各話メモ/俺だけ勇者

Last-modified: 2024-03-25 (月) 09:19:09

第一話 悪役令嬢ものを読んでいなかったら即死だった

タイトル:
ピクシブ百科事典>悪役令嬢もの
ニコニコ大百科>悪役令嬢
Wikipedia>悪役令嬢
ニコニコ大百科>ヘルメットがなければ即死だったとは

  • 「天職はただひとりのみに許された固有職『勇者』。そして与えられたスキルは『フラッシュフォワード』。閃光のように敵陣に切り込む前衛としての資質です
    Wikipedia>フラッシュフォワード
  • この謎めいた空間は外界と切り離されており全ての工程を終えても一瞬で変身したように見えるのだ。
  • 訊いてもいないのによくわからない情報が脳内に流し込まれた勇吾は頭がどうにかなりそうだったがどうにか耐えた。
    アニヲタWiki(仮)>魔法少女
    ピクシブ百科事典>蒸着

第二話 転移したらかませ勇者だった件

タイトル:wikipedia>転生したらスライムだった件
ピクシブ百科事典>かませ犬とは

  • 『最強暗殺者は爪を隠して生きていきたい~異世界転移したクラスメイトが弱すぎて守ってやらないと詰むんだが?!~』
    コトバンク>能ある鷹は爪隠す

幕間回想:『天川勇吾』

第三話 また俺なにか(かませムーブを)やっちゃいました?

タイトル:ピクシブ百科事典>またオレ何かやっちゃいました?

第四話 うるさい魔剣と異世界ピクニック

タイトル:
ザ・スニーカーWEB>僕の魔剣が、うるさい件について
ピクシブ百科事典>裏世界ピクニック

  • 「さっきも言ってたけど、ゲームの話?
    • 「ええ。なぜかそのような形に改変されてしまっています。
      たぶんコルセスカさんのせいです
  • 『指と踵を切られたいじわるな姉たち』
    『シンデレラ』のグリム童話版で後に削られたグロテスク要素
    つまり、シンデレラは最古の追放もの主人公として位置付けられている
    Wikipedia>シンデレラ
    コトバンク>シンデレラ
  • クロウサー家を構成する蹄鉄の四血族
    クロウサーを参照のこと
  • この異世界を支配し、勇吾に破滅の運命を強いる全ての元凶
    • 彼らを打倒しなければ、勇吾とオリヴィアに安寧の日は訪れない。
    • オリヴィアが告げた仇敵たちの名は五つ
    • 天恵宮(てんけいきゅう)』の神官長 『小鬼の帽子屋(セインハッター)キルディール?
    • 頭装宮(とうそうきゅう)』の神官長 『髪剥ぎ(ウィッグメーカー)フィエルバ?
    • 精隷宮(せいれいきゅう)』の神官長 『逆位置花嫁(オリジナリーヒロイン)アクシャシア?
    • 石閉宮(せきへいきゅう)』の神官長 『お喋り兜(インテリジェンスアーモリー)カヅェル
    • 光隷宮(こうれいきゅう)』の神官長 『頭巾奴隷(ブラックフード)トルフィ?
      ピクシブ百科事典>十二宮(聖闘士星矢)
  • あなたを破滅から救い、あなたのクラスメイトたちを同胞殺しの業から解き放つというのは■■先生との約束でしたから。決死の覚悟で生徒を守ろうとした彼の遺志を無駄にはできません
  • 「ユーゴさん。漂着した直後の経緯を順番に、なるべく詳細に思い出してみてください。特に、あなたたちのクラス担任を務められていた先生と運転手さんのことを」

第五話 唯一無二の職業(クラス)でクラス内最強(比較対象がいないため)

タイトル:wikipedia>ありふれた職業で世界最強

  • 「そうか? 素質あると思うぜ、勇者様。だってお前、周りを大事にすんのは悪者になりたくねーってだけだろ? 結局いちばん大事なのは自分だ。お前自身の本当の願いをはき違えるなよ」
  • 「要はお前が傷つかなきゃいいんだ。勝手に裏切ってきたクソな敵どもを皆殺しにすんのが『悪者』かよ? ちげーよな。つーかカス全部ぶっ殺せば白い目で見られることなんてねえよ。お前は悪者になるんじゃねえ、強者になるんだ。赤の他人に遠慮して、てめえ自身の物語をないがしろにしてんなよ。もっと強欲に生きろ」
  • 「それによお、気付いてるかわかんねーけど、もう手遅れかもしんねーぜ?」
    • クラスの連中からはぐれて別な場所でヒロインと一緒に独自路線を突き進む、なーんてのはモロに『追放ルート』のど真ん中なわけよ。あれあれ? つーことは? もしかして? クラスのグズどもザマミロ路線に? 既に突入しちゃった?」
  • 「あの男の戯言を真に受けてはいけませんよ、ユーゴさん。あれは人が争うさまを眺めるのが何より好きなだけの愉快犯です。いまごろはあなたのクラスメイトたちにも良からぬ考えを吹き込んで、互いに争うように仕向けているはず」 
  • おそらく彼を倒して『精神加工』、要するに洗脳を解除しなければ、あなたはこの世界に降り立った直後から武器を手にした顛末、そしてあなたの先生についての記憶を取り戻すことができません」
  • カヅェルが勇吾の本質を見抜いていたかどうかはともかく。
  • 真実は、誰かに暴かれなくともただそこに存在している。

第六話 勇者である俺の戦闘技術が武士キャラより明らかに低レベルなんだが

タイトル:小説家になろう>暗殺者である俺のステータスが勇者よりも明らかに強いのだが

  • 「わたくしたちエジーメ・クロウサーの祖は墓標船という異世界遺物の利権を独占した『十二賢者』たちのひとりであったと言われています。名を空の賢者アルカエ・クロウサー
    組織>キャカール十二賢者
  • まずは既に成立しているクラスメイトとの間の破滅ルートを破壊し、クラスへの帰還と合流を目指します
  • 「だからシステムの穴を突く。まず戴冠神殿のおまじないによって天職を得るのではなく、本当にその職業をこなせるだけの技術を身に着けます。その上で『その天職を既にマスターしている』という振る舞いで戴冠神殿のシステムを『騙す』のです」
  • 「すると、システム的にも同じ天職のサポートが得られる?」
  • 「その通り」
  • 「あなたには、スーパースターになっていただきます」
    ドラゴンクエスト大辞典を作ろうぜ!!第三版Wiki>スーパースター
  • 「俺が欲しいのは、強者との立ち合い。ギリギリの死闘だよ」
  • 流血と闘争を求める修羅の心は、はじめからその妖刀と噛み合っていた。

第七話 アタリ枠の『勇者スキル』で最強になった俺がすべてを蹂躙すると思った?

