キャラクター/【ドラゴンランス】

Last-modified: 2023-11-19 (日) 06:24:48

ドラゴンランス戦記(ドラゴンランス)

声優名は富士見書房から販売されていたカセットブック版による。敬称略。
主要キャラクターはラルパーサ社から立体化されていた。主人公パーティメンバーは「ドラゴンランス・ヒーローズ」、敵側キャラクターは「ヴィラン・オブ・クリン」とそれぞれボックスセットが販売されていた。また新規造形によるブリスターパックで各キャラクターのメタルフィギュアが製造販売されていた。
なおプレイヤーキャラクターとしての能力値AD&D第2版のモジュール「DRAGONLANCE CLASSICS Vol.1」による。

タニス・ハーフ=エルヴン

クラス&経験レベル:ファイター5
アライメント:ニュートラル・グッド
HP:35

STRDEXCONINTWISCHA
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原語はTanis Half-Elven。本名タンサラス。声優は田中秀幸。
ハーフエルフで、母親はクォリネスティ・エルフの王女だったが、人間の戦士に暴行されて彼を身ごもった。幼少時はエルフたちの間で育ったが、その出自に劣等感を抱えていたこともあり森を出奔した。この劣等感は彼を悩ませており、加えて我の強い他のパーティメンバーにも常に頭を抱えていた。純血のエルフには生えない髭を生やしているが、エルフ特有のアーモンド形の目は隠していないあたり複雑。
弓と剣に長けた優秀な戦士で、主人公パーティのリーダー的存在。ただリーダーとしてはやや頼りない面がある。かつての仲間だったキティアラとは恋仲であったが、ドラゴン卿となっていた彼女に偶然再会。一時はキティアラとの肉欲に溺れかけるものの、キティアラとは決別しローラナと結ばれる。
AD&D第2版仕様では能力値は全体的に高めで、前衛としては剣と弓による遠近両対応のアタッカー。初期メンバーの中ではレザーアーマー+2を装備しているためアーマークラスは良い。
メタルフィギュアはボックスセットの「ドラゴンランス・ヒーローズ」とブリスターパック単品の2種。どちらも左手に弓を持ったポーズ。前者は背中の矢筒の矢を右手で取り出そうする姿勢で、後者は右手で矢をつがえようとする姿勢となっている。

スターム・ブライトブレイド

クラス&経験レベル:ファイター6
アライメント:ローフル・グッド
HP:49

STRDEXCONINTWISCHA
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原語はSturm Brightblade。声優は二又一成。
人間。尊敬する父のようなソラムニア騎士になろうとしている。騎士の掟と名誉を重要視する高潔な性格で、父の形見の剣と鎧を身に着けている。
物語序盤は正式なソラムニア騎士ではない従士(スクワイヤ)であり、タルシスでのデレク・クラウンガードとの会話から騎士を詐称していたことが明かされ、騎士団の騎士審理により一旦は有罪となり父の鎧を身につけることを禁じられる等の処分を受ける。しかしグンター卿をはじめとする父の友人たちの助力もあり、最終的に冠勲爵士団に迎えられ、大司教の塔防衛戦では冠勲爵士団の司令官に任ぜられる。だが、そうした経緯から薔薇勲爵士団の指揮官であったデレクや彼に与する剣勲爵士団の指揮官アルフレッドら上級の騎士とは軋轢が絶えなかった。最終的にデレクは正常な判断力を失い、ドラゴン軍の囮作戦にひっかかって防衛戦力の大半を喪失、わずかな兵とともに塔に残ったスタームはドラゴン卿キティアラとの一騎討ちに破れ死亡した。以後騎士団ではスタームこそ真の騎士の姿であると崇拝される。
作中では騎士としての性格上、パーティメンバーとの摩擦は散発してはいたが、特にレイストリンに不信感を抱いていた。またシルヴァネスティ・エルフの女王アルハナ・スターブリーズからは慕われており、宝珠「スタージュエル」を受け取っていた。
主武器は+3の両手剣で完全な近接アタッカータイプ。チェインメイルによりアーマークラスも良く、ヒットポイントも高い。
メタルフィギュアはボックスセットの「ドラゴンランス・ヒーローズ」とブリスターパック単品の2種。どちらも右手に剣、左手に盾を持って立っている姿勢。

