概要
年老いた人の総称。ドラゴンクエストシリーズでは翁のグラフィックが最初期から登場している関係上ここではいわゆる「お爺さん」について記述する。「お婆さん」については【老婆】の記事を参照。
DQ1の頃から【NPC】として登場。イベントアイテムをくれたり、冒険の大目的を教えてくれたりと、重要な役柄が多い。お年寄りだけに、昔話をする人も多く、それがゲームの世界観、及び攻略の重大な情報になることもしばしば。
シリーズを追うごとに主人公達の導き手として【学者】や【村長】などの新たなNPCが追加されたり【王様】の役割が強化されたり、【仲間会話】が導入されたりし、物語上の役割分担(?)の細分化が行われるようになっていったが、今もなおシナリオ上の重要度は健在である。
もちろんこれは偶然では無く、「主人公を指導したり、アドバイスや役立つ道具をくれるが一緒に冒険はしないキャラクター」として「老人」という記号が使いやすいからである。これは一般的なシナリオ構築上「メンター」と呼ばれる。
また、人が足を踏み入れないような僻地や町外れに老人が1人で住んでいるのが、シリーズのお約束となっている。作品をまたいで登場する名物老人としては、【ギャルになりたい爺さん】と【モンスターじいさん】が有名。
なお、意外であるが、明確な【老婆】はSFC時代まで登場しなかった。
DQ1
青いローブを身に付け杖を持った、色は違うがDQ3の【魔法使い】(男)を思わせる姿をしている。【ラダトーム城の老人】や【メルキド】の長老、【ほこら】の【賢者】や【ラダトーム】の町にいる【呪い】を解いてくれる人がこの姿。
また説明書のみだが、【ムツヘタ】という予言者も登場している。説明書の記述のみで姿は不明だが、後述する【ドラゴンクエストビルダーズ アレフガルドを復活せよ】に登場した同名のムツヘタを見るに、彼もまた老人であったと考えるのが自然だろう。
リメイク版
FC版では【ガライの墓】の入り口前で【主人公】に忠告をしてくれた老人が、不気味な台詞を言い残して消えるよう変更された。
このシーンはスタッフロールでも回想として登場するが、なぜこのような変更をしたのか、彼が何者だったのかは明らかでない。
【ガライ】の幽霊はドムドーラに別に配置されており、グラフィックも異なるので彼ではない。
また、彼のキャラクター付け的にそのような不吉な警告をするとは考えられない。
ゲームブック(双葉社)
ラダトームの町に住む、呪いを解いてくれる老人に「マーシェラ」という名が付いていた。
DQ2
前作同様魔法使いのような姿。【国王】以外で【復活の呪文】を教えてくれる人や、【ルプガナ】で船を管理している老人などが登場。
【大灯台】では魔物が変身したニセ老人も登場した。
DQ3
初の「パーティキャラクターとしての老人」である男魔法使いが登場。差別化のためか、NPCの老人はフードを被らず禿頭を晒すようになる。
【勇者】の祖父が初登場した作品でもあり、他にも【まほうのたま】をくれる人物や【タニア】の祖父などもこの姿である。また、のちに【ダーマ神殿】の名物キャラとなる【ギャルになりたい爺さん】が初登場。他にも【グリンラッド】に住む老人が居る。
リメイク版
【スー】や【ジパング】の老人は、その村特有の衣装を着たグラフィックになっている。【○○○○バーク】に最初からいる老人もスーの村の老人と同じグラフィックが使われている。
DQ4
パーティキャラとしては【ブライ】が登場。一方NPCは、オレンジの服を着たキャラと白い服を着たキャラの2種類が存在する。
前者の方が多数派で、【バトランドの老人】や【トム】などがこの姿。一方後者は【勇者】の父親(育ての父)やお城などにいる【学者】が該当する。
とある島には、【イエティ】と一緒に暮らしている老人がいる。
リメイク版
FC版でオレンジの服だったタイプは杖をついた姿に、白い服だったタイプはブライのような髪形をした初老の男性の姿や、中年の学者グラのキャラに変更された。FC版ではすでに革命で殺された先代【キングレオ王】も前者の姿で登場するようになっている、
ただ、一律に変更されたために、【ロザリーヒル】の何でも屋みたいに違和感がある老人も出てきてしまった感が否めない。
また前者のタイプは【移民】のカテゴリ「老人」としても登場する。
【ギャラン】・【ゲオルグ】・【ジーダ】・【ゾット】・【ドストン】・【ハネス】・【プライ】・【ヘルニアス】・【ホナジィ】・【メトロ】・【ヨロレイヒ】・【ワルドナー】の計12人。人数は多いが、【移民の町】の特殊形態には関係しない。
DQ5