タイトル:wikipedia>ハズレ枠の【状態異常スキル】で最強になった俺がすべてを蹂躙するまで

  • 歴史的必然から、乙女ゲームと国盗り型の歴史シミュレーションゲームには密接な関係があります。
  • 更にはアイテムの調合や合成を行うロールプレイングゲームや無双アクションもここに含まれます。
  • この場にはブランドが違うという指摘をする者が存在していないため、誰もオリヴィアの牽強付会を止めることはできない。
    乙女ゲームの元祖とされる『アンジェリーク』の発売元が、日本の戦国時代を舞台とした国盗り型の歴史シミュレーションゲーム及び無双アクションゲームジャンルを確立したコーエー(当時:光栄マイコンシステム。現:コーエーテクモゲームス)であったことから
    そして、アイテムの調合や合成で有名なアトリエシリーズはコーエーではない(現在はコーエーテクモ内部のガストブランド作品だがそもそもはコーエーテクモの子会社する以前に独立していたガスト時代からの作品がアトリエシリーズ)
    とはいえ、乙女ゲームは同人も含めればあらゆるものが存在するし、乙女ゲーム=女性主人公で恋愛要素があるものとすれば、その定義範囲は更に広まるのであった
    更に、その前身として男性向け恋愛ゲームを含めれば、その範囲はほぼ全てのゲームに広がると言っても過言ではないかもしれない
    というか、現在勇吾がやっている"特訓で能力を鍛えてかっこよさを上げる”こそ、恋愛シミュレーションゲームの古典的なアクションだったりする

ピクシブ百科事典>アンジェリーク
ピクシブ百科事典>信長の野望
ピクシブ百科事典>無双シリーズ
Wikipedia>アトリエシリーズ
Wikipedia>乙女ゲーム
ピクシブ百科事典>乙女ゲーム>]]
アニヲタWiki(仮)>乙女ゲーム

第八話 真の仲間じゃないと追放された勇者、辺境でアイドルに転身する。『種返せ』と言われてももう遅い。

タイトル:wikipedia>真の仲間じゃないと勇者のパーティーを追い出されたので、辺境でスローライフすることにしました
ニコニコ大百科>真の仲間
ニコニコ大百科>テイルズオブゼスティリア炎上騒動
ピクシブ百科事典>種返せ

第九話 刀剣女子ココロは異世界で憧れの刀匠になりました! ~私の武器、神さまに呪われて大変なことになってませんか!?~

タイトル:小説家になろう>転生令嬢カテナは異世界で憧れの刀匠を目指します! ~私の日本刀、女神に祝福されて大変なことになってませんか!?~【Web版】
刀剣ワールド>刀剣女子とは
togetter>「歴女」「刀剣女子」と呼ばれたくない人々のまとめ

  • 君たちみんなアレンシー工房の作品なの?
    この階層のボス、カヅェル・アレンシー・クロウサーと同じミドルネーム
    親族のようなもの?
  • 「ハアハア、かわいこちゃん、いまどんな鞘履いてるの?
    変態おじさんテンプレセリフの変形

第十話 聖女さまはお利口です

タイトル:小説家になろう>聖女様は残業手当をご所望です ~王子はいらん、金をくれ~【Web版】

第十一話 勇者の力は万能でもないです

タイトル:Wikipedia>聖女の魔力は万能です

  • 伏せ字部分まとめ
  • 今井北斗(いまいほくと)

    ■■■■の件をどう考■ている■か次■で■応■考■なけ■ばなら■■だ■■。■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■。

  • 渡辺麗華(わたなべれいか)

    ■■者知■を有しており、これま■の■■では■■の■■ルを用いて情■の■■を■■ていた。

  • 旗野詩織(はたのしおり)

    こんな世界に来る前までは一日に何度も思い返したって飽きずに幸福感に浸れたくらいなのに、今は忙しさのあまり意識することさえしてこなかった。
    いつもの勇吾なら、きっと真っ先に彼女の安否を確認しようとしていたはず。
    ■■。まだそんなことを言っているのか?
    馬鹿げた疑問だ。
    理由は明白。彼女の顔を思い出すたびに、結末を直視してしまうから。

  • おそらくカヅェルが干渉した結果でしょうね。
  • まず間違いなく、彼の精神体が器に選んだ『宿主』がこの中にいるはず
  • 「少し気になったのですが、あなたは名前呼びのハードルが高い人ですか?」
  • 『絆深まりイベント』のわかりやすい達成目標があるのはこちらとしてもわかりやすい
    • 「という感じで敵対フラグを折っていきましょう」
  • 「もうひとつやっておくべきことがあります。それは『タイトルの改変』です」
  • 運命(クエスト)要約(ログライン)
    Wikipedia>プロット(物語)>トリートメント
  • 転移者たちの振る舞いはタイトルによって規定されますが、同時に彼らの心のありよう次第でタイトルも変化しうる
  • 「こっちの都合のいい感じにタイトルを変えるってコトか」
  • 「長期連載のテコ入れとしてのジャンル変更。作者の中でのテーマ掘り下げが窮まった結果としての作風の変化。周囲からのアクションによって、そうした大きな枠組みや作品を取り巻く文脈は自然と変化していきます。
    Wikipedia>タカヤ -閃武学園激闘伝-
  • 例外的に『戴冠神殿』の長たちは転移者たちの状態を把握しています
  • だが、なんだからしっくりとこない。
    • 勇吾はこの奇妙な迷いをどう解消すればいいのかがわからないまま、ただ『その時』が来るのを待つ。
    • 誰かの願いまで救いたいだなんて、高望みもいいところだ

第十二話 外れスキル持ちが集まったら、なんかシナジー発揮してもアドだけどマイナス部分が同枠で相互上書きされてもアドって感じがする。

タイトル:小説家になろう>マイナススキル持ち四人が集まったら、なんかシナジー発揮して最強パーティーができた件
レファレンス協同データベース>経営学分野におけるシナジーについて知りたい。
ITmediaNews>ネット若者語「アド」、どんな意味? 正しい使い方は?

  • あれは接辞(アフィックス)。アイテムに特殊な効果を付与するおまじないです」
    DungeonQuest!攻略wiki
  • 職分け帽子(イマジナリーユーゴ)によって『臭いんだよクソスキル持ちは田舎に引っ込んでろ』と吐き捨てられた鬱憤を晴らすかのように
    職分け帽子の言葉が、勇吾の言ったことになっている
    冤罪である
  • 「気付きましたか? 追放ものは基本的にたったひとりで這い上がるストーリーです。クラスの仲間とは離れて行動することが多い。その流れを、友人同士の繋がりを強くすることで歪めれば」
  • 「クラス全体の結束を強くすることにも繋がる?」
  • 「そう、名付けて『ナイスカップリング作戦』です」
    ピクシブ百科事典>ナイスカップリング
  • そもそも人間から糞が出てくるってなんだよって感じだし
  • どうして、そんなに大変な思いをされてまで食事を?
  • だって食事は文化だろ? 人間らしさを失ったら俺たちは生きていけないじゃないか。元の世界での文化的な生活を思い出せるように行動しないと
    人間は飲食不要で排泄しない存在だと、勇吾(たち?)の中の常識が書き換えられている
    「食事文化」というミームだけで生存可能な生物への変化?
  • 「もちろん、これは一時的な破滅の回避。スキルやクエストは本人の資質や適性が反映されたものですから、何かのきっかけで『軌道修正』されてしまうことは十分にありえます。ですが、いまのところはこのやり方で流れを変えられる」

