MHWorldにて初登場した新たなる装備品。
汎用性に特化したごく小さな弩であり、武器とは別に左腕に装着する。
目次
概要
- MHW(:I)やMHWildsに存在する、「ハンターの標準装備」として登場した装備品。
同作に登場している新大陸古龍調査団や禁足地調査隊のメンバーが装備している。
武器や防具とは異なり工房での強化加工・購入で入手するものではなく、
剥ぎ取りナイフのような「所属ハンターなら誰でも装備しているもの」という面が強い。
また、同作品におけるハンターの標準装備である新要素「導蟲」と併せて、
既存作品と登場作品の狩猟内容を大きく変貌させる要素の一つでもある。
- 基本的には小さな弩であり、フィールドマスターのように独立して装備することも可能であるが、
ハンターたちは左腕前腕部に直接装着し、普段は弓部分*1と後部の弾を保持するパーツを畳んで格納している。
スリンガーの前方下部からは金属パーツが出ており、これは左手で強く握って操作することで
射出が行える引き金の役目を果たしている。
一度物品を装填してしまえば、後は左腕の操作だけで射出できる構造となっている。- スリンガーの外観は着用している防具に応じて変化するが、基本的な部分は同じ*2。
ハンターが普段使用する武器と比べると小さい上、弓の部分を格納することでコンパクトになる。
小さく纏まっているため極端な攻撃性能は発揮できないが、後述の通り様々な使い道がある。
また、ハンターが装備する武器種に左右されることなく運用できるのも大きな特徴の一つ。
- スリンガーの外観は着用している防具に応じて変化するが、基本的な部分は同じ*2。
- スリンガー最大の利点は、高度な技術と修練が必要な「投擲」を、
比較的手軽かつ精度の高い「射出」に置き換えられることであろう。
手で投げるより弩で放つ方が、性能は同等以上で遙かに習得が簡単なのだ。
これは戦闘用の弾体をより遠距離へ、かつ高精度に放つのもさることながら、
モンスター未満の魚・虫・小動物、いわゆる環境生物を捕獲できる捕獲用ネットなど
生身で投げると広げることすらも難しい、投網に代表される専門技能すら
簡便に使えるよう汎用化できる、という非常に大きな意味を持つ。- もうひとつ特筆すべきなのは、「現地調達したものを射出できる汎用性」にある。
一般的な弩はそれ用に調整された矢を用いるのが基本だが、スリンガーの構造はやや特殊であり、
矢ではなく投げナイフやその辺で拾った石ころや木の実、落とし物に近い剥離物、信号弾など
現地で手にする様々な形状の物を装填し、射出することを可能としている。 - 弾薬や矢を持ち込むことなく現地調達した物を利用して撃つことが可能、とも言い換えられる。
すなわち剣士でも事前準備することなく遠距離攻撃手段を得られるということである。
石ころの様に補助的な投擲アイテムは以前のシリーズでも登場していたが、
スリンガーによって照準射撃が可能になり*3、飛距離も強化されたたため、
攻撃力や汎用性が桁外れに向上。立派なサブウェポンとして成立している。
スリンガー単体では破壊力に乏しいことから、これだけに頼るのは現実的ではないものの、
手練れであればスリンガーだけでも、大型モンスター相手に護身が可能なほどの潜在能力を持つ。 - 生身での投擲に比べると、道具なので頼り切っていたところに壊れたら困ること、
そうでなくても定期的なメンテや修理・交換が必要なことが難点に挙げられようか。
とはいえ、これは普段使っている武器や防具も同じなので特に問題にはならない。
また基本装備として普及しているため、予備の部品や本体も十分あると予想される。
なお、ゲーム内では近接武器と異なりメンテナンス不要であり、その信頼性は高い。
更にワイヤーを伸ばしたままフル装備ハンターの体重が掛かっても壊れないなど、
小型複雑な機構にもかかわらずかなり堅牢で、狩人の蛮用に耐える逸品と言えよう。
- もうひとつ特筆すべきなのは、「現地調達したものを射出できる汎用性」にある。
- MHWorld以降のフィールド内には遠距離攻撃などを着弾させると反応するギミックもあり、
これらを遠距離から発動できるのも大きな利点の一つとなる。- 具体的にはいかにも、という感じで木に持ち上げられている巨岩や、天井から氷柱のように
ぶら下がっている大きな結晶など。もちろんモンスターがきちんと下に居ないと当たらないが、
判定はやや甘めなうえ、当たれば大ダメージ+ダウンを取れると良い事づくめである。
しかもここまでの効果が石ころ1発でも得られるなど、使いこなせばかなり強力な要素。
- 具体的にはいかにも、という感じで木に持ち上げられている巨岩や、天井から氷柱のように