フリント・ファイアフォージ

クラス&経験レベル:ファイター4
アライメント:ニュートラル・グッド
HP:45

原語はFlint Fireforge。声優は藤本譲。
丘ドワーフ。タニスとは親友同士であり、彼と共にスターム、キャラモン、レイストリンたちを育てた。レイストリンとは仲が悪いが、タッスルとは仲が良い。老ドワーフらしい頑固な性格で、苦手なものや嫌いなものがはっきりしている。
物語が始まる頃には年齢と持病のせいで肉体が衰えていたが、仲間の手前から意地を張っていた。馬と水が苦手と自称しているが、特に後者については「水に入るくらいなら捕まって火あぶりにされたほうが温かく死ねる」等と言い切り、危機的な状況であるにもかかわらず逃げようとしなかったことさえある。
世界を鍛えたというドワーフの神・レオルクスを信仰しており、細工師としても腕が良い。戦士としても熟練でありタニスからは特に信頼されていた。物語後半、旅の最中で寿命が尽きて病死した。
武器は+1の片手斧。防具はスタデッドレザー程度だが、レベルの割にヒットポイントが高い。
メタルフィギュアはボックスセットの「ドラゴンランス・ヒーローズ」とブリスターパック単品の2種。前者は右手に戦斧を持ち立ちはだかる姿で、後者は戦斧を両手で抱えながらマントをはためかせて立つ姿。

タッスルホッフ・バーフット

クラス&経験レベル:シーフ4
アライメント:ニュートラル
HP:16

原語はTasslehoff Burrfoot。声優は龍田直樹。
ケンダー。通称タッスル。いたずら好きなムードメーカー。本編中でも他人の持ち物が“勝手にポケットに転がり込んでくる”ことがよくある。この行動に関して言えば「少し借りた」とか「たまたま拾った」とか言い訳はするものの、「自分の物にする」という悪気があるわけではなく、盗賊呼ばわりされると傷つく。この手癖の悪さと旺盛すぎる好奇心ゆえに物語のトラブルメーカーでもある。
様々な場所の地図を所持していたり、小柄で素早い身のこなしで偵察に出たりと斥候としては優秀。戦闘では「フーパック」と呼ぶスタッフスリングを得意とする。
ちなみにタニスいわく彼が「おっと」と言った時は何か危険な事が起きるらしい。
能力値そのものはシーフとして合っているが、やはりヒットポイントが心許ない。
2種類あるメタルフィギュアは大まかに見てフーパックを右手で持つか左手で持つのが違い。もちろん細部のディテールはそれなりに異なる。

キャラモン・マジェーレ

クラス&経験レベル:ファイター6
アライメント:ローフル・グッド
HP:56

STRDEXCONINTWISCHA
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原語はCaramon Majere。声優は小杉十郎太。
人間。レイストリンの双子の兄。怪力かつ屈強な左利きの戦士で、大食漢。力の強さはAD&D第2版のシステムではストレングスが18/63という非常に高い数値で表現されており、武器なしでも敵を怪力で殺したりしていた。性格は大らかで陽気。物事を深く考えないが、頭が悪いというわけではない。また戦い以外のことは二流どまりとはいえ、それなりにこなすことができるという器用さを持つ。
弟を溺愛しているが、弟からは大抵冷たい反応しか返されない。それでもめげなかったものの、その愛情ゆえにレイストリンに裏切られて精神的にダメージを被ることになる。一時は酒に溺れたりもしたが、後にティカと結ばれた。
初期メンバーの中で最強筋力の近接アタッカー。鎧はリングメイルだがヒットポイントは高い。
2種類あるメタルフィギュアは右手に盾、左手に長剣を持つ。ただしボックスセット版は盾の紋様が無く、長剣の刀身がかなり細い。

