赤甲獣の前脚を再現したかの
様な大振りの銃槍。刺す事より
も殴る事に向いた作り。
MHP3で登場した、赤甲獣ラングロトラの素材から誕生するガンランス。
目次
概要
- 解説文の通り、切断および刺突という役割を度外視したかのようなデザインが特徴。
公式イラストだとダイオウイカに見えなくもないといえばその異様さが分かろうか。- 一方、収槍状態で後ろから眺めると下を向いた竜の頭にも見えなくもない。
尤もアゴっぽく見える上下の長さは大分違うし、素材元のラングロトラは牙獣種なので偶然だろう。
- 一方、収槍状態で後ろから眺めると下を向いた竜の頭にも見えなくもない。
性能
MHP3
- カッコいい銘に反して攻撃力160、そして会心率-10%と大人しめの攻撃性能。
一方、麻痺属性22、砲撃も放射型LV3、斬れ味レベル+1で斬れ味白と、
単純な攻撃面に目をつぶれば悪くない性能であり、麻痺武器の貧弱な攻撃力を砲撃でカバーできる。
麻痺中に竜撃砲をぶっ放せば爽快である。
麻痺武器として砲撃メインでサポートに回る分にはそれなりの活躍を見せてくれるだろう。
- 作成は同僚の熊型牙獣種であるウルクススのガンランス、ウルクスキーから派生。
ラングロトラの素材に加え、それぞれのランク相当の鉱石を要求される。
作製難易度は低く、上位攻略にはよいが、やはりソロのガチ装備としてはやや不満が残る。
その攻略用としても、派生元の最終強化ウルクスレイ(攻撃力190、氷属性40、拡散型LV3)の壁が厚い。
MH3G
- 今作ではG級武器として登場。
それに伴い、ブレイクショット、ブレイクエースの作成ランク帯も上位へと引き上げられ、
派生元は62式突撃銃槍に変更された。
- ブレイクランアウトはマイナス会心が無くなったが、攻撃力483、麻痺属性240とやや物足りない数値。
さらにG級武器としての砲撃Lv3がそれに拍車をかけてしまっている
(なお、前作で強かったウルクスレイも、G級武器で拡散型LV3と似たとばっちりを受けている)。
斬れ味レベル+1を発動させれば長い白ゲージが現れるが、
猛風銃槍【裏残月】が覚醒をつければ最強の麻痺ガンスとなってしまう。
ただ、今作の麻痺の需要という点から、残念ながらどちらも趣味武器の範疇に止まってしまうであろう。- オンラインに対応したHD Ver.の発売により
需要が増加し、その価値が見直されていく可能性もあったのかもしれないが、
オンライン終了までに「この武器が流行った」というような話は結局ほぼ見られなかった。
やっぱり駄目だったよ…
- オンラインに対応したHD Ver.の発売により
MHX
破壊力に特化させた最終強化型
ブレイクショット。猛烈な砲撃
を以って、獲物を昇天させる。
(ブレイクランアウト)
- 2作品の休息を経て、ラングロトラ共々MHXにも登場。
強化がレベル制になった事で、LV5でブレイクショットからブレイクランアウトへと銘を変える。
派生元はゲリョスガンスのハードヒッターになった。スポーツ用語繋がりからだろうか。
- 最終形・ブレイクランアウトの性能は…
- 攻撃力180
- 麻痺属性22
- 会心率-10%
- 青20、匠+2で白10
- 放射型LV3
- スロットなし
- 基本的な性能はP3の時とほぼ同じだが、攻撃力は少し上がった。
MHXに登場する麻痺ガンランスの中で唯一の放射型なので、麻痺時の竜撃砲の威力はピカイチ。
乗り状態と合わせてペースを握り続ければ、
正にモンスターを手玉に取る《ブレイクランアウト》状態となるだろう。
- しかし若干強化されたとはいえども攻撃力は下から数えた方が早い程度のもので、
マイナス会心と斬れ味の関係で“伸びしろ”に問題があるのは相変わらず。
麻痺の蓄積値も物理火力の割にはお世辞にも高い部類とは言えないので、
扱い方を間違えると麻痺もできず砲撃もできずのグダグダプレイになってしまう可能性もある。
控えめに言って麻痺武器としては使い辛く、新人のV-クレストにニーズを奪われがち。
MHXX
- 前作で最終強化のブレイクランアウトの名を使ったため、強化先として新たな銘が登場。
その名も赤甲キャノンショット。その性能は…- 麻痺武器としてはマシな部類の攻撃力300
- ほとんど伸びなかった麻痺属性25
- 腐れ縁の会心率-10%
- 素で白30、匠+2で紫20
- 放射型LV4
- スロットなし
突き性能以外に問題が多すぎたりする中、目立った欠点の無い中庸的なポジションを維持している。
- …とはいえ、この武器もスロットが無かったり、属性値は上位の2振りに明確な差を付けられていたり、
ガンランスでは素運用は厳しい程度の斬れ味しかない事から決して優秀とは言い難い。
