装備品に設定されている数値。下記のシリーズに存在する。
FF1
防具に設定されている。回避率に影響する。ナイトの鎧の重さ33は異常。
回避率に与える防具の重さの影響は相対的に少なく、実際はほとんど気にする必要の無い数値。
防具は防御力と耐性、あとは値段だけを見て決めれば十分。
FF1(GBA版以降)
オリジナル版からある装備品は重さによって回避率がマイナスされるだけだったが、追加された装備品の中には回避率と重さの両方が設定されているものもある。
ただしどちらも回避率にのみ影響するという点は変わらないので、あまり分ける意味はないのだが。
- 例えば上記のナイトの鎧は重さによって「回避率-33」、追加アイテムの源氏の盾ならば回避率50・重さ8なので「回避率+42」となる。
これなら初めから「回避率」というパラメータで統合してもよかったような……。
FF2
防具に設定されている。回避率に影響し、重さと同じ分の回避率が下がる。
魔法干渉と装備の重さのおかげで、
回避率が重要な意味を持つFF2では重そうな鎧や兜がほとんどマイナス装備と化してしまっている。
- おかげで魔法専門キャラも物理専門キャラも(能力が下がらなくなったGBA版以降は両方とも使わせたいキャラも)全員軽装備を選んだ方が良いという状態に。
数値は防具の種類によって大体決まっている。
- 鎧:防御力+4
- 胸当て・服:5
- 兜:防御力+1
- 帽子:2
- 小手:防御力+2
- その他腕防具:3
- ブロンズシリーズ:防御力×3-1(盾と胸当てを除く)
もちろん、これに当てはまらない独自の重さを持つ防具もある(巨人の兜やリボンなど)。
特にブロンズシリーズの重装備は他とは重さの決まり方が異なり、性能の割に重い。
青銅は鉄より重いためだろうか(FF2に鉄製と明言されている防具はないが……)。
- おそらくブロンズより上の金属装備はミスリル素材で作られていて、青銅と比べたら驚きの軽さなのだろう。
- その辺は上手いこと設定できているんだから、序盤のブロンズとミスリルだけでなく終盤の防具達も同様に良い素材を使っていて高い防御力ながらそこそこの重さで済ませられるとか上手い事設定しておいてくれていれば、兜・鎧・小手が死にアイテムだの罠アイテムだのと言われることもなかったのかもしれない…。
重装備は、重いほど防御力が高いことになる(あるいは防御力が高いから重いのか)。
ただし、胸当ては同じ素材で同等以上の防御力なのに一律5の重さを実現しており、値段も安い。
ゲーム的な側面だけでなく現実的に考えて鎧のメリットはほとんどない。
(一応、上位の鎧には同じ素材の胸当てと比較して耐性に優れる利点がある)
防具職人は源氏の胸当てとか、ドラゴンの胸当てなどを作った方がよかったのではないだろうか……。
- 考えられる理由としては、
- 鎧のほうが作りやすい(技術的な問題)
- 胸当てでは格好がつかないから(実用品ではなかった可能性)
- 耐性を重視する風潮(無属性の状態異常や物理攻撃の追加効果に対しての無知)
だろうか。
- システム的には防御力を高めつつ回避率を下げる事によって、(敵の物理攻撃で)死なない程度に
HPを減らす効果を狙ったのかもしれない。
だが回避しきれないと危険な追加効果や防御力が意味を成さない攻撃がある事を考えると……。 - もっとも、本作には鎧:耐性あり・胸当て:耐性なしという法則もあるので、仮にドラゴンの胸当てや源氏の胸当てがあったとしても防御力が鎧並に高く重量・魔法干渉も低いが耐性は一切なく、結局ダイヤの胸当てと同じく決して弱くはないものの能力値補正&優秀な耐性付の黒装束や白黒ローブには見劣りするという扱いを受けていた可能性も拭えない。
敵の物理攻撃が避けられずキツイと感じたら重量6以下の軽い装備のみを選ぶように心がけると多少マシになる。
逆に今作がヌルく感じるプレイヤーは軽い防具は全部禁止しあえて重い装備のみを選ぶようにしてみると面白くなるかもしれない。
魔法干渉のページを見ればわかる通り、重い防具は魔法干渉も非常に高いので、魔法を使わせたい場合にも同様に重量6以下の軽い装備のみを選ぶように心がけると良い。
- 一応重量6以下の軽装備の中にも魔法干渉が高いものはあるものの、重量6以下の装備の中で魔法干渉が高いのは盗賊の小手(重量3・魔法干渉40)とGBA版以降追加されたヨーゼフ専用品のブレイサー(重量5・魔法干渉80)の僅か2つのみなので、この2つのみを避けた重量6以下の防具のみを選んで装備するようにしておけばよい。
- 逆に重い防具の中で魔法干渉が低いものは1つも存在しない。
FF3(DS・PSP・3D REMAKE版)
武器や防具に設定されている装備重量は、攻撃時の攻撃回数に影響する。
といってもハンマーや斧など重そうな武器で3、ナイフなど軽い武器で0という値で、
前作と異なりシンプルというか大まかなものとなっている。
また、各モンスター・各魔法・各技にも細かく重量が設定されており、
詠唱時に装備重量と合わせた数値がそのキャラ・モンスターの行動順序に影響する。
上と被るが魔法の「重さ」は、あくまでも詠唱の遅さを示すパラメータである。
使用するターンの行動順にのみ影響し、装備しただけで遅くなるというようなことはない。
「重さ」という字面から誤解する人もいるようだが、装備に際しての心配は無用。
