【バルザックビースト】

Last-modified: 2024-03-21 (木) 05:06:40

概要

DQ4などに登場する【ボス級モンスター】
英語版での表記は全機種共通でBalzack。
 
全身が毛に覆われた2足歩行の獣人のような魔物で、するどい爪と角を持つ。
元は人間だったが、【進化の秘法】を用いてこのような姿の魔物と化した。DQ4においては、ここから更に【おにこんぼう】の色違いの姿へと進化を遂げる。
体色はFC版では灰色、リメイク版では紫色。
色違いの通常モンスターに【オックスベア】【ハンババ】【ビースト】が、ドラけしにはオレットが居る。
 
なお当wikiでは本項目にて「ビースト型」のバルザックを、【バルザック+】にて更なる進化を遂げた「おにこんぼう型」のバルザックを、【バルザック】にてキャラクターとしてのバルザックをそれぞれを解説する。
 
ちなみに「バルザックビースト」という名称はDQMSLに登場した際に付けられたもので、DQ4においてはハードを問わずこのモンスターの名称はバルザックである。
名称変更の理由は、同作品内で別モンスターとして共演する「おにこんぼう型のバルザック」と種族名を区別するため。
モンスターズシリーズなどの外伝作品においては「ビースト型のバルザック」は長らくお呼びが掛っていなかったのだが、一方で「おにこんぼう型のバルザック」は初代モンスターズから「バルザック」名義で登場し、その後も多数の作品に出演している。
その結果バルザックの容姿としてはおにこんぼう型のイメージがかなり強固なものとなっており、後から登場・共演することとなった進化前のビースト型の方にそれらしい新名称が与えられることとなったのである。

DQ4

第4章のキングレオ城で戦うことになる。
FC版では通常時は【ピサロのてさき】と同じフィールドグラをしている。
戦闘時は【オックスベア】の色違いの姿に変化し、これと戦うことになる。前述のとおり表記は単に「バルザック」。
 
通常攻撃のほか、【ギラ】【ひのたま】で全体攻撃を仕掛け、更に【ベホマ】まで使う。
HPは240とピサロのてさきよりも少ないのだが、無限のMPでベホマを唱えるためこれを【せいじゃくのたま】で封じないとまず勝ち目はない。
FC版では呪文を封じるとDQ3の【ゾーマ】【ひかりのたま】を使用した時に似たエフェクトが生じ、体色が白く変わるという演出で盛り上がるシーンだったが、リメイク版では一切変化しない。
余談だが何かと制限の多かったFC時代の色違いは基本的に4種類以下で、ボス専用モンスターには既存モンスターとまったく同じ配色を割り当てる例がしばしば見られた。しかし本種の場合は静寂の玉のエフェクトにより色を変えているためか、FC版では珍しく第5の配色が実現されている(ハンババがブルー、ビーストがピンク、オックスベアが黄に対し、バルザックは出現時灰色、静寂の玉使用後は白)。
 
呪文を封じても通常攻撃は威力が高いのでHPに注意しながら攻撃していこう。
HPの高いオーリンはともかく、姉妹は適正レベルで防具をしっかり揃えていたとしても通常攻撃2発に耐えられるか怪しいラインなので、通常攻撃を受けた場合は無理せず【ぼうぎょ】させ、HPの高い者が適宜回復していこう。
マヌーサが有効なので、手に入れたばかりの【ぎんのタロット】で月のカードを早々に引けばかなり安定する。こうなると安定したダメージソースが火の玉だけになるため、十分回復が間に合う。
 
なお、FC版の4章では仕様により、確定で隊列の前にいるキャラ(どちらかが戦闘不能なら生存しているキャラ)の防御コマンドが消えるため、有無を言わさず通常攻撃2回で倒されてしまう可能性がある。
ベホマを封じても自動回復で毎ターン20前後回復するため、オーリンだけに攻めを任せると時間がかかる。
開幕にルカニで守備力を下げ、ミネアも積極的に攻撃して少しでもダメージを稼ぎたい。
マーニャの攻撃呪文はたまに無効化されるため、大量に薬草を持たせて回復役に専念させても良い。
ルカニさえ通れば毒蛾のナイフでもまとまったダメージが通るので、戦況に応じてマーニャに物理攻撃させるのも良いだろう。
特にイオ以下しか覚えていないのであれば、物理攻撃のほうが確実なダメージが見込める。
 