幕間回想:オリヴィア・エジーメ・クロウサー

  • 王位などは分家の者が担うべき務めでしょう?
    • せいぜい戴冠の承認と祝福をして回る程度でしょうね
      エジーメ家のトップは、王を戴冠させることで、王以上の権力や権威を得ている第零王権者
      つまり、王様の人事権を握っているので、王より偉い存在なのである
  • 「いいですか? あなたが主人公の物語を台無しにしたとしても、それは次に再起する物語の序章でしかありません。勝利と敗北の機会が誰にでも開かれているように、主役と悪役になる機会だって誰にでもあるのです。悪役は次の舞台では主役になり得るし、主役はいつだって悪役に堕ちていい」
  • 「二次創作、パロディ、勝手な続編。そうした思考は罪でしょうか。それでも空想は止められない。主役にはその後の人生があります。悪役にも、もしもの可能性が広がっている。勝利と敗北の先にある未知は、あなたにだってわからないはず」
  • 「勇吾さん。わたくしはできることならあなたにも楽しんで欲しいと思っています。『かませ勇者』という、悪役であり主役でもあるその立ち位置を、心からの感情で演じてみせて欲しい」
  • 「もし、あなたの中にある暗い感情が溢れそうになったら。どうかわたくしがいることを思い出してください。あなたには悪役令嬢(ヴィラネス)がついております。恐ろしい破滅から誰かを救い、希望をもたらす変身ヒロイン。それこそが悪役令嬢の本分なのですから」
  • 「それは闇の世界からの刺客。あるいはもっとも原初的な呪いの感情。忘れ去られた墓地の底から蘇り、光の世界を歩む誰かの足を引こうとする『なんか黒くて悪そうで器物に憑りついて暴れたりする感じの恐くて危ないやつ』のことです」
    墓地=『ざまぁの墓場』?
  • 初めに五人と定員を決めているということは、追加戦士込みで六人になる展開を示唆しているのです。言葉の裏を読みましょうね
    ピクシブ百科事典>追加戦士
  • 「冗談に聞こえないんだよな。常に本気で言ってるよね?」
  • 「ええ。わたくしにとって悪役令嬢は人生。演じること、変身することは幸福そのものですから」
  • 「わたくしが悪役令嬢を好むのは、きっとそれが異質な他者の内面に対する想像力に根差した空想だからなのでしょう」
    • 「それって、誰かを念頭に置いてる?」
    • 「敵を」
    • 「それでも、多くの物語には障害が、悪役が必要です。ならば、せめてその在り方が少しでも救いのある優しいものであってほしい。結局、わたくしはそんなわがままを押し通したいだけなのでしょうね」
      悪役令嬢ものとは、本来は悪役のはずの令嬢が成功したり、逆境から立ち直って幸福をつかむ物語群である

第十三話 関東最高の暗殺者、異世界生徒に偽装する

タイトル:小説家になろう>世界最高の暗殺者、異世界貴族に転生する

第十四話 転生剣豪と天才暗殺者と身体から武器を取り出す任意の革命的なことをする変な女

タイトル:Wikipedia>転生王女と天才令嬢の魔法革命
wikipedia>少女革命ウテナ

  • 今宵の虎徹は血に飢えている
    講談で創作された有名なセリフ
    ちなみに、新選組を悪役として解釈したもの(明治政府から見て敵であるため)であったりする
    Wikipedia>長曽祢虎徹 (近藤勇佩刀)
  • 「闇堕ち展開なら、私はこっちに味方しちゃおっかな~って。なんせ好みだからね! まさか、演技じゃないでしょ? 本当に心が闇に染まっちゃってるんだよね? 違ったらびっくりだなあ、全部茶番ってことだもん! さすがにないよね~、たとえ『そう』でも本当にしてもらわなきゃ、どっちも大変じゃない?」
  • (俺が『オリヴィアに洗脳されている』って設定は、竜太や辺見と戦ってから熱い友情の力とか感動的な説得で正気を取り戻す演出の前振りだ。けど、カヅェルと多田さんは強引に割り込んでその演出プランを変えようとしてる?)
  • 「ぜんぜんわかんないけど好きな事について早口で話してる時の多田さんは常に真剣だし嘘とか言わないの知ってるから、本当にヤバい奴なんだなってわかった」
    ニコニコ大百科>早口
  • 字は夜刃
    Wikipedia>字
    オリヴィアが前話で字を当てていた
  • カヅェルらしき兜が放った不可思議な『耳鳴り』。
  • その効果は柳野九郎のみならず、この世界で手に入れた武器や防具を手にした生徒たち全てに影響を及ぼしていた。
  • 攻撃衝動や負の感情の増幅。洗脳に近い意識の方向付け。即席の催眠状態。
  • 破滅の未来を回避する。
    • クラスメイトたちに殺されるのではなく、クラスメイトたちを殺すのでもなく、仲間として絆を深め、全員で生還するのが最善の道に決まっていた。
  • その最終目標のために、どうしても除外しなければならない前提があった。
    • すなわち、ハッピーエンドを妨げる要因の存在。
    • (もしクラスにどうしようもなく『どうかしてる』やつがいて、そいつが俺や誰かの破滅を望んでたり、クラスみんなで助かる道を望んでいなかったとしたら)

第十五話 友達が信じられないの?

  • 「うーん、やっぱりまだ激辛バレンタインのこと根に持ってんのかなぁ。気にしないって言ってたけどやっぱジョロキアはやり過ぎだった?」
  •  何故か、須田美咲がぼろ泣きしている。
    • 「ご、ごめんなさい、わたし、いじめとか、そんなつもりなくって」
    • (俺の知らない事情に対して、そんなに罪の意識があるのか) 
  • 『友達を信じられないの?』
    • ふと、誰かの言葉を思い出す。
    • あれはいつ、誰に言われたんだっけ。
  • 「趣味が悪いですわよ、カヅェル。『刀匠ココロ』を解放しなさい」
    • 「ま、演技指導はお互い様じゃん? そりゃお嬢には一歩劣るかもしんねーけど。勇者さまを『和解とかムリ』って絶望させんのには十分だろ」
    • 「けっこー大変だったぜー。こいつのヤバさを世間に出していいレベルにまで抑えて勇者さまの心を折る程度の凶悪さに調整するの」
  • 「あなたは精神汚染のおまじない『夜鳴き刃』の達人です。最初の回からおかしいとは思ってはいましたが、『バスの運転手』もあなたの仕業ですね?」
  • 『あの男はわたくしから奪ったおまじないの力、『秩序成型(レイス・オブ・アース)』によって、想像力の及ぶ限りにおいて無尽蔵に『特別な力をもった器物』を作り上げることができます。その基本能力は二つ。持ち主の精神汚染と能力拡張』
  • この『心を持つ器物』は自律的に思考を行い、持ち主が知らないはずの熟練の技を実行させることができます。達人の武術やおまじないが自在に使えるようになるのです
    ゲームの武器など、意思ある武具には、装備すると技や魔法を使えるようになるものもある
    ピクシブ百科事典>ソーディアン
    他にも、意思ある武具の中でも有名なマイケル・ムアコック『エルリック・サーガ』のストームブリンガーは、それそのものがひとつの魔術であり、使用者に吸収した魂の力を分け与える
    また、この魔剣は、強大な魔術の媒体として用いられたこともある
    ピクシブ百科事典>ストームブリンガー
  • 与えること。預けること。授けること。行使を許すこと。
    • それが『エジーメ家』の最も強い力なのだと彼女は語った。
  • 天より聖油を滴らせ、聖なる加護を与える権能。名を『混沌希釈(スケール・オブ・ヘブン)
    Wikipedia>メシア
  • エジーメ家に伝わるおまじないのうち、わたくしは選りすぐりの九種を独自にアレンジして使用しています。力を奪われ、天職やスキル、クエストを付与する力は失われました。ですがわたくしがいま保有する力なら分け与えられます
  • 精神汚染状態の時に自動で『構える』設定にしておきます
  • 『自分のHPが五十パーセント以下の時』には回復を優先するように、『敵が回避または防御姿勢の時』には発動しないように設定できます。その他にも細かく条件分岐の指定が可能なので
    戦闘行動のプログラミングが可能だということ
    ゲームによっては似たようなシステムが存在するものもある
    アニヲタWiki(仮)>FINAL FANTASY ⅩⅡ>【ガンビット】

