概要
2012年10月11日に発売されたニンテンドー3DS専用ゲームソフト。
英名は「BRAVELY DEFAULT FLYING FAIRY」。BDFFと略されている。
光の4戦士 ファイナルファンタジー外伝の主要スタッフ陣による新作RPG。
完全新作として制作されており、開発コンセプトも「王道ファンタジーRPG」と改められている。
FFシリーズではない新規タイトルだが、FFと共通するシステム・ネーミングが多く登場している。
主要スタッフやデザイン面やゲーム内容当共通する部分が多くDSFF3、DSFF4、光の4戦士の流れを汲む精神的続編とも言える。
製作コンセプトが「王道RPG」ということもあり、FC~SFC時代のFFを思い起こさせるポイントが多い。
- プロデューサーの浅野氏いわく、「FFが3や5の路線で進化していたらどうなったか?」というコンセプトで制作されている。
- ちなみに公式側から「これはFFではない」と言われているがこれはストーリー上のある事実のヒントである。
- サブタイトルを略すと「ブレイブリーデフォルトFF」敢えて原点回帰したFFということだろうか。
- 作中のとある場面ではブレイブリーデフォルトは「従わない勇気」と訳されている。
- かつてはファミ通に漫画が連載されていたが2017年1月19日に終了した。
FFとの関連
- 地水風火のクリスタル
- ジョブシステム
- ジョブで戦闘してジョブポイントを溜めていくと、そのジョブのアビリティを習得。アビリティは付け替え可能。
- 魔法やアイテムなどの名称全般
- 光の4戦士は事実上前作で、共通点が多い。
- FF零式でも行われたスクエニメンバーズ連動システムの採用
- その他色々
- と言うか、タイトル以外はほぼSFC以前のFFそのものである。
- 一方で、スタッフが「FFではない」と公言するとおり、終盤の展開はFFシリーズへのアンチテーゼともいえる内容となっている。
この意味を理解したとき、我々は今明かされる衝撃の真実を知ることになる。
- 一方で、スタッフが「FFではない」と公言するとおり、終盤の展開はFFシリーズへのアンチテーゼともいえる内容となっている。
2014年11月19日から「シアトリズム ファイナルファンタジー カーテンコール」のDLCで、
本作の楽曲「彼の者の名は」「光と影の地平」「邪悪なる飛翔」「地平を喰らう蛇」の4曲が配信。
ブレイブリーデフォルト フォーザ・シークウェル
完全版の『ブレイブリーデフォルト フォーザ・シークウェル』が2013年12月5日発売。
英名は「BRAVERY DEFAULT For the Sequel」。
ブレイブリーセカンド エンドレイヤー
続編の『ブレイブリーセカンド エンドレイヤー』が2015年4月23日に発売された。
英名は「BRAVELY SECOND END LAYER」。
- 黒魔法的な精霊魔法と白魔法的な神聖魔法とがペアで新登場したり、何だかんだでFFのオマージュ路線は継承しているようだ。
- 前作から2年後の世界が舞台でありながら、台詞回しやノリから受ける印象が前作とかなり異なっており、一方でシステムは好評なところから良い意味でも悪い意味でもFF10-2と似たような評価を受けている。
- 結果論だが負の側面までFFオマージュすることなかったのに。
- UIは快適だが、バランスブレイカーや死にスキルが多く、バランス調整は総じて雑。
- 結果として前作ファンの多くからコレジャナイ続編の烙印を押される事となり、浅野P曰く本作での反省が同じ浅野チームの『オクトパストラベラー』や『ブレイブリーデフォルト2』に繋がっているとのこと。
- ある場所でセーブデータを消されそうになるのだが…
- 「スクウェアのトム・ソーヤには『きろくむし』というセーブデータを消して攻撃する敵が登場する」というデマが流れたが、これのリスペクトかどうかは不明。
- 弓、銃の武器は「力」ではなく「器用さ」というパラメータで攻撃力が決まるシステムになっている。恐らくクロノ・トリガーのオマージュ。