FC版公式ガイドブック下巻モンスター大図鑑には、第四章・第五章ともに未掲載。
彼の名はストーリーの根幹に深く関わっているだけに、他のちゃんと掲載されている中ボスキャラと比べて、展開のネタバレに繋がりやすいという事だろうか(第四章の項の最後に載っているのを見れば「ああやっぱり仇のバルザックと対決するのが第四章のクライマックスか」と思ってしまうだろうし、逆に、第五章で登場するのを先に知ってしまえば「マーニャたちの仇討ちは第四章では成功しないんだな」と気付いてしまいかねないのだから。一戦目と二戦目で大きく変貌した彼の姿を見せることで、時間の経過とともに進化の秘宝の研究が進んでいる事を示唆する演出が台無しになる、という見方もできる)?
 
なお、4章の静寂の玉を5章に持ち越すには宝箱にある静寂の玉を取らないでおく必要があるが、そうなるとバルザックのベホマを封じずに倒す必要がある。
【ベギラマ】を覚えるくらいのレベルがあれば、相手のベホマやオーリンの会心の一撃の頻度如何で倒せる。会心の一撃が出ずともベホマを使い出すギリギリまで削り、ルカニをかけた上でべギラマとミネア、オーリンの攻撃が全てベホマより先に出ればギリギリ倒す事も可能。
【ぎんのタロット】で力のカードを引き、オーリンに【バイキルト】が掛かれば、ルカニと合わせて80前後のダメージとなるので、通常のクリアレベル帯でも勝ち目が出てくる。
とはいえカードの引き・バイキルトの対象と2回連続の運試しを引き当てる必要があるが。
他にも先攻後攻のランダム要素でたまたま2ターン分の攻撃を続けて叩き込むことができたとか、あるいは優先行動のベホマも一種の偏向型の【行動パターン】ではあるのでたまたまHPが減ったタイミングでベホマをサボるような幸運があったりすれば、オーリンにバイキルトがかからずとも、ルカニ後の全員攻撃で倒せる可能性がある。それでもいくつかの幸運が重なる必要はあるので、適正レベルではリセットマラソンを覚悟することになる。
運に左右されずに勝ちたいのであれば【8逃げ技】を使って3人がかりで会心の一撃を叩き込むのがいい。もちろんストレートで8回逃げるのはまず無理だがミネアが【ベホイミ】を習得し、マーニャにも【やくそう】を可能な限り持たせれば、適宜回復しながら累積で8回逃げるのはそれほど難しくない。これなら運に左右されにくく安定した勝利が見込める。
ベホイミ抜きでも8回逃げることが出来れば2ターンで倒せるが、その場合は回復が追いつかないことが多く、やっぱり運要素が強く絡んでくる。

リメイク版

通常時のフィールドグラが王の姿になった。
戦闘面ではHPが300へと増加している。一方で攻撃力と守備力はやや下がり、他は据え置き。
HPの増加に加えてオーリンの攻撃力が下がったこと、ルカニなどの補助呪文の効果がターン経過で切れるようになったことなどから、静寂の玉を持ち越すために通常レベルで撃破するのはかなり難しくなった。
【メラミ】があれば万全だが、1章に次いでレベルが上げにくい4章でメラミを覚えるのは相当時間がかかる。
まあ静寂の玉は【ピサロナイト】を倒すことによっても手に入るのでわざわざそこまで無理して持ち越すこともないだろうが、PS版で全滅ゼロの【称号】狙いの場合の静寂の玉の最大数(3個)を得るには頑張るしかない。

イルルカ

モンスターズでは初の【オックスベア】系モンスターで、カラーリングはFC版DQ4(静寂の玉使用後)に準拠している。
 
魔獣系のAランクに属し、特性はスタンダードボディ、れんぞく、封じブレイク。所持スキルは「イオ&ギラ」。
+値を上げることでパラメータブレイク、ジャミングブレイクを得るため、補助系ポジションとして使える上、賢さも880と1枠としてはそこそこ高めで、呪文を用いた攻撃もこなせる。
ただ、入手は【勝ち抜きバトル】50勝の景品で、それ以降はめぐりあいのカギを使うしかないのが難点。
【アルゴングレート】【ギガンテス】【ベリアル】のいずれかと配合で進化後のバルザックを生み出せる。
【天空の世界】で悠然と闊歩しているギガンテスを使うのが手っ取り早い。
進化後のバルザックの方が強い事もあり、対戦等の環境でこいつが使われることは少なめ。
 
