キーワード/【狭間の者の衣】

Last-modified: 2024-02-10 (土) 18:06:09

主にXIII機関のメンバーなどが着用している黒いコート。単に「黒コート」とも呼ばれる。

闇の回廊を通る際、闇の侵食から身を守る効果がある。性能的にはと変わらない。材質、製法、誕生経緯などは一切不明である。

  • 鎧と比べて非常に軽量で動きやすいだろう事と着用に特別な技能が要らないという点では鎧より勝っている。誕生経緯もそこら辺りに関わっていると思われる。
  • DRではこの衣こそ鎧のベースとなっており、鎧は戦闘に特化した反面闇の耐性は劣るとのこと。戦闘能力に自信があれば移動にはこちらが便利だとか。
  • DiZの赤い衣も同様の効果があるらしい。
    また、KHIIIのソラ達の衣装も「闇を払う衣」と言われているので、同様の効果があると思われる。

闇に溶けやすいノーバディである機関員は、移動に闇の回廊を多用するため着用が必須である。

  • 鎧を着ていても闇の侵食を受ける闇の回廊で、(フードを脱いですら)影響をほぼ全く受けていないように見える辺り、このコートの闇への耐性の強さが窺える。

また、外部から着用者を遮断するためや、人から着用者を隠すのにも使われる。
 
正体が明かされていない存在はフードで顔を隠していることが多い。
KHシリーズで怪しげな人物は大抵これを着ているので、黒コートを着ている=敵と思われるような図式が成り立っている。
XIII機関のトレードマークと言える服装だが、古くはマスター・ゼアノート、さらにはマスター・オブ・マスターとその弟子の一人であるルシュも着用していたものである。
したがって起源はXIII機関ではなく、それどころかキーブレード戦争以前から存在していることになる。

  • また、χの時代には制約付きだがこのコートと同じような効果を持つ「光のビーズ」、「光のケープ」といった道具も存在している。

見た目は黒革のような素材のフード付きロングコート。留め具はダブルファスナーで胸の辺にチェーンの装飾がある。

  • χBCでのモデル一新以降はスライダーのデザインが変更されており、X状の交差(アンヴァースのシンボルと少し似ている)の中心から剣が伸びているような形状になっていて、χブレードを連想させるようなものになっている。

 
若干であるが着用した時のコートの形は一人一人異なっている。

  • 例として(ゼムナス基準、体型による形の違いは除く)
    シグバール:肩が少し尖ったなで肩体型。
    ヴィクセン:袖と丈がかなり長く、胸のチェーンも長め。
    サイクス:袖が長い。
    アクセル:全体的に細い(ウエストや肘にシワが入っている)。
    デミックス:少し肩が尖っている。
    ラクシーヌ:靴がハイヒール。
    ロクサス:靴が他より丸い形(ソラ似)で、他の機関員と比べて短め(アンクルブーツに近い)。
    シオン:靴がハイヒール。
    王様:胸の装飾の留め具がミッキーマークの形。フードもちゃんと耳が入る構造になっている。靴が丸い。

また、着用すると下に何を着ていようが靴が黒いブーツになり(大抵はロングブーツ、女性の場合はヒール)、黒いズボン、黒い手袋が付き、中の服は見えなくなる。
着ているキャラクターはCG絵やムービーでファスナーを一番上まで留めていたり留めていなかったりとバラバラである。

  • コートの下が素肌に見える気がする(ファスナーをきちんと上げていないキャラクターは特に)が多分突っ込んではいけない。

 
同じものかは不明だが、このコートと同じデザインのコートも登場し、KHIIの最終戦でゼムナスがこれと同じ形で白地に黒いイバラ模様のコートを着ている。
また、3Dのボスの「アンチブラックコート」がこれと同じ形のコートを羽織っている。
Uχのプレイヤーアバターにもこのコートが存在するが、こちらは名称が「XIII機関レプリカコート」となっている。名称的に、こちらは単にデザインを真似ただけのもののようだ。

  • アバターのコートをよく見ると、胸元の紐の先の金具が星型になっている。
  • 差分として、フードを被った状態のものとシーソルトアイスを持ったものが存在する。

XIII機関員以外では、COMのED以降、KHIIの王様リクはこれを着ることで存在の匂いを嗅ぎとる機関員たちから身を隠している。

  • しかしリク自身は機関員から闇の匂いをあっさり嗅ぎとっている。顔が出ているからか、弱くなるだけで完全に遮断されはしないのか、存在の匂いと闇の匂いは根本的に違うのか…?
    • 闇の匂いがするだけで、ノーバディであること等はわからなかったと思われる。
  • しかし、Daysでリクはこのコートを着て行動していたため、「偽機関員」として機関メンバー達に追われることになった。
    • もしかすると単にあまりにも目立ちすぎる行動をしすぎただけかもしれない。
  • 王様の方はディズに「耳は」隠せないことを指摘された割には上手く逃れ回っていたようである。