- 更に、スリンガーは「ロープ」を内蔵しており、装填動作なしで射出できる
(公式には「ロープ」呼称のようだが、プレイヤーからは「ワイヤー」とも呼ばれる)。
調査団のハンターはロープを利用することで様々な移動方法を編み出しており、
狩場への移動やファストトラベルの際にも、ロープを翼竜に引っ掛けて行うなど常用している。- また、フィールド内にいる野生生物に撃ち込むことで独自の効果を得られる。
フィールドの所々にいる輝く虫「楔虫(クサビムシ)」に撃ち込んで支点として扱い、
振り子のように移動することで徒歩ではできないショートカットを行ったり、
野生の翼竜に撃ち込んで引っ張られることで、彼らの飛行ルートを活用することもできる。 - MHWorldでは乗り状態中にハンターが壁などに打ち据えられると吹っ飛ばされてしまうが、
スタミナ残量がある場合は自動的にロープを射出して元の位置に戻り、乗り攻防を継続できる。 - 高所から落下した状況でもロープは活用でき、近くの枝などに撃ち込んで命綱のように扱い、
本来受けるはずだった着地時の衝撃を緩和する効果を発揮することもある。
- また、フィールド内にいる野生生物に撃ち込むことで独自の効果を得られる。
MHWorld
- 初登場作品。新大陸古龍調査団に所属している者の標準装備となっている。
プレイヤーハンターはもちろんのこと、各期団のハンター達、編纂者に至るまで完備しており、
フィールドに出るものならば殆どの人員が装着しているようだ。
オープニングムービーにおいても1人のハンターがスリンガーの動作確認を行っており、
本作における必需品の一つであると強く印象付けられるであろう。
- 主な機能は以下の通り。
この内、特にアイテムの射出はスリンガーにおける基本動作となっており、
MHWildsでの再登場の際もこの特徴を基本として説明が為されていた。
各機能の詳しい解説については各項目を参照のこと。
- スリンガーは第2期団の親方たちが中心となって開発したらしい。
親方の左腕にあるものがスリンガーのプロトタイプであり、
ここから改良を重ねて探索・狩猟用に発展したのが標準装備となったようだ。
2期団は調査団の技術力の向上を目的として技術者が多く派遣されたのだが、
このスリンガーはその中でも代表的なものと言えるだろう。
- MHWorldの主人公とバディを組む受付嬢(編纂者)もスリンガーを装備しているが、形状が特徴的。
これは彼女のお手製であるらしく、先端部分がなぜかデフォルメされた鳥のようになっている。
ハンターが装備しているものよりも小振りだが、実用性のほどは定かではない。
ただ、彼女のような一般人に近い存在もスリンガーを装備していることを鑑みれば、
ハンターのような超人的身体能力が無くても、ある程度は運用可能なのだろうと推測できる。
仮に多少性能が落ちたところで、モンスターとの遭遇の際に抗戦するのであれば、
使い慣れない上に対して役にも立たない小型ナイフや、扱いが難しい投擲物よりも、
より離れた場所から高精度でこやし玉なりをぶつけられるスリンガーの方が安全だろう。
- 上記の通りスリンガーは調査団の標準装備であるはずなのだが、
1期団を中心に現場に出る人材のはずなのに装備していない者もいる。- 1期団のハンター「ソードマスター」は旧来の剣士用装備を身に付け、スリンガーを装備してない。
「新しきものはよう分からん故」ということらしい。
新大陸をスリンガーなしで生き残ってきたという点から、彼の腕前がうかがえる。
- また、調査団の大団長もスリンガーを使用していない。
曰く、「邪魔だから」「自分で投げられるから」ということらしい。
旧作のハンターも閃光玉などは自分で投げていたので、歴代のシリーズをプレイしていれば頷ける理由である。
とはいえ、並み程度のハンターであれば使った方が総合力が高くなるのは言うまでも無く、
彼が便利な後発の装備を使わないで済むのは、ひとえに傑出した力量あってこそだろう。
いや、大団長なら殴って…いえなんでもないです
- 同じく1期団の「フィールドマスター」は銃のようなスリンガーを所持している。
普段は背負ったザックの横に据え付けて携行しており一見杖のようだが、
瘴気の谷でオドガロンから受付嬢を守るために凄腕の射撃を披露した際にこれを確認することができる。
スリンガーの試作品なのか、改良や変遷を経て現在の腕に標準装備するタイプになったと考えられる。- 逆にフィールドマスターのものが、主兵装にすることを前提に扱いやすくした機能拡張版なのかもしれない。
- 何気にこの辺りの思想や事情の違いは、旧世代のハンターが馴染んだ戦術や伝統を重んじながらも、
さりとて新世代が取り入れた技術革新を否定せずに、またそれらに生身のまま並び立っているという
