MHWorldから初登場した生物。
「楔虫」と書いて「くさびむし」と読む。英名は「Wedge Beetle」。
主にエリア上方に配置されており、ハンターの移動を補助する役割を担う虫。
一部のフィールドでは理解しているか否かで移動時間に大きな差が生じる要素となる。
目次
概要
- フィールド内で見かけることがある、光り輝く背中と刺々しい堅牢な甲殻を持つ虫。
高い木の枝や岩柱などに強い力でしがみ付いており、重量物を引っ掛けても物ともしない。
昼間でも眩しく光っているため目立つが、周りが暗くなる夜だと一層目立つ。- また、近くに居ると「チリリ……」と小さいながらも独特な音が聞こえる。
探索などで聞こえたら周りを見渡してみると良いだろう。
WorldやWildsでのトレーニングエリアにもいるため、聞いてみたい人はそこに行けば確実。
実質的にトレーニングエリアのBGM担当であるとも言える
- また、近くに居ると「チリリ……」と小さいながらも独特な音が聞こえる。
- ハンターは「スリンガー」に内蔵されたロープを撃ち込むことで、
ロープを撃ち込んだ楔虫に吊り下がり、そこから更にジャンプで移動することが出来る。- ゲーム界隈では「ワイヤーアクション」と通称されるもの*1に近い。
撃ち込んでいる縄もプレイヤーからワイヤーと呼ばれやすいが、攻略本に従いロープと呼称する。- ただし、ツタを登る時に上にロープを使ってジャンプしようとすると、「ワイヤー移動」と表示される。
この表記の差は何だろうか…?
とはいえ呼称はゲームに関わってくる訳ではないため、どちらで書いてもそう問題は起きないだろう。
- ただし、ツタを登る時に上にロープを使ってジャンプしようとすると、「ワイヤー移動」と表示される。
- ゲーム界隈では「ワイヤーアクション」と通称されるもの*1に近い。
- 楔虫を利用する手順は下記の通り。
- 武器を納刀し、スリンガーを構えて照準モード状態にする。弾は装填しなくとも良い。
- 照準モードで楔虫を画面中央付近に捉える。照準自体を合わせる必要はない。
- 「楔虫 ○ 」とアイコンが表示され、決定ボタンを押すとロープが自動射出される。
- ハンターが楔虫の下まで引っ張られ、吊り下がった状態になる
(吊り下がっている間は無敵状態ではないため、モンスターの攻撃を受ける点に注意)。
- 楔虫に吊り下がった後はスティック入力で反動を付けて遠くにジャンプできるほか、
単に吊り下がった状態からそのまま下方へと落ちるようにジャンプすることが可能である。
当然ながらジャンプ攻撃への移行や、近場のツタにしがみ付くことも出来る。
この辺りはMHWorldに登場する「ぶら下がりツタ」と同様のギミックとなる。- 近場に別の楔虫が居る場合、楔虫を次々と伝って移動していくことも可能。
照準モードを維持し、次の移動先となる楔虫を画面中央に合わせたままキャンセルボタンを押し、
空中で「楔虫 ○ 」のアイコンが表示されたら決定ボタンを押すと良い。
楔虫が複数ある場所は「深い水場」など地上移動に難がある場所である場合が多く、
このテクニックを覚えれば足を取られず素早く移動を行える。
- 位置が判り辛いものに「崖上に配置されている」楔虫も居る。
この手の楔虫は上下移動の補助という側面が強く、下から撃ち込むと一気に上昇していく。
そこから壁にあるツタへと飛び移ったりすれば時間短縮になる場合がある。
- 近場に別の楔虫が居る場合、楔虫を次々と伝って移動していくことも可能。
- ロープを打ち込んだあと、飛び降りずにぶら下がり続ける事もできる。
モンスターに飛びかかるタイミングを変えたり、スティック入力でハンターが揺れる方向を変えてから跳ぶことも可能。
体勢を整えるためなのか、楔虫は羽を広げて一瞬だけ足場から離れる事があるのだが、
ハンターがぶら下がったままでも宙に浮く時がある。
もちろんこれでハンターが落下するようなことはないが、
虫を貫通して足場の方にロープが刺さっているのが見えてしまう。楔とは一体…
楔どころかグサリである- と思っていたらMHWildsからは完全に空中に飛びながらハンターを支えられるようになってしまった。
一応ぶら下がりはできずすぐにジャンプする仕様にはなっているものの、MHRiseの翔蟲と同じようなことが出来る。
