【遠藤雅伸】

Last-modified: 2020-05-30 (土) 18:22:22

概要

『ゼビウス』や『ドルアーガの塔』の作者として知られるゲームデザイナー。
2000年代後半以降は東京工芸大などで研究者業に勤しんでいる。
かつて設立した会社の後身であるゲームスタジオ(遠藤自身は身を引いている)は、ジャイロゼッターや星ドラなど【市村龍太郎】プロデュース作品の開発を手がけている。
 
初代「いただきストリート」のディレクションを務めるなど【堀井雄二】と親しく、【知られざる伝説】ではインタビューに登場し、【ドラゴンクエストマスターズクラブ】には手記を寄せている。
その主な内容は次のとおり。

ドラゴンクエストIII 知られざる伝説

  • 全員をレベル99まで育てた。特に【遊び人】には大変楽しませてもらっている
  • 女勇者は自分の母親も含めどこに行っても男扱いされるが、レーベの村にいる子供だけが気づく。
    このメッセージのやり取りがいいなぁと思う
  • ロマリアで王様にされてしまったところで最初からやり直しでも良かったかもしれない
  • ラスボスは【オルテガ】だと考えていた。
    根拠は、火山の火口に落ちたという噂で悪が出てきたのがギアガの大穴だから
  • 【やまたのおろち】を眠らせて倒すための「お酒」があるに違いないと思って探し回った
  • 【くさなぎのけん】は残念な気がした。火に対して絶大な威力があるなどしてもよかったかも
  • 商人の街がいい。「みにはん」「すぴる」という名前の商人を送り込んだ
  • アイテムでは【しあわせのくつ】が気に入っている
  • 【へんげのつえ】でどんなキャラに変身できるのか3時間粘った。
    専用キャラとしてスライムを作っていたのは効果的で、よくやったなぁと思った

ドラゴンクエストIII マスターズクラブ

  • レベルの上がりやすさがスムーズで、ゲームを作る側として高く評価している
  • プレイヤーに対して常に次の目標が明示されている
  • 1つ1つのイベントに適度の目的達成感がある
  • イベント間の距離が適当である
  • ゲームクリアを目的としない、キャラクタの成長を楽しむ本物のRPGである

また、【中村光一】とも親交があるようで、『知られざる伝説』の文中では「中村君」と呼んでおり、『ドラゴンクエストIV マスターズクラブ』では中村に宛てた手紙という形で寄稿している。

作品に採り入れたDQネタ

遠藤の作品には、DQシリーズのアイテムやモンスターが多数登場している。

ケルナグール

ファミコンで発売された格闘ゲーム。
ゲームバランスも良く、修行モードではRPG風のお使いイベントを楽しめるのだが、そこに【ちいさなメダル】が登場。
イベント内で

おお、これはドラクエ3でボツになった、ちいさなメダルではないか!

と言わせ、元々はDQ3でこのアイテムを登場させる予定だったことを暴露してしまったという、ある意味いわくつきのソフトである。
ちなみに、このアイテムを入手するには「マホウのカギ」が必要になる。
 
また、物々交換によるイベントには、

  • ボスなんとかからもらった「へんげのツエ」を入手する
        ↓
  • 「へんげのツエ」を「ふなのりのほね」と交換する
        ↓
  • 「ふなのりのほね」を「アイのおもいで」と交換する
        ↓
  • 幽霊船で記憶を失ったサイモンから「ナントカのつるぎ」(ガイアのなんとか)を入手する

という、DQ3のサマンオサ~ほこらの牢獄までをそのままトレースしているかのような展開まで用意されている。
 
他にも【じゃしんのぞう】やはかいのカミとそのてしたが登場し、作中には

ゆうしゃのはかは めぐりめぐる ロトしかり リンクしかり

というメッセージまで登場する。
これは「【リンクの冒険】には勇者ロトの墓が、FC版『ファイナルファンタジー』にはゼルダの伝説シリーズの主人公リンクの墓が登場する」という有名なネタを受けてのもの。上記のメッセージを受けて「お墓連鎖」などとも呼ばれている。

カイの冒険

『ドルアーガの塔』の前哨戦に当たるアクションゲームで、主人公は巫女のカイ。
スタッフロールのスペシャルサンクスの項目に何故か【ホイミスライム】が登場している。
その理由は、クリアー後にプレイできる高難易度のスペシャルステージにて明らかになる。