レイストリン・マジェーレ

クラス&経験レベル:メイジ3
アライメント:トゥルーニュートラル
HP:8

STRDEXCONINTWISCHA
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原語はRaistlin Majere。声優は塩沢兼人。
人間。キャラモンの双子の弟。若年にして「大審問」に合格した優秀な魔術師で、赤いローブをまとう中立に属する。もともと体が弱かったが、大審問を通過した際に行った行為からパー・サリアンによって極めて脆弱な体にされ、両目を人や生物の時間が過ぎていくのを見る砂時計の瞳に変えられてしまう。このため物語中では常に咳をしており、ひどい臭いのする飲み薬を飲んでいた。
中立の魔術師とはいえ、冷血で皮肉っぽく秘密主義な性格のため、仲間からも疑惑の目を向けられることが多い。兄であるキャラモンを疎んじ、パーティメンバーたちに対しても見下すような態度をとっているが、仲間のために魔術を使ったり知恵を働かせることもある。野心家であり力を手にするためには手段を選ばない性格で、ドラゴンオーブを入手した後はさらに傲慢になっていき、最終的には悪を示す黒いローブの魔術師となった。
一方で社会的弱者と見做される存在に対しては例外的に打ち解けた態度を取ることがある。
小説での虚弱体質が嘘のように全体的に高めの能力値を有するが、知力が最大値の18ではないのが意外。クラスとレベルを考えればヒットポイントは相応の数値ではある。
ボックスセット版のメタルフィギュアは両手を斜め上に掲げて魔術を使おうとする姿勢。杖は左手で持っている。ブリスターパック版はフードを被り杖で体を支えるような、いかにも魔法使いという造形になっている。

ゴールドムーン

クラス&経験レベル:クレリック5
アライメント:ローフル・グッド
HP:25

STRDEXCONINTWISCHA
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原語はGoldmoon。声優は川村万梨阿。
人間。平原の蛮族ケ=シュの族長の娘であり金と銀の髪を持つ美女。心優しい女性で、リヴァーウィンドとの身分違いの恋ゆえに部族を出奔することとなる。タニスたち一行に加わって廃墟ザク・ツァロスで試練を乗り越えた後、癒しの女神ミシャカルの僧侶となり、人々を「真の神々」の教えへと導く。以後はまことの僧侶となり、癒しの技を修得した。
物語中で恋人のリヴァーウインドと結婚、身籠ったため終盤では出番が少ない。
クレリックとしては優秀だが、前衛タイプではない。+1のスリングがあるので戦闘では後衛担当だろう。
ボックスセット版のメタルフィギュアは右手に楽器のような物を持ち、左手に青水晶の杖を持つ。頭は少し右へ傾けた姿勢でマントを着けている。ブリスターパック版は左手に青水晶の杖を持ち、左足を石の上に乗せている。ゆったりした衣服をみにつけているが、マントは着けていない。

リヴァーウィンド

クラス&経験レベル:レンジャー5
アライメント:ローフル・グッド
HP:41

STRDEXCONINTWISCHA
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原語はRiverwind。声優は松本保典。
人間。ケ=シュ族の羊飼い。黒髪に長身痩躯の無骨な風貌と禁欲的な表情をした平原人。家が貧しい上に、部族が信仰する神ではなく「いにしえの神々」を信仰していたためゴールドムーンとの仲を認められる条件として探索の旅に赴き、青水晶の杖を持ち帰った。しかし探索を命じた族長が命じても青水晶の杖は何の奇跡も示さなかったため、部族を欺いたとして石打ちの刑で殺されかける。しかしゴールドムーンが彼をかばったことにより、二人はソレースの地へ瞬間移動したことでタニスたちと出会うことになった。もともとは他種族や魔法使いを嫌っていたが、タニスたちとは探索行を通じて打ち解けていった。廃墟ザク・ツァロスで黒竜キサンスと戦った際、ドラゴンブレスの直撃で死にかけるが、癒しの女神ミシャカルの僧侶となったゴールドムーンの癒しの奇跡により治っている。その後はゴールドムーンを恋人として接するか族長の娘として遇するかを迷ったりもしたが、結婚してゴールドムーンとの間に3人の子を授かっている。
筋力はキャラモンに次ぐ高さの上、他の能力値も全て13以上と高い。タニス同様、遠近両対応のアタッカー。
ボックスセット版のメタルフィギュアは右手に長弓を持った姿となっている。ブリスターパック版は製造されたかどうかを含めて不明。

