ドイッチュラント級装甲艦 3番艦 アドミラル・グラーフ・シュペー
2021年11月のブラックフライデーセールにて発売されたブラック迷彩のGraf Spee。独立した艦艇でオリジナルと同時に所有できる。諸元はまったく同じ。
性能諸元
・基本性能
Tier | 5 | 種別 | プレミアム艦艇 |
---|---|---|---|
艦種 | 巡洋艦 | 派生元 | - |
国家 | ドイツ | 派生先 | - |
生存性 | 継戦能力 | 39,400 | |
装甲 | 13mm-170mm ・艦首・船尾 19-100mm ・対水雷防御 16-100mm ・上部構造 13-150mm ・主砲 40-170mm ・補助区画 16-100mm ・重要区画 20-100mm | ||
対水雷防御 | ダメージ低減 | 22% | |
機動性 | 最大速力 | 28.5kt | |
旋回半径 | 680m | ||
転舵所要時間 | 10.3秒 |
隠蔽性 | 通常 | 主砲発砲時 | 火災発生時 | 煙幕内からの主砲発砲時 | |
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海面発見距離 | 12.4km | 15.0km | 14.4km | 8.9km | |
航空発見距離 | 7.4km | 13.1km | 10.4km | - |
射撃管制装置 | 船体 | モジュール | 主砲射程 | 最大散布界 |
---|---|---|---|---|
- | mod.1 | 15.0km | 182m |
主砲 | 艦体 | 口径 | 基数×門数 | 最大ダメージ(火災) | 装填 | 180度旋回 |
---|---|---|---|---|---|---|
- | 283mm L/52 Drh LC/28 | 2基×3門 | HE弾 3200(20%) AP弾 8400 | 20.0秒 | 25.0秒 |
副砲 | 艦体 | 口径 | 基数×門数 | 最大ダメージ(火災) | 装填 | 射程 |
---|---|---|---|---|---|---|
- | 105mm L/65 Dop.L. C/31 150mm L/55 MPL C/35 | 3基×2門 8基×1門 | HE弾 1200(5%) HE弾 1700(8%) | 3.3秒 7.5秒 | 4.0km 4.0km |
魚雷 | 船体 | 口径 | 基数×門数(片舷) | 最大ダメージ | 装填 | 射程 | 雷速 | 発見 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
- | 533mm Vierling | 2基×4門(4門) | 13700 | 90秒 | 8km | 65kt | 1.3km |
対空砲 | 艦体 | 口径 | 基数×門数 | 秒間平均ダメージ | 射程 |
---|---|---|---|---|---|
- | 20mm Flak 38 37mm Flakzwilling 30 105mm L/65 Dop.L. C/31 | 10基×1門 4基×2門 3基×2門 | 30 10 50 | 2.0km 3.5km 4.5km |
・アップグレード
スロット0 | スロット1 | スロット2 | スロット3 | スロット4 |
○ | ○ |
1 | 主砲改良2 | +15%:主砲旋回速度 +5%:主砲装填時間 | |
照準システム改良1 | -7%:主砲弾の最大散布界 +20%:魚雷発射管旋回速度 +5%:副砲最大射程 -5%:副砲弾の最大散布界 | ||
副砲改良2 | +20%:副砲最大射程 -20%:副砲弾の最大散布界 | ||
対空砲改良2 | +20%:対空砲座の最大射程 | ||
2 | ダメージコントロールシステム改良2 | -15%:消火時間 -15%:浸水復旧時間 | |
操舵装置改良2 | -20%:転舵所要時間 | ||
推力改良2 | -50%:最大出力への到達時間 |
・消耗品
搭載可能 消耗品
十字キー左 | |||
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応急工作班 | 無制限 | 消耗品の動作時間:5秒 消耗品の準備時間:60秒 | |