【新生配合】でAI2回行動、メガ・ギガボディ化で炎ブレスブレイク、ギガボディ化でいきなり赤い霧を習得。
モーションなどは【リカント】と同じ。「れんぞく」が3回なのもこのため。
性別は基本的に♂固定である。

ウォーク

イベント「ガラスのくつを目指して」で2024年2月26日より登場。「バルザックビースト」表記。
バエールのデザインの盗作を働いていたデザイナーの男が進化の秘法による秘薬を飲んで変化したもの。原典と異なりバルザックではない人物が変化している。
とはいえこの男に秘薬を渡した人物がバルザックであることは容易に推測でき、倒した後はミネアとマーニャがそれに言及する。
クエスト3章3話でボスとして登場し、同時にメガモンスターとして登場。推奨レベルは特級職レベル50。HPは54万程度。弱点は無く、ドルマ系のみ等倍で他は耐性持ち。
 
開始後は邪悪なはどうで全体にダメージと攻撃力、呪文威力、呪文耐性の3つの1段階低下に怯えを一気に与えてくる。
最大の特徴はHPが70%以下になってから使う「進化の秘法の力」。悪い状態変化を解除し自身の攻撃力、守備力、悪い確率ガードを1段階に加え、「進化」を付与する。
「進化」は、攻撃を受けるたびに守備、呪文耐性、全属性耐性が上昇し、最大4段階目ではまもりのたて効果も付与。使用して以降は完全3回攻撃になる。
こうなると属性攻撃はもとより、無属性の覇王斬やメドローアなどでさえほとんどダメージが通らなくなってしまう驚異の硬さになってしまう。
3段階目になったら攻撃をせずに補助効果に専念し、4段階目に上げさせない立ち回りが要求される。
幸い状態異常は行動不能系は入りにくいものの概ね有効。進化の秘法の力を使う時点で一旦解除されるので使うならそれ以後。
これ以外の攻撃はひのたま、ベギラゴン、メラゾーマといった呪文やブレスが中心。物理攻撃は通常攻撃と2連続攻撃+マヒの「マヒ連撃」のみ。
進化は5ターンで効果が切れるうえ1ターンだけ再使用の間にスキがあるので、この空白の1ターンに攻撃を一気に集中させたい。
 
こころは赤色でコストは119。実装時点で最大の力を持つ攻撃偏重型。
高グレードでは特にギラ系の斬撃・体技ダメージが大きく上昇し、怯えと攻撃力低下に耐性がつく。

タクト

2022年12月26日開催の「真・ドラゴンクエストIVイベント」第2弾の配布モンスターとして「バルザックビースト」名義で【バルザック】と共に登場(実装は2023年1月6日)。
魔獣系Aランク まほうタイプ
リーダー特性「魔獣系呪文威力+10%」
とくぎは「だつりょくづき」「催眠火炎球」「ファイアウォール」
覚醒スキル10Pで「進化する獣」(3ターン目までの行動開始時 かしこさ・すばやさを上げる 効果3ターン)、 100P(3凸)で「魔獣の執念」(自分のHPが50%以下になると 呪文威力・回復力を1.5倍にする 効果1ターン)、400P(完凸)で「ひんしでベホマ」(自分のHPが20%以下になると自分のHPを全回復する 戦闘中1回のみ発動)を取得する。
ストーリーイベントではマーニャ、ミネアの仇としてキングレオ城で相対するがやたら焦燥しきっている。
戦闘後に自身も【エビルプリースト】から用済みとされ口封じも兼ねて命を狙われていること、エビルプリーストが進化の秘法を更に悪用しようとしていることを教え姉妹達に休戦・共闘を提案。姉妹たちもしぶしぶこれを承諾し共に戦うことに。

ドラけし!

DQ4イベント「それぞれの旅立ち」のステージ3と同時にまずバトケシ!ボスとドラ消しとして実装され、ステージ4のボスとして実装。
外伝作品としては珍しくこちらが「バルザック」、おにこんぼう型が「バルザック+」名義での登場。
バトケシ!では属性は緑でブレス攻撃及びキングレオのドラ消しに弱い。
ところがブレス関連のバフ&デバフ持ちのドラ消しは非常に少なく、期間限定に偏っているので敷居が狭い。

ドラ消しは星3の緑属性で、スキルはギラ。Lv40~49の討伐報酬で貰える。