毒怪鳥の素材で作られた銃槍。
素材の耐火性の低さを技術で
補った。
(アベレージヒッター、グランドスラム)
弾力に富んだ皮と、良質な鉱
石を組み合わせた巨大な銃槍。
毒属性が強力。
(ハードヒッター以降)
MH2から登場のゲリョス素材から作られるガンランス。…ガンランス?
目次
概要
- 上質なゲリョスの素材とレアメタルを組み合わせて作られたガンランス、ハードヒッターの強化形。
- まるでロケットエンジンの噴射口のような独特な形状が目を引く。
外見上は棍棒といった感があり刃らしきものが全く見えないが、
他のガンランス同様、砲身を囲む鋭利に加工された先端を相手に突き刺して攻撃する。
「突き貫く」というより「削る」感覚に近く、直接的な殺傷力はやや低い。
しかし攻撃の際、ゲリョスの皮膚に浸透している強力な毒液が染み出し、
それが獲物の傷口から侵入して毒を与える構造となっている。
また、爆炎袋を素材として投入することにより、砲撃機構の強化にも成功している。
素材の耐火性の低さは技術で補ったようだ。
- 一度はこの形態で完成を見たものの、その後に発見されたより上質な素材と新技術により、
更なる強化が可能となった。
- 他のガンランスと比べてもあからさまに砲身が大きく、先端には刃と思しきものも見られない。
そのせいでどう見ても黒いチクワにしか見えないガンランスには見えない。
むしろ新カテゴリーの武器と言われた方が違和感が無いかもしれない。
異彩を放つ外見の武器が多いゲリョス武器の中でも一際変わった外見の武器である。- ある意味、確かにその見た目は銘の通り、ビッグスラッガー(主砲)と言えるかもしれない。
性能
MH2~MHP2G、MHF
- MH2では唯一の毒属性ガンランスの最終形。
その後のシリーズでも攻撃力は低いが属性値は高いという特性を持つ。
MHP2からは前身であるハードヒッターよりさらに前の形態としてアベレージヒッターとグランドスラム、
MHP2GではG級素材の導入により更なる強化形態、トリプルクラウンが登場。
MHFではトリプルクラウンではなく、グレートスラッガー、キングスラッガー、
そしてさらにグランドクライシスへと強化することができる。
なお、MHP2Gではこのビッグスラッガーにオオナズチの素材を投入することで
ベナムデコロン系統へと派生強化することができる。
- 砲撃機構はMH2とMHFでは拡散型、MHP2やMHP2Gでは通常型になっている。
グランドクライシスに至ってはLv5の領域に到達している。
現在のMHFではLv5の砲撃機構を持つガンランスはかなりの数が存在しているが、
SP武器や剛種武器のような特殊な武器や課金武器などを除いた一般的な武器だけを見ると、
Lv5拡散型のガンランスはこれしかない。
- 毒属性武器として見るとその高い属性値は魅力だが、基本攻撃力は低く、斬れ味もあまり良くない。
突きよりも、毒、砲撃、そして竜撃砲をメインとした立ち回りで戦うのが得意。
熱に弱い上に武器へ大きな負担を強いることが多いゲリョス素材の武器だが、
そこは少し頑張っていただこう。
せめてこまめなメンテナンスは忘れないように。
- アベレージヒッターやグランドスラムは亜種の素材から作られる武器であり、
カラーリングも亜種のものである。
一方、ハードヒッター以降のこの武器は通常種の素材をベースとしており、カラーリングもそれに準ずる。
結果、強化によって亜種武器から通常種武器へと変貌するという稀有な特徴を持っている。
- MHFではこの武器のバリエーションとして、SP武器のメテオスラッガーSP、
特異個体ベースのHC武器リトストライカー、
G級武器として原種にアーテムウェーネ、亜種にガンピアモルターレが存在する。
アーテムウェーネ以外は元武器とカラーリングが異なっているが、