十字キー上(いずれか選択) | |||
ソナー | 2回 | 消耗品の動作時間:114秒 消耗品の準備時間:180秒 魚雷発見:3.7km 敵艦発見:5.3km | |
対空防御放火 | 2 回 | 平均対空ダメージ:+200% 消耗品の動作時間:40 秒 消耗品の準備時間:150 秒 | |
十字キー右 | |||
水上戦闘機 | 2回 | 消耗品の動作時間:100秒 消耗品の準備時間:80秒 | |
十字キー下 | |||
修理班 | 2回 | 消耗品の動作時間:28秒 消耗品の準備時間:80秒 回復:0.5% HP/秒 |
詳細は消耗品を参照
ゲーム内説明
アドミラル・グラーフ・シュペーは、戦艦と巡洋艦の特徴を併せ持つ独特の艦級の1隻であり、ドイツ海軍による公式な分類は"Panzerschiff"(装甲艦)でした。口径283mmの主砲を搭載する本艦は、当時のあらゆる軽・重巡洋艦よりも強力な火力を備えながら、巡洋艦に迫る速力をも有していました。
就役:1936
同型艦数:3
解説
- 概要
ドイツのTier5プレミアム巡洋艦。
元々の艦が「戦艦級の主砲に巡洋艦並の装甲」といった体であるが、WoWSでは巡洋艦枠である。
- 抗堪性
HPプールはTier5巡洋艦最高であり、Tier6日本巡洋艦の妙高に匹敵する数値となっている。
「ポケット戦艦」という名で知られている本艦であるが、防御力は実際の所巡洋艦級である。
戦艦砲の直撃を受けた場合どのような角度からも手痛いダメージを喰らうため油断しないようにしよう。
本艦の特徴としてイギリス巡洋艦同様、修理班が使える事が挙げられる。HPプールの高さも相まってかなり粘り強く戦えるのは大きなアドバンテージとなる。
- 主砲
巡洋艦にして283mm砲を装備、三連装2基、計6門である。
現在、射程16kmに対して散布界182mという数値は、あらゆる戦艦より良好かつあらゆる巡洋艦より悪い数値である。新たな距離:散布界の関係式が作られているものと推測される(いわゆるシュペー散布界)。
同じく283mm砲を使うシャルンホルストとは、史実同様に口径や使用砲弾が異なり、1発当たりのAPダメージが8600となっている。
巡洋艦に搭載される砲としては破格の口径であり、対巡洋艦では大きな力を発揮する。
腹を晒している戦艦に対してはAPによって有効なダメージが出るものの、少しでも角度を付けられると弾かれるため素直にHEに切り替えよう。
副砲も、片舷に150mm4門、100mm砲2基4門という同Tierではトップクラスの火力を指向できるため、緊急時の近接戦闘にも十分対応できる。(もっとも副砲の悲しさ故、命中が低かったり戦艦相手には通用しなかったりするのだが)
- 魚雷
ツリーのドイツ巡洋艦が持っていない射程8kmの魚雷を持っている。威力はこのTier帯としては良好であり比較的長い射程によって使える場面は多い。
魚雷管は艦の後部にあるものの日巡とは異なり極めて良好な射角を持つ。雷撃時に大きな隙を晒す必要がないのは大きな利点だろう。
- 対空
長距離だけやや高火力だが全体的に貧弱であるため、対空防御砲火を積まないと自衛は難しい。ただし、対空防御砲火を積むとソナーが積めなくなってしまう。
- 機動力
28.5ktは巡洋艦としては非常に遅い。転舵能力も良くない。
ただし旋回半径は同格巡洋艦の中だとAobaやNurnbergよりは小さめなので、アップグレード「操舵装置改良2」や艦長スキルおよびプレイヤー自身の勘などで補助すれば致命傷を貰う確率は格段に減る。
- 隠蔽性
海面発見距離は永久迷彩込みで11.8km、Tier5としては並である。
- 総論
とにかく手数が足りず精度も良くないので、なによりも丁寧な偏差射撃が求められる。
283mmの砲はAP弾で巡洋艦を狩るためにあると言ってもいい。弾種の切り替えは周りをよく見て。
遠距離から回避しながら削ってくる砲駆にめっぽう弱いのでヘイトの流れをよく見て事前に引いた方が良い。巡洋艦の仕事だからと無理に出て倒そうとすれば何もできず、かえって味方に迷惑をかけるだけである。足が遅いので引くときは早めに。
