イベント・メディア展開/ハンター大全

Last-modified: 2024-03-15 (金) 21:15:37

モンスターハンターシリーズの様々なイラストや資料が載っている書籍シリーズ。
いわゆる設定資料集の一種であり、公式の見解や製作秘話等を閲覧できる。
MHWorld以降はハンター大全という名称を用いておらず、
各々の設定資料集として刊行されているが、本項では纏めて記載する。

目次

概要

  • モンスターハンターの世界観やモンスターの生態、装備の詳細などが網羅されている。
    ハンター大全にしか記述されていない内容、イラスト、設定なども多く、
    イラストを描く時や考察を加えるときに結構重宝する。
    当然公式の発行物なので第一級の資料と言え、また最も世界観に準じた書物でもある。
  • 著者は「王立古生物書士隊」。
    特典映像などを除けば作中世界の視点で情報がまとめられているのが特徴である。
    中には矛盾している記載もあるが、モンスターの研究は未だ途上であるため、
    新しい情報によって常に学説が更新されているのだろう。
    現実世界においても、新発見などによって定説が覆ったり、
    論文が用をなさなくなったりすることは日常茶飯事である。
  • 没モンスターや設定途中のモンスターの設定資料が「未知のモンスター」や、
    架空のモンスター」、「太古のモンスター」として登場することがある。
    また、没になった武器や防具案が「工房の設定資料」として登場することもある。
    これらの没要素は後の作品で「再発見」…有り体に言ってしまえば再利用されることもあり、
    MHP2のディレクターである一瀬氏がこれを参考にティガレックスを作ったと明言しているほか、
    リオレウスのハンマーなども実はお目見えしたのはハンター大全であったりする。
  • このようにちらちらネタバレが出てきたりするが、
    中には現在登場しているモンスターの設定中の姿であったり
    本気で没になったモンスターも多数登場しているので油断は禁物。
    ただ、そんなモンスター達と戦ってみたいと思うあなたはハンターとして間違っていない。
    • 実例を挙げると、ババコンガの設定中と思われる「尻尾が花になったピンクのカバ
      ギザミザザミのハイブリッド」などが登場している。

既刊情報

  • 2023年現在、10冊が発売されている。
    • その中で復刻版とG、3、4は電子書籍版もリリースされている。
      電子版は刷らない分、別個に買うよりも価格が安くなっている。また、Gと3の内容は復刻版でも賄える。
    • ただし、元々が大きい書籍であるために端末次第では読みにくいという声もある。
      また、ハンター大全Gで付録していたDVD内映像などは含まれていない。
  • MHP3とMHX(X)の内容が記された資料集は、現段階で発売されていない。
    未発売の事情は未だ不明である…