第十六話 閉幕

  • 『『指標』が破滅して終わるとは限らない』
    • これは勇吾が街で出会った転移者の言葉だが、『指標が破滅を回避して終わるとは限らない』と言うことだってできる。
    • カヅェルの狙いが上手く行けば、勇吾が『かませ勇者としての破滅』を回避しても同じポジションに心がスライドするだけになってしまう。
  • 「犠牲の上に成り立つ繁栄はここで終わる。風よ、構造(おり)を壊しなさい」
    『風の十二方位』収録の短編「オメラスから歩み去る人々」には、まさに犠牲の上に成り立つ繁栄とその終わりが描かれている
  • オリヴィアが実行したのは、ジャンルの変更。
    • 『バトル』のタグは忘却され、新たに『恋愛』のタグが追加されたのだ。
      ネット小説の文脈
  • 「やるじゃんお嬢。すっかり騙されたぜ、初手でタカオが殺しに行ったから俺も油断しちまった。ありゃ演出だな? いつから抱き込んでた? 前回からか?」
  • 「認めるよ。大したもんだ。今回はお嬢の勝ち。その勇者さまは見事に破滅を回避してクラスに犠牲を出さずに済んだ。すげえなやっと一勝だぜ。ってことで、このへんで満足したかお嬢? いいだろもう、切りのいいとこで終わりにしようや」
  • 「カヅェル。駄目です。あなたはココロを気に入っていたでしょう? 彼女はあなたにとっての『候補』だったはず。それに、わたくしの方針の正しさはちゃんと証明しました。それは約束が違います!」
  • 「まあ最後のひとり分は惜しいっちゃ惜しいが、これまでの蓄積呪力もあるからな。なんせ『三十九勝一敗』だ。回収の頃合いだろ」
  • 更には黒い泥の中からゆっくりと人の形をした輪郭が現れようとしていた。
    • あの中には、誰かがいる。

第十七話 墓底のエルピス

タイトル:amazon>筺底のエルピス

  • 「あの二人が本当に死ぬとは思ってなかったか? だよな、俺はそういうふうに説明したし、お前の感覚も微調整した。苦労したぜ、『てめえの命より刃を鍛える方が優先』なんていかれた家のガキに自爆特攻させねえようにすんのはよ」
  • 『この結末は全て、先生たちが背負うべき罪だ。オリヴィアさんを信じず、三十九回も君を切り捨て続けた僕たちの。だから僕は、教師として責任を取ろうと思う』『これで僕を殺せるのは君だけだ。そして次も同じ結末になった時、君を殺すのは』『原作にこんな展開はなかったの。あなたは旗野さんの攻略対象でいればよかっただけなのに。どうして最大の異物になっちゃうかな』『さようなら、勘違い勇者さん』
  • (オリヴィアは、ずっと俺が誰かを傷つけようとするのを止めてくれた)
  • 『勇吾さん』
  • 『この、バカユーゴ!』
  • 遠い声を思い出す。
    • どうしてか二つ響いた呼び声が、勇吾の意識に火を灯した。
  • 「そもそも始めたのはお嬢だろうが。召喚者が日和ってんじゃねーよ」
  • 呼び出されるのは、古くは悪魔と相場が決まっていた。
    • だが異世界ファンタジーの文脈では、召喚されるのは『異世界人』だ。
    • オリヴィアが召喚者というのなら、それはつまり。
  • 「なんでそんなことするのかって、会話でおおよそ察しがついてるだろ? 生贄だよ生贄。育てて肥え太らせて世界槍の深層で収穫。いい感じの『候補』がいれば特に目をかけて重点育成。そいつから絞り出した生贄パワーと出身世界と結ばれた因果を使って本番の次元航行ってわけだ」
  • 「決まってんだろ。行くんだよ、この場合はてめぇらの世界に突っ込む。ご存じ異世界転移ってやつさ。こっちからそっちにな」
    • 「それってまさか、侵略?!」
    • 「あ? まあ場合によっちゃ、いや」
  • その喪失には覚えがある。
    • 絶対的な信頼の喪失。
    • 庇護者からの裏切りだ。
    • 『すまない勇吾。お母さんとあの子はもうこの家には帰ってこないんだ』
    • 『勇吾くん。私のこと、無理にお母さんって思わなくてもいいからね』
    • 『ごめんな天川。僕は生徒たちみんなを守らなきゃいけない。だから』
      • 異境に戸惑う四十一人の中で、口火を切った最初の加害者。
      • 彼を模範として四十回のうちの三十九回、誰もが残酷に一人を切り捨てた。
      • 『生徒を守る』なんてひどい大嘘だ。
  • 「言ったよね。次も同じ結末になった時、君を殺すのは僕だって」
  • ここまでずっと『流れ』の外に潜んでいた彼の名は今井北斗(いまいほくと)
    • 美少年と呼ぶに相応しいその男子は、誰よりも先に四人のグループを作って別行動を開始していた異端児だ。
  • 勇者(きみ)にはゲームクリアとゲームオーバーが存在する。僕を殺せるのは君だけだ。同じように、君を終わらせてやれるのも、ラスボス(ぼく)だけなんだよ」

第十八話 クラス転移は二度目です

タイトル:Wikipwdia>異世界召喚は二度目です

  • 「あの暗殺者なら渡辺さんが抑えてるよ。能見くん相手に特訓した甲斐があってさ、前にやられた時のリベンジできるって張り切ってた」
  • 「ふうん、これでまだ堕ちないんだ。初手でアレと引き離したのは正解だったのか失敗だったのか、微妙なとこだね」
  • 「やっぱ殺すのはまだナシ。あんな感じの、ザマミローだっけ? あれになったら始末してあげるね」
  • 「普通の巨人ならって話! あっちにも『聖女の加護』が上乗せされてるから、干渉力が異常なの!

幕間回想:今井北斗

  • 基本職、上級職の更に上。
  • 転職の頂点は九種類存在している。そのうちのひとつ『竜王』は、『勇者』の対となる最強の天職だ。
    ピクシブ百科事典>りゅうおう
  • しかし幸いなことに、百万英雄同盟や裏魔王(ボス)連合、モブキャラ互助組合などの手強い転移者勢力は前回の『夏の祝祭』で収穫(あがり)を迎えている
    収穫は、十七話でカヅェルが言っていた「生贄」の前段階のことだと思われる
  • 残っているのは大手喫茶店チェーン『昼行燈』などの『怠惰』スキルをあえて『八止め』している連中くらいだろう。
    レベルやスキルを上げすぎると不都合がある場合、特定の数値で止めるというノウハウも存在する
  • 「お、じゃない先生! 久しぶり!」
  • いまやEランクやFランクを抜いてZランクの最下位だろ?
    最下位こそ最強という転生もののテンプレに加え、この世界槍は下に向かって攻略していくことをかけているのだと思われる
    つまり、ここでは下位ほどすごいということ
  • 本当に、先生の自慢のお
  • そもそもあいつ、『傲慢』スキルを全然使いこなせてなくて笑っちゃうよね。いったん暴走したらかませ犬まっしぐらで、『指標専用スキル』ってのもあながち間違いじゃないかも
    転生ものなどのWEB小説には、七つの大罪にもとづくスキルはわりと登場し、精神に悪影響を与える副作用があったりもする
    Wikipedia>暴食のベルセルク
    Wikipedia>蜘蛛ですが、なにか?
  • このままだと吉田くんとか須田さんの時みたいにカヅェルに洗脳してもらうことになるけど
  • もともと薬師寺花鶏(やくしじあとり)はコントロールが難しい性格をしている。そして彼女はなぜか『指標(インジケータ)』絡みになると決まって『とてつもなく』手に負えなくなってしまうのだ。
  • 「あの女、ほんとめんどくさいな。記憶再処理か、阿部くんリセットコースじゃん」
  • 「『クラス四十人で生きて帰る』のが最善だって、なんでわかんないかな」
    まず間違いなく、天川勇吾を含まない四十人(生徒三十九人+教師)のこと
  • 『北斗よ。お前には天賦の才がある。私の弟子たちの中でも、オリヴィアに比肩する邪視を持つのはお前だけだ。そして、お前には理性と誇りに縛られた彼女には持つことができなかった資質がある』
  • この世界における最強格のひとりが全力で放ったスキルをあのザマミローはものともしなかった。
    • つまり、あれはこの世界槍の基本的なルールの外側に位置する何かだ。天職、スキル、クエストの三つの要素だけで戦っていても勝つことはできない。
  • できるはずだ。だが、その力を振るうと『取り返しがつかなくなる気がする』。
    • 天職、スキル、クエストといった『共有されているルール』を無視し、常識から逸脱した凶悪さを発揮しているこのザマミローたちは、『既に取り返しがつかなくなったもの』なのではないだろうか?
    • 「もし、僕がリミッターを外してこいつらを殺したら。もしかして僕も」
  • ゲームの参加者がゲームの作り手に勝つことができるのか? このような問いかけはナンセンスだが、だからこそ真剣に向き合う必要があった。
  • 「この世界は、終わるってこと。私たちは、選択を間違えたんだ」