いずれも毒属性を有するという点は共通している。
MH4
- ゲリョスと共に久しぶりに復活。
本作ではカラーリングが逆転し、アベレージヒッターとグランドスラムが通常種武器、
ハードヒッターとビッグスラッガーが亜種武器となっている。
MH4では亜種が上位クエスト以降にしか登場しないために変更されたものと思われる。
- 最終強化のビッグスラッガーの性能はというと…
- 控えめな攻撃力368
- 驚異の毒属性値550
- 放射型レベル3
- 斬れ味は素の状態でそこそこの緑、匠で緑延長+若干の青
- スロット2
べらぼうに高い毒属性値が売りで、特にクシャルダオラの龍風圧対策として
担がれることが多い。また、毒のダメージが大きいグラビモスに対しても有効。
- 難点はやはり斬れ味の悪さ。
匠でも最大で青までしか出ないため、上記のモンスターと相対する際は特に攻撃箇所に気を付ける必要がある。
また、MH4ではどういうわけか放射型の砲撃の範囲が通常型と同程度に狭くなっているため、
砲撃を主体とした戦い方が苦手な点にも注意したいところ。
- 本作には毒属性ガンスとして、クイーンバーストが続投している。
こちらは毒属性値とスロットこそ負けているものの、それ以外の性能ではビッグスラッガーを上回っている。
特に、素でも青、匠で白の出る斬れ味の差は大きく、安定感で言えばやはりクイーンバーストが勝る。
ただ、クシャルダオラ相手に関しては毒状態を長く維持する事が重要なので
一概に優劣をつける事はできない。
MH4G
- G級実装に伴い、最終強化のトリプルクラウンが復活している。
その性能は、ストレートにビッグスラッガーを強化した風であり、攻撃力は575まで強化、
更に毒属性値に関しては660にまで上昇している。
また、スロットも追加され3スロットになり、スキルを組みやすくなった。
- 悩みどころの斬れ味に関しては、素で長い青、匠で長い白の追加という形になり、紫の獲得はならなかった。
とはいえ、白まで斬れ味があればそれなりに戦うことはできるので、前作よりは幾分改善されている。
残念ながら砲撃はレベル4で打ち止めとなっているが、放射型の砲撃の範囲が見直された事も地味にうれしい。
- クイーンバーストの最終強化がクエストの問題により発売当初は不可能だったため、
毒ガンスは独壇場…とはいかなかった。ベナムデパルファンの復活である。
属性値、スロット数以外ではベナムデパルファンが勝っているのだ。
ここは「長く毒状態を維持できる」という個性を生かし、使い分けたい。
- そしてとうとうクイーンバーストの最終強化系、「煌竜銃槍ティアマト」が作成可能に。
このガンランスはさらに肩身が狭くなってしまった。
MHX(X)
最終版ハードヒッター。砲口
から強力な毒液を噴出。獲物は
壮絶な苦痛の果てに息絶える。
(ビッグスラッガー)
- 上位での最終強化はビッグスラッガー。
亜種が登場しないため通常種カラーに戻されている。
その性能は、- 最終強化毒銃槍で最低の攻撃力180
- こちらは最高の数値を誇る毒属性50
- 通常型LV3
- 素で長い緑100、匠での追加分は全て青(50)
- スロット2つ
いくら属性値が高いとはいえこの物理性能では厳しいものがあるか。
- 続くMHXXではG級強化が可能。
究極強化でトリプルクラウンとなる。
性能を見ると、- やはり低い攻撃力280
- MH4Gと同等の毒属性66
- 通常型LV4
- 素で極長の緑180、匠+2で青30・白20
- スロット3
スキルを加味しない場合、全究極強化ガンランスで最も物理期待値が低くなる。
- 4Gと比べると砲撃タイプが変化し、斬れ味が悪化した。ただし武器倍率は30も上昇している。
極長緑ゲージと相性の良いスキル「鈍器」と合わせて最低限の殴り性能は確保された…か?