ハンターの体重を完全に支えながらびくともせず飛び続ける彼らの力はいくらなんでも強すぎであろう。
ちなみにスリンガーを打ち込まれた楔虫は流石に嫌がるのかその場を離れそうとするが、
その際にスリンガーの先が空中の何もない場所に刺さっている様子が一瞬見えてしまう。
楔とは一体…
- と思っていたらMHWildsからは完全に空中に飛びながらハンターを支えられるようになってしまった。
- 名前の由来は不明だが、木にしがみ付いている際の原理が"楔"に近い、ないしそう見えるのか、
あるいはハンターがワイヤーを撃ち込む役割を楔に見立てていると思われる。- 同じくMHWorld初出要素である「導蟲」とは"虫"の字が異なる。
巷では両者の存在から誤表記が目立つため、正確さが必要な場合は留意しよう。
MHW:Iの公式設定資料集も「楔蟲」とやらかしているが…
- 同じくMHWorld初出要素である「導蟲」とは"虫"の字が異なる。
MHW(:I)
- 初登場作品。配置されている場所はMHWorldの通常フィールド全てである。
またマイハウスから移動できる「トレーニングエリア」にも配置されており、ある程度練習できる。
楔虫のいる場所は固定であり、MHWorldのワイヤーアクションの大部分は楔虫が絡んでいる。
これがない場所ではそもそも能動的にロープを射出できないため、
上述のような特に利用価値の高い場所については覚えておいて損はないだろう。- 「古代樹の森」エリア16には
「樹冠の堰堤」というモンスターとハンターを濁流で押し流すギミックがあり、
流されてエリア11に落下する途中に楔虫が居る。
落下中にロープを打ち込めれば、叩き付けられるモンスターを尻目に
ハンターだけ着地の衝撃から逃れてジャンプ攻撃に移ることができる。
- 「古代樹の森」エリア16には
- 楔虫の活用は、エリア内の高低差が著しく激しいフィールド、
つまり「陸珊瑚の台地」において覚えておかないと重大なタイムロスに繋がってしまう。
レイギエナやキリン、ネロミェールといった強大なモンスターは台地上層に現れやすいが、
特にエリア13は段差・高低差によって作中でも屈指の複雑な構造となっている。
上記モンスターの巣があるエリア15に行こうとすると、滑空の装衣を用いない限り時間が掛かる。
だが、このエリア13には崖上を中心に楔虫が多数配置されており、
これらの楔虫を続々と照準で捉え、次々と伝って移動していくことが可能となっている。
これによる登頂速度はツタを地道に登るより遥かに早く、慣れればストレスも減ってくる。と言うかすごく楽しい。
楔虫利用の練習にもなるため、ぜひ挑戦してみよう。- 落下中にワイヤーを発射した場合、楔虫に届く前に障害物が間にくると失敗してしまう。
枝や足場の張り出したエリア13では発生しやすいが、
近くに楔虫がいれば上がり直すのは簡単。
- 滑空の装衣を活用すればツタ登りや楔虫利用の手間なくエリア15まで上昇移動できる。
ただし、あちらは特殊装具なので再利用可能になるまで時間が掛かるうえ、
エリア13で戦闘になる事もあるので頼りきりという訳にも行かない。
その点で、楔虫は納刀状態であればほぼ常時利用可能であるため、ぜひ活用しよう。
とはいってもキャンプも中央部に存在するため、ファストトラベルした方が早かったりもするのだが… - 落下中にワイヤーを発射した場合、楔虫に届く前に障害物が間にくると失敗してしまう。
- MHWorld初公開時、特に注目を集めた要素として「スリンガーのワイヤーアクション」が挙げられる。
ハンターは乗り状態での復帰や楔虫への撃ち込み時にロープを射出し、
これまでの作品では見られなかった特異なアクションを行う姿が目立っていたためである。- 楔虫については初の実機プレイで軽く触れられていたものの、詳細は謎が多かった。
似たようなアクションを取り入れていたCAPCOM作品「ロストプラネット2」では
フィールドの殆どの場所へワイヤーを打ち込んで動き回れたのだが、
MHWorldのワイヤー利用要素は限定的であり、
その大部分に関わるトリガーとして楔虫が用意されていることが実機プレイによって判明していった。
- 上手く利用すれば移動時間を大いに短縮しうる要素なのだが、