特に属性値が今一つなのは割と深刻な問題点であり、
意識して突きを当てに行かないと1回麻痺させるのすら難しいのは上位同様。
MHRise
- ラングロトラ再登場と共にこの武器も復活。
今回の派生元は麻痺使い繋がりからかフルボルテージIになっている。
- 気になる最終強化の性能はと言うと…
- 攻撃力180
- 麻痺属性28
- 会心率-10%
- 青20、匠Lv5で白10
- 放射型LV4
- Lv2スロットが1個
- 百竜強化は「攻撃力強化IV」「防御力強化III」「鈍刃の一撃」、
引継ぎで「会心率強化I」「雷やられ特効」を付与可能
今作の麻痺属性ガンランスは性能が心もとないフィオレウノベルデと属性値の伸び悩む百竜銃鎗しかなく、
意外なことに麻痺属性ガンランスとしては単独トップに躍り出る結果となった。この時点では。
- 来たるVer.3.0で事件は起こった。
なんと竜杭砲の射程が武器の外観に依存すると言う仕様がワールド時代からようやく判明したのである。
これによりガンランスの性能再評価の流れが起き、全ガンランスの竜杭砲の射程が検証されたのだが…
ブレイクランアウトは43派生中43位と言う、
全ガンランス中最短であることが発覚してしまった。- 更に都合の悪いことに、放射型ガンランスのメイン火力は問題の竜杭砲である。
竜杭砲がメインでありながら竜杭砲の取り回しが非常に悪いというチグハグな性能という事で、
ブレイクランアウトの評価は一瞬にして地に落ちる事となった。
元から状態異常ガンスの評価はそこまで高くは無かったが - 外観に依存するという性質のため、百竜銃鎗の外装変更で見た目だけでも使うという事が出来ず、
どうしても使いたい場合は短い竜杭砲の射程と向き合う必要がある。
- 更に都合の悪いことに、放射型ガンランスのメイン火力は問題の竜杭砲である。
MHR:S
改良を重ねた赤色の銃槍は
絶え間ない苛烈な砲撃と打突で
標的を跡形も無く屠る。
(赤甲キャノンショット)
- MR帯にも無事に進出し、赤甲キャノンショットの銘が復活。
本作の最終強化は赤甲キャノンショット改となる。- 攻撃力330
- 麻痺属性35
- 会心率-10%
- 素で白20、匠でも紫は出ない
- 放射型LV7
- 変わらずLv2スロットが1個
- 百竜装飾品スロットは種族特効が入らないLv1
- 突きスペックに関しては状態異常値こそ悪くはないものの
会心率、斬れ味、百竜スロットのせいで凡庸かそれ未満といった感じ。
砲撃レベルも錬成抜きでLv7と平均的。
同じ麻痺ガンランスであるフィオレトレスベルデと比べても
正直こちら側の利点と言い切れる箇所は状態異常値のみか。
- 外観に起因する竜杭砲の射程の問題は相変わらずであるものの、
Ver.12.0において武器の重ね着が実装されたことにより、ある意味で問題が解決することになった。
赤甲キャノンショットの外見を気に入っているハンター諸氏は、
例によって見た目と性能の二択を強いられる事になるのは変わらなかった。- 勿論、他の武器を赤甲キャノンショットの見た目にすることも可能に。
そんな需要があるかは不明だが、他の銃槍で竜杭砲の射程を短くするために使用することも可能になった。
ハッキリ言って竜杭砲より強いあるので最悪そっちを使えばいいのだが。 - 勿論、他の武器を赤甲キャノンショットの見た目にすることも可能に。
余談
- 強化ツリーのブレイクショット(→ブレイクエース)→ブレイクランアウト→赤甲キャノンショット。
どれも特徴的な銘だが、これらは全てビリヤード用語から取られている。- ブレイクショットとは、ビリヤードにおいて、
球が組まれた状態から撃つ初撃のショットのこと。
- ブレイクエースとは、ある球を落とせば勝ち(9ボールなど)というルールにおいて
ブレイクショットの一撃でボールを落として勝負を決めること。
- ブレイク(アンド)ランアウトとは、ブレイクショットからミスをせず、
目的の球を落とすまですべて自分のターンをキープすること。
これが出来たら、あなたは完全なプロである。
- キャノンショットとは、手球を的球に当てることで手球の進む角度を変え、
別な球に当ててポケットするテクニックのこと。
ガンランスとビリヤード両方の特徴をうまく取り入れた、非常に秀逸な銘であると言えよう。
- ブレイクショットとは、ビリヤードにおいて、
- なお、ラングロトラのローリングアタックにはカウンター判定が存在し、
転がってくるラングロトラにカウンターを決めることで、逆方向に吹き飛ばすことができる。
球(ラングロトラ)を棒(ランス)で突いて転がす様は、正しくリアルビリヤードである。
ビリヤード関係の銘はここからきているのだろう。