武器を光らせ凄まじい勢いで追尾しつつ連続攻撃を放った後、最後にジャンプして武器を降り下ろす。
シリーズでも珍しく追加攻撃が可能な作品が多い技だが、総じて追加入力のタイミングがシビア。
アルカナム(Arcanum)とは『奥義』や『秘薬』という意味。ラスト(最後)と合わせると『最終奥義』といったところか。
- 英語版では基本的に「Ars Arcanum」だが、マスタージーニーの技は「Final Arcana」、リミットフォームの技は「Last Arcanum」と妙に訳が安定しない。
- arsはラテン語で「術」という意味を持つ。こちらは「秘された術」という感じだろうか。
KHシリーズではこの技を含め「アルカナム」と名のつく技が複数あり、武器を用いた高速の連続攻撃という共通点を持つ事が多い。
レイド系のように公式で明確にされたことはないが、さしずめ「アルカナム系」とも分類できるかもしれない。
KH
ソラの特殊技として登場。
ネバーランドでフック船長を倒すと習得できる。
アビリティの必要APは3、技の消費MPは2。
地上で7連攻撃を行った後、追加入力で最大6回の追撃が出せる。
最初に右下から五芒星を描くように武器を振り回し、一撃目と同じく斬り上げを行った後に真上から武器を振り下ろす7連攻撃「アルカナム」を繰り出す。
次に「ブレイク」を入力するごとに突き(8)、左から右への横斬り(9)、時計回りにやや左下から横回転斬り(10)、再び回転しつつ逆袈裟斬り(11)、袈裟斬り(12)と5回の追加攻撃が発生する。
そして最後に大ジャンプしつつ武器を振り下ろす「ジ・エンド」を追加入力できる。
追加入力の攻撃回数は1入力につき1回なので、タイミングよく追加入力する必要がある。
7,12,13段目は必ずクリティカルが発生するため、クリティカル補正のあるキーブレードを持てば更に威力を高めることができる。
「アルカナム」の間は敵の攻撃をすり抜ける無敵判定があるが「ブレイク~ジエンド」の間には無いため、相手によって有効かどうかが極端に分かれる。
有効な例としてはクラウドあたり。
最初の7ヒットだけでも十分に強く、追加入力を入れずに離脱しても十分にお釣りが来る。
後の作品と比べると追加入力できる速度がかなり速く、スピード感はシリーズでも随一。
KHFM
必要APが4、消費MPが3になり、攻撃力補正も下がるなど弱体化。FMではストライクレイドのほうが使いやすい。
威力が低下したとはいえ、短時間で大ダメージを与えられるという観点から見れば未だにソラ最強の技。
カウンターを有するボスでは使いづらいが、ネオシャドウの最後の1体や大型敵の隙など、有効な場面はしっかり存在する。
COM
ソラのストック技として登場。習得レベルは36以降。
「アタックカード×3:合計4~6」という条件のため非常にブレイクされやすく、使い所が非常に難しい。
背後に居るだけでも攻撃を出される確率は激減するため、できるだけ背後を取って使いたい。
2Dゆえにモーションの再現が難しかったのか、キーブレードによる攻撃を高速で8回繰り出した後、最後の一撃で大きく後ろに吹き飛ばす攻撃となった。追加攻撃は存在しない。
ちなみに空中でも使用可能。
Re:COM
条件は変わらずだが、KHIやKHIIFMと同様のモーションになり、7連撃+追加入力で13連撃になる。
また、後方吹き飛ばしが無くなり前方大ひるみになっている。
Re:COMでの仕様や環境の変化に伴い、かなり実用性が上がっている。
というのも、ほとんどの人型ボスは背後から攻撃されている間は技を使ってこないため、ブレイクの危険性が無くなるため。
GBA版でも背後に居るだけでかなりブレイクされにくかったが、操作性向上により背後を取りやすくなったことや、背後にいる場合攻撃しないという設定がより徹底されるようになったのだ。
これにより、相手が低めのカードを出して来た際を狙って背後からこのストック技を出せば、容易にフルヒットさせることができる。
また、ジャファーのエネミーカード効果「アタックベール」がストック技にも適用されるようになったたため、元々の数字が小さいこの技は最も強い恩恵を受けられる。
ただし数字の小ささからリフレクトはされやすいため、技を出すチャンスはしっかり見計らう必要がある。
KHII
マスタージーニーとの連携技として登場。ただし、攻撃動作は全く異なり、ほぼ同名の別技。
「アルカナム」でジーニーがソラを掴んで勢いよく振り回して敵をメッタ斬りにし、最後は「ブレイク」でジーニーの口の中に入ったソラが回転しながら光弾を連射する。