ティカ・ウェイラン

クラス&経験レベル:ファイター5(シーフ3)
アライメント:ニュートラル・グッド
HP:30

原語はTika Waylan。声優は原えりこ。
人間。燃えるような赤い髪と豊満な胸の女性で、料理が得意で明るく活発な性格。
ソレースにある「憩いの我が家亭」で給仕として働いていたが、酒場での騒動が原因でパックス・タルカスに送られてしまう。後に女戦士として剣を振るうようになるが、もともと酒場で給仕をしていたせいか、最も得意な武器はフライパン。それが高じたのか、実戦では盾で敵を殴打しまくるようになっていた。彼女のフライパンは1d8のダメージを与えるらしい。
作中、キャラモンに積極的にアプローチしていたが、肝心のキャラモンは弟のレイストリンに構うばかりでろくに進展していなかった。後にキャラモンと結婚しする。
なお「ドラゴンランス伝説」では情けない有様を見せたキャラモンを家から叩き出しているが、紆余曲折を経て成長して戻って来た時は迎え入れて仲睦まじい夫婦となり5人の子をもうけている。
筋力はそこそこだがファイターとしてはそれなりに戦える。
盗賊の娘として生まれ育ったという設定があるためか、クラスの項目には括弧書きでレベル3シーフの記述もある。AD&Dのルール的に考えればデュアルクラスになるのだろうか。
ボックスセット版のメタルフィギュアは右手に長剣を持ち兜を被っている。盾は持ってないが、造形からして左手に盾を持たせるようにできている。ブリスターパック版は製造されたかどうかを含めて不明。

フィズバン

原語はFizban the Fabulous。声優は矢田稔。
旅の途中でいつのまにか一行に加わっていた老魔術師。言動が耄碌しまくっている上に怪しい行動を取りまくっていた。そのせいかタッスルとは気が合う。
得意の魔法はファイアーボールで、作中では触媒となる蝙蝠の糞化石を探したりしていた。なお、正確に呪文を思い出せることはまれで、その呪文の効果が味方に対して脅威となったりしたこともある。パックス・タルカスではドラゴンから逃げる途中で「羽毛落下」の魔法の発動に部分的に成功してタッスルを助けたものの、自身は落下して死亡した・・・と思ったらジャンプ漫画みたく何事もなかったように再登場してきた。
その後もあちこちで怪しい行動をとりまくっていた。しかしその正体は・・・。
なお、原語版の第2版仕様のモジュールでのクラスはExccentric Mage、LevelはUnknownになっている。
アライメント能力値ヒットポイントなどは記載されていない。
メタルフィギュアはブリスターパック版のみ製造販売されていた。左手に杖を持ち、右手を上げて魔法の呪文を使おうとするような、いかにも老魔法使いという造形。

ローラナ

クラス&経験レベル:ファイター5
アライメント:カオティック・グッド
HP:28

STRDEXCONINTWISCHA
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原語はLaurana。声優は久川綾。
本名はローラランサラーサ。クォリネスティ・エルフの王女で、ギルサナスの妹。タニスにとっては従姉妹で幼馴染にあたる。
美しく純粋な女性で、幼少時からタニスを慕っている。保護された生い立ちゆえ誰からも愛されるような無垢な娘だったが、その反面世間知らずで、危険を考えず恋心のみでタニスに同行した結果足手まといになってしまう。ゆえに一度はふられてしまう。しかしその後は努力を重ね、終盤では「黄金の将軍」という異名を得るほどに女性としても戦士としても成長した。
終盤、タニスが重病だとキティアラからの知らせに、罠と承知の上で赴いて人質にされてしまう。しかしその結果としてタニスと結ばれることになる。
ボックスセット版のメタルフィギュアは右手に歩兵用のドラゴンランス、左手に剣を持つ。胸当てとズボンを着ている。ブリスターパック版は右手に護拳付きの剣、左手に盾を持つ。胸当てとスリット入りのロングスカートを着用する。