彼らの確固たる矜持と柔軟な価値観、そして何より凄まじい実力を雄弁に物語っていると言えようか。- 尚、スリンガー等のエイムを行うものはデフォルトではカメラの向きからエイムをするが、
設定で変更する事によってプレイヤーの向きにエイムする様に出来るため、
過去作の様に「プレイヤーの向きに石ころを投げる」様な芸当も操作が複雑になったが不可能でも無い。
- 尚、スリンガー等のエイムを行うものはデフォルトではカメラの向きからエイムをするが、
- 1期団のハンター「ソードマスター」は旧来の剣士用装備を身に付け、スリンガーを装備してない。
- 非常に便利なスリンガーだが、1つ困った仕様がある。
移動納刀をし、そのまま移動しながらスリンガーを撃とうとしても、
1~2歩程の間、発射出来ない武器があるというものである*4。
これが中々曲者で、例えばリオス種を墜落させるためや、テオのスーパーノヴァを止めるために閃光弾を撃とうとしても、
この仕様のせいで間に合わなかったりする時も多々ある。
武器自体の納刀速度には関係なく、納刀が速くても発射が遅れる武器もあるし、
納刀が遅くてもすぐに発射出来る武器もあり、両方とも速い、全く問題のない武器もある。
…そして、納刀も遅く、発射も遅い武器もある。
この現象についてカプコンへの問い合わせに対する返答は、案の定の「仕様です」である。
その場納刀から移動撃ちや、移動納刀からの棒立ち撃ちはすぐに撃てるので、
移動納刀からの移動撃ちだけしないように気を付けていれば問題はない。咄嗟には難しいかもしれないが- また、弾とアイテムが一緒に落ちている場合、弾の方を優先して拾う仕様になっている。
戦闘中に咄嗟に使うための配慮と思われるが、取得時に一時的に装填していた弾が外れる仕様と合わさって、
モンスターの落し物を拾おうとして弾の方を拾ってしまい、
再度落し物を拾おうとするも外れて落ちた弾の方を拾ってしまう…
という虚しいループに陥ることが少なくない。
なお、古い弾が排出されるまでに若干のタイムラグがあるので、
移動しながら拾えば離れたところに弾を捨てることができる。
- また、弾とアイテムが一緒に落ちている場合、弾の方を優先して拾う仕様になっている。
スリンガー用アイテムの射出
- スリンガーの運用は基本的に納刀した状態で行う。
ただし、片手剣だけは武器出し状態でもスリンガーに装填したアイテムを利用可能。
「スリンガー照準」のボタンを入力すると弓のように照準が表示されて狙いを定めることができ、
アイテムを装填した状態であれば「スリンガー発射」ボタン入力で射出する。
射出後には当然ながら使用アイテムを消費するほか、スリンガーを調整する動作が入る。- スリンガーへの装填方法は2種類あり、その場で取得したアイテムが自動装填されるもの、
所持している「投げナイフ」などをプレイヤーがアイテム欄から選択して装填するものがある。
アイテム欄使用の弾種は使用ボタンを押すと装填を解除してしまうため、間違えないよう注意。 - あまり知られていないが、乗り状態中でもスリンガー装填済みアイテムは撃ち込める。
毒投げナイフを確実に当てたい場合などはこの仕様も知っておくと良いだろう。
さらに、弾種によっては普通に攻撃を加えるより早くダウンを奪えるようだ。
ただし乗り中は装填及び変更を行えないため、装填してから乗りを狙う必要がある。*5 - 被拘束状態中でも使用可能。こちらは「スリンガー閃光弾」や「スリンガーこやし弾」向けだろう。
ただし装填及び変更は行えないため、拘束を受ける前には装填されている必要がある。
- スリンガーへの装填方法は2種類あり、その場で取得したアイテムが自動装填されるもの、
- スリンガーは一度撃つたびに装填動作を自動で行い、同じアイテムが次弾として装填される。
要注意点として、スリンガーに装填できるアイテムは大別して4種類存在している。
- 上記のうち、3・4番目のものは「一時的にスリンガーに装填している」という代物であるためか、
スリンガーに装填できるアイテムを別に拾った場合、その場で拾ったアイテムの方を即座に装填するため、
元々装填していた弾種をその場に捨て置いてしまう*7。
外されたアイテムは落とし物のように置き去りにされ、再回収しないと使えない。時間経過で消滅する。
例えば石ころを装填している時にはじけクルミを取得するとスリンガーには後者が装填され、
代わりに石ころは地面に捨て置かれることとなる。その逆も然り。
同種のアイテムを拾った場合は上限数を装填し、余った数があれば捨てるようになっている。
1・2番目と3・4番目は別枠の扱いであるようで、前者を装填すると後者が一時的に使えないようだ。- このようなアイテムの場合、直接スリンガーに装填される仕様上アイテムポーチには送られない。