MHWorldプレイヤーからは「楔虫の配置されている数が物足りない」という声も聞かれる。
段差とは異なり、ハンターが能動的にジャンプ攻撃を仕掛けられる要素でありつつ、
ハンター側のアクションをほとんど阻害しない*2という点で、
あればあるほど嬉しいギミックではある。
- 楔虫本体は小さいうえ、そのへんに生息する虫であるため、
フィールド内で移動したり増えたりしても違和感は少ない。
こうした点も「増やしやすいのでは」という意見の背景になっているようだ。
ただ、入ってはいけない場所への侵入バグも生じやすい以上、
デバッグもしないまま軽々に増やすわけにはいかないのだろう。
- 楔虫については初の実機プレイで軽く触れられていたものの、詳細は謎が多かった。
- 本作においては完全なフィールドギミックであり、小動物ではあるが環境生物ではない。
このため捕獲用ネットを撃ち込んでも反応せず、またハンターの攻撃にも全く反応しない。
ガンキン装備のハンターであろうと平然と支えられる辺り、かなり力持ちかつ頑丈なのだろう。
MHWorldでは環境生物という新しい要素が導入されたこともあり、
何度も何度も捕獲用ネットを打ち込み続けては首を傾げた新米ハンターも多いだろう。
まあ画面の端に楔虫と出ているので環境生物ではないことに気づく要素はあったりするが
MHR(:S)
- 次作のMHRiseでは関わりの深かったスリンガーのリストラに伴って姿を見せなくなってしまったが、
代わりに楔虫のシステムを更に拡張したシステムである翔蟲が登場した。
こちらは糸一本でハンターを支えられるほど頑丈で、場所を問わずどこでも空を駆けられるという
ハンターの自由度を大幅にアップさせる事ができる昆虫である。
本人(?)はいなくなってしまったが、立派に代わりを果たせる後輩の活躍に影ながら喜んでいる事だろう。
MHWilds
- さらなる次作にあたるMHWildsでは、スリンガーの復活に伴い再登場。
後輩である翔蟲と入れ替わりで復活を果たすこととなった。
挙動もMHWorldと大きく変わっていないようだが、本作では移動手段というより戦闘ギミックとしての配置が多くなっている。- 今作では壁に張り付いているもののみならず、空中を飛んでいるだけの楔虫も登場。
足場も何にもない空中でありながら問題なくハンターを支えることが出来る。
もしかしたら我々はとんでもない強さの生物を移動に利用してしまっていたのかもしれない…。 - 空中を飛んでいる個体を掴んだ場合、ハンターが1スイングしたあたりで飛び去ってしまうため、
ぶら下がり続けることはできない。
- 今作では壁に張り付いているもののみならず、空中を飛んでいるだけの楔虫も登場。
- 更に、今作ではなんと環境生物として捕獲可能に。
MHWorld時代ではスタミナライチュウ共々捕獲できなかったが、ついにできるように。- 空中を飛んでいる個体に捕獲用ネットを射出する事で捕獲可能。
スタミナライチュウ同様、ほとんど動かないし逃げないので捕獲は非常に簡単である。
そこら中にいる上に光っていて発見もしやすいと、初心者であっても簡単に捕獲できるだろう。
- なお飛んでいる個体と張り付いている個体で扱いが違うようで、
張り付いている個体にはいくらネットを射出しても捕まえることができない。
また、攻撃した場合にも絶命するのは飛んでいる個体のみ。張り付いている個体は今まで通りギミック扱いのようだ。
- 当然ながら捕獲したら懐にしまい込んでしまうため、
フィールドでスリンガーを打ち込んでワイヤーアクションを行うのは不可能になる。
しかし、捕まえても捕まえてもどこからともなく次々と代わりの個体が飛んでくる。
そのため致命的に不便になることはないが、殺してしまうと死体が消えるまではリポップしない。
無益な殺生は避けよう。
- 空中を飛んでいる個体に捕獲用ネットを射出する事で捕獲可能。
- また、今作のストーリー中には不意を突かれてあるモンスターに捕食されそうになったハンターが、
楔虫にロープを伸ばして命からがら助かるシーンも存在する。
彼がいなければハンターはそのまま飲み込まれていてもおかしくなかったわけで、功労賞ものの大活躍である。
地味に本種が大型モンスターとの引っ張り合いで引けを取らないことが示されたシーンでもあり、その凄まじいパワーが窺い知れる。