ギルサナス

クラス&経験レベル:ファイター5/マジックユーザー4
アライメント:カオティック・グッド
HP:26

STRDEXCONINTWISCHA
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原語はGilthanas。声優は中原茂。
ローラナの次兄で、クォリネスティ・エルフの第二王子。戦士/魔法使い。幼い頃はローラナと共にタニスの親友だったが、妹のタニスへの思いを知った後は喧嘩の末仲違いしてしまった。そのためタニスに対しては現在も複雑な感情を持つ。
物語当初は父ソロスタランの命によりドラゴン軍に対する遊撃戦に就いていたが、部隊は壊滅してしまう。そしてソレースでタニスたちと出会うことになる。パックス・タルカスでの戦いの後、タルシスでの分断を経てスタームたちと共にドラゴンオーブを発見する。そしてカゴネスティ・エルフの娘・シルヴァラとの出会いを経て「善竜の誓い」に関する探索に赴き、隠された善竜の卵とドラコニアン誕生の秘密を発見し、善竜をクリンに帰還させる重要な役割を担うこととなる。この「善竜の誓い」に関するエピソードはゲームブック『奪われた竜の卵』で語られている。
メタルフィギュアはブリスターパック版のみ。簡素で動きやすい服を着ており、右手に棍棒もしくは長剣を持ち、左手には何も持っていない。鎧は鎖帷子で、いかにもエルフの魔法戦士といった造形。

シルヴァラ

原語はSilvart。声優は鶴ひろみ。
「ドラゴンランス(戦記)」とゲームブック「奪われた竜の卵」に登場したカガネスティエルフの娘。スタームやローラナたちのクォリ=モリ脱出を手伝ったことが縁でギルサナスと恋仲になる。しかし、その正体は銀竜であったためギルサナスとの関係で苦悩することになる。結局、彼女は銀竜であることを選び、ギルサナスと共に「善竜の誓い」に関する探索に旅立つ。
メタルフィギュアはブリスターパック版のみ。右手に棍棒もしくはスリングのような物を持っている。短弓かもしれないが。

グンター

原語はGunthar。声優は佐藤正治。
ソラムニア騎士団長。スタームの父の友人だったこともあり、騎士の詐称で査問にかけられたスタームに理解ある態度で接した。ただし薔薇勲爵士団の団長であるデレクとは騎士団内部で対立していた事情もあった模様。
物語後半でドラゴン軍がパランサスに攻めてきた際にはサンクリストから駆け付けるなど、地味ながらも重要な役割を果たした。
メタルフィギュアはブリスターパック版のみ。重装鎧を着用しており、右手で剣を抜こうとする姿。兜の面貌を開けており、口ひげを蓄えた顔が見えている。