- FF4などの「コマンド待機時間」「詠唱時間」、FFTの「チャージタイム(CT)」と似たようなものと思えばいい。
……というか、何故これらの名称を採用しなかったのか。
装備品の重さと違って通常の行動順には影響しないのだから、実質別パラメータと言っていいのに。
武器には重さだけでなく、命中率も非表示で設定されている。
ハンマーや斧のヒット数が極端に少なくなるのは、重いことよりも命中率の低さによる影響が大きい。
- 武器・防具の総重量が6を超えると片手あたりのヒット数が-1される。
戦士系だと大体頭・胴・腕で合計3となっているので、片手でも斧を装備すると6を超えてしまう。
後半はそれほど響かないが、序盤では剣で2ヒットなのに攻撃力の高い斧に変えたら1ヒットになることもザラ。
一方で防具の重量は全て0か1のものしかなく、武器や魔法、アビリティに比べると行動速度や攻撃回数に対する影響は少なめ。
余程細かくこだわる人以外は防具の重量はそこまで気にせず普通に能力値補正・防御力・魔法防御力・耐性重視で選んでしまって全く問題はない。
- 上記の通りヒット数に影響はあるとはいえ、そればかりを気にして結果異常な紙装甲になり敵からの攻撃で死にやすくなってしまっては意味がない。
加えて後半になれば命中率の高い武器が入手可能になる、素早さや熟練度が育ってくる等の理由で、最終的に装備品の重量によるヒット数の問題は解決するので、そこまで心配はいらないだろう。 - 防具のみでは頭・体・腕全て重装備でも最大で重量3までしかいかないが、対して武器の方は片手のみ斧・ハンマー・一部の重い槍を装備しただけで即重量3(当然両手ともに装備すれば一気に重量6)になるため、こだわるプレイヤーの場合でも防具よりも武器の種類の方に気を配った方が良いだろう。
行動速度の計算式は次の通り(素早さをAとする)。この値が大きいキャラから順に動くことが可能。
行動速度={A-装備重量(モンスターは固有の重量)-コマンド重量}+{A+(0~Aのランダム値)}。
波動砲・メガフレア・津波の3つは重量設定25と非常に重い。斬鉄剣も重量10。
暗闇の雲は素早さ31の固有重量6なので波動砲使用のターンはかなりの確率で後攻してくる。
FF5
防具に設定されている。行動待ち時間(ATBのゲージ量)に影響。
具体的には「重さ8ごとに素早さ-1」と考えると良い。
コルナゴの壺(重さ15)は非常に重く、ヒュプノクラウン(重さ8)も意外と重い。
FF5における行動待ち時間(戦闘開始時もしくは行動終了時から行動可能になるまでの時間)は、各キャラごとに設定される値を一定速度で減らすことによって処理している。
実際の行動待ち時間は敵味方共通で各キャラごとに、
- 「120+(装備の重さの合計)/8-素早さ」
(ヘイストで最終値1/2・スロウで最終値2倍、上限255・下限1、単位は秒では無いので注意)
という式で設定され、この値を全員同じ速度で一斉に減らしていき0になったキャラから順に行動選択権が回ってくる。
戦闘開始時のみ、「敵味方全員で一番行動待ち時間の少ないキャラが0を迎えた状態(そのぶん他のキャラの待ち時間も減少した状態)」からスタートする。
行動終了後は再び同じ値に戻って同様に減少処理を行う、ということを繰り返していく仕組み。
ATBバーで見られるゲージ増加の様子は、実際はこの減少処理を相対的に可視化したものとなる。
- バーの左端が255、右端が0だと思えば分かりやすい。
正確には255にあたる位置は左端よりももっと左であり、スロウ時にゲージがしばらく動かないのも左端より左から動き始めているせい。
このため、重さは2ターン目以降の行動にも影響する。
さきがけがあると無意味になるわけではない。
- SFC版で素早さを同じ数値にして、片方は装備なし・もう片方をコルナゴの壺とヒュプノクラウンで大幅に重さだけ変えた場合、明らかにATBゲージの開始位置が変わっているため、2ターン目以降の行動にも重量は影響を与えている。
重い装備をすればそれだけ次の行動選択が可能になるまでの時間が常に長くなるのである。
鎧などになると重く、ローブなどになると軽い。「重」装備と言うだけはある。
でもアクセサリも地味に重いものが多い。
- 「王冠」は重い。スゴく重い豪華な飾りでも付いているのか。
- 制作時に使った魔法なんかで身動きに制限がある、ということなのかも。
- あれは頭にすっぽりはめるというより乗っけるものだから、
「重い」というより「動きづらい」を表現してるんじゃないかな。
以上のようにバトルの入力待ちで影響を持つので、抑える時は抑え、行動順調整に利用したい要素ではある。
FF2と違い装備画面で「そうびのおもさ」として参照できるので是非。
FF5(ピクセルリマスター版)
武器にも初めて重さの概念が導入された。
全ての武器ではなく全体から見ればごく一部、それもダンシングダガーや魔法武器の杖やブラッドソードなど特殊な効果を持つ武器にだけ重さが追加された。
いかにも重そうな斧や剣や槍などは重さ0に設定されている。
実はいずれも、当該武器の魔力の補正値と同じ数値である。
ただし、メイジマッシャー・エンハンスソード・ルーンアクスの3種については、魔力補正があるものの重さは設定されていない。
DCFF7
全てのパーツに設定されている。
表記は「WT」。
銃を構えた時の移動速度に影響し、数値が大きいほど遅くなる。