システム/【魔法】

Last-modified: 2024-03-20 (水) 20:13:09

概要

不思議な力で炎や氷を発生させて相手を攻撃したり、自分や仲間の体力を回復したりする術。
各魔法の効果は基本的に相手にダメージを与える攻撃の魔法、体力やステータス異常を回復する魔法、受けるダメージを防ぐバリアを張る防御の魔法、相手に不利な状態を発生させる魔法、と4種類の内どれかに当たる。
また、例外としてバトルで協力してくれる味方キャラクターを呼び出す召喚魔法が存在する。
魔法は使用する力(もしくは属性)によって複数の系統に分かれ、各系統には基本となる3段階の魔法が存在する(例えばファイア系なら「ファイア」「ファイラ」「ファイガ」)。上位の魔法になると、威力が上がったり、効果範囲や効果時間が増えたりする。
攻撃魔法は3つの魔法以外にも多くの派生魔法が存在する。派生魔法は威力が高いものや、攻撃方法が基本の魔法と全く異なるもの、攻撃回数が多いものなど、様々な効果を持つ。
 
基本の魔法の名前の大半と「~ラ」「~ガ」という上級ランクの名称法はFFから流用している。

  • もちろん「ホーミングファイラ」の様にアクションRPGであるKHシリーズだからこそ登場した魔法もある。
  • 逆にキングダムハーツからFFに逆輸入した魔法も存在する。(「ダークファイガ」など)

FFシリーズでは、作品によっては「~ガ」系魔法の上位として「~ジャ」系魔法が存在するが、KHシリーズでは「~ガ」系の上位は「~ガン」というネーミングになっている。

  • 「~ガン」系のネーミングとしてはKHFMのファイガンリストなどの装備品が初出。
  • 技として使えるようになったのはKHIIのリアクションコマンドによる「ファイガン」と「ブリザガン」から。以降3Dで「ゼログラビガン」が「ゼログラビガ」の上位のマジックコマンドとして、KH0.2で「ファイガン」「ブリザガン」「サンダガン」が強化魔法として、KHIIIでは強化魔法の「ウォタガン」と「エアロガン」の他、フルコース効果により発動することができる「ケアルガン」が登場している。
  • また、イベントシーンのみだが3Dで王様が、KHIIIでマスター・ゼアノートが「ストップガン」を使用している。

KHIIIのトロフィー「マジックマスター」の説明によると、「~ガン」系の魔法は「極大魔法」とされている。


ここではKHIなどで「魔法」と呼ばれているようなものを挙げるが、KHシリーズではこれ以外にもリミットブレイク(Days)やシュートロックコマンド(BbS)の様に、魔法の様に炎や氷を放つ攻撃法も存在する。
また、召喚魔法は別項目で説明する。
システム/【召喚魔法】


魔法の設定は作品ごとに異なり、MP(マジックポイント)制や回数制、デッキコマンド制などがある。
魔法の威力は魔法力によって決定する。ステータスに魔法力が存在しないKHIでは、威力は最大MPに依存する。
また、魔法による攻撃は基本的に系統ごとに各種属性を持ち、相手の属性の相性によるダメージの増減が発生する。作品によっては魔法を受けた相手に状態異常を発生させる効果がある。
効果範囲や発動場所は各魔法によって異なるが、同じ名前でも作品によって異なるものが多い。
シリーズにほぼ毎回登場する「ショートカットコマンド」は、KHI、KHII、Daysの様に「まほう」コマンドで使用する魔法を選ぶ必要がある作品では魔法もしくは魔法とアイテム専用であり、これに設定することですばやく魔法を使うことができる。

  • しかし、「まほう」コマンドの選択どころか、ショートカットを呼び出すより殴った方が手っ取り早い(いわゆる○ボタン連打ゲー)ため、KHIやKHIIでは使わない人はほとんど使わない。(「たたかう」以外に使っても、せいぜいリミット技リアクションコマンドなど別の攻撃法がある)
    特殊攻撃の出し方が一律であるカードバトルのCOMとデッキコマンドシステムのBbS以降の作品の方が魔法が有効に使える。
    • ところがLv.1プレイなどの高難易度になると状況は一転する。魔法が効果的なシーンがかなり増えてくるため、ショートカットの利用は半ば必須となる。
  • 「まほう」コマンドの作品の中では、敵の大量のHPや特徴的な行動をとるために魔法を使った方が効果的なDaysになると使わざるを得なくなる。