優秀な魚雷・独ソナー・AP弾を生かして前に出るときは素早く、後方や引くときは丁寧に、敵味方の動きを見て早めに戦況を判断しなければ少ない手数で活躍することは難しいだろう。
基本的には「戦艦相手には巡洋艦のつもりで、駆逐・巡洋艦相手には戦艦のつもりで」立ちまわるといい。
史実
1932年10月1日ヴィルヘルムスハーフェン海軍工廠にて起工。1934年6月30日進水式を行った。艦名は、そのもととなったマクシミリアン・フォン・シュペーの孫娘により命名された。1936年1月6日に就役し、数ヶ月に及ぶ完熟訓練を大西洋で行った。翌年の1937年5月20日にジョージ6世戴冠記念観艦式に参加し、日本の妙高型重巡洋艦3番艦「足柄」やフランス海軍のダンケルク級戦艦1番艦「ダンケルク」らと共に各国海軍の注目を集めた。
第二次世界大戦においては、通商破壊作戦に投入され、南大西洋やインド洋で多くの艦船を沈めたことで知られている。南大西洋での作戦では、作戦開始わずか十週間で九隻のイギリス船舶が撃沈されたが、艦長のハンス・ラングスドルフ大佐は戦時国際法を遵守し捕虜を紳士的に扱い、ほとんど死者を出さずにこれを成し遂げた。
第一次世界大戦時の「エムデン」のような冒険活劇は、しかし長くは続かず、ラプラタ沖海戦で燃料系統を損傷した「アドミラル・グラーフ・シュペー」は中立国であるウルグアイの首都モンテビデオ港へと入港した。ラングスドルフ大佐は、燃料系統の損傷を修理するには一週間を確保したかったが、ドイツ駐在大使がそれをウルグアイ政府に伝えるより先にイギリス駐在大使が圧力をかけ、結果として「アドミラル・グラーフ・シュペー」は72時間の停泊が認められるだけとなった。
また、イギリスは巡洋戦艦「レナウン」空母「アークロイヤル」を含む艦隊がモンテビデオ沖に待機中であるとの偽情報を流しており、イギリスの宣伝放送とドイツ本国からの情報により、ラングスドルフ大佐はこの情報を信じ切っていた。ドイツ本国に指示を仰ぐも、確固たる海軍戦略を持たないヒトラーは海軍の弱腰を愚痴りはすれ明確な回答はせず、結局、ラングスドルフ大佐に届いたのは「自分の最良と思う判断に自由に従ってよろしい」とした。
1939年12月16日、ドイツ駐在大使が72時間の延長交渉が失敗した。
停泊期限最終日である17日未明、ラングドルフ大佐らを含む乗員は機密情報を処理し、自沈に必要な準備を終えた。
その日「アドミラル・グラーフ・シュペー」は信頼できる部下40名とラングスドルフ大佐の手によって最後の航海に出た。
モンテビデオ港外まで航行した「アドミラル・グラーフ・シュペー」は、乗艦していた艦長含む40名をモーターボートで送り出してから二十分後、日が没した直後に設置されていた爆薬が爆発し、薄明の空を照らし出して最後の時を迎えた。
ハンス・ラングスドルフ大佐は自ら自沈の責任を取り、12月19日に逗留先であるアルゼンチンのブエノスアイレスで妻へ手紙を書き残し、ハーケンクロイツ旗ではなく、自沈前に回収していた軍艦旗を身体にまきつけると、大使館の武器庫より手に入れたピストルで拳銃自殺を遂げた。遺体は翌朝八時三十分、副官が発見した。
小ネタ
ラプラタ沖で「グラーフ・シュペー」と交戦した3隻の巡洋艦の内、「エクゼター」は3年後のスラバヤ沖海戦で日本の「足柄」に撃沈されている。スラバヤ沖ではオランダ海軍の軽巡「ジャワ」も撃沈されているが、この4隻(「グラーフ・シュペー」「エクゼター」「足柄」「ジャワ」)はジョージ6世戴冠記念観艦式で一堂に会したことがある。
2004年2月、ドイツ政府の抗議にも関わらずウルグアイ政府は「グラーフ・シュペー」の残骸の引き揚げを開始した。理由は残骸が船舶の航行に危険を生じさせていたからだった。同年2月25日には重さ27tの測距儀が引き揚げられた。作業は2007年に完了する予定だったが、2009年に大統領令により中止された。全て引き揚げた後は艦を復元してモンテビデオ市の国立海事博物館に展示される予定だという。