気軽に取得して適宜利用していくのが効果的な運用であるようだ。
どこに何が落ちているかわからない、落ちているアイテムをとりあえず拾ってから確認する癖のある初心者のうちは、
落としたスリンガー装填アイテムを落としては拾う、を繰り返すのはお約束。
- このようなアイテムの場合、直接スリンガーに装填される仕様上アイテムポーチには送られない。
- MHWorldでは、旧作において投擲していたアイテム群を軒並みスリンガーで射出する。
このため、石ころやスリンガー閃光弾(閃光玉に相当)は直線状に射出されるようになった。
照準機能によって着弾(爆発)地点を細かく調整できるようにはなったが、慣れは必要だろう。
装填できるアイテム例
- 具体的な説明については該当記事を参照のこと。
ロープの射出
- 移動補助として行うものは基本的にアイテム射出と同じような操作となる。
「スリンガー照準」で構えた後、楔虫などを照準に捉えた時に表示されるボタンを入力すると発動。
ロープは内蔵されているため、アイテムなどの消費は一切なく、また各種弾装填中でも行える。- 野生翼竜の場合、一旦スリンガーなどによる遠隔攻撃で怯ませると低空に降りてくる。
低空飛行状態で近付く*8とアイコン「翼竜に掴まる」が表示される。
決定ボタンを押すことで、ロープをその翼竜に引っ掛ける。
翼竜は特定のルートを飛行するため、覚えておくとショートカットとして利用しやすい。
- 野生翼竜の場合、一旦スリンガーなどによる遠隔攻撃で怯ませると低空に降りてくる。
- なお、楔虫や翼竜など特定の「ロープを撃ち込める相手」が居ない場合は利用できず、
どこでも任意でワイヤーアクションが行えるわけではない。
その代わりにロープを撃ち込める相手さえいれば空中で使用することも出来るので
楔虫が多く配置されている場所では楔虫から楔虫へとターザンのごとく移動することも可能。
- また、本作では壁面を高速移動する際にスリンガーとロープを使う。
- 乗り攻防で吹っ飛ばされた際の帰還、ファストトラベル利用時の翼竜への射出などは
半ば演出に近いものであるためプレイヤーが特別操作することなく自動で行われる。
救難信号の発信
- マルチプレイにおいてオンライン上の別の集会所に居るハンターに対し、
クエストの手助けを求める「救難信号」においてもスリンガーを活用して発信する。
こちらはシステム利用を演出する側面が強く、クエスト情報を開いて「救難信号の発信」を選択すると、
あとはハンターが操作せずとも自動で信号の発信を行ってくれる。- 信号の発信は発煙する信号弾を用いており、身体に擦り付けるようにして着火、
即座にスリンガーに装填して真上に射出して合図を送るというアクションを行う。
- 信号の発信は発煙する信号弾を用いており、身体に擦り付けるようにして着火、
MHW:I
- 今作からは全武器種で抜刀中にスリンガー弾の射出が可能になった。
また、前述のように「強化撃ち」「クラッチクロー」といったスリンガー弾を用いる新アクションが登場している。
武器種によっては攻撃の派生やモンスターに隙を生ませる等で戦術の幅が大きく広がり、
特に仕掛けを利用する場合でなくとも「石ころでもヒカリゴケでもとりあえず拾っておく」メリットが強くなっている。- 片手剣の「抜刀中でも唯一スリンガー弾が使用可能」というアイデンティティーは失われる形となった。
その代わり、片手剣は回避から新機能クラッチクローを利用した攻撃を仕掛けられたり、
多くの武器種ではコンボ中にしか行えない強化撃ちを即座に行えるメリットが新たに追加された。 - 照準と抜刀スリンガーが共通であるガンナーは、照準中にRスティックを押し込むことで抜刀スリンガーになる。
よろけ怯み発生時、とっさにクラッチアクションを狙うためには覚えておく必要がある。 - 抜刀中にスリンガーを構えた際に右腕が塞がるような武器種の場合、
発射するたびに左腕一本で次弾の装填を行うというかなり器用なことをやってのける。
- 片手剣の「抜刀中でも唯一スリンガー弾が使用可能」というアイデンティティーは失われる形となった。
- 今作では新アクションのために変形機構が追加されたのだが、なかなかにクレイジーな変形をしている。
強化撃ちでは弓パーツが左右2本ずつに割れて計4本になり、それぞれ中間が展開して延長される。
クラッチクローでは強化撃ちの形態から弦を収納し、4本の翼が反転して前方を向き、さらに形状が細長く引き伸ばされる。
忘れているかもしれないが、スリンガーは小型の弩なので、弓パーツは射出する力を生み出す部分のはずである。
クローを射出する機構は一体どんな構造をしているのだろうか…?