精神世界のチュートリアルで行われる「」「」「」の3つの武器の選択では「杖」は魔法を意味する「ふしぎな力」を象徴している。

KH

KHIの魔法一覧


ファイア系」、「ブリザド系」、「サンダー系」、「ケアル系」、「グラビデ系」、「ストップ系」、「エアロ系」の7つの系統の魔法と召喚魔法が登場。
ファイア系、ブリザド系、サンダー系はスタンダード魔法、ケアル系、エアロ系はディフェンス魔法、グラビデ系、ストップ系はアドバンスド魔法に分類されている。
登場するのは各系統の基本となる魔法のみで、他の作品に登場するような派生魔法は無い。
 
魔法は物語を進める中で、イベントやボス敵を倒したボーナスとして手に入る魔法の力によって、その魔法の力に対応した系統の魔法が使えるようになる。
魔法の力は各系統につき3回手に入り、1回目に入手したときはその魔法が使えるようになり、2回目は「~ラ」、3回目は「~ガ」と新しい魔法の力を入手することで上級の魔法にパワーアップし、威力や効果範囲や時間が向上する。
パワーアップすると前のランクの魔法は使えなくなるが、MPの消費量は変わらない。

  • 各魔法の「力」は以下のように対応している。
    • ファイア系:炎の力
    • ブリザド系:氷の力
    • サンダー系:雷の力
    • ケアル系:癒しの力
    • グラビデ系:星の力
    • ストップ系:時の力
    • エアロ系:風の力

「まほう」コマンドから使いたい魔法を選択し、MPまたはチャージゲージを消費して発動する。
ダメージ量や効果時間などの威力は最大MPによって決まる。
味方が対象の魔法以外は、ロックオンしている時としていない時で発動場所が変化する。ファイア系やブリザド系はロックオン中ならば自動で相手の方向を向いて放たれ、ロックオンしていない場合は自分の正面に魔法を放つ。また、サンダー系やグラビデ系などの一定の範囲に効果が現れるものは、ロックオン中は相手の、それ以外は自分の周囲または目の前で発動する。
 
コマンドを選択してから魔法が発動する前の隙に敵に攻撃されたり、空中でコマンドを選択してその直後に着地すると魔法の発動が中断されてしまう。
ただし、MPの消費は魔法が発動した際に行われるので、その場合はMPは減らない。

  • 魔法を使うときの掛け声は、魔法が中断されても言う。

ソラ以外ではドナルドが魔法を使用する。ドナルドはソラが使える魔法しか使えないが、「ファイア」だけはソラが覚える前から使用することができる。
魔法として使用するのはソラとドナルドだけだが、ターザンアリエルジャックピーター・パンは特定の系統の魔法と同じ効果のアビリティ技を使用する。そのアビリティ技はその技に対応する魔法がパワーアップすると共に強化される(技名は変わらない)


魔法はバトル以外でも、フィールド上にあるタルや木箱などの壊せる設置物を破壊することができる他、特定の仕掛けに魔法を使うことで、アイテムが出現したり、仕掛けを動かしたりすることができる。

  • ファイア系:暖炉などに火をつけたり、爆弾を爆発させる。
  • ブリザド系:火を消したり、水を凍らせる。
  • サンダー系:仕掛けに電気を流す。
  • グラビデ系:浮いている仕掛けを地面に下ろす。
  • ストップ系:ファントム戦で時計を止める。