シュペーを含めたドイッチュラント級装甲艦の最大の特徴は、水上戦闘艦としては珍しいディーゼルエンジン(潜水艦などにはすでに利用されていた)を機関として搭載している事である。ディーゼルエンジンは他のエンジンに比べて燃費が非常に良く、速力20ノットで8900海里(約16,485km)10ノットで21,000海里(約38,850km)(ちなみに大和型戦艦で速力16ノットで7200海里、シュペーと共にロンドンの観艦式に出た足柄が14ノットで8500海里)という大西洋における通商破壊に最適な航続距離をもっていたのである。もっともシュペーの場合はそのディーゼルエンジンが自沈の原因なのだが・・・
一番艦のドイッチュラントは、スヴィネミュンデでトールボーイの至近弾で着底した後に迫り来るソ連戦車と「戦艦VS戦車」という史上類を見ない戦いを繰り広げ、多数の重戦車を粉砕する。しかし、5日後の1945年5月4日に港湾部にソ連軍が到達した事で船体を爆破し放棄された。その後、ソ連軍に引き揚げられるが修理不能と判断されて1947年に標的艦としてバルト海に沈んだ。
コメント欄
- 対巡洋は文句ないが、対戦艦が避けられないときは後部砲搭の射角の悪さがすこし気になるかな。 -- 2022-02-05 (土) 05:24:03
- 戦艦に正面で遭遇、うまく艦首と操舵で砲撃をいなして近接魚雷で仕留める快感、最近戦艦ばっかりで巡洋艦キラーとして活躍する機会が減ってるが、1対1なら意外とイケる。 -- 2022-03-17 (木) 13:36:25
- 艦長は巡洋艦用艦長でいいのかえ? -- 2022-04-01 (金) 20:29:37
- 3周年の無料コンテナで当たったんだけど、使い方がわからんな。6門しかないし装填も早くないし。艦長もアズレン使った方がいいのかな? -- 2022-04-18 (月) 21:55:17
- 巡洋艦狩りを楽しみたいなら「ぶち抜け」は地雷スキルだね。過貫通しか起こらんくなる。 -- 2022-07-23 (土) 23:50:58
- バフもりもりイベントは巡洋艦限定のせいでこいつが多い方が勝つクソイベと化してるな -- 2022-08-05 (金) 00:49:09
- まぁそりゃそうなるよねと言うか… -- 2022-08-07 (日) 03:32:18
- そうか?ちゃんと防御姿勢さえとればどうとでもできるぞ。リロードと砲門数の関係で飛んでくる弾が絶対的に少ないからバイタルにさえ入らなけりゃさほど怖くない。だから貫通優遇のある独巡15cmHEで削り殺しまくってる。相手が欲張って全問斉射したら此方のAPねじ込める角度になるし、マジでどうとでもなる。 -- 2022-08-07 (日) 12:35:04
- こいつの立ち回りが分からん。軽巡や駆逐狩りが良いのか?他の使い道あるのか? -- 2022-08-05 (金) 15:31:06
- 手数の点で対駆逐は苦手 -- 2022-08-07 (日) 06:52:01
- 基本は射程の長い魚雷をバラ撒きながら引き撃ち。巡洋艦が最優先ターゲットだけど、戦艦も腹を見せてればAPを撃ち込む。駆逐艦狩りは上の枝の人の言う通り苦手だが、ドイツソナーは持ってるので周りに自分以外駆逐艦に対処できそうな艦がいない時にできたらするかぐらいの気持ちで良い。 -- 2022-08-07 (日) 10:17:33
- 有難う。やってみるわ。 -- 2022-08-07 (日) 12:40:45
- 最近フランス戦艦ばかり乗ってたけど、久しぶりに乗ると巡洋艦にはめっぽう強い、戦艦相手も意外とダメージ出せるので楽しい艦だな、でも相変わらず駆逐相手は地獄 -- 2022-09-15 (木) 13:31:59
- 駆逐艦?知らない子ですねえ -- 2022-09-15 (木) 17:52:44
- 最近やってなかったけどクリスマス?のコンテナ開けたら出てきたからはいふり好きの俺にしてはご褒美、これから使いたい! -- 2023-01-07 (土) 01:35:49
- 小学生の頃、ラプラタ沖海戦でのグラーフシュペーの活躍と、政治的理由により自沈の最後を選んだ下りに涙した。まさか自分が乗艦出来る日が来るとは...感涙。 -- 2023-03-04 (土) 23:01:21
- わかる。なんらかの史実を残した艦に自分が乗艦できるとなんか感動するよな。作られただけで特に史実(≠戦果)を残すことなく老朽化を理由に解体された艦とかよりもテンションが上がる -- 2023-03-05 (日) 10:19:19