このような構造のためクラッチクローのデザインは腕防具によって異なり、
着彩設定の範囲にスリンガーが含まれていればそれも反映される。
デザインを確認したい場合は、ランスの強化撃ちガードとカウンタークロー構えが最も分かりやすいだろう。- またクローとスリンガー本体を結ぶワイヤーであるが、
クローを射出するとするすると一直線に伸び、クローを外しても垂れ下がることなく、
伸びきった状態から一直線にクローを引き戻す。
さらに普段は小さく纏まって左腕に格納されているのだ。
高い剛性と柔軟性を併せ持つ、非常に優秀な素材であることが窺える。
- またクローとスリンガー本体を結ぶワイヤーであるが、
強化撃ち
- MHW:Iにて追加された新機能。
納刀中には行えず、抜刀中にコンボの派生*9でのみ発射できるという少々癖のある性質がある。
さらに全武器種で行える訳ではなく、
大剣、太刀、片手剣、双剣、ハンマー、ランス、スラッシュアックス、チャージアックスが使用できる。
狩猟笛、ガンランス、操虫棍、ライトボウガン、ヘビィボウガン、弓は強化撃ちは使用できないものの、
弓ならばスリンガー弾の効果を矢に加える、操虫棍ならスリンガーの弾を猟虫に与えて強化する、
ガンランスなら装填しているスリンガーの弾を全てガンランスに装填する起爆竜杭装填など、
スリンガーの弾を利用する別のアクションが用意されている場合もある。- 片手剣とランスは例外的に非コンボ中でもスリンガー照準から強化撃ちに切り替え可能であり、
通常撃ちと撃ち分けもできる。
- 片手剣とランスは例外的に非コンボ中でもスリンガー照準から強化撃ちに切り替え可能であり、
- その内容はスリンガーの弾を射程を短くする代わりに威力を高めて発射するというもの。
怯みを奪いやすく、コンボ中に反撃されそうな時に使って阻止したり、
威力の高さを利用して空中にいて手出しがしにくい相手に攻撃したりなどができる。- スリンガー弾の種類によって、撃ち出した地点に滞留し一拍置いてから単発の爆発を起こすもの、
一発毎の威力の上がり幅は小さいが多数発射するものがある。
スリンガー着撃弾は頭部への着弾数がそのまま気絶性能に直結するため、
多数発射される強化撃ちではかなりの気絶効果を発揮する。 - 従来では極一部の状況を除いて不可能だった飛行中のモンスターをスリンガー弾で墜落させるということも可能。
ただし、条件は不明でほとんどの場合は墜落しないのであまり当てにはできない。
怯みに関しても、あまり乱発しすぎるとしばらく耐性が付くので肝心な時に狙えなくなる可能性もある。 - あまり意識されないが、一部のフィールドギミックも簡単に破壊できる。
特に古代樹の森のツタ罠や土石流、渡りの凍て地の雪崩などは有用であり、
他にも掻き分けて進む枝や、地脈の黄金郷エリア1の通路を塞ぐ岩も破壊可能。
今までは爆弾やガンランスの砲撃などが必要だったが、これからは石ころで十分である。
- スリンガー弾の種類によって、撃ち出した地点に滞留し一拍置いてから単発の爆発を起こすもの、
- ハンマーは溜め中、ランスが特殊ガード中に使用可能など武器固有のアクションと結びついたものや、
双剣では回避しつつ強化撃ちを行う回避強化撃ちという新アクションが追加されている。
- クラッチからの全弾発射は強化撃ちとなる。粘着石の最後の一発などで活用可能。
クラッチクロー
- MHW:Iにて追加されたスリンガーの新機能。
ロープを射出してクローをモンスターに引っ掛け、素早く接近してモンスターにしがみつく。
詳細は該当記事を参照のこと。
MHWilds
- MHWorldの次作であるMHRiseにおいて一度リストラされたスリンガーだったが、
更に次作であるMHWildsでなんとスリンガーが再び復活。
本作では他に導蟲、編纂者など、MHWorldの新要素が軒並み再登場している。
- 本作ではギルドから派遣された「禁足地調査隊」が物語の中心となるが、
この禁足地調査隊においてもスリンガーは標準装備とされているようだ。
環境を利用した狩りには欠かせないツールとして紹介されているが、
上記の様に導蟲や編纂者のシステムも取り入れているあたり、
新大陸古龍調査団から影響を受けてのことなのだろうか?