KHIIFM
連携技の続投の他、追加されたリミットフォームのアクションアビリティ(リミット技)としても登場。剣を振る動作はKHIやRe:COMとほぼ同じ。消費MP75。
コマンドは「ラストアルカナム」→「ブレイク」×5回→「ジ・エンド」。
「HPゲイン」の発動により、攻撃を当てるとHPが回復するのは他のリミット技と同様。
また全段でトドメ可能なため、長い無敵時間と高めの攻撃力を利用して強引にトドメを刺しにいけるのもポイントである。
ダメージも非常に大きいがやはりタイミングがシビアで慣れないとうまく繋がらないこともしばしば。
それだけに全段命中するとカッコイイのだが、テクニックとしてボスからの反撃を避けるため反撃点に引っ掛かる「ジ・エンド」まで繰り出さない、というものもある。高威力のザンテツケンがヒットした直後に出せば攻め状態を継続できる。また、逆にアルカナムをジ・エンドの手前で止めてコンボを叩き込むこともできる。いずれもジ・エンドは出さないように。
- 追加入力のタイミングが難しければ△連打でも構わない。というかこれが一番簡単。
- HPゲインによる総回復量はリミット技で一番少ないため、回復量重視の場合は他のリミット技を使いたい。
- ちなみにこの技、ヒトリニティの後即フォームチェンジすると反撃値を増やさずに連携できる。こちらの手数をかなり増やせる超連携なので裏ボス相手にオススメ。ただしPS3版はロードの関係上コンボしにくい。
KHIでは無敵が切れると反撃を受けやすいという弱点があったが、今作では「ジ・エンド」以外では反撃値を増やさないため、1対1の状況で放てばほぼ確実にフルヒットさせられる。
特に地上タイマン戦になる事が多い裏ボス相手には極めて相性がよい。
総じてHPゲインを活かしにくい反面、ダメージ取りの手段としてはかなり高性能といっていい性能になった。
Days
シオン第三形態が使用してくる。
ソラのものとは異なる乱舞攻撃。
巻き込まれると抜け出すのは難しく、威力も高いのが特徴だが発生が遅い。
動きがあるため見栄えがいいのだがロクサスとの差別化(→イベントホライズン)の為かリミットブレイクに採用されなかった。無念。
- 「楽にしてあげる…!」
BbS
ヴェントゥス専用のアタックコマンド。最大レベルは6。
必要スロットが2のコマンドの一つ。
ソラのものとは攻撃モーションが大幅に異なり、6回の追加入力で計19連攻撃を仕掛ける。
- レベルが上がっていくとコンボの途中で敵が全滅する事が多くなり、ボス相手だと大抵は途中で逃げられてしまうので、ストーリー終盤ほどフィニッシュを見る機会が減ってくる。
その時はディズニータウンの椅子や地下の発電機を利用しよう。
BbSFM
初段が命中すれば、以降は空振りでも追加入力が可能になっている。
基本的には上記の欠点を克服したモーション観賞用の機能だが、追加入力を続けることで強引に他の敵を巻き込むことができなくもない。
3D
ソラ専用のアタックコマンドとして登場。スロットを2つ使用する。
追加コマンド入力の必要がなく、最後まで自動で攻撃を続けるようになった。
攻撃モーションもかなり変わっており、過去作品とは別技と割り切るのが無難。
- 従来に良く似た連続攻撃から横方向に大きく巻き込む竜巻回転斬り、トドメに斬り下ろしという構成。
動きの大筋は後のKHIIIに引き継がれた。
空中でも使える反面、任意タイミングで中断できず長時間行動できなくなるデメリットがついた。
KHIやKHIIで存在した無敵時間も無いため、無防備な時間がとても長い。
今作の敵は確かに非常にひるみにくいのだが、一方1度ひるんでしまうと連続でひるみ続ける傾向がある*1。
バルーンガなどを当てて強引にひるませたところに更にアルカナムを被せると比較的容易にフルヒットさせることができる。
- このテクニックはジュリアスにかなり有効。このコンボを使うことでジュリアス戦の難易度をかなり下げてくれる。
- ゼムナスには意外と好相性。
無敵時間が無いので信用しすぎるのも考えものだが、ガードカウンター代わりに叩き込むと結構な痛手を与えられる。
HD版では雑魚敵が怯みやすくなっているため相対的に扱いやすくなった。
スペシャルポータルの硬いレアエネミーが孤立した所を狙うなど、使い所を選べば2スロット消費に見合う活躍をしてくれる。
ピンポイントで活躍する技という意味ではある意味原点回帰とも言えるか…?