ハンター大全シリーズ

ハンター大全
ハンター大全の1冊目。内容は無印
まだモンハンの世界観や細かな設定が無かった時の資料も載っている為、薄本ながらも内容はかなり濃い。
上記のような未知の、架空のモンスターや、採用されなかった武具も記載されており、
モンハンの世界を知りたい人としては一見の価値有り。
次回作で登場するチャチャブー(当時は「ゴブリン」と呼ばれていた)の初出も本書である。
また、狩猟笛操虫棍といった武器の元となったと思われるイラストも掲載されている。
ハンター大全2
ハンター大全の2冊目。内容は無印に加え(PS2版)MHG
MH2(dos)MHP
主にMH2の内容を記載。新登場のモンスターや武具は勿論、
ドンドルマや古龍観測隊の成り立ち、村やそこに住む人物の詳細も書かれている。
試作・没モンスターや未製作の武具の記載は一冊目と比べかなり少ないが、
付録のDVDにはMH2の製作段階の映像や製作者のコメントも収録されている。
  • このDVDで、ハンターに関する意外とも当然とも言える事実が語られている。詳細はこちらを参照。
ハンター大全G
ハンター大全の3冊目にして総集編。内容は過去の2冊に加えてMHP2MHP2G
世界やモンスターに関する資料は前冊のハンター大全、ハンター大全2からの記事も再録。
なお、武器や防具に関しては再録されていないので注意。
新たに収録されたのはポッケ村や、ティガレックス等の新モンスターと、新武具に関するもの。
全体的にはページ数の5割程度が再録記事である。特別にラギアクルスの詳細も記載されている。
また、黒い甲殻に紅い眼とUNKNOWNに似た(?)黒色のリオレイアの挿絵や、
ケチャワチャを連想させる奇妙なモンスターのスケッチ、
オディバトラスの近縁種の可能性がある「砂岳竜」に関する記事が載せられている。
付録として、ハンター日誌(全話)のDVDが付いている。
大全(無印)付録DVDの内容も含むが、大全2の特典映像は含まれない。
ハンター大全3
ハンター大全の4冊目。
内容はMH3(tri)のもので、そこに住む海の民やロックラック、新モンスターが主だが、
原点回帰を目指した作品なだけあってか試作モンスターの資料が多い。反面、未製作の武具は少なめ。
また、クアルセプスに酷似したアグナコトルの没絵も載っている。
ちなみに今回はDVDは付属していない。
復刻 ハンター大全
しばらく音沙汰のなかったハンター大全だが、ファミ通の公式サイトにて久々に復刊することが判明した。
ハンター大全Gとハンター大全3を1冊にまとめたタイトル通り既刊の復刻版で、
復刻に際して藤岡Dをはじめとする10名のクリエイターが10周年記念に開発秘話を語る座談会や、
ハンター大全3発売後に変更された最新版の生態樹形図が追加掲載されていると報じられた。
なお、残念ながら既刊に付録されていたDVDに関しては復刻されない模様。
また、何故かハンター大全Gにあったアイテムの設定資料が記載されていない。
  • なお狙ったのかノベル版「暁の誓い」は、この1日前発売である
    (ノベル版はファミ通文庫なので十分にありえる)。
ハンター大全4
ハンター大全の5冊目。MH3GMH4MH4Gの内容を収録。
ただ、MH3Gの世界観の基盤である3についてはハンター大全3で深く掘り下げられている為か、
3Gに関する内容については追加されたモンスターと新フィールドの厄海の紹介、一部の新武具程度である。
MH4(G)からはモンスター、新武具、各拠点の紹介など。
また、ブラキディオスや4からの新規モンスターの没絵が未確認生物群のスケッチとして掲載されている。
武具については、ゲーム内では分かりにくかったチャージアックスの変形機構の解説図や、
その独特過ぎるネーミングセンスで話題を呼んだマガラ系武器の名前の意味についても解説されている。

オリジナルシリーズ

新大陸生態白書『DIVE TO MONSTER HUNTER: WORLD』
名目上は公式設定資料集である為、実質ハンター大全の6冊目。
MHWorldの公式設定資料集第1巻。
全てが新しくなったMHWorldを扱うだけあり、本の情報量・質量・価格は他の資料を軽く凌駕する。
美麗なグラフィックやボツ案、フィールド設定に至るまで見応え抜群の仕上がりになっており、
MHWorldの世界観を知るにはこれ以上ない資料である。
新大陸生態白書 第2弾『DIVE TO MONSTER HUNTER WORLD: ICEBORNE』
MHW:Iの内容が収録された、MHWの公式設定資料集の第2巻。
内容が膨大なためか、発表から長い間続報が無くいつ発売になるのかが不明であった。
MHW:I発売から約2年半後の2022年5月27日に待望の発売。
発表自体はMHRiseの設定資料集より先だったものの、
発売はそれよりも遅かったため実質ハンター大全の8冊目になる…のだろうか。
かつては情報量が少なかった禁忌モンスターの情報が、本誌では大いに掲載されている。
ライズ公式設定資料集『百竜災禍秘録』
MHRiseの公式設定資料集であり、実質ハンター大全の7冊目。
キャッチコピーは「百竜夜行の淵源──解明の書」。
MHR:S以前、Ver.3.0までの内容を収録。
古い絵巻物のような外装ながら多くの新情報を拝む事が出来る。
今作では固有の名前がつけられるほどNPC周りの設定も充実しているため、
カムラの里やそこに住まう住民達の情報も多く載っている。
因みに本誌は右開きの「和綴」であり、後述のサンブレイク本と並べると和と洋の対比がよくわかる。
サンブレイク公式設定資料集『HAUNTING OF THE SUN』
MHR:Sの公式設定資料集であり、実質ハンター大全の9冊目。
ゲームにて全てのイベントクエストが配信された直後の2023年9月29日に発売された。
キャッチコピーは「不滅の暁に集いし全ハンターに捧ぐ、噛生虫(キュリア)襲来の起源に迫る史書」とあり、
ストーリーを通して重要な存在であったキュリアの謎にも触れている。
また、ネット上で連載された短編小説『アナザーストーリー』が全話収録されているほか、
本誌書き下ろしエピソードのvol.9が掲載されている。
表紙は王域三公とフィオレーネ、チッチェ姫が飾っている。

関連項目

イベント・メディア展開/モンスターハンター イラストレーションズ
イベント・メディア展開/モンスター生態図鑑
世界観/王立古生物書士隊
世界観/生態樹形図

本誌に記された未知なる存在

未確認モンスター

絶滅種