- 新規登場した防具に付いているスリンガーのデザインはMHWorldのものから少し変更されており、
全体的に小型化してスマートな印象を受けるものが多い。
良くも悪くも主張が強かった前作とは違い、特に閉じている時は防具に馴染んで目立たないようになっており、
機能美とでも言うべきカッコよさが加わっていると言える。- MHWorldから続投している装備に関しては従来型のスリンガーを装着している。
ただし、中には●と◆の2種の装備で新旧のスリンガーを使い分けている装備も少なくない。
また、新規装備においても一部は従来型のスリンガーを採用している事例もある。
- MHWorldから続投している装備に関しては従来型のスリンガーを装着している。
- 本作においてもフィールド上で手に入る小石や木の実を弾として撃つことが可能であり、
基本性能や使用方法はMHWorld自体と一緒である。
また、楔虫の復活により、ロープで高所へ移動するアクションも登場している他、
救難信号の発射に関しても相変わらずスリンガーを用いている。
一方でMHW:Iで登場したクラッチクローについては続投しない。
弓パーツを小型化した結果、展開機構を組み込めなくなったのだろうか?
- 新しい乗用動物であるセクレトに乗りながらでも使用できる。
モンスターライド中にもスリンガーは可能だったが、
あちらは自動で動くため使いどころが限られていたのに対し、こちらはガルクのように自在に動けるため、
移動しながらスリンガーを発射してモンスターを引き付けたり怯ませたり、
ギミックを起動する事が可能になっている。- 本作から登場する機能として、後述のフックスリンガーが登場している。
- 本作の目玉の一つである集中モードとも関連したものとなっており、
スリンガーの照準を出している際には集中モードと同様に導蟲が傷口をハイライトする。
また、集中モード中に表示される照準はスリンガー照準を兼ねており、L3で抜刀状態でもスリンガー弾を発射することが可能。
- 新たに「強スリンガー弾」に分類されるスリンガー弾が登場している。
スリンガー大こやし弾と大型モンスターが部位破壊等で落とすスリンガー重○○弾が該当し、
これらは発射時に足を止めて構える必要がある他、片手剣以外では抜刀状態での発射は不可能。
その代わり、通常のスリンガー弾に比べると強力な効果を持つのが特徴である。
- 作中のムービーでは全武器種ごとに演出を追加するのが困難であるためか、
プレイヤーハンターのアクションシーンはスリンガーを用いた演出が多い。
中にはスリンガーで命拾いするシーンも存在したりする。
フックスリンガー
- 様々な採取物を遠距離から採取することができるスリンガーの新機能。
従来ではアイテム採取の為に近づかなければならなかったが、
この機能を活用すれば自身は動かずに遠くからスリンガー弾を採取する事も可能となっている。
セクレト騎乗時でも使用可能であるため、採集ポイントに寄らずに真っ直ぐ移動しながら、
広範囲からアイテムを収集できるという非常に便利な使い方も出来る。- フィールドギミックに関してはスリンガー弾がない状態で、
フックスリンガーのみを引っ掛けて起動させることもできる。
射程はかなり長いようで、そこそこ遠くで高所にある落石にもしっかり届いている。
- フィールド上に生息している一部の小型モンスターからは、
フックスリンガーを使用する事でスリンガー弾を入手できる。
ガジオスの特徴的な鋸角を採取してスリンガー裂傷弾に加工したり、
胸部を震わせて音を放つバオノスからは響羽を採取してスリンガー音爆弾にしたり出来る。
- アイテムの様に使用できる環境生物もフックスリンガーで採取でき、
カイフクコロモムシを遠くから採取してすぐに回復、と言ったことも出来る。
- フィールドギミックに関してはスリンガー弾がない状態で、
- 納刀状態でL2を長押しするとフックスリンガーの照準を表示させる。
この照準でフックに引っ掛けられるものを捕捉すると、その名前と射出ボタンのアイコンが表示されるので、
そのままボタンを押せば回収や罠地形の起動が行える。
ツボボヤのような水中にある回収アイテムも、射程内なら地上からスリンガーで一本釣りできる。- 手探りする骨塚やナイフで剥がす繭糸のようにワンアクション挟むものや、一部の採取ポイントはフックで採取できない。
鉱脈に関しては判定が特殊で、普段はフック採取できないが、
最初にピッケルで叩くアクションをした後はフック採取できるようになる。
自分で採掘している時に役に立つことはないだろうが、
たまにオトモアイルーがピッケルを使ってくれた時は、その鉱脈まで歩かずに回収できる。
