【すべての敵が強い】

Last-modified: 2023-08-12 (土) 23:32:00

概要

2018年発売の欧米版DQ11から登場した、冒険開始時に設定できるしばりプレイの一つで、すべての敵【モンスター】が強化されるしばり。
DQ11Sでは日本語版にも逆輸入された。また、DQ10オフラインでは「すべての敵が強くなる」表記で登場した。
英語表記は "All Enemies Are Super Strong"。ただのStrongではなくSuper Strongと表記されているだけに、ただの「強い」ではなく、実際には「『』強い」である。

DQ10オフライン

表記は「すべての敵が強くなる」。
こちらではルーチン変化などはない模様。
攻撃性能はあまり変わらないが、敵のHPが1.5倍ほどにもなるのでかなりしぶとくなり、メンバーが揃わない序中盤の難易度がかなり上がる。
フィールドにレベルの高い敵も多く配置されているのでザコ戦が難しくなる一方、ボス戦では火力や行動パターンがほとんど変わらないため回復が追いつき、こちらのMPもそうそう尽きないため戦闘は長引くがあまり難易度は高くならないことも多い。
ただしHPの上昇により【スーパーハイテンション】からの必殺技連打で倒せない場合が増えるので、低レベル、高速クリアなどでは厳しくなる場合も。
なお、オンライン版にはストーリー、クエストボスの難易度を3段階で選択できる機能がある。こちらは難易度を下げると受ける被ダメージが減少する仕様。
詳しくはこちら

DQ11(欧米版)・DQ11S

歴代シリーズのファンからは「簡単過ぎる」と言われ、普通プレイが「イージーモード」と言われた本作だが、これ1個設定するだけで、難易度はノーマルを超えてハードモードに早変わり。
DQ1やDQ2の頃のようにしっかりレベルを上げて装備を整えないと突破は難しくなっている。
逆に言えば新規の技が増えているわけではないため基本的な対策法も昔のDQと同じであり、レベルと装備さえ整えれば十分クリア可能。
無印版をクリア済みでヌルかったと思う人や、じっくりと冒険したい人にお勧めの縛りである・・・が、後述する様に他の縛りと組み合わせる事で更に過酷な冒険にする事も出来る。
戦い方は人によって異なるが、いずれにしても状況に応じて考える必要性が増す縛りであり、RPG慣れしていて刺激的な難易度を求める人も十分に満足できる調整となっている。
 
大まかな内容は、ステータスの上昇、敵の【呪文】息などの特殊攻撃の威力増強、敵AIのルーチン変化(詳細不明)、の3つ。
ステータスについては敵によって上昇値は異なるが、【こうげき力】【しゅび力】【すばやさ】は概ね3割増しに、【HP】に至っては約2倍になる。
敵全体が非常にしぶとく、攻撃力と素早さの上昇で相手に先手を取られて、受ける被害も相応に大きくなる。
守備力の上昇で生半可な武器ではロクなダメージを与えられなくなるため【ふしぎな鍛冶】や武器を使い分けるなど装備を整える・工夫する重要性も増す。
最も恐ろしいのは攻撃力の増強で、【バイキルト】のDQ5の部分でも説明されている通り、攻撃力が3割増加すると、受けるダメージは3割増しどころじゃ済まず、物理攻撃の脅威が大きく増した。
【スクルト】等を唱えた上で手痛いダメージを与えてくるような調整がされている。
 
呪文やブレスなどで受けるダメージも全体的に3割程度増強されており、敵の【MP】も上がっているので、通常では1回しか唱えられない呪文が2発飛んでくる場合も。
敵独自の特技については、威力に大きな変化が無い場合もあるが、少し、もしくは大幅に威力が上がっている等、モンスターによって様々である。
新たな行動が追加されたりはしないようだが、本来【痛恨の一撃】を出さない【ドラゴン】【トロル】の様な強敵が出すようになっている等、中には油断していると危険な相手もいる。
 
敵AIのルーチンや、各行動の頻度も変わるらしいが詳しい情報は判明していない。
ただし、無駄行動の頻度が低下、仲間を呼ぶ頻度の増加、回復頻度の増加などは一目で分かりやすい。
特に【ボス級モンスター】に関しては上記の汎用ではなく細かい調整が行われており、1~2回行動が完全2回行動になったり、ローテーション行動が完全ランダム行動になったりする。
 
敵の耐性は変わらないので、耐性の穴を突く戦法の価値が大幅に上がってくる。
敵のステータスへ対抗するための【ルカニ系】【ヘナトス】を始め、【マヌーサ】【ラリホー系】【メダパニ系】などの行動封じから【ジバリア系】【ヴァイパーファング】などの守備力に影響されない継続ダメージ、与えた状態異常を解除しない&固くなった敵の守備力を無視できる攻撃呪文や特殊な攻撃特技などあらゆる手段を用いて敵を封じ込める事となる。
 
【楽な戦いは経験値なし】と組み合わせると、装備や買い物等の自由度を保ったまま、ベリーハードな難易度を楽しむことができる。
この2つの縛りを設定すると、レベルアップが難しくなる事によって、HP・ちから(攻撃力)の増強が思い通りにいかないので、敵のステータスに対抗する手段が失われる。
1ターン攻撃されただけで死人が出たり、不意打ちされただけで劣勢になって全滅したり、満足なダメージが与えられなかったり、妨害系の呪文によるステータス変動の脅威度が跳ね上がったりと危険な要因は多岐にわたる。
特に【サマディー地方】以降は厄介な能力を持った相手も出てくるので、この縛りを実感する事になるだろう。