キティアラ・ウス=マタール

原語はKitiara uth Matar。声優は山田栄子。
人間。キャラモンとレイストリンの異父姉。性的な魅力に溢れる美しく奔放な女性。父親に似て剣の腕に優れ、傭兵を生業とする。
他者を篭絡する事に長けているが利己的な性格で、心から相手を思いやる事はない。野心家であり、目的のためには手段を選ばない。かつてタニスとは恋仲だったが、ドラゴン軍に入隊して彼らとは袂を分かち、青のドラゴン軍のドラゴン卿で〈暗黒の女卿〉(レディ)と呼ばれるまでに出世していた。騎竜はブルードラゴンのスカイア。死の騎士ソスとは協力関係にある。またバカリス、ガリバヌスら自軍の上級将校を愛人にしているが、失態を晒せばあっさりと捨て、死んでも惜しむような様子がなかった。
作中の大司教の塔攻防戦では、かつての仲間であるスタームを討ち取っている。その後はドラゴン軍での最高位を狙って行動し、その結果ドラゴン軍は敗れることになった。その後「ドラゴンランス伝説」ではドラゴン軍を再建して覇権を握るべく行動していくが・・・。
ボックスセット「ヴィラン・オブ・クリン」とブリスターパックの2種のメタルフィギュアが造られている。両者とも兜なしのスケイルメイルを着用した姿。ボックスセット版は右手に剣、左手に投槍を持っている。ブリスターパック版は右手に剣を持って立っている姿。

ソス

原語はSoth。声優は平野雅人。
黒薔薇の騎士を称する不死の騎士
もともとはソラムニアの高貴な騎士であったが、妻帯者でありながらエルフの娘に恋をしてしまい騎士の誓いを破ってしまう。贖罪としてイスタルに旅立つが、途中で会ったエルフの女たちの言葉に惑わされ、嫉妬に狂って引き返してしまい贖罪の使命は失敗。そして大変動が起こり、彼には恐ろしい呪いがかけられてしまった。このためソスは常に業火に焼かれる苦しみを受け、毎夜バンシーたちの恨みの声を聞きつづけることになった。
物語本編では後半に登場。キティアラと絡む場面が多くソスはキティアラに惚れているような言動をとっている。しかしキティアラが生きている間はまともに触れることができないため、キティアラの死亡を望むような台詞を発している。
人気があるためか、敵役でありながらボックスセット「ヴィラン・オブ・クリン」とブリスターパックの2種のメタルフィギュアが造られている。ボックスセット版は右手に長剣を掲げた姿。ブリスターパック版は右手に鎚矛を持ち死の馬に騎乗した姿と、武器を持たず腕組みをして立っている姿勢の2体(死の馬を含めると3体)入となっている。
またダンジョンズ&ドラゴンズ ミニチュアゲーム第4弾でも立体化されている。

ヴェルミナァルド

原語はVerminaard。声優は郷里大輔。
暗黒の女王に仕えるクレリックで、北のドラゴン卿。
物語前半でタニスたちが戦ったドラゴン軍の指揮官で、アバナシニア地方を侵略しソレースやケ=シュ族の住む平原を赤竜のエンバーに焼き払わせた。パックス・タルカスの奴隷鉱山を拠点として周辺地域を次々と支配下に置いていく。しかし相棒であるはずの赤竜エンバーとは互いに信用していなかった。そしてパックス・タルカスの戦いでは自ら発した言葉が原因で発狂した赤竜マータフルールによりエンバーと分断されてしまい、単身でタニスたちと戦わざるを得なくなる。当初は暗黒の女王から与えられた加護と魔法の鎚矛ナイトブリンガーにより優勢に戦いを進めていく。しかし暗黒の女王に見放されてしまい、タニスとスタームに倒された。
メタルフィギュアはボックスセット「ヴィラン・オブ・クリン」に入っている。右手に鞭、左手には愛用のナイトブリンガーを持ち、二本角の兜とマントを着けている。

アリアカス

原語はAriakus。声優は沢木郁也。
ドラゴンランス(戦記)の頃のドラゴン卿の最高位。物語の登場は後半に入ってからだが、ドラゴン軍の司令官として君臨して戦争前半で常に優勢を保っていた。しかしキティアラの陰謀でタニスに殺害されてしまい、指揮系統が混乱したドラゴン軍は崩壊してしまう。中盤以降で登場したドラゴン軍側の人物の中でもキティアラに惑わされなかった数少ない人物。元から意志が強いのか、キティアラが好みではなかったのかは分からないが。
メタルフィギュアはボックスセット「ヴィラン・オブ・クリン」に入っている。右手で大型の鎚矛を振り上げた姿勢で、二本角の兜とスケイルメイルを装備している。