- クロノトリガーも、弓と銃の攻撃力を決める際には「命中」という「力」ではないパラメータを参照している。
- どっちかというとサガシリーズのが近い気が。弓や銃、小剣などの技は器用さを参照することが多い。
- ゲーム開始早々から戦闘が始まり、そして全滅させられる。FF2の黒騎士を彷彿とさせる。
- ネタバレを含む為これ以上は言えないものの、実はこの戦い……FF2と違い、条件を満たすと強制敗北戦闘ではない状態に持ち込むことが出来る。
- イスタンタールという街では、白魔法三段活用ならぬ「ケアル三段活用」を唱える学生が登場する。
ブレイブリーデフォルトII
セカンド以前とは世界観や登場人物を一新した、ナンバリング作品としての続編。
2020年3月26日の「Nintendo Direct」にて2020年発売予定とアナウンスされ体験版の配信がスタート。その後2020年10月28日の「Nintendo Direct mini」にて2021年2月26日発売決定と発表された。
2021年9月3日からはSteam版の配信が開始された。
ジョブやアビリティの組み合わせていろいろ遊べる…というFF5のようなFFEXのような感じのシステムが採用されている。
- 近年のスクウェア作品で起用されているBPシステムが採用されている。
- 死中活劇断(自身のHPが低いほど与ダメージが大きくなる斧技)などの一部アビリティや、夜間や洞窟で先頭キャラがランタンを持って歩いたりと、オクトパストラベラーから輸入された要素も目立つ。
- フルボイスのゲームでありながら主人公の名前を変更できるため、主人公が名前で呼ばれないティーダの悲劇が再発してしまっている。
- 前作では主人公以外のパーティーメンバーも含め名前変更が可能だったが、変更した場合でもボイスはデフォルトネームのままにする措置をとっており、主人公も普通に名前を呼ばれていた。
- ヒール系魔法が久々に登場。ケアル系と違って単体限定かつ回復量が固定という点で差別化されている。
- 本作にはジョブに竜騎士が登場するのだが習得できるアビリティの1つに「正気に戻った!」というものがある……。
やはり竜騎士といえばこの男、ということなのだろうか。
因みにその効果は状態異常が2ターン後に解消されHPとMPが全快するがBPが1減るというもの。
実は正気に戻れてなかった、ということは無いので安心していい。 - FF3オマージュとしては導師・魔人に加えて魔剣士が登場。FF6からはギャンブラーとピクトマンサーが輸入され、FF5ベースの印象が強かった第一作の「続編感」の演出に一役買っている。
- ミニゲームで「B&D」というカードゲームが遊べる。FFリスペクトなのは言うまでもないだろう。
- 意識しているのかたまたまなのかは不明だが、今作のPCの一人にアデルという名の女性がいる。前作にも同じ立ち位置のイデアというキャラがいたのだが…。
- とあるサブイベントにて他人の夢の中に入ってダンジョンを攻略するシチュエーションがある。夢のダンジョンを思い出した人もいるだろう。
- 諸悪の根源にまつわる、ある設定がFF10を連想させる。
- まんまFF6と同じ仕様の血塗られた盾と英雄の盾が存在する。
微妙に異なるのが血塗られ盾でもそこそこ使える性能であることと、呪いの解除がしやすいこと(勝利回数・連戦システム有り)。
その他
2012年11月1日からブラウザゲーム『ブレイブリーデフォルト プレイングブレージュ』(BDPB)がサービス開始されている。2019年4月24日サービス終了。
2015年1月15日(iPhone版は22日)からスマートフォンアプリ『ブレイブリーアーカイブ D‘sレポート』(ブレアカ)がサービス開始されている。2017年10月23日サービス終了。
2017年3月23日からスマートフォンアプリ『ブレイブリーデフォルト フェアリーズエフェクト』(BDFE)がサービス開始されている。2020年8月31日サービス終了。
2021年7月にスマートフォンアプリ『ブレイブリーデフォルト ブリリアントライツ』が発表。7月21日よりクローズドβテストが開始された。正式サービス開始時期は不明。