第十九話 組体操の頂点から落ちて首の骨を折る、一生休み

タイトル:すごろくの「一回休み」のパロディ
また、組体操は危険なため取りやめになる学校も増えている

  • (竜太の使い魔になった、トリ吉だっけ。あの首から下げられてるボードが通信装置になってるはずだ。こっちから連絡してみよう)
  • 破滅した光景では勇吾は美咲に切り捨てられている。世の中には心変わりという概念があるのだが、それにしたってあの冷淡な目はかつて好きだった男に向けるものではありえない。
  • 勇吾はこの世界に来てからだいぶ人間不信をこじらせていたが、この件に関しては相当なトラウマに近い精神状態になっていた
    須田さんは洗脳されてました(前話参照)
  • げんてーじょうかい? 
    限定浄界
    たぶん、好き勝手フィールド(範囲など限定されたお手軽版)を作れるということ
  • そもそも、長時間あっちに滞在するとアストラル体?が霧散しちゃうんだって
  • バス、事故、高校生四十名、引率の担任教師、バスの運転手、重傷者多数、意識不明の重体。
  • 「なんかさぁ、私ら死んでるっぽい」
  • 彼女の真摯な気持ちに嘘がなかったとすれば、自分たちは最下層に辿り着けば本当に元の世界に戻れるはずだ

幕間回想:ライト

タイトル:「幕間回想 今井北斗」に対応

  • 構わずにスキルと重ねて発動させたのは『邪視』と呼ばれる神官たちが秘していたはずの力だ。スキルの解釈を拡大し、本来の在り方から逸脱させる。ルールからはみ出した力がわずかに先の未来を教えてくれた。
  • そうして二年一組のクラス担任、ruby(いまいらいと){今井星斗};の最後の戦いが始まった。
    星斗=せいととも読むことが出来る
  • 最強の復讐者として覚醒した『キングザマミロー』が行使する『傲慢』スキルにはその制限が存在しない。
    • 無尽蔵の自己再生、自己進化、自己増殖を繰り返し行う憎悪の永久機関。
    • 膨張し続ける闇は、いずれ誰も届かぬ究極の怪物に成り果てるだろう。
    • その先に在るのは、万物の破滅。
      ピクシブ百科事典>デビルガンダム
  • 「だけど、それでも。生きる意志は善悪の判断を超えるんだ」
  • 「みんな、死にたくなかった。あのまま破滅するわけにはいかなかっただけなんだ。だからどうか、次の機会では彼らを赦してあげてほしい」
  • 『光と闇の力を併せ持つ変身ヒロイン・ヴィラネスファイブが揃わなければ、やがて目覚めるであろうキングザマミローに対抗することはできません。今井先生、どうかあなたからも生徒たちへの説得を!』
  • 誰もがオリヴィアを否定した。
  • ただひとりを除いては
  • 接続(アクセス)浄界(エーリュシオン)。『異空光宮(いくうこうきゅう)』」
  • 「僕は正しい希望を示すことができなかった。天川を含めた全員を救うと言えなかった。教師としての責任も、天川を切り捨てた罪も、背負うべきは僕だ。だからどうか、憎しみは全部ここに置いて行ってくれ! 次は君が、正しい『勇者』としてみんなを導いていくために!」
  • そして、唯一無二の光。
    • それが星斗の罪だ。何をしてでも彼と共に生き残りたかった。
    • 自分がいなくなれば世界でひとりぼっちになってしまう、ただひとりの大切な人。
    • 「ごめんな北斗。後は頼む」
  • 手から剣を伝って光の奔流がザマミローに滴り落ちていく。
    • それは魂の移譲。星斗の存在を闇の中にいる天川勇吾に引き継がせる儀式。
    • 命と引き換えの秘策だった。
  • 「天川、今から僕は二つのスキルを使う。阿部の『ワールドリセット』と佐々木の『アカシックレコード』。『世界のやり直し』を実行した後でも記憶や状態を維持し続けるための裏技だ」
  • 今井星斗はスキルの併用によって三十九回の『ループ』を実行してきた。
    • それは世界槍の状態を登録されている人間の情報を含めてある時点まで疑似的に巻き戻す、『時間旅行』のような現象だ。
  • この力には幾つかの例外がある。
    • 戴冠神殿の頂点に立つ管理者たちの情報は変更できないし、『二週目特権』を獲得するに至った一部のトップ転移者たち、そして『完全記憶』のスキル持ちは巻き戻しの影響から逃れることができるのだ
  • 「この意思を光に乗せて、みんなにも伝える。きっと理解してくれるはずだ」
  • クラス内で言えば今井北斗と渡辺麗華、そして佐々木美記を擁する津田守梨のグループ五人が『天川勇吾を陥れた』事実を共有している。そこにカヅェルのお気に入りである多田心を加え、星斗たちは何も知らない天川勇吾を破滅させてきた。
  • これから星斗はその特権を手放す。
  • そして、天川勇吾に譲り渡すつもりだった。
  • そして今井星斗は、未来のヴィジョンを見た。
    • 破滅ではなく、希望に満ちた光。
    • 『フラッシュフォワード』には不可能なはずの、限界を超えた『フラッシュフォワード』を使いこなして仲間たちを救う、真の勇者の姿を。
  • 全てを自動化し、放棄さえしてしまう『怠惰』の限界突破スキルは『運命』。
    • 何かをするためのスキルではない。
    • ものごとの『流れ』がどのように運ばれるかを理解し、干渉さえ可能にする力だ。
  • 「あのオリヴィアとか言うやつと天川を守ればいいんでしょ? やるよ。やってやる。けどさ、もしそれでも上手く行かなかったら、いいよね?」
  • 今井北斗は理解していた。
    • 星斗は生徒たちが救われる未来を望んだ。
    • だが、失敗した時に全員が共倒れになることを望んだわけではない。
    • 慎重で抜かりのない彼のことだ。安全弁は必ず用意してある。
  • 「僕たちは対だ。『勇者』と『竜王』が争うことはありえない。だけど、その役割は絶対的な『物語の枠組み』として決まっている」
    • 『勇者』と『竜王』は互いが互いを天敵としており、相手の運命に『ゲームクリア』か『ゲームオーバー』を与えることが可能なクエスト条件を持っている。
    • 不滅の呪いと化した天川勇吾を『真の勇者』という枠に押し込めることには意味があった。それは闇に対する枷であり、封印でもあるのだ。
  • 北斗の存在は、全てが失敗に終わった時のセーフティとして機能する。
    • 勇吾がまた変貌した時には、北斗が『勇者であるキングザマミロー』を倒し、強制的な『ゲームオーバー』という認知を相手自身に理解させる。
    • 天川勇吾の中にある今井星斗の魂が、対存在である北斗と呼応して内側から『敗北した』という認知を生起させるのだ。
    • 北斗にはその『運命』を確実なものとして形にすることが可能だった。
    • 「これで僕を殺せるのは君だけだ。そして次も同じ結末になった時、君を殺すのは」
  • 「ああ、ちゃんと言いつけは守るよ。あいつを殺したりしないから。だからさぁ」
  • 願うくらいは許されてもいいだろう。
    • 北斗は祈る。救われた天川勇吾の心が砕け散ることを。
    • 守りながら願う。絶望したザマミローが再び世界を滅ぼすことを。

第二十話 ザ・聖女アワード 理想の聖女? 残念でした!