フューマスター・トード

原語はFewmaster Toede。
ドラゴン軍の下士官を務めるホブゴブリン。ソレースで捕らえたタニスたちを含む捕虜や奴隷をパックス・タルカスへ移送していたが、エルフの襲撃を受けて逃・・・もとい転進した。パックス・タルカスではどぶドワーフのセスタンと謎の男ベレムを捕えてヴェルミナァルドのご機嫌を取ろうとするが失敗していた。ヴェルミナァルドが敗死した後、なぜか後任のドラゴン卿に任命されてしまう。そして、ケンダー郷方面の司令官となったが、フロットサムでケンダーたちにより死亡してしまった。ゴブリンやホブゴブリンで名前が付けられている個体はそれなりにいるが、一軍の指揮官に抜擢されたほど物語中で目立ったのはこいつだけだった。
メタルフィギュアはボックスセット「ヴィラン・オブ・クリン」に入っている。鎖帷子を着用しているが兜は着けておらず、右手で片手剣を振り上げた姿勢。

キサンス

原語はKhisanth。声優は山田栄子。
ドラゴンランス戦記でタニスたちが戦った初のドラゴン。ザク・ツァロスの廃墟でミシャカルの円盤を守っていた。
雌の黒竜であり戦闘では強酸のブレスをリヴァーウィンドに浴びせて殺しかけ、魔術師であるレイストリンをその手に捕えることに成功する。しかし、ミシャカルの加護を受けたゴールドムーンの攻撃により倒された。
メタルフィギュアはボックスセット「ヴィラン・オブ・クリン」に入っている。右腕と左腕、右の翼と左の翼が別パーツになっている。ボックスセットに入っているためか、小説での表現よりもだいぶ小さい気がするが、立体化されただけ他のドラゴンよりも恵まれていると言えなくもない。

タキシス

原語はTakhisis。
暗黒の女王と呼ばれる神格の一柱であり、ドラゴンランスシリーズにおける最大最強の敵。
ドラゴンたちを始めとする手下を使ってクリンを支配するべく過去何度も陰謀や戦争を仕掛けている。ドラゴンランス(戦記)時代では、敵となる善竜たちの動きを封じ込めた上に、ドラコニアンを生み出すことで優勢に戦いを進めていた。またクリン世界に降臨することを目論んでいるが、様々な妨害や失策により悉く機会を逸している。また悪の神格らしく、ヴェルミナァルドやアリアカスが劣勢に追い込まれた時にはあっさりと見捨てたりしている。普段は奈落(アビス)にいるらしい。
メタルフィギュアは2種存在する。1つはボックスセット「ヴィラン・オブ・クリン」に入っている人間形態。妖艶な女性で、いかにも「悪の組織の女」という造形をしている。もう1体は本体である5本の色の異なる頭を持つ巨大なドラゴンで、こちらは5000個の限定品。

ドラゴンランス伝説

ドラゴンランス戦記の後のストーリーだが、音声化や映像化はされていない模様。新たなメインキャラクターとしては他にも、パラダイン神に仕える聖女クリサニアもいるが立体化はされていない。

ダラマール

原語はDalamar。
自身の身分において禁じられた魔術に手を出したため故郷のシルヴァネスティを追放されたエルフ。黒ローブの魔術師であり、魔法に対する情熱からレイストリンの弟子となる。しかし師を畏怖しているものの、実は上位魔法の塔から派遣されたスパイであり忠誠心はほぼ無い。しかしレイストリンには早々にスパイであることを見抜かれていたし、過去にも裏切りを企て罰を受けている。それでもレイストリンの力の秘密を探ることを止めず、キティアラと通じたりもしていた。この奇妙な師弟関係は所謂「腐女子」の方々には好評だったらしい。
後にパランサスの〈上位魔法の塔〉の主となる。
メタルフィギュアはボックスセット「ヴィラン・オブ・クリン」に入っている。右手に短剣を掲げた若い魔法使いという造形をしている。

関連項目

ドラゴンランス