敵/【留まりし思念】

Last-modified: 2021-01-12 (火) 17:47:22

全身鎧で身を固めたキーブレード使い。厳密には、あるキーブレード使いの強い思いがその名の通り鎧に宿った思念体である。
読み方は「とどまりししねん」。
海外名は Lingering Will(リンガリング・ウィル)。

  • Willの単語には「~するだろう」などの他に、「意思」の意味を持つ。訳するならば「留まりし意思」となるか。
  • KH2.5が発売され正式な海外名が判明する前は Enigmatic Soldier(エニグマティック・ソルジャー)や、Lingering Sentiment(リンガリング・センチメント)などと呼ばれていた。
    日本語に訳すと、前者は「謎の戦士」、後者はそのまま「留まりし思念」といった意味。

 
CVは元となる存在と同じ置鮎龍太郎。

  • 初登場となるKHIIFMからずっとボイスはなく、KHIIIで初めてボイスがついた。

KHIIFM

ディズニーキャッスルの礎の間から行ける謎の荒野に佇む、今作における最強の隠しボス。
通称「鎧」「思念」。ソラは「ヨロイの男」と呼んでいるようだ(再戦時のメッセージウインドウより)。

かつて自分が選んだ少年ではなく、ソラがキーブレードを持っていることに対し、ゼアノートの差し金ではないか?と不信感を抱き襲い掛かってくる。
戦闘が終わると、ソラから感じたものの正体に気付き、元の体勢に戻り再び動かなくなる。
一回倒すとクラウドとともに行方をくらますセフィロスとは違い、その後は何度でも戦いを挑める。
二回目以降は、「ゼアノートへの憎しみを刻ませてくれるのか」と言い、戦闘になる。
 
撃破するとつながりの証がもらえる。2回目以降の勝利では現れた幻影を入手できる。


ムービーや戦闘中のボイスは収録されていない。ムービー中にソラと会話する際には字幕と呼吸音にも聞こえる不気味な音のみとなっている。

  • この初回戦闘前後の一連のムービーはシアターモードに登録されず、ここでしか見ることができない。
    • そういう意味では結構レアである。
  • ちなみにボイスが収録されていないことについてだが、恐らくKHFMの謎の男と同様、ネタバレ防止。そのため正体が既に判明しているKHIIIでの登場時には普通にボイスがついている。
  • このシーンのセリフが、公式コンサートにてテラ役の置鮎氏によって初めて朗読された。
    この際に最後のセリフに続きが追加され、彼がソラから感じたものが「アクアに通じる強さ」と「ヴェンの心」であると明かされた。

BbSが発表されてからは、KHFMでのゼムナスの例、負の感情より生まれるという共通点から、「こいつもアンバース(アンヴァース)ではないのか?」という予想も見られた。
しかし、蓋を開けてみればアンヴァースとは全く関係がなかった。

  • ゲーム内で確認できる「留まりし思念」という名称が何を意味するのか様々な議論が巻き起こったが、シークレットムービーの内容から少なくとも敵ではなく、あの金眼化するキーブレード使いだろう、という声が多数派ではあった。
    しかし、BbSが発売されるまで「留まりし思念」という名称が文字通りのものである、というところまで看破出来た者はほぼ居なかった。
    名称そのものがネタバレだったという点では、後の3Dのリクの衣装に通じるものがある。
  • 発売当初は前作の「謎の男」に倣って「鎧の男」という名称の方が浸透していた(勝利できないとジミニーメモに登録されず、名称も明らかにならないため)。
    今でも「鎧」という略称をよく見かけるのはこの名残である。

戦闘

キーブレードをドリル大砲バイク弓矢という具合に多彩に変形させる技や強力な突進氷の弾重力場といった魔法も使いこなし、ソラたちを苦しめる。
中にはこちらのコマンド封印したり、拘束してスリップダメージを与えるものまであり、対応策を予め抑えておかなければその攻略は困難。


KHIIのシークレットムービーに登場しているものの、KHII以前までのシリーズとの関連が全く分からない謎の存在であった。KHIIFMでボスとして登場した際は、やり込み前提の強さと共に大きな注目を浴びた。
その強さやバトルの多様性、戦闘曲、そしてBbSで判明した中の人(というか思念の元の人)の正体も相俟って、KHシリーズの中でも特に人気の高い隠しボスとなっている。
まだ攻略法が充実していなかった発売当初は、あまりの強さに何人ものプレイヤーがコントローラーを放り投げたという。
その強さは開発チームの中でも語り草の1つであり、製作段階で複数人のスタッフが3日間戦い続けてもたった2人しか倒すことが出来なかったと言われている。

