Prerequisite

Last-modified: 2022-08-07 (日) 12:05:51

略称:Prereq 意訳名称:必要スキル経過スキル

解説

 プレイヤーキャラクターの持つ各種スキルは、余剰スキルポイントがあり、レベルが足りていればすぐに取得できるとは限らない。
 クラス毎に3系統用意されたスキルタブには、それぞれ10種類のスキルが独特のつながりで配置されている。これらは「スキルツリー」と呼ばれ、矢印で結ばれた下部のスキルは、その手前にあるスキルをすべて経由しなければ取得できない。
 この時、特定のスキルXの手前の矢印上に位置し、スキルX取得のために最低でも1ポイントは注ぎ込まなければならないスキルのことをPrerequisite(s)*1(通称:経過スキル)という。
 プレイヤーキャラクターが自由に使えるスキルポイントは最大110(Lv99時)。レベル90で約100、レベル80時点で約90ポイントということを考えると、わずか数ポイントとはいえビルド完成レベルを遅らせたり*2、キャラクター使用感を左右するスキルを取得する羽目になったりと、その影響は必ずしも小さくない。

具体例

Amazon

Passive and Magic Skills
 Decoy取得のための経過スキルは同列上のInner Sight, Slow Missilesのみだが、Valkyrieが欲しければ左列のみならず、中央列のDodge, Avoid, Evadeまでが経過に含まれてしまう。これらは避けバグ発生源として悪名高く、取得するかどうかで近接戦闘時のキャラクター使用感があからさまに変わってきてしまう。

Druid

Elemental Skills
 風エレドルの主力スキルTornado, Hurricaneを取得するにはArctic Blastから中央列まで下っていくだけで済む。
 しかしD2Xにおいては、火エレドルArmageddonを含めた左列の火炎系統スキルをコンプリートするとなると、Arctic BlastHurricaneまでの無関係なスキルに計5ポイントも費やさなければならない。
Shape Shifting Skills
 熊ドルはLifeと変身時間の増強スキルLycanthropyを取得するため、熊変身への恩恵が皆無のWerewolfに経過の1ポイントを振らなければならない。
 また、Fire Clawsの火炎ダメージをメインに据えるなら、狼形態でしか使えないFeral Rageにも1ポイント必要になる。

Necromancer

Summoning Spells
 Raise Skeleton, Clay Golem, Reviveの3本柱を主力とする召喚ネクロであっても、Revive経過スキルであるBlood Golem, Iron Golemへのポイントを惜しむことは許されない。
 ワンドやネクロ専用盾に付加された個別スキルブーストのみでReviveを取得するという抜け道もを使えなくはないが、武器スワップした瞬間にReviveが全員崩れ去るという制約が加わり、裏装備活用の自由度が犠牲になってしまう。

Paladin

Offensive Auras
 属性攻撃ビルドとの相性が良く、Uber Tristramソロ攻略にも活躍するConvictionには経過スキルが5種もある。しかもその大半は実際に(本人の展開するオーラとして)使われることがほとんどない。
Combat Skills
 Holy Shieldは多くのPaladinビルドにとって必要不可欠の攻防一体スキルだが、ZealSmiteを主力とするMelee系ビルド視点では、中央列のHoly Bolt, Blessed Hammerは無駄スキル以外の何者でもない。

Sorceress

Cold Spells
 右列のArmor系スキルは攻撃回避手段として有用だが、経過スキル不要の1ポイントで済むFrozen Armorに対し、Defenseボーナスで上回るShiver Armorは中央列のIce Bolt, Ice Blastにまでポイントの投資を余儀なくされる。スキルポイントが戦力として極めて重要なこのクラスの特性上、他属性メインのビルドにとっては敷居が一気に上がる。

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*1 直訳:必要条件、前提条件
*2 複数の系統でLv24~30スキルを取得するビルドは特に深刻である
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