トラヴァースタウンの魔法使いの書斎でマーリンに話しかけると魔法のレッスンを受けることができる。
全系統の魔法を修得すると、マーリンからエグザミネイションが貰える。
また、全系統の魔法を「~ガ」までパワーアップさせると、ロッドオブドリームが貰える。
ホワイトマッシュルームはホワイトマッシュルームがしているポーズに対応した魔法を当てると喜ばせることができ、3回喜ばせるとプライズを残して消える。各系統の魔法で連続3回喜ばせると、プライズと各種免許皆伝を落とす。
全系統の免許皆伝を入手すると、マーリンからガードオブドリームが貰える。

COM

COMの魔法一覧


魔法はソラ編のみバトルカードの「マジックカード」として登場し、「ファイア」、「ブリザド」、「サンダー」、「ケアル」、「グラビデ」、「ストップ」、「エアロ」の7種の「魔法カード」と召喚キャラクター7名の「召喚カード」が属する。
本作では各系統の派生魔法や系統に属さない攻撃魔法、相手を状態異常にする魔法が登場した。
 
マジックカードは他のバトルカードと同様、イベントやボス戦の勝利ボーナス、宝物部屋の宝箱などから入手することによって出現が解禁され、以降はルームのギミックやモーグリショップでその種類のカードが手に入るようになる。

  • モーグリショップでは青のカードパックと3色のカードパックに入っている。

魔法技はデッキに入れたマジックカードを使うことで発動する。
魔法カードは1枚出した場合はカードと同名の魔法が発動し、同名のカード複数のストック技として上位の魔法を使うことができる。
また、ストックするカードの組み合わせによって、派生魔法や系統に属さない魔法もストック技として使うことができる。
攻撃魔法で与えるダメージ量は基本的に「AP×技の威力補正」によって決まるが、ソラのAPはリク編と異なりレベルアップによる上昇はなく、10で固定されているため、レベルが上がっても与えるダメージは変わらない。逆に言うと、低レベルでも相手に一定のダメージを与えることができる。
バトルフィールドがほぼ2次元というCOMの仕様上、画面内全域やソラの周囲で発動するもの以外魔法はソラの右側か左側、ロックオン対象がいる方向に向かって発動する。


KHIの時と同じく、ホワイトルームで出現するホワイトマッシュルームはポーズに対応した属性(ファイア、ブリザド、サンダー系統と、同属性の魔法技)の魔法技を当てると喜ばせることができ、3回喜ばせればプライズを落としていなくなる。

「魔法カード」を使用するストック技

【魔法技】

 
【フレンド技】


ちなみにソラは魔法技のホーリーを使えるが、使用カードはアイテムカードばかりである。
また、リクはダークファイガを使えるが、デッキの仕様上アタック技扱い。

KHII

KHIIの魔法一覧


「グラビデ系」「ストップ系」「エアロ系」がなくなり、新たに「マグネ系」「リフレク系」が追加された。
習得方法も、イベントや勝利ボーナスで○○エレメントを入手(○○には対応する魔法の系統が入る)に変更された。
今作でのダメージは、新たに登場したステータス「魔法力」によって決まり、最大MPは影響しなくなった。
また、ドナルドの魔法は独立のアビリティ「ドナルドファイア」「ドナルドブリザド」「ドナルドサンダー」「ドナルドケアル」になった。


フォームチェンジを行うと、各フォームのアビリティによって各魔法の仕様が変化するようになっている。

Days

Daysの魔法一覧


「ファイア系」「ブリザド系」「サンダー系」「エアロ系」「ケアル系」の5系統が登場。
今作のみの特徴として、「○○」「○○ラ」「○○ガ」は全く異なる性能を持った魔法になっている。
そのため上位の魔法が使える環境になっても下位の魔法の出番は多く残っている。
 
各魔法の強化は魔法のレベルを上げることで行う。
今作での魔法はパネルスロットシステムに統一され、対応する魔法パネルをセットすることで魔法を使用することができる。基本的にはパネル1枚につきLv1の魔法が1回使えるが、「魔法回数○プラス」のパネルにリンクすれば(リンクしたパネルの枚数)×○回使えるようになり、「魔法LV○プラス」のパネルにリンクすれば、魔法のレベルを(リンクしたパネルの枚数)×○(最大5)上げられる。