- 手探りする骨塚やナイフで剥がす繭糸のようにワンアクション挟むものや、一部の採取ポイントはフックで採取できない。
- 画面左端にはスリンガーでアクションを起こせるものを含め、周囲の物体がリスト表示されている。
このリストは照準モード中に十字キーの上下で対象を選択でき、そのまま◯ボタンを押すと
360度どの方向にあっても、ハンターはその物体にノールックでスリンガーを発射、確実にヒットさせる。
一歩も動かないどころか視点すら動かさず、スリンガーの届く範囲のものは全て回収・起動させられるので、かなり便利。
頭上にあって視界に入っていない落石罠なども起動できるので、
迫るモンスターに棒立ちからのノールック罠起動というスタイリッシュアクションも可能。- このリスト選択からの発射は水中を泳いでいる時にも使用できる。
緋の森の大きな水場を泳いでいる時に使うと、
四方八方にワイヤーを繰り出して竜彫貨やグラスウィードを次々と刈り取ることができる。
- このリスト選択からの発射は水中を泳いでいる時にも使用できる。
- 特にターゲットを指定せず照準通りにフックを射出することもでき、モンスターに当てると1ダメージを発生させる。
今まで石ころや投げナイフで行っていた「遠目からモンスターにちょっかいを出してこちらを発見させる」事が、
何も消費せず楽に行えるようになった。もちろん爆弾も起爆させられる。
もしかしたらフックスリンガーの1ダメージ累積だけでモンスターを討伐することも可能かもしれない。- この仕様が仇となり、モンスターの向こうにある物体を取ろうとしてフックを当て、
喧嘩を売ってしまうというトラブルも起きるようになった。
隠れ身の装衣使用中にフックスリンガーを使っていたら、
うっかりモンスターに当たってしまい効果が切れるなんてこともあるので、採取は周囲に気をつけて行おう。
- この仕様が仇となり、モンスターの向こうにある物体を取ろうとしてフックを当て、
- 一部の武器種ではカウンター攻撃や集中弱点攻撃時などにフックスリンガーを利用する。
モンスターに引っ掛けて巻き取る事で急速接近し追撃を加えるのが主な使い方となるが、
これらのアクションは自動で行われるため射出操作をする必要はない。
余談
- 汎用性・携行性・機動性が類を見ないほど高い、極めて優秀な装備である。
無論、これ一本だけで大型モンスターを狩猟するのは流石に困難ではあるが、
逆に言うとそれ以外なら大抵のことはこなせてしまうと言って差し支えない。
これに加えて導蟲や装衣を携帯すれば、モンスターをやり過ごすことも可能で、
いざ見つかった時でも足止めして逃げることが格段にやりやすくなるのだから、
むしろ、狩猟以外では重荷になる武器が不要になる場合すらありうるだろう。
非狩猟任務を主眼とする調査員などには、とりわけ重宝するものと思われる。
いずれにしても、モンハン世界の技術革新がうかがえる逸品であると言えようか。- 大型モンスターへの決定力を除けば、機動性や汎用性、支援能力などは凄まじく高いため、
ハンターの援護はもちろん、一般の兵士・自警団員などの護身にさえ使える可能性もある。
むしろ人数制限のあるハンターよりも、軍隊などが運用するのに向いた武器かもしれない。 - 極端な戦闘力を除いた、純粋な採捕用の道具として見ても途轍もなく有用であり、
小型モンスターやそれ未満の生物を対象とした捕獲・撃退はこれだけでも可能なことから、
生息数の少ない中・大型モンスターの狩猟がむしろ例外的な事態であることを考慮すれば、
使い道の限られるハンターの通常武器よりも幅広く役に立つ代物と言って差し支えない。
- 大型モンスターへの決定力を除けば、機動性や汎用性、支援能力などは凄まじく高いため、
- ロープ(ワイヤー)の射出・巻き取りを利用した移動方法は、他の作品でも比較的よく見られるものである。
ゲーム界隈ではそれを指して「ワイヤーアクション(ゲーム)」と呼称することが多い*10。
同カプコン製のゲームだとLOST PLANETシリーズが挙げられる。
こちらではプレイヤーの左腕にアンカーが装備されており、
武器を持ちかえることなく(外伝や黒歴史3を除いて)あらゆる場所にアンカーを打ち込んで素早く高所に移動
……と外見・ゲームシステム両面でMHWorldと同じような立ち位置にある。*11
なお、カプコン製のゲームでは1987年稼働のトップシークレットから度々ワイヤーアクションが組み込まれることがあり、
このこともあってかMHもWorldからカプコンワイヤーアクション史に仲間入りしたといえよう。- MHシリーズとのコラボが実施された作品で言えば、
ゼルダの伝説やバイオハザードのフックショット(ゼルダの伝説の一部作品ではクローショット)、
