。

ここでカマゾンランドが注目点になる。
カマゾンランドには「異端粉砕機(ハサミ)」など、現実の地球で使われている道具がオーパーツのように別の解釈をされている。
カマゾンランドはカマエルがかつて存在した文明の廃墟をテーマパーク化し、アーティファクトを集めるための場所。
ガーディアンテイルズの世界は、一度人類が滅びて文明が荒廃した後の地球ではないだろうか。だとすると、カマエルがわざわざ資材をなげうつことも納得できる。
過去から来たインヴェーダーは、様々な種族に変異した人類を「汚染種族」と呼ぶ……。
もちろんこの部分はカマゾンランドが開発スタッフによるオマージュ装置でしかない場合は成立しない。