  • いわゆるMP回数制。
    KHシリーズでは現時点では本作が唯一のものとなっているが、FFシリーズではFF1やFF3、FF8で採用されていたシステムである(イメージとしてはいずれにも類似していないが…)。
    仕様上、回数を増やせば増やすほどMP全回復のエリクサーの有用性が増大する。場合によってはLvパネルをある程度犠牲にしても魔法回数を優先したほうがいいシチュエーションも。

BbS

BbSの魔法一覧


今作での魔法は「マジックコマンド」に統一された。この仕様は3Dまで続いている。
デッキコマンドというシステム上、魔法は続投分も新規も多い。
また、フレンドケアル系のように魔法が元となったフレンドコマンドもある。
それ以外では、アクアのアクションコマンドやミニゲーム中のコマンドとして「リフレク」を使用する。

coded

デバッグアビリティ?としてDファイア、Dブリザド、Dサンダー、ケアルが登場。
それぞれのアビリティはバージョンアップによりラ系、ガ系に強化される。

Re:coded

Re:codedの魔法一覧


「ファイア系」「ブリザド系」「サンダー系」「エアロ系」の4つの基本属性の他、「マグネ系」や「スロウ」等の時間操作系の魔法等が存在する。
チェイスパルサー」等の今作品だけの派生技が多いのが特徴的である。
その他、フィニッシュコマンドとして「D魔法系」(Dファイア系Dブリザド系Dサンダー系)や「メガフレア」「ホーリー」が存在する。
また、オリンポスコロシアムでのみ「コンパイル」による特殊魔法攻撃も存在する。
データ・ソラ以外に、ドナルドも魔法を使用する。

3D

3Dの魔法一覧


基本属性の派生によるいくつかの新技に加え、「バルーン系」「スパーク系」が追加された。「スパーク系」はソラのみが使用できる。
前述の通り、「ゼログラビガ」の上位魔法として「ゼログラビガン」という「~ガン」系の魔法がマジックコマンドとして使用できる。
今作のシステム上、相手を眠らせる魔法だった「スリプル系」の魔法が、ソラやリクが受けた場合、以前のそれまでと異なる効果を持つ。

KH0.2

キャッスル・オブ・ドリームの城下町で最初に歯車を壊すイベントで解禁。
他の解禁要素と異なり、これは自分で殴らなくても勝手に使用可能になる。
「ファイガ」「ブリザガ」「サンダガ」「ケアルガ」を使用することができ、それに伴いショートカットのカスタマイズが可能になる。
また、本作より「強化魔法」が登場し、それによりシチュエーションコマンドで各系統の「~ガン」系魔法を使用することができる。

KHIII

KHIIIの魔法一覧


魔法の種類は「ファイア系」、「ブリザド系」、「サンダー系」、「ウォータ系」、「エアロ系」、「ケアル系」の6系統。
今作では上位の魔法は完全上位互換ではなく、上位の物ほど消費MPが増え、その分単純な威力以外の性能変化の度合いも多い。
それに伴い、カスタマイズに使用する魔法のランクを設定する機能が追加された。ショートカットを併用すれば同じ系統で違うランクの魔法を使い分けることも可能。
ファイア・ブリザド・サンダー・エアロ系は、水中では「オーシャン~」というまた別の魔法に変化する。

  • ウォータ系は水中では使用することができない。

KHIIの時と同じく、フォームチェンジによって魔法の特徴が変化するが、そのシステムがアビリティ由来ではなく、「魔法スタイル」としてシステム化されている。
上記に記した魔法ランクの設定もあり、非常に幅広い戦い方が可能になっている。


KH0.2の強化魔法のシステムも続投。
ソラが使える魔法に合わせて「ウォタガン」「エアロガン」に加えて、アクアが使用できなかった「ケアルガン」も追加された。
また、常に「~ガン」系になるわけではなく、ゲージを貯める際に使用した魔法のひとつ上の段階の物になる。
そのため本作で「~ガン」を使いたい場合は各種ガ系魔法を習得するまでゲームを進めるか、発動を補助するアビリティを手に入れる必要がある。