  • 留まりし思念とのバトルが非常に好評であったため、後に発売されたBbSではこれを超える強さを目指した裏ボスを追加したと野村哲也ディレクターは語っている。
    • 尚、そのディレクターは、未だに留まりし思念を倒すことができていないと発言している。
    • 本人曰く「僕が倒せるということはそこまで強くないので、倒せないくらいで丁度いい。」

特殊な補正により通常時はダメージを大幅に減らされてしまうが、この補正は攻撃チャンス中に与えたダメージに応じて緩和されていき、怯み状態から回復するとリセットされる。
留まりし思念は他のボス敵と比較して強制反撃の判定ラインがかなり高く設定されており、チャンス時に長いコンボを決めることで前述の補正を緩和しつつ大ダメージを狙うことが重要になる。
尋常ではない戦闘力を持ったボスでありながら、こちらの攻撃チャンスでは存分にコンボを叩き込めるというカタルシスも、留まりし思念との戦闘が人気であることの一因であろう。


戦う度にランダムで行動パターンが変化するので、きちんと対処できる操作技術が必要。
また、各技の動作中は無敵なので技の終わり際や隙をきちんと見極めて攻撃を当てないと充分なダメージを与えることすら難しい。
HPが残り50%まで減ると「超乱舞」を使ってくる。

  • 行動パターンは概ね中盤までの4パターン(開幕技で見分けられる)+超乱舞後の1パターンに分けられるが、序盤→中盤の境目で強制的に変更されるためにパターンにこだわる意味は薄い。パターンを覚えてしまおうと考えるよりも、それぞれの攻撃にちゃんと対応できる操作技術を身に付けた方がいい。

最も鬼畜な技はバイクこと「ウェイブライダー」。高速で飛び回りながら体当たりしてくる。
体当たりだけならリフレクトガードなどで対処できるが、場合によってはマグネやブリザドとの複合攻撃をしてきたり、ビットでガードを崩してきたりとやりたい放題される。
他の技はきちんと対処方法を身につければなんとかなる。


行動パターンの最終段階(第3段階)になると、こちらの攻撃の途中で反撃させなければ、ほぼ確実に超乱舞を使ってくる(具体的には、こちらの攻撃で10回以上ひるませれば使用する模様)。そのため、超乱舞の終了時の隙に攻撃して、その直後にまた超乱舞を使わせるというループ戦法で安定して勝てる。
この戦法はランダム要素やアドリブの必要がほとんど無いので、慣れたプレイヤーにとっては、それまでの第1~第2段階よりも戦い易く、むしろ敵が弱体化したように感じられる場合もある。
もっとも、このループ戦法を禁止して戦うことも一応可能ではあるが。

  • この点はボスの行動パターンの作り込みが甘いとみることもできるし、慣れれば簡単に勝てる攻略法を意図的に用意してあると考えることもできる。
    おそらくこのループ戦法はアクションゲームが苦手な人でも倒せるように意図的に残した救済措置だと思われる。
  • 第3段階でこのループ戦法を使わず(強制反撃するまで攻撃する)に戦うと、第1~2段階よりもさらに激しい行動パターンで攻撃をしてくるため、ワンパターンな行動になるのが嫌な人や腕に自信がある人はループ戦法に頼らずに戦ってみるのも面白いかもしれない。

その気になればチャージバーサクからのエアサイドスラッシュ連打で一発撃破が狙えるが、並の連打速度では実現できず、まともにやるとプレイヤーの指へ大きな負担がかかるため、相当な馴れが要求される。

  • もし実行に移すなら連射機能付きのコントローラーを使うことをおすすめする。
  • もしくはポーズを挟んで休憩しながら。

BbS

その正体はBbSテラ編終盤においてマスター・ゼアノートに体を乗っ取られたテラの強い想いが、残されたに留まったもの。鎧とキーブレードだけの姿になってもゼアノートを倒そうとした。
あくまで「想い」が鎧に留まっているのみであり、テラの心が宿っているわけではない。
地味に過去作の隠しボスを操作する、というゲームではなかなか見ないシチュエーションとなっている。

  • テラ=ゼアノート「思念となってなお逆らい、留まろうというのか!」
  • 彼のポーズ、動き出す仕草、戦闘曲のかかるタイミング等、KHIIFMをやり込んだプレイヤーならば誰もが感動し、燃える展開となっている。シリーズでも特に人気のボス戦だが、残念ながらKHIIFMを再現出来る技は少ない。
    • ヴェントゥス編のラストバトルは最後に専用デッキ、専用フィニッシュコマンドで戦うようになっているので、こちらもそうしてもらいたかったものだ。
  • 今作で思念の使用するキーブレードの名称がガイアベインであることが判明した。

自分の体を倒した後、χブレード消滅の余波で他の者達が別の世界や異空の回廊へ弾き飛ばされる中、思念の宿った鎧だけは影響を受けず、キーブレード墓場に残された。
ゼアノートへの憎しみや、いつの日か必ずを救うという強い思念が、10年以上経ったKHII時点でも地縛霊のような形で荒野に留まっている。