もちろん匠で出る白ゲージを活かしてもよいだろう。
MHWilds
- ゲリョスの復活に伴い、本武器も約8年ぶりの復活を果たした。
見た目は過去作そのままに、槍部分の質感が非常にリアルになっているため、
懐かしさがありつつも新鮮に感じることだろう。
- 今作のゲリョスは上位序盤からの参戦となっているため、作成可能時期も当然上位序盤からとなっている。
最終強化はおなじみのビッグスラッガー。気になる性能はというと- 攻撃力529(基礎攻撃力230)
- 毒属性400
- 斬れ味は素で青、匠で延長可能だが白は出現しない。
- 武器スロット3-2-1
- 砲撃タイプは放射型、砲撃力:やや強い
- 武器スキルは抜刀術【力】Lv3と抜刀術【技】Lv2
- 攻撃力がかなり高く、放射型の中だとこれを超えるのはホワイトキャノンのみ。
本作は砲撃に攻撃力が乗るようになり、砲撃力もやや強いとなっているため、砲撃の威力は抜かりない。
属性値もかなり高いので、ガンランスの攻撃頻度であっても、1,2回程度なら余裕で毒を付与することができる。
スキルで毒蓄積を強化しやすい環境になれば3回以上の毒付与も視野に入るだろう。- どれくらい毒が入りやすいかというと、マルチプレイで1分未満で終わるようなものでなければ、
1回は確実、2回目も龍属性やられによる無効化がなければ普通に視野に入るほど。
毒に弱いモンスターであれば、運がいいと接敵30秒以内に毒になっているほど強力。
- どれくらい毒が入りやすいかというと、マルチプレイで1分未満で終わるようなものでなければ、
- 基本性能はいい感じなのだが、武器スキルが抜刀術スキル2種と非常に残念なものとなってしまっている。
ガンランスは本作においても抜刀術戦法が不向きな武器種に変わりなく、
本作の標準的なガンランス運用法で本武器の武器スキルが効果的に機能する場面は一切ない。
どうしてもとなれば専用のビルドの構築が必要になる。
- 何より、先ほど挙げたホワイトキャノンが本武器の明確なライバルとなっており、
総合的な性能を見るとあちらに軍配が上がってしまう。- 詳細としては、砲撃関連のステータスがすべてこちらと同一でありながら、
攻撃力が10高く、武器スキルとしてガード強化Lv3を備えている。
ガード強化は本作の環境では使いどころが少ないスキルではあるものの、
特定の攻撃を防げるようになるという明確なメリットは存在する。 - さらに前提として本作の放射型は他の砲撃型に比べて性能的に劣っている感が否めない。
ただでさえ不利な型の中で序列一位ではない本武器を採用するのであれば、
毒属性であることを意識して戦略に組み込む必要がある。
- 詳細としては、砲撃関連のステータスがすべてこちらと同一でありながら、
- Ver1.011のアップデートにて調整が入り、砲撃間の格差軽減や竜杭砲のテコ入れなどの調整が入った。
中でも竜杭砲に属性が乗るようになったのが非常に大きく、ただでさえ高い毒蓄積能力にさらなる磨きがかかった。- 竜杭砲自体の状態異常蓄積値は大したことがないものの、コンボとして組み込むことが多いため、
殴りによる蓄積を後押しできる存在であると考えるとかなり優秀。アプデ前よりも明確に毒が入りやすくなっている。
- 竜杭砲自体の状態異常蓄積値は大したことがないものの、コンボとして組み込むことが多いため、
- ちなみに今作でもガンランスの外見が竜杭砲の射程に影響するようになっているが、
ご察しの通り本武器が堂々のワースト3にランクインしてしまっている。
今作で実装されたガンランスの集中弱点攻撃こと集中竜杭穿ちも影響しており、
中折れでさらに短くなってしまう本武器がこれまたワースト3にランクインしてしまっている。
竜杭砲のダメージが高い本武器が射程最下位クラスとはなんとも不遇な存在である…
前にもこんなことがあったような…
余談
- ハンター大全Gの武器紹介によると、
アベレージヒッターなどは砲口部分に無数の小さな棘が付けられており、
これを相手に押し付けるように突き刺してダメージを与えるらしい。
しかし、構えたこの武器を双眼鏡などで拡大して見ても、そんな棘のようなものは見受けられない。
砲口縁の色が異なっている部分は軟質素材でその中に棘が埋まっており、
これを獲物に圧しつける事で埋没していた棘が突出、
引き抜かれると棘は再び埋もれるとともに軟質素材に染み込んだ毒が塗布される……といった構造なのかもしれない。
- MHP2Gに登場するこの武器系列の名は野球用語からとられているものが多い。
- アベレージヒッター:安打製造機
- グランドスラム:満塁ホームラン
- トリプルクラウン:三冠王
- ハードヒッターとビッグスラッガーに関しては、前者は主にテニスやゴルフで使われ、
野球ではパワーヒッター(長距離砲)と言う事が多い。
後者は単にスラッガー(強打者)と言われる事が多く、ビッグを付けて使われる事は殆どない。
- ハードヒッターとビッグスラッガーに関しては、前者は主にテニスやゴルフで使われ、
この武器に限った事ではないが、悪い意味で味方をホームランしまくることなどないように気を付けたい。
モンハンも野球も、あくまで味方同士協力するゲームなのだ。- 近年では緩衝スキルという明確な対策ができた上に
MHWildsでは味方の吹っ飛ばしそのものが撤廃されたため、この辺の心配をする必要はなくなった。