よかったね、おめでとう

Last-modified: 2022-02-22 (火) 09:41:27

元中日ドラゴンズGM・落合博満が、同監督時代に残したコメントのこと。
最近では「よかおめ」と略される。


経緯

2009年の第2回ワールドベースボールクラシック(WBC)では、代表に選出された中日所属選手が外国人を含めて全員が出場辞退した。中日からは浅尾拓也高橋聡文岩瀬仁紀森野将彦和田一浩チェン・ウェインの6選手が選出されたものの*1、当時不調であった和田やチェン*2のみならず出場に意欲的だった浅尾・高橋も辞退している。なお、他球団からも辞退者は出ているものの、そのほとんどは不調・怪我のためである。
結果日本は優勝を成し遂げたのだが、それに際して発表されたのがこの他人事のように素っ気ない上に皮肉とも受け取れるようなコメントだった。
かねてから落合自身がWBCに消極的な姿勢を取っていたこともあり、「中日はWBCをボイコットした」という印象を決定づけたこの発言は上記の全選手出場辞退とともに批判の対象となった*3
正確な表記は区切りが読点(、)ではなく句点(。)だが、前者の表記が一般的である。

 

このように本来は無関心感の強い表現であるが、現在では「よかおめ」と略されて普通に祝福される意味で使われることもある。


各球団監督らのコメント

http://www.jiji.com/jc/c?g=spo_30&k=2009032400674

◇役割果たした

 日本ハム・梨田監督 稲葉もダルビッシュもそれなりに役割を果たしてくれたし、世界一になってくれてよかった。原監督は大変だったろうが、各チームの選手を束ねてよくやってくれた。

 

◇全員が持ち味出した

 西武・渡辺監督 タフな試合が続く中、全員が持ち味を出し日本野球の質の高さを証明してくれた。選手(涌井中島片岡)は疲れがあるだろうが、気持ちを切り替えて開幕に臨んでほしい。

◇予想していた

 ロッテ・バレンタイン監督 開幕前に米国のテレビ番組で日本の優勝を予想したので嬉しい。日本選手の能力が非常に高いことを、改めて世界に認識してもらえた。

◇よかったね

 中日・落合監督 よかったね。おめでとう。

◇手に汗握った

 横浜・ 大矢監督 手に汗握る接戦で、五分の戦いを粘りに粘った。どっちが勝ってもおかしくない試合。内川も活躍してくれて、誇りに思う。

◇メジャーに近づいた

 楽天・野村監督 よく頑張ったねえ。アジアのレベルの高さを知らしめた。最近はメジャーに近づいてきた。野球はパワーだけじゃなく、スピードも必要。真のワールドシリーズができるように世界がなっていったらいいね。メジャー球団同士でワールドシリーズという、うぬぼれ(た考え)を少し懲らしめただけでも価値があった。

◇準備がよかった

 ヤクルト・高田監督 青木はオフからしっかりと準備していたのが、いい働きにつながった。(韓国の)林昌勇もうちの抑えとして(シーズンで)やってくれればいい。

◇野球の面白さ出た

 阪神・真弓監督 野球の面白さがすべて出たような大会。その中でも日本の野球は素晴らしかった。シーズンもWBC同様に盛り上げていきたい。

◇本当に祝福したい

 渡辺恒雄巨人球団会長 こんなにうれしいことはない。原監督の作戦、人の使い方がうまかった。(延長10回の)イチローの2点適時打は、長嶋の天覧試合の本塁打に次ぐ歴史的な出来事だ。本当に祝福したい*4

背景

落合がここまで国際試合に消極的だった背景として、前年の北京五輪が挙げられている。
この大会ではメンバーに荒木雅博、森野、岩瀬が名を連ねたが、荒木、森野の両名は大会で負傷してしまい、戦犯となった岩瀬*5へは大会終了後に球団へ脅迫まがいの電話が来て身の危険に晒された*6という事情がある。
そのため中日選手が参加拒否に至ったそもそもの原因として、北京五輪で結果を残せなかった上に選手へのバッシングや故障といった事態を引き起こしてしまった星野仙一元監督を挙げる声もあがっている。またこれらの点を加味すると「そもそも監督的にも選手的にも北京五輪は中日のせいで優勝出来なかったようなものであり、そんな球団の選手がWBCに参加した所で足を引っ張るだけ」という捉え方もできるため、参加しようが全員辞退しようがどのみち中日へのバッシングは避けられなかった可能性も高い。

なお落合自身は監督としての立場から「シーズンで優勝することが球団と契約している上での最優先事項で、その中に国際大会への協力の事項とその成績は含まれていない」「ケガ等のリスクがあるばかりで金にならない以上、プロの選手が国際大会に出場した所でメリットがない」という解釈をしており、後に第3回WBCの監督候補として名前を挙げられた際にも「絶対にない」とまで断じるほどであった。さらにその上で「そもそもプロ野球選手は全て個人事業主であり、辞退はあくまで個人の判断で球団の判断ではない。上原浩治宮本慎也が辞退しアメリカのメジャーリーガーでも辞退している選手がいて、それらは肯定されてるのに中日だけ批難されるのはおかしい。辞退が肯定されるのは一部の奴らだけなのか」「文句があるなら俺の元へ来い。説明してやる」と述べていた。(ソース

しかしその一方で配下の選手へ向け(何処まで本気だったかは不明だが)「大会から戻ってきた奴を使うかはわからない」という脅迫じみた発言*7もしており、球団の判断ではないという発言との矛盾も指摘されている。

関連項目


*1 この他山本昌原辰徳へ代表選出へ立候補していた旨を明かしているが選ばれなかった。
*2 チェンは地元台湾で「国際試合よりシーズンへ向けた調整を優先して欲しいという要望を受けていた」との報道がなされていた。
*3 ただし浅尾と高橋を除けば不調の和田、調整優先のチェン、下記の通り怪我や中傷を避けた岩瀬&森野という事情もあり6人4人は真っ当な事情がある為、純粋に非協力的という訳でもないことから一概に非難出来るかは微妙なところだが、「保身」「一致団結している所に非協力的だ」という声が強かった。
*4 また、渡辺会長はさらに「人を出さん球団もあったが、11球団が一致結束してよかったこんな楽しい日はない」とも語っている。
*5 準決勝の韓国戦で李承燁に決勝被弾するなど4試合で3敗,10失点(自責6)防御率は11.57
*6 そのバッシングは球場に警察を呼ぶはめになるほどであったほか、岩瀬は憔悴のあまり同僚の川上憲伸に「ここ(ホテルの38階)から飛び降りたら楽になれる」とまで言っていたという。また落合は岩瀬が帰国後真っ先に「もう出たくないです」と訴えていた事を明かしており、少なくとも岩瀬は最初から辞退する気であったのは事実である。
*7 Number「原巨人vs落合中日 正義は我にあり」特集より。記事が出た当時のなんJの反応はこちら