テラ編終了後であるラストエピソードで荒野に行っても彼に会うことは出来ないが、違う人の思念になら会うことができる。


彼だけではないが、PSPの処理の問題でKHIIFMにあったマントが外されている。
しかしKH2.5では彼のみ、テラ=ゼアノート戦後、マントが形成されるシーンが追加された。

  • マントの形成の仕方は兜と胴体の隙間からバサッと出る。というかにゅるっと出てくる。
    若干シュールだがプレイヤーの素朴な疑問に答えたと言える。
  • とは言え、KHIIのシークレットムービーではキーブレード墓場でゼアノートと対峙する時点で3人ともマントを付けているのだが…。
    • それ以上いけない。
      • もしムービー以外でマントを追加する場合全モーションを作り直す必要が出てくるため、移植の場合は致し方無し。
        完全新規でリメイクするのであればそういった問題もスルーできるのだが…。

ちなみに、シアターで見れるテラ編ラストバトル直前のムービーのタイトルは「留まりし思念」である。

キャラクターとしては未登場だが、メダルとして登場。
アップライト(光側勢力のメダル)となっている。

KHIII

キーブレード墓場の決戦で、ソラが目覚めの力で守護者達の心を復活させ、巻き戻った時間軸で登場。

  • 終わりの世界でナミネと会話でき、以前記憶をたどって会話したテラの心から繋がりを辿ることで、敗北の運命を変えようとする。彼女が辿った先が留まりし思念だった、ということなのだろうが、このイベントは必須でもなくシアターにも記録されない。見逃さないよう注意(しかし物凄く見にくい)。
    • 拾い損ねると何故このとき思念が出てきたのかが完全に意味不明になる。不親切すぎる…。
    • 後日、アップデートでこの会話はシアターに登録されるようになっている。

巻き戻る前の時間軸と同じようにテラ=ゼアノートが姿を現し、前回のように吹き飛ばそうと一瞬でヴェントゥスに近づいた瞬間土煙が舞い、そこにはテラ=ゼアノートの攻撃を受け止める留まりし思念の姿があった。
テラ=ゼアノートは「おまえは何なんだ?」「なぜ動ける?」と動揺するが、留まりし思念の方は「ゼアノートだな」と当然のように喋りだし、「この時を待っていた──」とキーブレードをムチに変形させてテラ=ゼアノートのキーブレードを絡め取って振り回し、アルテマキャノンを発射してテラ=ゼアノートを食い止め、光側の敗北の結末を書き換えた。
 
……とまぁめちゃくちゃ活躍したのだが、その後テラ=ゼアノートは普通に登場してアクアやヴェントゥスと戦っており、留まりし思念の方はその後どうなったのかは描かれない。
アルティマニアの記述によると、テラが復活した時に留まりし思念は鎧ごと消滅したとのこと。ただ、テラ=ゼアノートが迷宮に現れた時点では消えていないはずなので、この間何をしていたのかは結局今作だけでは不明のままとなった。

  • テラはを紛失したかと思われるが、実際には鎧もキーブレードと同じように呼び出すことができ、テラ自身が正常であれば鎧の再装着は可能となっている。

KHIIIRM

追加シナリオでテラ=ゼアノートとの戦闘の結末が描かれた。

マスター・ゼアノートの心を宿すテラ=ゼアノートの存在はアクアやヴェンにとって脅威となる為、留まりし思念はテラ=ゼアノートをどんな手段を使ってでも消滅させるつもりでいた。
鍔迫り合いの最中にテラ=ゼアノートに召還された“うしろの人”が留まりし思念の仮面を掴み、握り潰そうとするが、テラの肉体、思念、どちらが傷付いてもテラが危険だと判断したソラが乱入し、留まりし思念は窮地を脱する。 
しかし今度はソラがうしろの人に体を掴まれ、身動きが取れなくなったところにテラ=ゼアノートが襲い掛かるが、留まりし思念がそれを庇い、テラ=ゼアノートのキーブレードで貫かれた鎧はバラバラになり、その場に崩れ落ちて消えてしまう。

  • イベント中に現れ、イベント中に倒されて消滅してしまうので、残念ながら元隠しボス兼プレイヤーキャラとの共闘という熱い展開は無い。

TGSトレーラーで公開された開発中の映像では、これまでの作品やKHIII本編で装備していたはずのガイアベインではなく何故かテラのメインのキーブレードであるアースシェイカーを装備しており、「思念ではなくテラ本人なのか?」等と一部では予想されていたが、配信後の実際の映像ではガイアベインに変更されていた為、単なるミスだったと思われる。
KH0.2のOPやKHIIIのPVでも、かなり細かい違いだがファンならすぐに気付くというミスがあった為、この手のミスは恒例行事になりつつある。