タイトル:ピクシブ百科事典>理想の聖女?残念、偽聖女でした!

  • 「『指標』の話はしてない。生贄は生贄だよ。天川を使って、召喚の儀式をするの」
  • 「もう死んでるんだから、単純な送還じゃそのまま死ぬかゾンビになるだけだよ。『未来審判紀(ドゥームズデイ・ブック)』による破滅改変と過去への時間移動を併用しないとそんなことをする意味がない
  • 「コピーしてもらいたいスキルは(かなめ)の『供物適性』だよ」
  • 手を何度も開いているのは『花がたくさん』という意味だろう。
    Wikipedia>お花畑
  • 守梨は確かに人に対する優れた観察眼を持っているが、そこまでのことができるものなのか。
  • この少女の傑出した部分は身体能力や知的能力といったわかりやすいものではない。
  • 戴冠神殿側の視点。それは確かに、勇吾が全く考慮していない点だった。
  • 「ねえ、わかってる? 私たちは依然として絶対的強者に生殺与奪の権利を握られている。かろうじて死を引き延ばせているだけで、あっちがその気になれば私たちはいつでも処分されてしまうの」
  • 「黒化キメラから抽出可能な『ざまぁエネルギー』を呪力に変換するためには『指標』を破滅させた同じクラスの生徒たちに『やり返す』必要がある。前回は天川のハートブレイクが想像を超えたダメージだったから暴走しただけで、今回はまだ制御可能でしょ? あちらが目標としている呪力を捻出できればいいんだから、『ザマミローが私たちを皆殺しにする』以外の呪力リソースを提示できれば取引の余地はある」
  • だが、守梨は勇吾より遥かに戴冠神殿側の事情に精通しているようだ。
  • つまり、彼女はより適切な判断をできている可能性が高い。
  • 「私は戴冠神殿と取引をする。異世界からの召喚を成功させて、戴冠神殿側に私たちを生かしておくメリットがあると認識させるの」
  • その場合でも、大人しく従うつもりはもちろんない。
  • だが、話し合いや交渉の余地はあるのではないか?
  • 「戴冠神殿はオリヴィアを生きて異世界に送り出すことを最優先目標に設定している。
  • あれだけの惨状を引き起こしてオリヴィアひとりしか異世界に送れないのであれば、カヅェルの言うような異世界への侵略など到底不可能だ。
    • ということは、あれはカヅェルの嘘ということになる。
  • 「けどね、戴冠神殿の神官たち自身もちゃんと人格を持った個人なの。欲望がないわけじゃない。彼らだって生き残りたいし、できれば大事なお嬢様と一緒に転移してすぐ近くで守り続けたいと考えている。そのことは、あの兜との会話でおおむね把握できたよ。五人とも、一癖も二癖もあって決して善人とは言えないみたいだけど」
  • 戴冠神殿は、『大事なお嬢様』をこの上なく愛している。
  • 「『愛しているなら自分の命だって惜しくない』。それってね、嘘じゃないけど嘘なんだよ。だってより良い道が選べるなら、一緒に生きていたいもの」
  • 「条件を満たした上で召喚能力を持っているのはね、もう私だけなの。他はみんな死んでいるか、『収穫』の時を迎えてしまった。これはある意味では幸運なことだよ。私は自分の有用性を証明し、クラス全員の生存と帰還の権利を勝ち取ってみせる」
  • 確かに戴冠神殿との戦力差は絶望的だ。
    • カヅェルと今井北斗がほぼ互角の戦いを繰り広げていたという現実は、相手が総力でこちらを潰しにかかれば絶対に勝てないことを意味している。
  • 「簡単だよ。天川、あんたを『指標』として破滅させることをクラスで決定するための投票は、私がコントロールしていたの。馬鹿な先生を上手に使って、間抜けなクラスのみんなを騙してね」
  • 「あのね。可哀想なバスの運転手、服部平蔵(はっとりへいぞう)さんを殺したのは天川、あんたなんだよ。すっごく便利だった。お礼を言っておくね?」

第二十一話 記憶に残る悪女になるぞ 何らかのポイントが加点されるようです!

タイトル:小説家になろう>歴史に残る悪女になるぞ

  • 仮に花鶏が『指標』に選ばれていたら、どれだけ失敗しても勇吾は彼女を助けに行く。相手もそれは同じだろう。当たり前すぎて特に意識するまでもないことだ。
  • 「そうそう。でね、初回のループでオリヴィアは失敗したんだけど、今回と違って『カヅェルの宿った短剣』の所有者は途中から私になってたの。神殿に近づいてくるオリヴィアの気配を察知して、目的が『指標』の奪取だと理解したんだろうね。気付かれて排除されるより、先にクラス内部を掌握することを選んだ」
  • 「答えは、私が天川と吉田くんに『暴力を振るわれてる』動画、でした」
  • 「そんなことしてない! ディープフェイクとかだろ!」
    • 「そうだよ。まあ機械学習とか動画編集の高度な技術なんてないから、幻術の応用」
  • 『闇の世界に堕ちていく偽聖女』っていう筋書きにして、ノワールっていうか、裏社会もの? みたいなジャンルに移行した。
    Wikipedia>暗黒小説
  • 勇吾が使える裏技は、他の生徒にだって使える。
    • クエストは外部からの干渉や意識次第で内容が変わっていく。勇吾がクエストを改変できるのなら、本人の意思で改変することも可能ということになる。
  • 「あのさ、ひとつ忠告っていうか、予言しとく」
    • 「たぶんそれ、覚悟足りてないよ。津田さんは確実に、想像しているよりずっとひどい目に遭わされる。俺が保証する。後悔して泣きたくなるような結末が待ってる上に、それが延々と続く。逃がしてくれない。容赦なくそれはやってくる」
    • 本心からの忠告だった。
    • もう手遅れだと確信していたが、勇吾はそれを心から相手に伝える。
  • 「いいって。話はオリヴィアって人からざっくり聞いた。とにかく逃げて生き延びるぞ。味方は俺だけじゃない。だから安心していいよ」

第二十二話 俺たちの人生ヘルモード

タイトル:ピクシブ百科事典>俺の人生ヘルモード

  • 「勇吾さん。あなたに謝罪しなければならないことが二つあります」
  • 「わたくしは既に死亡しています。この世界槍イスート・シュロードは、わたくしが『未来審判紀(ドゥームズデイ・ブック)』によって起動した『破滅を回避するための別の破滅(しれん)』なのです」
  • 勇吾は、この理不尽な世界の正体について、そして自分を取り巻く不条理な破滅の本質について、ようやく納得の行く答えを与えられたような気がした。
    • ここは死後の世界。
    • つまり、地獄だ。