BbSのオープニングでは上記の通り、マスター・ゼアノートが着ている他、シークレットムービーでも賢者アンセムが着ている。
他にはcodedでのデータ・リクデータ・ロクサスの服装がこの黒コートであり、KHFM、BbSFMの謎の男もこれを着用し、フードで顔を隠している。
また、人間として復活したリアアイザもこのコートを纏っている。

  • 二人とも復活した時点でこのコートを纏っているので、ノーバディになる前からこのコートを纏っていたようである。
    • ちなみに一緒に復活した人たちはBbS登場時の格好で復活している。
      • イエンツォ、リア、アイザに関してはBbS登場時とノーバディ時代の年齢が異なっており、白衣姿で年齢を感じさせないイエンツォはともかく、大人の(しかもクールなキャラの)二人が少年時代の服装で復活するわけにもいかず、こうなったものと思われる。
  • 闇に溶ける心配をしなくてもよく、裏方として動くわけでもないリアにコートのメリットは特にないが、彼が取り戻したい人たちと再会した際に気付かれないと困るからという理由で、結局マスター・ゼアノートとの決着がつくまでイェン・シッドから与えられた新しい衣装に着替えることはなかった。
    エンディングではロクサスシオン共々着替えており、これで光側の人物が全員コートを着用しなくなったこととなる。

新生した真XIII機関も続けて着用している(マスター・ゼアノート除く)。

  • 今回はあくまで正装扱いなためか、元XIII機関のメンバーとヤング・ゼアノート以外の者は戦闘になるとコートを脱いで戦う。

MoMではカイリの記憶から作られたマスター・ゼアノートが着ている。最初はフードで顔を隠しているがすぐに正体を現し、途中で服装も黒コートからいつもの服に変化する。


それにしても敵方の服だから仕方がないとはいえワールド間で服装が変わったりはしない。
例の「秩序を乱さないでルール」に思いきり背いている。闇からは護れても空気は読めない。
……コートの模様が変わったりするのは嫌と言えば嫌だが。

  • ただ、ソラたちもザ・ランド・オブ・ドラゴンの様な民族衣装が主な世界でもあの服なので、似たり寄ったりかもしれない。
  • そもそも秩序を守る側もソラ達以外は服装を変えたりしなかったりする。
  • メタ的に言ってしまえばそれぞれのワールドに合わせた衣裳を作る時間がなかったためともいえる。

KHII以降、一部のファンから「全体的にディズニーの割合が少なくなった」、「もうFFでやれよ」などといった批判を浴びることとなった原因の一つであると考えられている。
しかしこのコート自体は、「13機関」という単語とともに通常版KHIのシークレットムービーから登場している。「XIII機関」という表記や「ノーバディ(存在しないもの)」の設定自体もKHFMの新シークレットムービーに表れているように、おそらくはKHIの時点からおおまかな設定はなされていたと思われる。

  • しかもこれを着ているXIII機関やリクなどは一応FFではなくディズニーのキャラということになっている上に、王様に至ってはディズニーキャラクターの代表格である。

ゲームでは闇の侵食を防ぐという主目的以外の性能があまり語られていないため、漫画版と小説版で設定に若干のズレが生じてしまっている。
漫画版ではコートにはサイズが存在し、自分にあったサイズのものを着用しているのだが、小説版では着る者に合わせてサイズが変化すると言う設定になっている。

  • 王様の事を考えると、小説版の方が公式に近いのかもしれない。
    • ディズのオーダーメイドの可能性も?

さらに漫画版では「破れたり傷ついたりすることで性能が低下し、たとえば機関員なら闇の回廊をくぐることができなくなる」という設定が追加された。激しい戦闘時にビリっといかないか不安である。あと、普通にタンブラー洗濯機で洗濯可能らしい。
KHII編の序盤で機関所属時代の回想があるのだが、その時にロクサスは就寝時に普通にコートを脱いで寝ている

  • その代わりに着用していたのはただの寝巻。一見なんの変哲もないあの服も闇への耐性がある仕様なのか。または、本人が特別なノーバディだから脱いでも大丈夫ということなのか。

Daysでは大抵どの機関員も(ロクサス、シオンを含めて)コートを着たまま寝ている。