進撃の巨人の立体機動装置などが挙げられるか。
スリンガーにはワイヤー機構に加え、アイテムの射出機能も持つという独自要素がある。
上記した通り他作品でも見られる要素なだけに勘違いされることもあるが、
スリンガーのような小さな装備に人ひとりを持ち上げるだけの動力を組み込むのは非現実的で、
仮にそれができたとしても人体にはとんでもない負荷がかかる。
こんなところでもハンターの超人性が発揮されているのである。 - MHシリーズとのコラボが実施された作品で言えば、
- どの装備にも*12左腕にスリンガーが装備されているので、基本的に左右対称の装備は不可能になる。
デザイン面で気になる人にとっては利便性よりそちらが気になってしまうかもしれない。- 前述したように「フィールドマスター」は防具とは別に弩として装備していることから、
少なくとも設定上は、剥ぎ取りナイフのように防具デザインを左右せずに済むはずである。
ただ同等の性能であれば、より小型かつ咄嗟の運用も容易い装着式のほうが便利であり、
また比較的小さいとは言え、スリンガーを通常の武器と一緒に装備すると嵩張るからなのか、
調査団は外見より実用性を重視して、現在の形式のスリンガーを配備していると思われる。
ではどうやってスリンガー弾を発射するのかというと、左腕に謎のオーラを纏う。
クラッチクローも同様に謎のオーラで形成された爪を発射しモンスターにしがみつく。
一体工房の技術はどうなっているのか… - 前述したように「フィールドマスター」は防具とは別に弩として装備していることから、
- MHWildsでは全体的に小型化された目立たないデザインのものが増えた他、スキュラ防具のようにデザインを過去作からほぼ変えず、
弾を装填すると変形してそこにスリンガーがあることがようやくわかるようになるような手の込んだものも。- ちなみに、上記のようなオーラ型のスリンガーも健在。
同作の新要素であるフックスリンガーを使用すると光り輝くヒモが伸びるため、シチュエーションによっては非常にシュール。
- ちなみに、上記のようなオーラ型のスリンガーも健在。
- 「ワイヤーを射出する弩」と言うくくりで言えば、
MH3で初登場の拘束用バリスタ弾がある意味先輩と言えるかもしれない。
- 調査団の標準装備ということで現大陸、すなわち今までの拠点のハンターらが使用しているのかは不明だったが、
現大陸のギルドの重鎮である「将軍」やそれに同行するガーディアン装備の面々がスリンガーを付けていた。
ただし、これは新大陸からの船の中で調査団から支給されたものであったため、
現大陸にはそれほど普及しているわけではないようだ。- MHRiseのハンターは翔蟲という蟲を帯同しており、
その防具にはスリンガーは装備されていない。
未だ普及してない地域なのか、狩猟方法の違いによるものかは今のところ不明。
一方で、MHST2におけるハンターはスリンガーや導蟲を装備した新大陸の装備を着ている。 - 派生作品であるMHNowでは、基本的にMHWorldの装備グラフィックを流用しているため、
スリンガー付きの腕装備が多いが、ゲームシステムには一切関わっていない。
現在ではMHNowオリジナルの重ね着も数を増やしているが、そのいずれにもスリンガーは装備されていない他、
MHRiseからグラフィックを流用した装備もあるため、なんとも統一感がない。
- MHRiseのハンターは翔蟲という蟲を帯同しており、
- 映画版においては他の武器を差し置いて最も活躍している。
次点は弓だろう。- アルテミスが転移直後にハンターと共闘してディアブロス亜種に立ち向かった際に、
アルテミスがトドメを刺す際のサポートを果たす。 - 活躍は序盤だけにとどまらず終盤にもある。
リオレウス戦の最中に元の世界への帰還してしまいナイフ以外ろくな武装を失った状態で救助に来た米軍が全滅させられ、
孤立無援となったアルテミスはリオレウスの翼にスリンガーで飛びついてナイフで翼膜を裂いて飛び立てなくした上に、
ブレスを吐こうとしたリオレウスの口内に発火したグレネードを撃ち込み体内で爆発させ瀕死にまで追い込んでいる。
せっかく貰って技術を覚えた双剣の立場が無い
- アルテミスが転移直後にハンターと共闘してディアブロス亜種に立ち向かった際に、
関連項目
システム/救難信号
システム/クラッチクロー
アイテム/スリンガー弾
システム/乗り状態
世界観/新大陸古龍調査団 - 二期団によって開発・改良が行われた。
システム/導蟲 - 調査団所属ハンター標準装備。
アイテム/捕獲用ネット - 装填することで環境生物を捕獲できる。
フィールド/楔虫 - ロープを撃ち込むことでショートカットが可能。