第二十三話 クラス転移で俺だけ主人公

タイトル:カクヨム>クラス転移で俺だけ勇者、クラスメイトは『外れ』で『無能』の『役立たず』?! ~絶対に復讐されたくないかませ勇者の悪役回避~

  • この異世界は呼び寄せた死者の魂に『転移者』という名前を付けて、生命の模倣をさせるだけ。本質的には冥府や黄泉の国というべき『あの世』だ。
  • 「死から逃れる術を用意していても、抗えない破滅というものはある。あのバス事故、いや、事故に偽装された暗殺で俺とナオミが不死の循環を封じられたように」
  • 「あちらも俺の存在は予想外だったようだがな。バスから逃げようとする直前、咄嗟に反撃して相討ちに持ち込んだが、おかげで敵をこちらに呼び込んでしまった」
  • 「ちなみに天川、例の殺人事件に関してお前が気に病む必要はない。バスが横転して転落した時には既に『奴』の奇襲で俺を含めた全員が重傷を負っていた。むしろお前は俺たち全員の仇を討とうとしたんだ。褒められてもいいくらいだろう」
  • 「ごめん、話についていけない。けどそれ、もしかして運転手さんの話?」
  • 「お前が埋めた死体。後で掘り返してみたが、消えていたぞ」
  • 「その服部平蔵に関してはわたくしの方でも調べを進めていました。これまでのループで何度か不自然な妨害を受けたことがあり、その気配の薄さからおそらく『夜刃(ナイトブレイド)タカオ』と同格の存在と推測できます。カヅェルの配下となって暗躍していたのだとすれば、今回も同じ状況のはず」
  • 「あちらは俺に任せてもらおう。雪辱戦の意味もあるが、それ以上に表側であれだけの人数を巻き添えにするような蛮行、はっきり言って不快極まりない。大量の木の葉に隠したターゲットが誰だったのかも知りたいしな」
  • 「わかりやすく喩えるなら、現状だと魔人ブウに勝つことができないので、精神と時の部屋で修業をしたりフュージョンを習得したりして勝ち目のある状態にする、ということですね。この異世界は時空から切り離された修行部屋のようなものです」
    ピクシブ百科事典>魔人ブウ
    ピクシブ百科事典>精神と時の部屋
  • 「ですが大きな問題が。フュージョンは繊細な技術。少しでも扱いを間違えば融合が失敗し、破滅を回避するどころではなくなってしまいます。わたくしたちはいま、『はっ!!!』のあたりで微妙に息が合わない状態です。
    ピクシブ百科事典>フュージョン(ドラゴンボール)
  • 「ええ。ですがこの方法には欠点があります。それはわたくしが持ちうる可能性ではどうやっても破滅を回避できない場合には無意味だということ。どんなに素晴らしい主人公として覚醒したとしても、わたくしがわたくしである限り、あの世界で破滅を回避する方法はなかったのです」
  • 「その通りです。わたくしは異なる世界でなら蘇生ができると信じ、魂だけの状態でこの世界槍を起動しました。わたくしに付き従って死んでいった多くの魂、すなわち分家の者たちと『戴冠神殿』に属する者たちを」
  • 「異世界から死者の魂を召喚するのは、わたくしとその世界との間に『縁』を結び、魂の通り道を作り出すため。そしてこの世界槍が『死者復活の儀式場』として成立していることを利用したからです。最下層の試練を乗り越えれば、わたくしもあなたたちも蘇生の可能性が生まれる。本来なら、わたくしたちは協力できるはずでした」
  • 「足りなかったのです。魂を異なる世界に呼び出したり送り出したりするだけなら、わたくしの召喚術で実行可能でした。しかし、ルールの違う世界にわたくしの魂を適合させるためには莫大なリソースが必要であることが判明したのです」
  • 「はい。問題解決のため、わたくしと配下の五神官たちはそれぞれに研究を始めました。『破滅回避』『肉体変身』『異世界召喚』『物質憑依』『取り換え子』、そして『魂の融合』。さまざまな方法を探るうちに、幾つかのアプローチを組み合わせた方法がどうやら上手く行きそうだということが判明しました」
  • 「答えは『ザマミロー』でした。最も深い第五階層に広がる『破滅の墓底』。すなわち、全階層に存在する『ざまぁの墓場』と次元を超えて繋がった奈落の住人たちの怨念を利用するのが最も効率が良かったのです」
  • 「わたくしたちが最も期待していた研究は『魂の融合』でした。縁を結んだ異世界人の魂と結びつき、新たな人物として生まれ変わる。わたくしという異世界人は、そちらの世界では異物でしかありません。しかしその世界で生まれた魂に転生してしまえば、その問題は解決されます」
  • 最悪の形で失敗したその『禁じられたおまじない』は使用した対象をどろどろの青い液体と混ざりあった失敗作にしてしまうが、ある程度の『指向性のある強い意思』があればそれなりに安定した生命を生み出せる
    『融血呪』
  • 彼女たちはその先、理性ある人格が成立し得る第三段階にまで至ろうとしたが、そこで止まってしまった。その結果、研究途中の副産物として『怪物』が生まれてしまったという経緯があったわけだ。
  • 「それが天川勇吾、あなたです。キルディールはあなたという存在から生まれ落ちる呪いをメインプランに据えた。それが『キングザマミロー計画』」
  • より強力なザマミローを生み出すにはどうすればいいのか? その鍵は、『生きた指標』を作り出すことだったのです
  • 「命という特権。可能性を有した者に対して、人は強烈な憎悪を向けることができる。妬み、嫉み、飢え、不幸を願う。一点に凝縮された呪いと怨念は反転し、キングザマミローの資質を持った強いザマミローを生み出します」
  • 勇吾は持てる者だった。
    • 命ある者だけが可能性を持つ。
    • (このクラス転移で、俺だけが)

第二十四話 愛とか恋とか勇気とか

  • 「わたくしとは正反対の性格で、気質もちぐはぐで、けれど不思議と惹き付けられる人でした。勢いまかせでお調子者で、そのくせ繊細な所もあって。追い詰められて、足りない実力を補うために危険な霊薬(ドラッグ)でドーピングをするようなお転婆な子」
  • 「そして愛する人や大切な家族のために我が身の犠牲を厭わぬ人。なにより、善いことのために全力を尽くせるきれいな心をした女の子でした。わたくしは、彼女と出会って傲慢な己の在り方を見つめ直すことができたのです」
    リーナ
  • キングザマミローの持つ膨大なエネルギーは闇の力だ。
    • 全てを破壊しつくす呪いと怨念。
    • それはオリヴィアを異世界に送り届けた後、この世界槍すべてを砕いて終わらせる。そうして誰も残らない。
    • 彼女を守ろうとしたカヅェルたち戴冠神殿は、大切なお嬢様を救うためなら己の死など怖くはないから。
  • (嫌だ。受け入れたくない。旗野さんがあの男になんて)

第二十五話 望まぬ不死と悪意の檻で

  • 「勇吾さん、あなたに謝罪することは二つあると言いました。実はまだもうひとつ、打ち明けなければならないことがあります」
    • 「ですがユーゴさん。わたくしたちにとって、それは絶対に必要なことです」
    • 「その件について、全てが終わった後に話すことを許して下さい。いまそれをお話すると、ユーゴさんの演技に、舞台の進行に差し支える可能性があります」
  • 「ありがとう。竜太、それに颯」
    友好度が高まったので名前呼びになった
    オリヴィアが予想していた絆イベントの実現である
  • だからわかる。この世界槍は一億規模の巨大な社会だ。これだけの規模に膨れ上がるまで外部から魂を集め続けるしかできなかった戴冠神殿の研究は、どうしようもなく行き止まりにぶつかっている。
    • そして、閉鎖した環境でずっと停滞を続けられるわけがないのだ。
  • 「ザマミローは『ざまぁの墓場』を通じて、全体で破滅の記憶を共有している。今までも天川は破滅に関する記憶がフラッシュバックすることがよくあった。先生の影響か、今回はとりわけ強烈だったみたいだけど。つまり、知識や認識も共有してるってことでいいんだよね?」
  • 「ザマミローに襲わせる復讐対象を、クラス全体じゃなくて私ひとりにして」