本作が【モンスターじいさん】の初登場作品。
【サンタローズ】では、【パパス】のあとを追った主人公を完璧にブロックする老人がいる。彼は青年時代後半にはいっても存命だがかなりボケてしまっている(EDでは再び元気になる)。むしろ【ラインハット】からの襲撃があってなお在命しているのが凄い。
他に、【ベネット】、【川を見つめる老人】などが登場。また、【デズモン】などの【学者】も今作ではフードをかぶった老人である。
リメイク版
【名産博物館】に【ゆうじい】(DS版以降は【デスじい】)が登場。
DQ6
【イリア】、【エンデ】、【カルベ老夫婦】、【ゲントの村の長老】、【ゴラン】、【スラッジ】、【ダンテ】が登場。ストーリーに直接関わる、名前付きの老人が数多く登場している。
DQ7
【ガケっぷちのじいさん】、【クレマン】、【シム】、【沼地の宿屋の酒場の老人】が登場。また、【よく飛ぶ壺】の制作者も老人である。モンスターじいさんも登場しているが、こちらはDQ5の人物とは異なり今作では老人ではない。
パーティーキャラとしては【メルビン】が登場。過去作の老人キャラと違い、前線も張れる武闘派爺さんである。
リメイク版
シムとよく飛ぶ壺の製作者の老人はリストラされてしまった。なおシムと同じ役割を持つキャラとして【ティア】という少女が登場している。
DQ8
【七賢者】の末裔のうち、過半数が老人である。ただしそのうちの1人は老婆。また、【ふしぎな泉】の付近にも重要な情報を持つ魔法使いの老人が、彼が助けた魔物たちと共に住んでいる。
DQ9
ストーリーに関わる老人としては【天使】の長老である【オムイ】、【リッカ】の祖父、故人で直接会う事は無いが【ラボオ】などがいる。
他には【クエスト】の依頼人として個性豊かな老人たちが登場する。中でも、【武闘家】の職業クエストの依頼人である【超天道士】と【僧侶】の職業クエストの依頼人の老人はそれぞれ独特の存在感を示す存在と言える。後者については、その正体がどう考えても天使だったりして謎が多い。
DQ10オフライン
【エイドス】、【ホーロー】、【ブロッゲン】といった賢者たちから、敵であった【イッド】、普通の村人まで様々な老人が登場。
【オーガ】、【ウェディ】、【エルフ】の老人モブNPCは汎用老人モデルに種族の要素を足したものになっているが、【プクリポ】、【ドワーフ】は顔のしわやヒゲが加えられた程度である。
Ver.2
主なNPCとしては【ダイム老】、【ラペット】、敵キャラの【魔道士キルギル】などがいる。
DQ10オンライン
【竜族】の隠れ里にいたってはほとんどが老人という限界集落となっている。
DQ11
パーティキャラとして【ロウ】が仲間になる。
【主人公】の育ての祖父【テオ】を始めとして、【ダン】、【エッケハルト】、【ファナード】と、人間ではないが【イゴルタプ】と【ジョロッチ】(3DS版およびDQ11S)がNPCとして登場する。
一般的なグラフィックは白髪で緑や青のオールインワンを着てケープを肩に掛けており、杖をついている。
【冒険の書の世界】では、DQ6の【ダーマ神殿】に【ギャルになりたい爺さん】が大量に押し寄せている様子が見える。
ビルダーズ1
上述した【ムツヘタ】が登場。見た目はまさに厳粛な予言者と呼ぶにふさわしいのだが…問題行為も多くネタに事欠かない。
ビルダーズ2
【からっぽ島】に招ける住人の【職業】に「老人」がある。
普段は完成した料理の回収や、アイテム生産効果のある【部屋】でのアイテム探し、【設計図】によるオート建築を行うくらいでこれといった役割は無いが、有料追加DLC第二弾【水族館パック】をダウンロード済みなら、水辺で魚釣りもしてくれるようになる。
ストーリー上で会える人間のNPCの中では【モンばあ】、【ジローム】、【ホッホ】が老人と言えるが、いずれも老人とは別の職業で「職業:老人」の名有りのNPCキャラは存在しない。
【そざい島】の【チャポチャポ島】にランダムで出現するのでそこで探そう。
【かいたくレシピ】「職業が異なる住人を集めよう」では、順番や利用価値の低さから最後のひとりになることが多い。
【ムーンブルク島】には武器に囲まれて暮らす変わり者のおばあさんがいるが、人間なのにもかかわらず拠点に連れていけない。バグを使って無理やり連れて行くと「クラリッサ」という名前があるのが確認できる。
ドラけし!
「おじいさん」名義。
一部のステージで話しかけられる他、星2のドラけしを5種類集めるとドラけしが貰える。星2の緑。
スキルはドラけしドロップ率を上げられる「なつかせる」。お前はモンスターじいさんか