χ
R+以上のパワータイプ用アビリティで登場。ソラのカードに付くことが多い。
空中で連続攻撃を放つ技で、動作はほぼオリジナルといっていい。
闇属性の「ダークアルカナム」、炎属性の「ブレイズアルカナム」、氷属性の「フリーズアルカナム」もある。また、イベントホライズンもエフェクトは異なるがモーションが共通。
エクストリームアルカナム
ソラあるいはネクのキーアートのメダルのアビリティ。「アルカナム」とついているが上記のラストアルカナムと動きが違い、キーブレードの先を光らせた後何度も大きく切りつける動きになっている。
なお、英語だと「Extreme Arcana」となっている。
KHIII
2ndフォームのフィニッシュ攻撃。変身後に2回ゲージをMAXにするとフィニッシュ攻撃がこれに変わる。
類似の名前を持つDLCキーブレードのフォームチェンジでも使用できるが、スターライトで変身した2ndフォームはエンシェントブライトになるので注意。
フィニッシュアーツと同じく発動中は無敵。空中でも使用可能。
総ヒット数が従来のものとは変わっており、最初の「ラストアルカナム」で7連撃、追加入力の「ブレイク」×5回、最後に「ジ・エンド」で竜巻のように上昇しながら放つ横回転斬りで打ち上げからのトドメの一撃を繰り出す計19連攻撃となった。
- 「ジ・エンド」の最後の一撃は地上と空中でモーションが異なり、地上では地面まで降下する振り下ろし、空中では敵のみ地面まで吹き飛ばす叩きつけになる。
- 空中版の「ジ・エンド」最後の叩きつけは、地上版と同じ威力のものが複数回ヒットする性質がある。コンボで敵を打ち上げて空中から発動することで只でさえ高い火力を更に伸ばすことが可能。また発動前に高度を稼いでいれば自身も落下してダイブアタックで追撃できる。
ほぼ単体向けの性能で、直撃時の総火力は全フィニッシュアーツの中でもトップクラス。
その分2回もゲージを溜めなければならず、ガンガン行かないとゲージを溜めきる前に制限時間が終わるのがネック。また集団戦ではアルテマウェポンに軍配が上がる。
発動を狙う場合はキーブレードの持ち替えによる制限時間の保持や各種アビリティを駆使して効率よく溜めていくべし。
- ガンガン行く際には、攻撃の途中で制限時間が尽きてもコンボが途切れるまではフォームチェンジは解除されず、フィニッシュ攻撃も発動できる仕様があることを頭の片隅に置いておくとよい。
最初から使える技としては極めて強力。ボス戦では積極的に狙っていきたい。
- 威力の優位性という点から見ればソニックレイヴもかなり強力な部類。
ガンガン行き過ぎてこちらが不利になっては元も子もないため、あちらで妥協するのも良い。
DR
たたかう、ダークブレイクとともにカードの物理攻撃系メインアビリティの中では比較的多め。なぜかリク=レプリカのカードのメインアビリティにもなっている。
ちなみにエクストリームアルカナムもKey Art #8のカードのメインアビリティとして登場。お値段は10000BPで、現在ショップで売られているカードの中では1番高い。
MoM
ソラのアビリティとして登場。敵を滅多打ちにする。
マスター・ゼアノートとのBOSS BATTLEではKHIIIのソラであるためか技の動きが異なり、KHIIIラストアルカナムの「ジ・エンド」の動きをしている。