第二十六話 その未来の先へ

タイトル:小説家になろう>その無限の先へ

  • 「わたくしの方針は変わりません。このまま第四段階を目指し、赤化(リレート)によって異世界との断絶を乗り越える。『次元架橋計画』を実現し、この世界槍の全ての魂を安全な場所まで送り届けます」
    • それは召喚の儀式さえ必要としない、巨大な橋の構築だ。
    • 誰もが通過できる回廊。
    • 世界と世界の細い繋がりを、誰の目にも明らかな物質として具現化する。
    • そうすれば、一億の人口を全て救えると、彼女はそう言っていた。
    • (なんかかっこよく言ってるけど、問題が発生するに決まってるでしょ。大混乱だし下手したら大惨事(ハードランディング)だよ! いや希望には違いないけどさあ!)
      コトバンク>ハードランディング
      ピクシブ百科事典>ライダー大戦
  • なんだろうかこの、『こいつは味方にした時の方が厄介』みたいな感覚は。
  • 「わたくしたちは確かに前進している。それをこの力によって証明します」
  • 「よくぞ聞いてくれましたね! そう、悪役令嬢(ヴィラネス)ポイントとは、悪役としての振る舞いや『それらしさ』によって蓄積されていく、ヴィラネスのヴィラネスによるヴィラネスのための高貴なるメタテクスト干渉リ」
    干渉リソース(資源)?
  • 「そして悪役令嬢はこのポイントを使って変身ができるのです! もうおわかりですね? 悪逆非道な闇の聖女マモリ! わたくしとあなたの話をしているのですよ!
  • いつの間にか後方に現れていた吉田竜太(よしだりゅうた)が腕を組み、さして熱を込めたわけでもない表情のまま口を開く。
    ピクシブ百科事典>後方彼氏面

第二十七話 最弱マスコットとテイマーは絆を確かめるようです。

  • ミーはこの世界に百万人いるとされる『影の到達者』デス
  • 「表の一万人より多いのか」
  • 「みんなこっちの方が大好きみたいデスネ」
    ピクシブ百科事典>中二病

第二十八話 クラス転移の破滅フラグしかないイケメン優等生ですが、何か?

タイトル:小説家になろう>蜘蛛ですが、なにか?
小説家になろう>乙女ゲームの破滅フラグしかない悪役令嬢に転生してしまった…

  • 「そうか、勇者の力! そういうことか!」
  • (みな)でインするんだ!」
    ピクシブ百科事典>ミナデイン]
    DQ10オンラインの関連書籍として、『みんなでインするミナデイン!』という雑誌も不定期刊行されている
  • 村上誠司は一瞬だけ何とも言えない表情になったあと、ぐっと何らかの言葉を呑み込んでからにっこり笑った。
    オタクには、細かい部分に強いこだわりを抱く者も多い
    それを捨てられるべきときに捨てられる村上委員長は、精神的にはかなり大人である
  • ありがとう鳥山明先生!
    鳥山明先生は、『ドラゴンクエストシリーズ』のキャラクターとモンスターのデザイナーであり、そして『元気玉』の出てくる『ドラゴンボール』の作者
    この『俺だけ勇者』の連載中に亡くなられた
    その影響は大きく、彼に感謝と弔意を表明する者は後を絶たない……
    ピクシブ百科事典>鳥山明
  • 「すっげえ、恐れ知らずかよ」
    著作権とか
    作者のメタ的なセルフツッコミである

エピローグ

  • 結愛のスキルを鍛える意味もあって
    太田結愛のスキルは『料理上手』
  • 目の前にいる優しいはずの少女の目から、あたたかな光が消えていた。
  • 「いや、なんか、既視感がユシャ」
    • シンプルにこわい。
    • なぜだろう。数々の破滅を回避したはずなのに、何か別の種類の危機が生まれてしまっているような気がしてならない。
      ピクシブ百科事典>ヤンデレとは
  • 「ふふ。ええ、ずっと一緒です。生まれた時からずーっと。
    産科の主治医や病院を同じくする幼なじみ、あるいは親子や双子でも無いかぎり、生まれたときからずっと一緒とは断言出来ないはずである

終わりの裏で、もしくは誰かのプロローグ

  • 『オリジナリーヒロイン』と呼ばれるこの『隠し天職』は、とある適性を転移者に与える。
    • とある適性とは、この世界における最悪の運命とほぼ同義である。
    • 普通に考えれば、望んでなるようなものではない。
    • そして、本来なら詩織が選ばれることはない。
    • 別の適格者が既にいるからだ。
    • だが、詩織はそうなる道を選択した。
  • わかりやすくてシンプルで、けれど極めて重大な秘密が隠されているタイトル。
    • 当人にそれを悟られるわけにはいかなかった。
    • 閉じた環から戻ってきた希望を、本当の意味で未来に繋ぐために。
    • 起きてしまった未来の絶望を、詩織自身が廃棄しなければならないのだ。
  • 状況次第でメイン攻略ルートは変更していくが、当面の目標はやはり黒曜伯。
    • ヴァン・ユーストラム・スロードハイン。
    • 悪役令嬢オリヴィアの婚約者筆頭。序列一位の最強剣士。

回想:旗野詩織①

天川勇吾からの感想は第二十一話を参照のこと

回想:旗野詩織②

回想:旗野詩織③

  • 謎部活もの
    学園もののフィクションでは、主人公たちの活動の場として何を目的としているのか分からない部活が設定されることも多い
    アニヲタWiki(仮)>部活/部活動
  • 『かがみの孤城』
  • 次は『傲慢と善良』か『冷たい校舎の時は止まる』で迷ってるんですけど、どっちから行くべきでしょう?
  • 『凍りのくじら』とか『スロウハイツの神様』
    全て辻村深月の小説
    一つ好きな本ができたらその作家の本を続けて読むのは、読書家に良くある傾向である
    『かがみの孤城』は当Wikiに記事あり
  • たまに凄い勢いで詩織の方に突っ込んでくることがある。
    • 「あっ、それあたし知ってる! 映画になってるんだよね。配信観れるからさ、一緒に上映会やろやろ!」
      読書が苦手な人でも、メディアミックスされた作品なら共に楽しみ話についていくことが出来るのである
  • どうして家柄と任務と恋の狭間で揺れ動く心の話をしてたのに急に殺人事件の謎を解こうとしてるの?
    主人公は多田心

回想:旗野詩織④

回想:旗野詩織⑤

回想:旗野詩織⑥

  • 『新月ポスト』というのは月のない晩にだけ暗がりの中に現れる、目に見えないポストのこと。その中に願いを書いた手紙を入れると、『その願いが実現している並行世界』に届いて二つの世界が融け合ってしまうの。夜が明けると、世界は願った通りに姿を変えているんだって
    ピクシブ百科事典>もしもボックス
    『融血呪』に性質が似ている
  • 気安く友人と戯れる様子は変化前と全く同じに見える。
  • (『変化前』って、なに? 私、いま何を思ったんだっけ)
  • 詩織はささやかな違和感を抱いたが、あまりにも小さい疑念だったために即座に何に対する違和感なのかを忘却した。
  • 「願いか~。あたしは謙虚だからそんな贅沢は言わないかな。せいぜい卑金属を黄金にしたり~、死者を蘇生したり~、人体を錬成したり~、不老不死の薬を作ったり~、あと時間移動と異世界転生とチート能力と悪役令嬢になっても破滅を回避できる知識と衣食住とこの宇宙全てを支配する力があればそれでいいかな~」
    時間移動と異世界転生とチート能力と衣食住は実現している
  • 「ちなみにこの新月ポストには禁忌があってね。それは『恋愛成就のおまじない』と『誰かの不幸や破滅を願う呪い』を投函してはいけないというもの」
  • 「それが他者の運命を改変するものだから。無数に存在する並行世界は複雑に重なり合って奇跡的なバランスで調和を保っているんだけど、他人の運命に介入するようなことを願うと、『その相手の願い』と干渉し合って予想もしなかったことが起きるんだって。それこそ好きな相手がこっちに執着し過ぎてヤンデレストーカーになったり、呪いたい相手に呪い返されたりね」